走ってナンボ

アルファ・ロメオを始めとする「ちょっと旧いイタ車」を一生懸命維持する中での天国と地獄をご紹介します。

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ALFA ROMEO Sport Collection 63

AlfaSudti.jpg

ミラノ(ポルテッロ)で作ってないからアルファ・ロメオじゃない
FRじゃないからアルファ・ロメオじゃない
DOHCエンジンじゃないからアルファ・ロメオじゃない・・・

「マニアとは最も保守的で変革を嫌うユーザーである」

という言葉はいつの時代も当てはまるかのような評価であったALFA SUDでしたが、それでもクルマとしての「設計は」は優れており販売は好調でした。
確かにALFA SUDはそれまでのどのアルファ・ロメオの延長線上にもない、全く新しいモデルでした。
当初の1186cc水平対向4気筒エンジンは1286cc、1351ccと排気量を拡大され、最終的には市販車では1490ccで105hpまでUPされることになります。
ボディ形式も当初のノッチバック式の2/4ドアからワゴン(ジャルディネッタ)、Sprintを加え、後期モデルはリアをハッチバックとした3/5ドアに発展します。
その最強バージョンがこれまた伝統あるt.i.(Tourismo Internationale)と呼ばれたモデルだったのですが、更に特別仕様で加えられたのが"Quadrifoglio Verde”(四葉のクローバー)というバージョンでした。
アルファ・ロメオの幸運のシンボルであり第二のエンブレムと言って良い、このQuadrifoglio Verdeという名前を冠したバージョンはこのALFA SUDが初めてでした。もちろん販売政策上のネーミングであったのですが、それほどまでアルファ・ロメオはこのALFA SUDに将来の可能性を見ていたのではないかと思います。

ALFA SUDはFF最強のハンドリングマシーンと呼ばれます。確かにその低重心と路面追随性の良いサスペンスション形式はハンドリングに寄与しています。フロントのマクファーソンストラットはストロークが長く、リアのリジッドアクスルはキャンバー角が変化しないという利点から採られた形式でした。開発責任者のルドルフ・フルシュカは水平対向エンジンの利点を良く知っていたのです。
私も一度だけ運転したことがあるのですが、フリクションを感じずに気持ちよく回るエンジンと、コーナーにアタマがスッと入っていく絶妙のハンドリングにとても感動したことを憶えています。

同じ乗り味のクルマを記憶の中で辿っていくと、ちょうどホンダ初代シビックのGFに行き当たりました。このモデルは排気ガス規制に対応したCVCCエンジンを搭載する前のモデルで、そのエンジンはバイクか?と思うほどに良く回るエンジンでした。確かにボディはペラペラであちこちからガタピシ音が聞こえ、ビ~ンとどこまでも回ろうとするエンジンとそのハンドリングには共通点があったのですが、それもそのはずで、当時FF車を開発した日本のメーカーのエンジニアは皆、このALF SUDに試乗して参考にしたと言われていますので、恐らく何らかの影響を与えたのでしょう。

ALFA SUDは日本にも当時のインポーターであった伊藤忠モータースを通じて輸入されましたので、正規輸入車として日本でも販売されました。そしてそのことが後のアルファ・ロメオに対する評価に大きな影響を与えてしまったのです。
もちろんプラスの影響はそのハンドリングとカタログスペックから読めないクルマの真価で、さすがアルファ・ロメオと絶賛されたことです。
一方でその製造品質は悲惨と言ってよく、特にボディに使用された鋼板は錆びやすく、新車でも日本に船で着いたときには錆びていたと言われるほどです。しかも錆びの進行が早く、腐ったボディはその薄い鋼板のせいもあり、すぐに孔が開いてしまうという状態でした。
かくして、助手席から地面に足が触れた・・・とか、コーナーでエンジンを落とした・・・などの真偽が定かでない「神話」を生み出し、アルファ・ロメオは性能は良いがボロいという評価を定着させてしまったのです。
もちろん後になって鋼板は改善され、さすがにすぐには錆びなくなったのですが、一度定着したイメージはそう簡単には拭い去れず、日本におけるアルファ・ロメオはインポーターの撤退もあり、冬の時代となるのですが、その引導を渡したのがこのALFA SUDだったのです。

ALFA SUDは1972年から1984まで12年間生産されましたから、錆びの大敵である高温多湿の環境でなければ、その素晴らしいパッケージングと性能からベスト・バイとも言えるFF車でした。そしてこの水平対向エンジンは後継のアルファ33へと引き継がれ、最後はアルファ145に搭載され終焉を迎えます。
ALFA SUDはスポーツFF車という、現代では当たり前のコンセプトを初めて成立させたモデルだったと言えます。それはアルファ・ロメオであったために実現できたコンセプトであり、またアルファ・ロメオであったが故にグローバルカーとして失敗したとも言えるのではないでしょうか。

付属するミニチュアモデルは、前回のSUD Sprintのベースとなったt.iでワンメイクレース”Trofeo”出場車です。もともとの"Trofeo”はこのSUDがベースカーだったのですが、ドライブしたのは蒼々たる面々で、このクルマはあのメルツァリオがドライブしたクルマです。

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テーマ:ミニカー - ジャンル:車・バイク

コメント

ども、スッドです。(そのまんま)
確かに錆びて穴空いてましたよ。ドアにもピラーにも・・・
でもね、エアクリーナー外すとコスワースBDRみたいな音がしたなぁ~ 峠を攻めてたら、頭が真っ白になった経験は後にも先にもこの車だけでした。

  • 2008/01/18(金) 20:33:21 |
  • URL |
  • スッド #-
  • [ 編集]

>スッドさん
おっ!ご登場ですね。機会があればもう一度真剣に乗ってみたいクルマですね。しかもこんなクルマは二度と出てこないでしょうしね(泣)

錆び

ボディそのものが腐ってしまうとレストアだってちゃんと出来ませんしね。
出来るにしてもとってもお金が掛かりそう(笑)
実車を一度も見た事がないので一回見てみたいなぁ。

個人的には「スポーツFF車という、現代では当たり前のコンセプトを初めて成立させたモデル」はミニ・クーパーじゃないかとは思っていますが、しかしながらスッドのハンドリングは良かったみたいですねぇ。
知り合いが以前乗っていましたが、しきりに誉めていましたっけ。ただやっぱり錆はひどかった・・・。

  • 2008/01/20(日) 17:20:17 |
  • URL |
  • もりおか #-
  • [ 編集]

>もりおかさん
確かにミニ・クーパーが最初でしょう(苦笑)。まぁでもクーパーはチューンドスペシャルということで・・・(笑)

>こ~んずさん
アルファ・ロメオの錆はハンパじゃないですからねぇ(苦笑)
まぁフレームが残っていればナンとかなりますが、費用対効果を考えるとやはりスクラップでしょう。

つい先日、錆の件で引き合いにスッドを使ったばかりです(苦笑)
Alfa Romeoにとってスッドは「国策」という大義名分に従った形で登場していますが、FFスポーツとしてもAlfa Romeoが卓越した技術を持っていることを示したモデルですよね。
当時、僕はこのスッドが大嫌いでしたが様々な経験を経て今では中毒になりつつあります(爆)

  • 2008/01/21(月) 21:21:17 |
  • URL |
  • IKEA #-
  • [ 編集]

>IKEAさん
スーパースポーツもいいのですが、イタリア車はベーシックスポーツにこそその真髄があるような気がします。小排気量車はハンドリングが命!で、アルファ・ロメオを始め、イタリアのメーカーはそこが良く分かっていますね。

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