走ってナンボ

アルファ・ロメオを始めとする「ちょっと旧いイタ車」を一生懸命維持する中での天国と地獄をご紹介します。

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アルファ164Q4のメンテナンス・・・その四

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アルファ164Q4の最大の魅力である4WDシステムViscomaticの前後トルク配分は、各センサーから入力される信号によって行われるのですが、そのセンサーは可変ダンパーにも付いています。従って、アルファ164Q4に関しては純正のダンパー以外への交換はできません。また、スプリングを社外品に替えて車高を下げるのも、センターデフの破損を考えると残念ながらオススメできません。
Viscomaticによる前後のトルク配分は、完全にFFにもFRにもすることができる一方で、その制御は全てコンピュータで行われるため、マニュアルでのトルク配分設定をすることはできません。ですので、一説によるとコンピューターの誤作動により当初の設定が狂っている可能性があるそうです。テスターで初期化ができるのかどうかは分かりませんが、そもそもデフォルトの設定を知らない以上、仮にそのトルク配分が狂っていたとしても、それを知る由がありません。
私はこのハナシを聞いたときに即座に、「気にしない」ことにしました(笑)

しかし、それにしてもセンサー類は誤作動が多く、仮にインパネの警告灯が点いても、それが即異常とは限りません。
しかも、センサーをリセットし警告灯を消すためには専用テスターが必要で、現在ではそのコンピュータを持っている修理工場は限られてしまいます。
私も、4WDの警告灯に始まり、ABS、AIRBAGと異常点灯が続発し、最後にはインパネを開けて警告灯の電球を抜いてしまいました。神経質な方はともかく、このほうが精神衛生上も良いかと思います。

ゲトラグ製のミッションは製造実績からしても何の問題もありませんが、6速ミッション故のケースの大きさから、エンジンルームはノーマルのアルファ164に比べるとかなりスペースが限られてしまっています。そのため、クラッチ交換にはエンジンを降ろさなければならず、またクラッチレリーズシリンダーも、その取り付け位置が悪く、動作ストロークが斜めになっており、ブーツが破れやすくなっています。

クラッチ交換

総じて言えば、アルファ164Q4はアルファ164のウイークポイントをそのまま引き継いだクルマだと言えます。
その希少性からトラブル情報が少ないため、トラブルの際には遠回りしてしまうことが多く、結果として工賃が高くなってしまうために、「整備にカネがかかる・・・」という汚名を着てしまったのではないかと思います。もっともノーマルのアルファ164も整備にはそれなりの費用がかかるのですが…(苦笑)
確かに、アルファ164Q4の部品代は決して安くはありませんが、一方で殆どワンオフのクルマとして考えると格安とも思えます。
このクルマをどう捕らえるかによって、維持費に対する価値観は異なるのではないでしょうか。

アルファ164Q4の功罪は、それがアッパーミドルセダンであるアルファ164をベースにしていたことにあると思います。もし、このクルマがプロテオのスタイリングを身に纏っていたならば、SZ(ES30)のように大切にされ、生き残った個体も遥かに多かったのではと思います。
一方でアルファ164であったが故に、親会社のFIATの意向に沿わない、このViscomaticという革新的な4WDシステムを、それほど目立つこともなく(苦笑)実用化することができ、結果、稀代のスポーツセダンとして、この独特のドライブフィールを楽しむことができたのです。

現在、アルファ164Q4を所有されている方は、どうか「乗り倒して」頂きたいと思います。
このクルマほど「乗ってナンボ」のクルマはありません。そのドライブフィールは自分自身のクルマ観を確実に変えてしまう魅力を持っています。
私の場合、降りてしまっても尚、その感覚はカラダに染み付いています。

これからアルファ164Q4を購入しようと考えている方は、自己流のモディファイの前に、出来得る限りの初期化を行うことをオススメします。このクルマは奥が深く、まずはノーマルでアルファ・ロメオがナニをしたかったのかを感じてからでも遅くないと思います。

思えば、私が所有した8年間のメンテナンスは、乗り倒した結果であったと思います。
オーナーズクラブに伝わるアルファ164の掟にある、
「壊れたら治す。治したら乗り倒す。」
を実践しただけで、決してレストアをしようとしたワケでも、神経質にメンテナンスに拘ったワケでもありませんでした。
ホンキでそのクルマと付き合おうとしたならば、いい加減なメンテナンスも取り敢えずのメンテナンスもあり得ないと思います。
クルマの部品には全てその役割のための機能があり、「取り敢えず」のメンテナンスは確実にドライブフィールを殺いでしまったり、他の部分の消耗を早めてしまうものです。
それを身をもって経験したからこその予防保全であり、自分なりの部品交換インターバルであったと思います。

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私の場合、アルファ164Q4はファーストカーで日常のアシでした。アシが突然使えなくなると日常に支障を来たしますので、突然の不動状態を避けるべくメンテナンスに気を配った結果、膨大なメンテナンス記録を積んでしまったのですが、そのひとつひとつの項目には納得しています。
しかも、このクルマは部品を交換すると確実にそれを実感することができるのです。何度も、「そうか。新車はこうだったんだ・・・」という経験をしたために、メンテナンスに際してはいつもその結果にワクワクしながら臨んでいました。
これも、最近の国産車にありがちな、「ナニを交換したのか良く分からない」クルマと違う魅力ではないかと思います。

果たしてこれから、こんなクルマに出会うことがあるのだろうか・・・とも思いますが、恐らく暫くするとまたどこかから地獄クルマを探してきて、嬉々として乗り倒しているのでしょう。

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テーマ:アルファロメオ - ジャンル:車・バイク

コメント

うう・・・

>いい加減なメンテナンスも取り敢えずのメンテナンスもあり得ない

耳が痛い(笑)

164はQVにしろQ4にしろ、ある程度の覚悟がないと買ってはいけないクルマだと思います。
それには財力も大きく関わってきますが・・・(苦笑)
何にしても素晴らしいクルマの半面、恐ろしいクルマでもありますね(爆)

>510さん
こんなにもQ4の特集していただくと、乗りたくなってくるから不思議です(爆)、でもサーキットの勇士はなかなか良いですね、164かっこいいい~!!

>財力も大きく関わってきますが・・・(苦笑)

こ~んずさん
 6年間でフラ車に×○△つぎ込んだ自称変態のこ~んずさんなら、楽勝ですね(激爆)是非164の世界に!

  • 2007/12/14(金) 00:17:38 |
  • URL |
  • kobu #-
  • [ 編集]

え?

>kobuさん
>自称変態のこ~んずさんなら

自称なんかしてませんっ(苦笑)
フラ車乗りは変わり者、164乗りが変態です(核爆)

実は

過去に何台かの164に接してきて、Q4だけは決して私には触れてはいけないものだと思っておりますよ。
もし、Q4がプロテオやSZ(ES30)のような身に纏っていたならば、その価値は今の中古車市場価格ではないことも判っています。
本当のQ4の価値がわかるアルフィスタもそうはいないと思います。
FFのALFAに乗ってる身としては。。。

  • 2007/12/14(金) 00:44:50 |
  • URL |
  • ryuta #/Cc3pzXQ
  • [ 編集]

>こ~んずさん
こ~んずさんのメンテナンスは正統だと思いますよ。何せハーネス全部交換したくらいですからね・・・(笑)
アルファ164を持つ覚悟は、財力はさておき、ちゃんと本来の性能を発揮させてやることに尽きると思います。
取り敢えずのアシとして乗ると大きなしっぺ返しが来ますもんね。

>kobuさん
雄姿なんて・・・(苦笑)
周囲からは物好き扱いだったんですよ。
で、どうです?Q4に乗り換えます?

>ryutaさん
本当のQ4の価値は、日常で乗れるスーパーカーだと思ってます。こんな凝ったレイアウトと、それがダイレクトにドライブフィールに結びついたクルマはないと思います。
FFのアルファ164の乗り味も捨てがたいのですが、私にはこの4WDが忘れられませんね。

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