走ってナンボ

アルファ・ロメオを始めとする「ちょっと旧いイタ車」を一生懸命維持する中での天国と地獄をご紹介します。

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幻のフェラーリ

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フェラーリF90という名前を聞いてその形が思い浮かぶ方はいないのではと思います。今日はクリスマス・イヴですのでプレゼントといってはナンですが(笑)、珍しい写真をご紹介したいと思います。

それは1988年に当時ピニンファリーナのチーフデザイナーであったエンリコ・フミア氏がアジアのさる王族の依頼に基づいてデザインし製造された、彼だけのためのフェラーリなのです。

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戦前までの高級自動車の多くは、ベアシャーシーとエンジンを自動車メーカーが供給し、コーチビルダー(イタリアではカロッツェリアと呼ばれています)がオーナーの希望に応じてボディをデザインして架装するという手法で作られていました。従ってレーシングカーのシャーシーとエンジンにクーペボディを架装してグランドツアラーとして使用したり、セダンボディを架装してショーファードリブンにしたりと、ワンオフの自動車が数多く作られていました。これはそれまでの馬車の作り方と伝統に則った手法なのですが、現在はトラックの荷台を架装する手法として生き残っています。ところが現代の乗用車はトラックと異なり、モノコックボディになっていますので、ボディを独自にデザインするということは、とてつもない製造コストを覚悟しなければなりません。
しかし、一方でオーナーはこのコストと引き換えに「この世に一台しかない」自分だけのクルマを手にすることができるのです。

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エンリコ・フミア氏はこのクルマ好きの王族の求めに従って、当時フェラーリの最新モデルであったテスタロッサをベースに独自のデザインによるボディを架装しました。発表当時はこのテスタロッサも以前の流麗なフェラーリとは全く異なる前衛的なデザインでしたが、このF90は単に前衛的であるだけでなく、従来のピニンファリーナデザインの流麗さも併せ持つ、バランスのとれたデザインだと思います。
そのデザインは「フォーサイド・ルック」という彼のデザインテーマの一つであった、フロント、両サイド、リア各々に同じデザインモチーフを用いるという手法によって明確なテーマ(イメージ・アイコン)を与えられています。
また、サイドからリアにかけて跳ね上げられ、連続してスポイラーとして結実するデザインは、後に発表されるアルファSpider/GTVのデザインに共通するイメージです。
同様に、この「フォーサイド・ルック」は後にランチア・イプシロンにも用いられ、その商業的な成功は彼のデザインの先見性を証明したと言えるでしょう。

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正直、彼のデザインは過去のデザインからの連続性が明確に見えないために、発表されてすぐは理解し難い部分もあるのですが、年月が経つにつれてそれはあたかも食物を消化するように感性に浸透し、いつまでも新鮮であり続けるデザインではないかと思います。
今の私の目で見て、ENZOとこのF90のどちらがより受け入れ易いデザインかと言うと、私にはこのF90のほうがはるかに理解できるデザインなのですが、もし私が大富豪でエンリコ・フミア氏にENZOをベースに新しいデザインを依頼したならば…

きっと彼は10年後の私が初めて理解できるデザインでそれに応えてくれることでしょう。

嗚呼…誰か私にこんなクリスマスプレゼントを贈ってくれないでしょうか(苦笑)

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