走ってナンボ

アルファ・ロメオを始めとする「ちょっと旧いイタ車」を一生懸命維持する中での天国と地獄をご紹介します。

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ALFA ROMEO Sport Collection 48

早いものであっと言う間に10月になってしまいました。このシリーズも当初は、
「どーせイタリア人のやることだから、いつの間にかフェードアウトするんだろうな…」
というのが、私を始めイタリア自動車雑貨店のスタッフの共通の感覚でした。というのも前科があって、その前に始まったフェラーリコレクションもいつの間にか終わってしまったという経緯があったからなのです。
ところが、期待?に反してこのシリーズは出るは出るは…、全く途切れもせず延々とリリースされ続け、しかもそのラインアップのチョイスは心憎く、これを企画している担当者は相当なアルフィスタだと思われます。

アルファ・ロメオという単一メーカーの、しかもレースに出場したモデルに限定したシリーズが成立するだけでなく、恐らく結構な数が売れているのは驚くべきことだと思います。
現在、手許に届いているのは67番にまでなってしまいました。
一体どーなってしまうのでしょう(泣)

気を取り直して、本日ご紹介するのは、1900 Sprintと呼ばれる流麗なクーペです。

1900Sprint.jpg

戦後のアルファ・ロメオの大転進は、この1900シリーズからでした。1950年のパリ・サロンで発表された1900シリーズはセンセーショナルな驚きを持って迎えられました。それは戦前からの高級車6Cシリーズと明らかに一線を画すモデルで、その価格設定は従来のアルファ・ロメオからは考えられないほど安価な設定だったのです。
アルファ・ロメオはその低価格を実現するために、従来の手作りに近い少量生産から大量生産へと転換し、そのメカニズムもアルファ・ロメオ初のモノコックボディに加えて、コスト削減のため、スーパーチャージャーを装備しないNAのDOHCエンジンに、フロントはダブルウイッシュボーン+コイルにリアはリジッド+コイルというレイアウトとしました。

と、ここまで書いて思ったのですが、一体このメカニズムのどこが量産のための廉価バージョンだと言うのでしょうか?
1950年に作られた量産車の中に、DOHCエンジンを標準で装備したクルマが一体何種類あったでしょうか?

最初に発売された1900 Berlina(セダン)はそれでも無骨なデザインで、その外観は戦前のアルファ・ロメオが持っていた洗練された優雅さはありませんでしたが、アルファ・ロメオはちゃんとそういったモデルを要求するであろう数少ない顧客のことも考えていました。
Berlinaに遅れること1年で、アルファ・ロメオはBerlinaのホイールベースを130mm縮めて2500mmとしたSprintと呼ばれるクーペを発表します。しかも、そのSprintは戦前からの伝統に則り、カロッツェリアにそのデザインを託したものでした。
Sprintのデザインを担当したのはトゥーリングで、このカロッツェリアはボディの軽量化技術では定評のあるカロッツェリアでした。そのおかげで、車重はBerlinaに比べて100kgも軽量化され、ツインキャブ化されパワーアップされたエンジンと相まって、最高速度は180km/hに達したと言われています。

これが1951年に量産されたクルマだと言うから本当に恐れ入ります。
そして、単に軽くて速いだけでなく、アルファ・ロメオのクーペは流麗でなければなりません。
その点でも、トゥーリングのデザインは現代の目で見ても普遍的な美しさを持っていると思います。
アルファ・ロメオはこの1900シリーズで量産車メーカーとしての転進に成功したと言われていますが、それはBerlinaの販売が好調であったからだけでなく、戦前からの伝統に沿った、このようなSprintやSpiderを、販売数が少なく採算的には苦しくとも販売したからであったと思います。
顧客は、たとえ自分が高価なSprintを買えなくても、アルファ・ロメオを持つことを誇りに思うことができたのだと思います。

付属するミニチュアモデルは、1952年のミレ・ミリアに出場したモデルです。
実際の車は今年のALFA ROMEO DAYに2台も参加していましたので、初めて間近に見ることができましたが、その印象と比べてもこのモデルは良く出来ていると思います。

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売れないから…という理由で、スポーツモデルやクーペをどんどん生産中止にし、SUVだのRVだのばかり作っている日本のメーカーにも是非考えて欲しいものです。

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テーマ:ミニカー - ジャンル:車・バイク

コメント

へぇ、こんなのあったんですねぇ、知りませんでした(^^;
勉強になります、すぐ忘れるけど(汗)
日本のメーカーは金しか見ていないのできっと無理でしょうね(笑)

>こ~んずさん
このシリーズを年代順に並べて見ると壮観ですよ(笑)
アルファ・ロメオって本当にスゴいメーカーだと思います。

u-mm 美しいくるまですね。
こういう車は 時代を超えて色あせることなく人々に愛されるのでしょうね。

  • 2007/10/02(火) 14:56:54 |
  • URL |
  • fujiyama #-
  • [ 編集]

>fujiyamaさん
実車を見たときに、ため息が出ちゃいました。もちろんレストアされて程度が抜群だったせいもありますが、こんなクルマがガレージに棲んでいたら素晴らしいですね。

1900sprint、自分もこの2台をその場で
実際に見ることができたのですが、
ホントに貴重なチャンスだったなと
思い出しました。
まさにスポーティエレガンスを体現して
いるAlfaのひとつだな、と感動しました。

今でも決して経営的にあるいは社内の
体力的に余裕があるとはいえないはず
なのに、敢えて複数の種類のスポーティ
モデルを欠かさず開発している点は
オーナーには誇らしいですね。
たとえドンガラだけ換えた成り立ちであったと
しても、気高さのようなものを感じてやみません。

  • 2007/10/04(木) 00:58:23 |
  • URL |
  • chifurinn #mwEy1mXw
  • [ 編集]

>chifurinnさん
メーカーのアイデンティティってそういうことだと思うんですよ。どんなに性能が良く、安価であってもオーナーにそのブランドを所有する「誇り」を与えられなければ長続きはしないと思います。

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