走ってナンボ

アルファ・ロメオを始めとする「ちょっと旧いイタ車」を一生懸命維持する中での天国と地獄をご紹介します。

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ALFA ROMEO Sport Collection 74

本日ご紹介するのは、このシリーズでは2度目となるアルファ156です。
アルファ156に関しては今まで様々なテーマでご紹介してきましたが、最近は中古車の値段がこなれて来たことから、周囲でも随分とオーナーが増えてきました。また、中古車としての賞味期限を考えたときにも、確かに今が「買い時」ではないかと思います。

156.jpg

アルファ・ロメオにとってアルファ156はその歴史上最大のヒット作であったことは疑いない事実ですし、そのヒットはアルファ・ロメオにとっても親会社のフィアットにとっても経営的救世主であったと思います。
しかし、アルファ・ロメオにとってアルファ156は、それまでのデザインセオリーを崩したある種、「確信犯」的なクルマであったと思うのです。それは一つの「賭け」であっただろうと思いますが、セールス的にはその賭けは勝ちを収めたことにより、以降のアルファ・ロメオのデザインに大きく影響することになったのがこのアルファ156だったのです。

アルファ156大ヒットの要因は…、
1.スタイリッシュなデザイン
2.コンパクトなボディサイズ
3.数段階向上した製造品質

だったと言われています。アルファ156をその前モデルであるアルファ155の初期型ナローボディと比較してみると、アルファ155の全長×全幅×全高 4445×1695×1440 mm というサイズに対して、アルファ156は全長×全幅×全高 4430×1755×1415 mmと、そのサイズは全長が-15mm、全幅が+60mm、全高が-25mmと全幅以外は全てサイズダウンされています。
この数字を見る限りにおいては、アルファ・ロメオは新しいアルファ156を、アルファ155よりスタイリッシュに仕立てたかったことは明白です。一方でホイールベースはアルファ155の2540mmに対して2595mmと55mmも延ばされていたのですから、そのシワ寄せは室内長とトランクルームに向けられたことは仕方ないことだったのかも知れません。
アルファ156はそれまでのアルファ・ロメオのBerlinaの美点であった優れた室内居住性とトランクスペースを犠牲にして、より分かりやすいアルファ・ロメオとしてのスタイリッシュさとスポーティさを身に纏ったモデルだったのです。

確かに、ともすればボディサイズが大きくなりがちなDセグメントにおいて、このボディサイズを堅持するのは英断だったろうと思います。もはやアルファ156にとってのライバルは、フィアットではなくアウディA4やBMW3であり、メルセデスのCクラスであったため、そのボディサイズは戦略的な決定によるものでしたし、加えて内装をライバル車と差別化し、スポーティに仕立てるべく立体的な成型をしたために、折角大きくしたトレッド(全幅)は実質的な室内スペースには向けられず、むしろ室内はアルファ155に比べると狭くなってしまいました。

アルファ・ロメオは、アルファ156を初めて自分達が考えるアルファ・ロメオらしさではなく、ユーザーが感じるライバル車との差別化に重点をおいて設計したのではないかと思います。その結果、キャビンスペースやトランクスペースは狭くなり、後席の居住性は従来モデルより悪化したのですが、一方でこの差別化は成功し、上記のようにライバル車に対して優位性を持つことができたからこそのヒットとなったのです。
こういった意味で、アルファ156は従来のアルファ・ロメオとは全く違ったクルマだと言えます。そしてこの成功が後継のアルファ159にも影響することになるのです。
乱暴な言い方をすれば、アルファ75までのアルファ・ロメオは自分達の作りたい(作ることができる)クルマを好き勝手に(苦笑)作っていたのですが、アルファ155でフィアットから一気に厳しい制限を受けたものの、その販売が思わしくなかったために、交渉の結果アルファ156で独自設計を任されたのですから、失敗は許されなかったモデルだったと言えます。
もし、アルファ156が失敗していたなら、今のアルファ・ロメオはなかったでしょう。ブランドとしては生き残ったかも知れませんが、それは単なるフィアットのスペシャルモデルといった位置づけに留まっていたかも知れません。

そして当然ながらアルファ156はアルファ155と同様にツーリングカーレースに投入されます。アルファ156がこれほどまでに分かりやすいスポーティさを身に纏っている以上、サーキットにおいてもアルファ155以上の勝利を収めなければなりませんでした。その舞台はかつてのDTMのような派手さはなかったものの、それでもETCC(Europe Touring Car Championship)で、販売上のライバルを後ろに従えてトップでチェッカーを受けるアルファ156は、かつてのDTMでの勝利を思い出させる素晴らしい光景だったと思います。
いつの時代でもアルファ・ロメオはレースに勝って販売を延ばすことだけは不変なのかも知れません。

付属するミニチュアモデルは、2006年のETCCに出場したものですが、アルファ156もそれまでのアルファ・ロメオのBerlinaと同様に、レーシングモディファイが似合っていると思いますがいかがでしょうか。

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テーマ:ミニカー - ジャンル:車・バイク

コメント

アウトデルタ

縁石踏んで、横っ飛びしながらカッ飛んでく156GTAが目に浮かびます。ついこの前のような気がしますが、もう8年も前なんですね・・・。

  • 2008/06/24(火) 22:16:17 |
  • URL |
  • きゃつお #-
  • [ 編集]

>きゃつおさん
これからは159が活躍することになるのでしょうが、やはり156の方が格好よいかも知れませんね(笑)
個人的にはアルファ・ロメオのハコレースカーは、ジュリアなんですが・・・(古っ!)

156の車内の狭さはやはり確信犯ですね。
ぐるっと周りを囲まれるような造形は車内が狭く感じることはあっても、より広く感じることはありません。
この囲まれ感は、すなわちスポーティーさの演出なんでしょうね。
この演出のために、居住性は従来モデルより「悪化させた」んだと感じます。
でも実用的にはもうちょっと広いほうがありがたいのですが・・・。

>もりおかさん
オーナーの方からいただける賛同は心強いです(笑)
でも、アルファ156の分かりやすさはアルファ・ロメオのセールスには必要だと思いますよ。「通」ばかり相手にはしてられませんもんね。

156ですね~
前にもコメントで書いたかもしれませんが、
自分にとって最初のアルファが156V6でした。
最初に実物を間近に見たときのスタイルのセクシー
さにすっかり魅了されてしまったのを今でも
覚えています。居住性がセダンとして確かに
いまいちだと言われますが、小柄で独り者の
自分には十分で、ややタイトなキャビンがかえって
心地良い包まれ感をかもしだしていたと思いました。

クーペっぽいイメージで乗れて、走りが気持ち良く、
実用的なクルマ(しかも壊れなかった)
だった156は自分にとってはアルファの天国への
案内者のように感じてなりません。

  • 2008/06/25(水) 21:12:20 |
  • URL |
  • chifurinn #hSWcRhrM
  • [ 編集]

>chifurinnさん
そうなんですよ。アルファ156の功績はまさにアルファ・ロメオをマニアのための特別なクルマから、クルマ好きのための選択肢に変えたことにあると思うんです。
それまでのアルファ・ロメオはそれなりの覚悟(笑)が必要でしたが、アルファ156は完全にその期待?を裏切ってくれました。その後に新車に行くか、過去に戻るかはそのヒト次第なんですがね。

156ネタなので出てきました。
私もあと3年は乗ろうと思ってます。登録から9年で90,000KMって感じです。
ただ昨年足回りを変えたら乗り味が激変してしまい別車のようになってしまいましたが・・・
それでも何年たってもエクステリアのデザインは心躍るものがあります。
満足度高いですね!164の次に・・・

  • 2008/06/25(水) 22:27:55 |
  • URL |
  • spy138 #-
  • [ 編集]

>spy138さん
ご無沙汰です。次期戦闘機は楽しみですね~。お近くですから是非見せてくださいねっ!

156好きです

このクルマがマニア以外にも売れたのはそのデザインでしょうね。
分かり易いんですよね、『カッコいい』って。
そのデザインで幅広い顧客を獲得したウォルター・デ・シルヴァの功績は大きいと思いますね。

>こ~んずさん
405の次は156ですか?エコーバレーでも結構イケると思いますよ~。

僕も156がヒットした原因のひとつに、こ~んずさんが言われている『カッコいい』は大アリだと思います。単純明快なカッコよさはファッション雑誌なんかでも取り上げられて、それまでAlfa Romeoを知らなかった層にも認知して貰えるようになったのは影響していると思います。
僕は156なら天国比率が高いだろう、というのが購入最大の理由でしたが(核爆)

  • 2008/06/26(木) 06:54:35 |
  • URL |
  • IKEA #-
  • [ 編集]

>IKEAさん
そうですね。事実、アルファ156でガイシャ生活をスタートした方は多いと思います。当時のディーラーにはプジョーやBMWの見積もりを持って商談に来る客に加えて、国産車との比較で来る客も多かったと聞きました。加えてクルマを自分のライフスタイルを演出する道具として考えるユーザーが増えたことも要因だったと思います。

わたしも916スパとは別の観点で156にはまりました。

156のもう1つの特長として シチュエーションを選ばない という魅力があります。
どんな行事、どんな場所にも ONでもOFFでも 実にオールラウンドで
しかも いやみがない車・・・ただ こうなると結果 おもしろみに欠ける のが良くあるオチですが 
この車に関しては その上で オーナーが十分に個性と魅力を堪能できる デザインやスペックを
しっかり組み込んでいるところに 156のしたたかさを感じます。
筋金入りのアルフェスタさんからみれば 小手先の演出かもしれませんが・・・(笑)
そんな意味でもこの車 ユーザーの裾野をひろげた 確信犯的な世界戦略車だったんでしょうね。

  • 2008/06/30(月) 04:25:20 |
  • URL |
  • fujiyama #-
  • [ 編集]

>fujiyamaさん
アルファ・ロメオの中で156ほどセールスを意識したクルマはかつてなかったのではと思いますね。セレスピードやGTAもそうですが、陳腐化を避けてモデルをリフレッシュする方法もしかりで、アルファ・ロメオがちゃんと販売を考えたことの証(笑)だと思います。

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