走ってナンボ

アルファ・ロメオを始めとする「ちょっと旧いイタ車」を一生懸命維持する中での天国と地獄をご紹介します。

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スムーズなコーナリングのために

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一般のドライバーはサーキットでコンマ数秒を縮めるようなドライビングをするワケではありませんが、同乗者を怖がらせないドライビングは目指しているのではと思います。
私が彼女の115Spiderを運転しているときに、「何だか地面に吸い付いているよう・・・」と言われたことがあります。過分な誉め言葉なのですが、スムーズで最低限の荷重移動が同乗者にはそう感じるのではないかと思います。

クルマは4輪でその車重を支えています。115Spiderの場合は前軸重量は660kgで後軸重量は530kgですから、静止状態では前の2輪に330kgづつ、後ろの2輪に265kgづつの重量が載っていることになります。前後の重量バランスは55:45ですから、バランスの良いクルマではないでしょうか。また、115SpiderはFR形式ですから後輪で駆動し、駆動していない前輪で操舵しているために、その挙動は素直で、そのシャーシーもユルく、サスペンスションもハードではありませんから、走行中のクルマの状態が分かりやすいのではと思います。

走行中のクルマはこの4輪の荷重バランスが刻々と変化していますので、どこに荷重が載っているかと、次にどう荷重移動させるかを意識しながらドライブすることにより、スムーズでかつ必要最小限の荷重移動でクルマをコントロールすることができ、結果として滑らかな運転ができるのではと思います。加えて言えば、その結果アクセルを踏んでいる時間を長くすることができるので、サーキットでも速く走ることができるのではないでしょうか。

余談ですが、最近のクルマはタイヤの性能も良く、ボディ剛性も素晴らしいことに加えて、様々な電子デバイスに助けられて、クルマの挙動を意識することなしにアクセルを踏みハンドルを切ればクルマは曲がってくれますが、昔のクルマはそうは行きませんでした。常にクルマと路面の状態を把握し、クルマと対話しながらドライブしなければスムーズに走ってはくれなかったために、そういうドライビングスタイルが身についてしまったのですが、現在の若いドライバーは安全デバイスの進歩により最初から電子制御に助けられてドライブしているために、結果的にそういったことに無頓着になってしまっていると思います。土砂降りの雨の高速を平気でトバすドライバーや、首都高のバンピーなコーナーをタイヤのグリップのみで曲がる運転を見ていると、恐らく自分が危険な運転をしていることなど分からずに運転しているのだろうと思います。
同じことをするのでも、分かってやっているのと知らずにやっているのは、その後の危険予知という点では雲泥の開きがあります。
できれば免許を取って最初に乗るクルマは、パワーがなく、安全デバイスも必要最小限のクルマで、まず運転技術を磨くほうが良いと思います。

さて今回のレッスンですが、三段階(三日間)に分けてこのスムーズで必要最小限の荷重移動でクルマを走らせることを学んでもらおうと考えました。
初日はアクセルとブレーキです。一般のドライバーはどうしてもアクセルは加速をするためのもので、ブレーキはクルマを止めるためのものだと思いがちですが、加えてアクセルもブレーキもスピードをコントロールするためのものでもあります。それが分かっていないと、ブレーキを踏みすぎてスピードが落ちすぎてしまったり、アクセルを踏みすぎて、またブレーキを踏まなければならないためにギクシャクした運転になってしまうのです。

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レッスン場所は箱根で、箱根ターンパイクを登り、芦ノ湖スカイラインでこの練習をしてもらうことにしましたが、連休中ということもあり早朝の箱根も結構な交通量で、しかも朝箱族と呼ばれる腕利きのドライバーではなく、観光でドライブに来たサンデードライバーも多く、後ろから見ていると良い意味での反面教師となってくれました(笑)

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まずは登りの箱根ターンパイクですが、急な登り坂はブレーキを踏む必要が殆どないために、アクセルワークのみでスピードをコントロールすることを重点に走行してもらいました。そして芦ノ湖スカイラインではその応用で、アップダウンがあるコーナーでそのスピードをアクセルとブレーキでコントロールしてもらおうと思ったのですが、これから進入するコーナーの最適な速度を見極めるのは経験が必要で、最初は低速でも恐怖心が先にたって、ついブレーキを多く踏んでしまいます。こればかりは反復して練習してもらう他はないのですが、ちゃんと段々と進入スピードが速くなってきました。

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そして2日目は、コーナリングラインで、Out-In-Outという理論を実践してもらい、その効果を実感してもらいました。
本来ならばスピードコントロールとコーナリングラインはセットなのですが、一度に多くのことは混乱してしまいますし、何よりも今回のレッスンの目的は速く走ることではなく、スムーズに走ることですので、その要素であるスピードコントロールとコーナリングラインを別に学んでもらうことにより、段々と理解できるように考えたのですが、それが正解だったのかどうかは今後の上達が証明してくれるでしょう。
今回、彼女のために工夫したのはコーナーの脱出前にパーシャルと呼ばれる加速も減速もしない領域を設定して、安定してコーナリングできるスピードを実感してもらうことでした。
ちょうど下の図の②番がそれなのですが、コーナーの手前の直線①を使って充分に減速したら、そのスピードで②を走ることにより、どの程度のスピードまで減速すれば、コーナーを曲がれるかを体感してもらおうと考えたのです。ですので、だんだん慣れてくるに従ってこのパーシャル領域は短くなって行くでしょう。
そして③で加速するのですが、これらの加減速をスムーズに行うには走行ラインが重要で、クルマの姿勢が安定した状態で減速と加速を行うことがスムーズに走るコツであることを体感してもらうことができれば、今回のレッスンの目的は達成されるのではないかと思います。

コーナリングイメージ

一般的にはこのOut-In-Outというコーナリングラインは速く走ることを目的としたラインですが、私は安全のためにも必要なラインだと思っています。コーナーの進入時にOutに寄ることで、カーブの先まで見通せるようになるため、少しでもブラインド状態を減らし、カーブの深さや対向車を早く見ることができます。ですので、一般道での走行の場合は極力Out側に寄り、コーナー手前でちゃんと減速していれば、その状況に合わせて、Out-In-InやOut-Out-Outとあらゆるコーナリングラインの選択が可能となるのです。

最終日はカラダで覚えてもらう(笑)ことを目的に、道志みちを通って山中湖から箱根を登るルートとし、たっぷりとワインディングを走ってもらったのですが、随分とスムーズに走れるようになったと思います。
3日間を通じて早朝に都内を出発し、ブランチを箱根のカフェ・ジュリアでいただいたのですが、日参してくる私たちにオーナーの外舘さんもビックリしていました(笑)

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以前にも書きましたが、運転は漫然とすることも、テーマを持って意識してすることもできます。そしてスポーツと同じで、理論と実践がセットとなって初めて上達するものだと思います。こういった練習は何も箱根まで行かずとも、日常走っている道路でも充分できると思いますので、これからも引き続き練習してもらいましょう。

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テーマ:ドライブ - ジャンル:車・バイク

コメント

↑これを人に教えるってのは大変ですね?ぼくもクラブ内で色々な人の横に乗ってみましたが、できるヤツはコーナーの①②③自然にやってますね。頭で考えて走ると必ずワンテンポ遅れるし・・・ できないヤツってやっぱりいますね。
走り込むのが一番でしょうか・・・?

  • 2008/05/09(金) 15:06:16 |
  • URL |
  • BUSSO #-
  • [ 編集]

>BUSSOさん
確かにそうですね。自然とできるヒトもいますし・・・。センスの問題かも知れませんが、理屈を分かって意識して走り込めばカラダで覚えるのではと思っています。

こ~んず

○竹にも同じような事してます(笑)
単調な道なら出来るのに連続するとダメなんですよねぇ(苦笑)

「カラダで覚えてもらう」

カラダに教えてやる ってことか・・・。

・・・すごい言葉だ・・・

  • 2008/05/10(土) 09:44:28 |
  • URL |
  • もりおか #-
  • [ 編集]

ドライビングって、まさに「調教」なわけですね・・・。

↑すみません。名前が抜けてますが僕です。

もりおかさん
変な反応するからぁ・・・あくまで自習ですよ~

  • 2008/05/10(土) 10:40:59 |
  • URL |
  • 510190 #-
  • [ 編集]

たたすけさん
まさかあなただったとは・・・(笑)
調教もしてませんから!

  • 2008/05/10(土) 10:42:50 |
  • URL |
  • 510190 #-
  • [ 編集]

こ~んずさん
○竹さんはカラダに調教してあげてくださいね。ビシッ!

  • 2008/05/10(土) 10:45:22 |
  • URL |
  • 510190 #-
  • [ 編集]

自慢じゃないですが私、
隣席の太ももに手をおいたままコーナーリングしても相手に横Gを感じさせない自信があります。
もちろん手汗もかきません。

  • 2008/05/10(土) 11:38:03 |
  • URL |
  • 笹本隆太郎 #-
  • [ 編集]

こ~んず

ここはそういうサイトだったんですね、不潔よっ(爆)
( ゜Д゜)y─┛~~ プカプカ

>笹本さん
あなたは立派な変態ですっ!確かにその運転は自慢でしょうが、もっと他の例えにしてください。

>こ~んずさん
不潔なのはこのサイトではなく、某氏ですから・・・(笑)
というかきっかけはもりおかさんですっ!

あれですよね、「不潔よっ!」っていうのは、『タモリ倶楽部』の連続ドラマで、田森義一が聖アンモナイト学園の音楽教師やってたときにオチで出てきたセリフですよね・・・って誰も知らないか。
景山民夫さん助けて。

  • 2008/05/11(日) 23:13:24 |
  • URL |
  • ただすけ #-
  • [ 編集]

都内なら、深夜の首都高目黒線がイイ練習になりますよ! 箱根のように対向車無しで、二車線つかって①②③練習ができますよ。

  • 2008/05/12(月) 17:49:42 |
  • URL |
  • BUSSO #-
  • [ 編集]

>BUSSOさん
確かに目黒線はガラガラなんですが、ループになってないから高速代が・・・(苦笑)

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