走ってナンボ

アルファ・ロメオを始めとする「ちょっと旧いイタ車」を一生懸命維持する中での天国と地獄をご紹介します。

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ALFA ROMEO Sport Collection 65

このシリーズはレーシングヒストリーのあるアルファ・ロメオのコレクションのはずなのですが、前回のアルファ159に続いて今回もバリバリの現役車が採り上げられました。そしてそれは願ってもない8C Competizioneです。

8CComp.jpg

これまた私なぞのグダグダした説明は全く不要なクルマですが、それでもこのクルマの成り立ちに関してはご説明したいと思います。
そもそもの発表は2003年で、コンセプトモデルとして発表された8C Cometizioneはそのノスタルジックな名前と同様に、過去のアルファ・ロメオの名車たちへのオマージュに満ちた魅力的なクーペでした。戦前のアルファ・ロメオがエンジンの気筒数を冠につけたコードで呼ばれていたことに倣って、8Cと名付けられたこのコンセプトモデルは、その名前の通りV型8気筒エンジンを搭載していました。もちろんアルファ・ロメオの独自開発によるエンジンではなく、それはマゼラーティの8気筒エンジンであったのですが、そんなことは瑣末なことに思えるほど、このクーペはアルフィスタを魅了したのです。

コンセプトモデルはともすれば、デザインスタディとも呼ばれる将来のスタイリングに影響を与えるのみで終わってしまうことが多いのですが、この8C Competizioneは今すぐにでも生産できるほど煮詰まっており、また実現可能なコンセプトモデルであったために、Breraと同様に多くのアルフィスタはその生産を期待したのですが、一方で一向に生産される気配はありませんでした。
おりしも、2003年はアルファ・ロメオの変革期で、親会社であるFIATの業績低迷のあおりを受け、これからの経営方針が定まらない時期でした。FIATはと言えば、最悪の事態を招いており、トリノの町は閑古鳥が鳴き、ついにGMの資本参加を仰ぐという事態になっていました。

そんな中で、この8C Competizioneは発表はされたものの、アルファ・ロメオの経営陣は完全に出さないとも出すとも言わない状況が続きました。そしてようやく3年後の2007年に世界500台限定で発売されることになったのですが、コンセプト段階ではガルウイングドアを持ち、素晴らしいスタイリングだったにも関わらず、シャーシーが変更され、ガルウイングドアが通常のドアに変更されて発売されたBreraとは異なり、有難いことにコンセプトの段階で煮詰まっていたボディデザインは殆ど変更されることなく、魅力的な姿のまま生産されることになりました。

この名前であるCompetizioneは、このクルマを表現するには不適当で、どちらかというとアストン・マーチンなどのGrand Tourismoマーケットに属するクルマだと思います。
しかし、このマーケットには既にFIAT傘下のフェラーリ、マゼラーティがおり、そこにアルファ・ロメオが加わると、お互いに顧客を食い合うことになってしまうため、本来ならばコンセプトモデルで終わる運命であったにも係らず、限定で生産されることになったのは理由があるのです。
それは1989年に発表されたSZ/RZ(ES30)と同様の目的を持っていました。
当時のアルファ・ロメオはIRI(国営産業振興公社)の管理下からFIAT傘下になり、完全に独立した企業ではなくなってしまいました。多くのアルファ・ロメオファンはFIAT傘下になることにより経営が安定するであろうことよりも、エンジンやシャーシーを共用し、アルファ・ロメオでなくなってしまうことのほうを嘆き悲しんだのです。
そんな中で、突如発表されたSZ(ES30)はアルフィスタのど肝を抜きました。それはIl Mostro(モンスター)と呼ばれたように、グロテスクで過去のどんなクルマにも似ていないスタイリングだったのです。
多くのアルフィスタは、そのグロテスクな外観に眉を顰めながらも、「こんなクルマを発表できるのだから、アルファ・ロメオは大丈夫」と安心もしたものです。何故なら、そのスタイリングはやはり、アルファ・ロメオでなければ世に出せない、アルファ・ロメオそのものであったからなのです。

ES30が全く新しいスタイリングであったことに対して、8C Competizoneは過去のアルファ・ロメオのスポーツ/レーシングカーへのオマージュに満ち溢れています。
エンリコ・フミアさんによると、「過去へのリスペクトは感じられても、未来への提案がなにもない」デザインかも知れませんが、美しいものは美しく、恐らく人間の感性に訴える普遍的な美しさを持っていると思います。
アルファ・ロメオはこの過渡期にあって、過去と同様にこの8C Competizioneに自分達は過去の歴史を忘れていないことをメッセージとして込めたのではないでしょうか。

日本への販売割り当てである70台はあっという間に完売したそうです。恐らくこれからもプレミア価格で取引されるであろうこの8C Competizioneを所有することは叶わないと思います。
しかし、もし街で見かけるようなことがあれば、私もかつてのヘンリー・フォードがしたように、「帽子を取って最敬礼」したいと思います。

付属するミニチュアモデルはイメージカラーであるメタリック・レッドに塗装され、このクルマの持つ美しさを良く表現していると思います。

DSC01562.jpg

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DSC01564.jpg

DSC01565.jpg

一方で、ES30はMake Upという日本のミニチュアモデルショップのオリジナルブランドであるLook Smartより発売されたものです。お値段は少々張りますが、ハンドメイドモデルに肉薄する出来で、むしろ安いと思える出来上がりです。

ES301.jpg

ES302.jpg

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テーマ:ミニカー - ジャンル:車・バイク

コメント

8C

初めて実車を見たのは、前々回の
東京モーターショーたったと
思います。その時の印象は思った
よりかなりコンパクトだという
ものでした。
アルファが戦前にやっていたような
少量のスーパースポーツを復活
させたというストーリーがロマンを
掻き立てたと感じました。エンジニア
リングはさておき、アルファらしい
魅力に富んだモデルですよね。
ディーラーからもらった2005年の
カレンダーを未だに飾っています(笑)

  • 2008/01/30(水) 00:46:24 |
  • URL |
  • chifurinn #hSWcRhrM
  • [ 編集]

私も

この8C好きです。
実車は残念ながら見た事がないのですが、きっと実車の方がよりカッコよく見えるのではないかと想像しています。

>chifurinnさん
アルファ・ロメオはたまにこういうクルマを出してくるから安心するんですよね。今度は2000ccクラスで1000台限定とかでスポーツモデルを出して欲しいのですが・・・(笑)

>こ~んずさん
少なくとも70台が日本に上陸しますから、どこかで見る機会はあると思いますよ。

8cの販売決定はBrera市販版がショートノーズになってた衝撃以上の衝撃でしたね。
しかし70台って伊本国と同数だって話じゃないですか?うらやましいぞ日本人(のお金持ち:笑)

  • 2008/01/30(水) 12:37:08 |
  • URL |
  • pekepeke #-
  • [ 編集]

>pekepekeさん
日本の某有名コレクターのところには3台買え!と言ってきたそうです(苦笑)
さらに驚くことに、その方は「仕方なしに」3台買ったそうです(苦笑)

あの時の

東京モーターショーでは8Cとブレラが並んで展示されていましたよね。当時はなんとなくその2台を同列で語っていたような風潮がありましたが、よくよく考えれば全く次元が違うものでしたね(汗)
ブレラは市販車ではブリスターが控えめになっちゃったし・・。

ところで5103、メイクアップのES30持っているんですね! さすが!!

  • 2008/01/30(水) 18:57:49 |
  • URL |
  • もりおか #-
  • [ 編集]

>もりおかさん
本当にそうですね。というかどちらも当初はマゼラーティのV8搭載を前提としていたんですよね。
一歩違えば、ブレラがそのまま限定生産だったかも知れません。

メイクアップのES30はつい「はずみ」で買ってしまったんですよね。

>日本の某有名コレクターのところには3台買え!と言ってきた
ボクはミニカー屋にそう言われました(笑)

実のところ,8Cのデザインって好みじゃないのよね~

  • 2008/01/30(水) 20:30:09 |
  • URL |
  • i-macco #-
  • [ 編集]

2リッタークラスのスペシャルバージョン、ですね。
となるとジュニアザガートのようなイメージでしょうか。
コンポーネントはどうしましょうか。
まさか147ベースではあまりありがたみが薄いですし、、、

  • 2008/01/30(水) 21:17:09 |
  • URL |
  • chifurinn #mwEy1mXw
  • [ 編集]

>i-maccoさん
スタイリングは好き好きですからねぇ(笑)
オネーチャンの好みと同じでしょう・・・(爆)

>chifurinnさん
実は私の中にもジュニアザガートとか、ジュリエッタSZのイメージがあるんですよ。FRなんてぜーたくは言わないですから、出して欲しいですねぇ。

普通にスパイダーにして量産すればいいのに。
別にV6でもいいし..。

  • 2008/01/31(木) 12:16:44 |
  • URL |
  • ESタケ #DdMDrPns
  • [ 編集]

>ESタケさん
お気持ちはよ~く分かりますよ(苦笑)でも現代に蘇るSZなんて素敵だと思いませんか?
個人的には2シーターの小粋なクーペでチューンしたらサーキットでも走れるようなヤツが欲しいなぁ。

いやいや

916スパイダーでサーキットを走ってください!
うっひょ~(笑)

>こ~んずさん
確かにサーキットを916Spiderで走っている方もいますが・・・個人的には115以降のSpiderはあまり似合わないと思うんですよ。
それ以上に私がレーシングスーツを着てサーキットにいるのが似合わないという説も・・・(爆)

5103は赤いオーバーオール着て赤い帽子かぶって野原で亀に追っかけられたりキノコを取っている方が似合います。

  • 2008/01/31(木) 17:53:09 |
  • URL |
  • もりおか #-
  • [ 編集]

>もりおかさん
それはマ○オカートっ!(怒)

もりおかさんに

座布団10枚!(爆)

  • 2008/01/31(木) 23:42:28 |
  • URL |
  • こ~んず #JalddpaA
  • [ 編集]

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