走ってナンボ

アルファ・ロメオを始めとする「ちょっと旧いイタ車」を一生懸命維持する中での天国と地獄をご紹介します。

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ALFA ROMEO Sport Collection 52

ご紹介が溜まってしまっているので、連続で記事を書いていますが、今回ご紹介するのは戦前のアルファ・ロメオの珠玉の一台であるRL Targa Florioです。

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1910年に設立されたA.L.F.A社はその名前の由来であった"Societa Anonima Lonbarda Fabbrica Automobili"(ロンバルダ自動車製造株式会社)が示すとおり、イタリアの一地方の小さな零細企業でしかありませんでした。しかし、当時の社長であったウーゴ・ステッラは新しいクルマを開発するために呼び寄せたのが、ミラノのビアンキ社で設計技師として活躍していた、ジュゼッペ・メロージで、彼の入社によってA.L.F.A社は独自のデザインによる24HPを開発します。
しかし、経営は順調とは言えず、設立からわずか5年で「最初の」経営危機に陥ってしまいます。そしてそれを救ったのが、当時の若手実業家であったニコラ・ロメオだったのです。この企業買収は今で言うM&Aだったのですが、ニコラ・ロメオは決して利益だけのためにA.L.F.A社を買収したのではなく、強力なG.P.カーを製造し、その技術力によりプレミアムカーを売るという、現在のフェラーリと同様の(というかフェラーリが継承しているのですが)事業戦略を持っていたのです。

新社長ニコラ・ロメオの指揮により第一次世界大戦終結後の1921年に発表されたのが、アルファ・ロメオ初の6気筒モデルRLでした。ジュゼッペ・メロージにより開発されたこの6気筒モデルRLは、開発が終了していたにもかかわらず、戦前からの「売れ残り」の販売が終了するまで発表を控えるというニコラ・ロメオの商才により、販売が控えられていたのですが、1922年に販売が開始されるや否や、絶大なセールスを記録し、販売期間6年間の間に2631台という量販車種となったのです。
もちろん、現代の基準で見ると2631台という数字は月販数かと見紛うほどですが、当時の自動車マーケット全体の規模と、さらにアルファ・ロメオのような高級車マーケットの規模を考えたときに、この数字は「空前の」と言って良いセールスだったのです。

ニコラ・ロメオは当初の戦略どおり、このRLを積極的にレースに投入しました。発表の翌年の1923年にRLをベースにしたスペシャル・モデルであるRL Targa Florioをその名前の通り、シチリアの公道レースであるTarga Florioに出場させたのです。
搭載された6気筒エンジンは排気量3154ccから95hpを発揮し、市販されていたRL Sportの71hpよりさらにチューンされていました。これにより最高速度も157kmと当時のライバルより高性能で、名手アントニオ・アスカリらのドライブにより1、2位を獲得し、その後のムジェロやクレモナのレースでも優勝し、RLのセールスに大きく貢献したのです。

そして、このRL Targa Florioにはもう一つ現在のアルファ・ロメオにも影響を与えるものがありました。
それはアルファ・ロメオのレーシングシンボルとして現在まで使用されているQuadrifoglio Verde(四葉のクローバー)が初めてボディに書かれたモデルだったのです。
そもそもこの四葉のクローバーは、ジュゼッペ・メロージが市販車の成功を祈ってシリアル・プレートに小さく刻印したのが始まりだと言われていますが、外部に大きく記されるようになったのはこのRL Targa Florioが最初でした。そしてその幸運のシンボルにより?大勝利を収めたアルファ・ロメオは以降、レーシングモデルにその勝利を願ってこのシンボルを記すようになるのです。

付属するミニチュアモデルは1923年のTarga Florioでウーゴ・シボッツイのドライブにより1位でゴールしたモデルです。
公道レース故にリアに装備された2本のスペアタイヤや、現在のレッドより少しくすんだ当時のボディカラーなど、うまく再現された佳作だと思います。

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現在は、市販車のスポーティモデルにも名付けられている"Quadrifoglio Verde"ですが、こんなエピソードがその起源だったことを覚えておいても良いかと思います。

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テーマ:ミニカー - ジャンル:車・バイク

コメント

へぇ×20

Quadrifoglio Verdeってそんな由来があるんですねぇ。
思うに、アルファが好きっ程度の私にはこのブログは雑誌を買うよりいいです、すぐに読み返せるし(笑)

>こ~んずさん
過分なお褒めの言葉です(苦笑)
私も骨子の部分は知っているのでスラスラ書けるのですが、データなどは調べて書いていますので、改めて気がつくことも多く、勉強になってますよ。

いえいえ

スラスラ書ける部分があるだけで凄いんです、私なんか405だって調べないと分かりません(苦笑)
新旧問わず色々知る事が出来るブログなんてココしか見た事ありません。
ウチはほら、適当だから、ねぇ(爆)

>こ~んずさん
私だってテキトーですよ。もちろん記事内容は正確を期してはいますが、テーマの選び方は結構行き当たりばったりです(苦笑)
クルマ道楽はヒトぞれぞれですが、自分の好きなメーカーの歴史をちょっと知ってみると、もっと好きになると思いますね。

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