走ってナンボ

アルファ・ロメオを始めとする「ちょっと旧いイタ車」を一生懸命維持する中での天国と地獄をご紹介します。

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ALFA ROMEO Sport Collection 57

一体いつまで続くのか…とコレクターを恐怖のドン底に陥れていた(笑)このコレクションもどうやら80台で打ち止めとなるようです。
80台のラインアップを見ていると、まだ「何でアレがないんだ…」と思う車種もありますので、このアルファ・ロメオというクルマはまだまだ奥深いものが残されています。
しかし、このようなシリーズがなければ、同じクオリティのミニチュアモデルでこれらの80台を揃えることは不可能に近いので、このコレクションはそれだけでも価値があると思います。
最終的には、皆さんにも見ていただけるようにどこかに展示できればと思っていますので、その際には是非直接見てアルファ・ロメオの歴史を感じていただければと思っています。

さて、本日ご紹介するのはGiulia TZなのですが、これは以前にご紹介済みの車種で、今回はその色替えでの再登場です。

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簡単に成り立ちをおさらいしておきますと、1962年のトリノ・ショーで発表されたこのTZ(Tuborale Zagato)は、それまでのSZと異なり完全にレーシングユースのための斬新な設計が盛り込まれたモデルでした。
SZと同じZagatoのデザインによるボディを纏っており、一見するとSZ2と呼ばれたSZのスタディモデルに外見は似ていましたが、その構成は全く異なるものでした。鋼管スペースフレームと呼ばれる細い鋼管を組み合わせたボディの構造はその製造コストは別にして、車体の軽量化のためのもので、アルミ製のボデイパネルと相まって、結果660kgという車重を達成していました。

これだけでも斬新なのに、更にそのボディ形状はZagato得意の航空機力学の応用により、空気抵抗を減少させるためにコーダ・トロンカと呼ばれるリアエンドを切り落とした形状とされていました。またSZ2などのモデルでの経験から、そのリアエンドはリップ状に跳ね上げられており、単に空気抵抗を減ずるだけでなく、ダウンフォースをも発生させていたと言われています。このヘンのことは後には理論的に解明されるのですが、当時はそんな理論はなく、経験的な手法で選択されるしかなかった時代です。すなわちチャレンジしたものだけが得ることが出来る偶然による産物だったと言えるのです。

メカニズムもSZから進化し、ブレーキはそれまでのドラム式から4輪ディスクブレーキとなり、リアサスペンスションもリジットアクスルからダブル・ウイッシュボーンへと変更されました。
またエンジンも2基のウェーバー45DCOEへと拡大され、9.7:1の圧縮比から112hp/6500rpmの最高出力を発揮させることに成功しました。
クルマを速くする王道の要素である、軽量化と高出力化に加えて優れた空力特性とハンドリングに寄与するサスペンスションシステムに加えてストッピングパワーまでも増したのですから、TZはこの1600ccクラスでは無敵のクルマとなりました。

加えて、特筆すべきはその生産台数で、製造開始の1963年から1967年の4年間で112台ものTZが生産されたのです。
たった112台?と思われるかもしれませんが、鋼管スペースフレームという、金型を使ってプレス機で量産できない、一台一台が手造りに近い構造のクルマが112台も量産されたということは驚くべきことで、その手間(コスト)は計り知れなかっただろうと思います。それでもこれだけの数が量産されたのは当然、買った顧客がいるからで、その顧客のほとんどがその高性能に惚れこみ、サーキットユースを前提とした…言い換えれば乗り心地は後回しのクルマを喜んで高額で購入したことを意味するのです。

アルファ・ロメオが最もアルファ・ロメオであった一つの時代であっただろうと思います。

付属するミニチュアモデルはその顧客のプライベーターが1967年のムジェロに出場したモデルです。

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テーマ:ミニカー - ジャンル:車・バイク

コメント

80台ですか

かなりの数ですよね(笑)
確かにこのシリーズを揃えるだけでも結構なコレクションになりますね。

これだけで終わらないのが悲しいトコロなんですね。アルファ・ロメオには魔物が棲んでます。

80台!壮観でしょうね!!
1台の単価がアレだから80台で...
計算しちゃ駄目ですね(^_^;)

  • 2007/11/16(金) 12:29:26 |
  • URL |
  • pekepeke #-
  • [ 編集]

>pekepekeさん
コレクションも修理代金と同じ法則があてはまりますね。決して金額を足してはいけません。ましてやコレクションはプレミアがついたりしますから、余計厄介ですね。

それって

>アルファ・ロメオには魔物が棲んでます。

実車だけじゃないんですね(爆)
今度は別のシリーズに切り替わるだけだったりして(笑)

>こ~んずさん
イタ雑でも同じこと言われて戦々恐々としてます(苦笑)

遂に打ち止めなんですね。
このシリーズは、何点か見たことのない金型が使われており、今後も期待をしていたのですが、残念です。
まぁTipo33のバリも増えたので良しとします。

  • 2007/11/18(日) 10:41:01 |
  • URL |
  • ito #cks3dOnk
  • [ 編集]

>itoさん
終わってもらわないとねぇ・・・。
イタ雑の太田社長は、もうすぐアルファ100周年だから100台だろうとか言ってたんですがねぇ(泣)
しかも、某店長の陰謀か(笑)、まとめて入荷するのでタイヘンなんですよ~

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