走ってナンボ

アルファ・ロメオを始めとする「ちょっと旧いイタ車」を一生懸命維持する中での天国と地獄をご紹介します。

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ALFA ROMEO Sport Collection 68

戦後の1900シリーズはアルファ・ロメオの量産車メーカーへの転進を成功させたモデルですが、本日ご紹介するGiuliettaシリーズは、その転進を不動のものとしたモデルと言う事ができます。

Giulietta Sprint

1900Berlina(セダン)の発表からわずか4年後の1954年のトリノ・ショーで発表された新しいGiuliettaは、本来ならば最も販売されるであろうBerlinaであるのが当然であるにもかかわらず、何とSprintと呼ばれるベルトーネデザインによる美しいクーペでした。

排気量1290ccという小排気量ながら、そのエンジン形式はアルファ・ロメオらしい4気筒DOHCエンジンであり、そのメカニズムもウエットライナーアルミ合金製エンジンブロックに80℃狭角ヘッドを持ち、2本のカムシャフトは2ステージのデュプレックス・ローラー・チェーンにより駆動され、燃焼室は半球形と、現在のDOHCエンジンにも通じる、当時としてはレーシングエンジンのような形式でした。
その排気量から発生する出力は1956年に追加された Veloceと呼ばれた高性能バージョンでは40φのツインキャブレーターにより90hp/6500rpmと現在のスペックにも匹敵する高性能でした。一方で車重は880kgと現在の基準からすると軽自動車並でしたから、このSprintが大絶賛をもって迎えられたのも当然です。
日本で高性能DOHCエンジンが初めて量産車に搭載されるのは、さらに8年後の1962年、ホンダのS500であったことを考えると、このアルファ・ロメオのGiuliettaがいかに世界の最先端であったかが分かります。事実、1954年当時にこんな量産車は世の中にはなかったのです。
現代の常識にあてはめて見ると、アストンマーチンのヴァンキッシュが500万円で販売されるようなものと言えば適当でしょうか。

そして、このSprintのデザインはあのフランコ・スカリオーネで、彼は後にTipo33 Stradaleをデザインすることになります。当時、彼はベルトーネに在籍しており、また彼の後任はあのジゥジアーロですから、当時のベルトーネは今から思えば、最も光り輝いていたカロッツェリアだったと言えるでしょう。
ご承知のようにベルトーネもついに先日倒産してしまいましたが、この時代はピニン・ファリーナを追い抜くほどの勢いがあるカロッツェリアだったのです。

Gielietta Sprintのデザインは後のアルファ・ロメオのデザインに直接、間接を問わず最も影響を与えました。後にジゥジアーロがデザインしたGiulia SprintはこのGiulietta Sprintのデザインを発展させたものですし、私の現在の愛車である916Spider/GTVをデザインしたエンリコ・フミアさんもGiuliettaのフロントグリルのイメージアイコンである左右のエアスクープ(ひげ)を、デザインモチーフとして使用しています。

Giuliettaシリーズ(Sprint、Berlina、Spider)に共通するデザイン上のもう一つの特徴は、縦長の小さなテールランプで、特にSprintはこのテールランプのためにデザインされたのではないかと思えるほど、ラインがフロントライトからテールランプまでゆるやかな曲線で伸ばされ、全体的に調和した造形となっています。
実車を見る機会があれば、是非観察していただきたいのですが、その微妙な曲面で構成されたボディは量産が大変だったろう…と想像させるだけでなく、事実レストアに際しても板金作業を担当する職人を泣かせる曲面だそうです。

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付属するミニチュア・モデルは以前に一度ご紹介したものの「色替え」で、1957年のタルガ・フローリオ出場車です。レッド、アイボリーに続いて、この薄いブルーもGiuliettaに似合うボディカラーだと思います。
最近、とみにこのGiulietta Sprintが気になって来ているのですが、世界的な旧車ブームと為替の問題もあり、日本に現存する個体はどんどん海外に流出しているそうです。
もともとが海外から日本に流入してきたのですから、文句は言えないのかも知れませんが、何とか現存するものは日本に残って欲しいと思います。

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この写真はサービスカットで(笑)、先日のIdlers Gamesに来ていた、Giulietta Berlinaです。レーシングモディファイが施されていますが、ボディカラーがミニチュアモデルのSprintと同じであることもあり、印象がとても似ています。しかも、フロントグリルの左右のヒゲから分かるのですが、何とこれは最初期のモデルです。こんなBerlinaでサーキットを楽しめるのは最高の贅沢だと思います。

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