走ってナンボ

アルファ・ロメオを始めとする「ちょっと旧いイタ車」を一生懸命維持する中での天国と地獄をご紹介します。

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Discover Alfa155 ~その弐~

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アルファ・ロメオのドライビングフィールは気持ちよく回るエンジンとしなやかな足回りから形成されています。それはジュリアからアルファ75に至るまで共通で、アルファ・ロメオのアイデンティティと言ってもよい「味付け」だと思います。

私が初めて購入したアルファ・ロメオはアルファ75でしたが、いざ乗ってみると、それまでの愛車であったジェミニ・イルムシャーRSとのあまりもの違いに驚いたものです。方やFFの1.6LDOHCエンジンに対して、同じDOHCながら縦置きの2.0Lで、しかもトランスアクスルのFRであったにしても、アルファ75は、おおよそ「走りのアルファ・ロメオ」というイメージとはかけ離れたクルマに思えました。確かに、イルムシャーRSの足回りは固められており、ゴツゴツとした乗り味ではありましたが、それを受け止めるだけのシャーシーに余力が残されていましたので、実際にはそれほど不快ではありませんでした。もちろん特別装備であったRECAROのシートに助けられていた部分は多分にあったでしょう。

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それにしても、当初のアルファ75のフワフワした乗り心地には全く馴染めず、これは失敗したか・・・と思ったのですが、ある日明らかにオーバースピードで交差点を曲がろうとしたときに、深くロールしながら自分の尻の下を中心にクルマが回って行った(そう思えた)ときに、それまでの失望感が自分の未熟であったことが分かったのです。正直に言えば、それまでの自分は以前のようにタイヤと固いサスペンスションでコーナーを曲がる運転をしており、クルマ全体を使って曲がっていなかったのです。アルファ75はクルマ全体で曲がって行きます。そこにはシャーシーとサスペンスションとタイヤのハーモニーと言って良いほどのバランスがあり、一度そのコーナリングを味わうと、それは快感以外の何者でもなく、本当に曲がるのが楽しいクルマでした。
そのときに、アルファ・ロメオはバランスのクルマであると実感したのですが、そのバランスはヘタに弄ると壊れてしまいます。タイヤをサイズアップしたり、サスペンスションを味付けの異なる社外品に交換したりすると、そのバランスは崩れてしまい、ネガティブな部分が顔を覗かせます。
アルファ155のスポルティーバパッケージに関しては、そのバランスをアルファ・ロメオ自身が意図的に崩したのではないかと思います。
アルファ75からアルファ155に乗り換えたときに、最初に思い出したのが以前に乗っていたジェミニ・イルムシャーRSでした。実はドライビングフィールが実に良く似ていたのです。

スポルティーバパッケージのアルファ155は従来のアルファ・ロメオとは異なっていましたが、「それはそれでアリ」だったと思います(笑)。ただ、問題はそのシャーシー剛性で、どう見てもあの足回りと205-45扁平というロープロファイルタイヤを履きこなしてはいませんでした。しかも純正で装着されていたPIRELLI P-700zというタイヤはコンパウンドが硬く、乗り心地も更にゴツゴツしており、正直それは酷いものでした。

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ワイドボディそのものは随分とアルファ155のイメージを変えることに成功していましたし、それに伴うボディの補強もそれなりに施されていたでしょうが、如何せんTipoシャーシーは実用車を前提に設計されていましたから、スポーティモデルとして成立させるには無理がありました。しかも2.5LのV6エンジンというTipoシャーシーを使用した各モデルの中でも最も重いエンジンを鼻先にブラ下げていたのですから、そのクルマを曲げてやろうとすると、ステアリングのギア比を変えてクイックにし、サスペンスションの取り付け部の剛性を上げて、ボディを補強し・・・と対処療法を施してようやく何とか成立させてはいましたが、その「何とか・・・」という時期は短く、ボディが緩くなってきたり、ショックがヘタって来たり、タイヤが磨耗してしまうと、途端にバランスが崩れてしまうのです。

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新車で乗ったアルファ155はそのネガがなく、従来のアルファ・ロメオの味付けと異なっていたとしても、スポーティモデルとしてはそこそこのクルマでした。そして何物にも替え難いあのV6エンジンを搭載していました。

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私自身はこのエンジンが欲しくてこのアルファ155に買い換えたようなものでしたから、他の要素はともかくとして、エンジンには大満足でした。それまでのアルファ75に搭載されていた2.0Lの直列4気筒DOHCエンジンもアルファ・ロメオ伝統のエンジンでしたが、それは他のメーカーの4気筒DOHCエンジンと比べてそれほどの違いは感じられませんでした。恐らくインシェクションとツインスパーク化でオリジナルの持つ豪快さが随分とスポイルされてしまっていたのかも知れません。
ところが、このV6エンジンはどうでしょう。回転を上げるにつれそのサウンドはどんどんと美しく響くようになり、アルファ155程度の車重(1370kg)では、何のモタツキも感じられずグイグイと加速して行きます。タイヤのグリップがある間は(苦笑)、クイックなステアリングギアのお陰で、鼻先もスパッとコーナーに切り込んで行くことができ、前後の重量バランスを感じさせません。

明らかにアルファ75のときとドライビングスタイルを変えなければなりませんが、また別のアルファ・ロメオとしてこのアルファ155のスポルティーバパッケージは納得させられるものを持っていました。
しかし、その感動は走行50,000kmまでのことでした。それ以降はアレコレと対処をしなければそれまでのドライビングフィールを維持することはできませんでしたし、その対処もだんだん効果が薄れてきてしまったのです。

インテリアに関して言えば、アルファ・ロメオのベルリーナ(セダン)の伝統がアルファ155にも生きています。ちゃんとオトナが4名乗れる居住性と、広大なトランクルームを持ち、セダンとしてマトモであると同時に、その運転席もちゃんとスポーティでした。アルファ75はその運転席の眺めがスポーティとは言い難かったので、このアルファ155の運転席は「やる気」にさせる(笑)ものでした。

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アルファ・ロメオに限らず、イタリア車について良く言われることは、新車のときがそのクルマの最高のときで、それ以降は走れば走るほどどんどんダメになって行く。メーカーは新車の状態を保証するだけで、それ以降はユーザーの責任・・・。なので、イタリア車はその一瞬を楽しむクルマで、その夢を見たければ新車を買い替え続けるか、儚い夢とアキラメるしかないそうです。
確かにアルファ155に関して言えば、この言葉は当たっていたと思います。しかし一般庶民としてはそうそう新車に乗り換え続けるワケには行きませんし、ましてや中古車で買うとなれば新車の乗り味などは望むすべもありません。
そこで、悪あがきをして見ることになるのですが、次回は今、アルファ155を買うとしたらどうすれば良いかについて私見を書いて見たいと思います。

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テーマ:アルファロメオ - ジャンル:車・バイク

コメント

50000kmですか

美味しい所が短いんですねぇ、中古で買うならボディの補強も必要なんですかね?
ある程度補強して素の足に戻すとか?

>こ~んずさん
中古車には中古車なりの楽しみ方がありますよね。そのヘンのところを「その参」で書いてみたいと思っています。

155特集ですか。
実は同じ勤め先に155TSのFVのオーナーがいます。
彼は新車で購入してすぐにスポイラーを外し、タイヤを
インチダウンして、サスも替えたそうです。
色もロッソでないため初めはスーパーかと勘違い
するくらいで、そういうふうにする意図が分からなかった
のですが、この話を聞いてよく理解できました。
オーナー本人も同じことを言ってましたので…
第三話を聞くと自分も呑み込まれそうでコワイです(笑)


  • 2008/06/02(月) 15:42:09 |
  • URL |
  • chifurinn #hSWcRhrM
  • [ 編集]

>chifurinnさん
そのお友達は相当な「マニア」ですね。殆どのオーナー(私も含め)が、あのゴツいスタイリングに惹かれてアルファ155を購入したのではないでしょうか?

とんでもない勘違いをしてました。アルファ・ロメオらしさと駆動方式は関係ないんですね。だからFFでもアルファ・ロメオだし、アルファ・ロメオらしさを貫けなかったQ4は哀歌になってしまうんですね。
でも、それはオーナーになってみないと解らないし、アルファ・ロメオの魅力を十分に説明せず、バランスの悪いパッケージで売ってしまう日本のディーラーにも問題あるんじゃないでしょうか?

  • 2008/06/02(月) 22:28:52 |
  • URL |
  • きゃつお #-
  • [ 編集]

>きゃつおさん
確かにアルファ・ロメオを成立させる要素は駆動方式でないことは歴史が証明していますね。スッドしかり、164Q4しかりです。でも、最低限でもシャーシーにアルファ・ロメオが手を入れていないと、それすら難しいと思うのです。アルファ155Q4はクルマとしてはもちろんマトモです。デルタ・インテグラーレの実績を見れば、それは信用してよいと思います。ですが、アルファ・ロメオとしてどーか?と問われると、少なくとも私なら、だったらデルタを買うと思うんですね。

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