走ってナンボ

アルファ・ロメオを始めとする「ちょっと旧いイタ車」を一生懸命維持する中での天国と地獄をご紹介します。

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地獄クルマを訪ねて・・・その六

永らくご無沙汰をしていましたこの企画。実は、なかなか地獄クルマと呼ぶに値する取材対象がなく、物色していたのですが、かねてより目をつけていた(笑)取材対象が今回ご紹介するアウトビアンキA112ABARTHです。
この個体は主治医のクイックトレーディングでオールペイントを行い、ようやく出来上がってきたのですが、かねてより入庫しているという情報は得ていながら、なかなかチャンスに恵まれず、今回ようやく巡り会うことができたものです。
そんなときに限ってカメラを持っておらず携帯電話のカメラで撮影することになってしまいました。
いずれ改めて取材してご紹介したいと思っていますが、それほど待ち焦がれていた対象です。

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アウトビアンキというメーカーは今はもう存在しません。もともとはビアンキというその筋?では有名な自転車のメーカーの自動車製造部門として設立されたメーカーでした。ビアンキ社そのものの歴史は古く、その設立は1899年までさかのぼりますから、アルファ・ロメオよりも旧いメーカーです。ところが戦後に経営不振に陥り、最終的にはFIATとPIRELLIの資金援助により1955年にアウトビアンキ社として再スタートを切ることになります。では、FIATはなぜ独立したメーカーとしてアウトビアンキ社を存続させたのでしょうか?
それは、ビアンキという伝統ある社名が持つステータスと、FIATの小型車のパイロットモデルとして、新技術を試すブランドとしての利用価値であったと言われています。

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その例により、1969年にA112はダンテ・ジアゴーサにより開発されたFFシステムの試験的モデルとして発売されます。最終的にFIATはこの形式をA112で試し、自らのFIAT127へと継承することになりますが、このA112は本来ならば、FIAT127の販売が軌道に乗った時点で生産終了するはずでした。

ところがミニ・クーパーの成功を見て、1973年にA112にあのABARTHが手を入れたホットバージョンが発売されることにより、このA112は予定外の長寿モデルとなります。
それが今回ご紹介するA112ABARTHなのですが、もともと小型車をチューンするのが得意なABARTHの手にかかると、単なる小型FFハッチバックであったA112は、たちまちホットハッチとなり、そのきびきびとした走りから好評を博することになります。
1975年にはエンジンの排気量をそれまでの982ccから1050ccにUPし、その馬力も58hpから70hpにまで高められました。そして1981年にピニンファリーナによるマイナーチェンジを経て、1985年にその生産が終了するまで10年以上に亙り、このABARTHモデルは販売され続けました。

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日本にも当時のインポーターであったJAXを通じて輸入され、A112と言えばABARTHと言われるほど、販売されたモデルの殆どがこのABARTHモデルでした。
個人的には、「ELITE」と呼ばれた素のA112のほうが好みだったのですが、ABARTHの勇ましい?エアロパーツと「さそり」バッジには勝てず、現実的に購入するのであれば、やっぱりABARTHと思っていました。結局購入しなかったのはこのクルマのサイズで、残念ながら私には小さすぎました(笑)

では、このA112ABARTHが何故地獄クルマなのでしょう。メカニズムは簡単で、その4気筒OHVエンジンも堅牢です。電気系統も大したものはありません。
それにも係らず、個体数が激減しているのは錆びるボディと、ボロボロになる樹脂パーツに加えて…、
「部品が出ない」
ことに尽きる
のです。同年代のミニがあれほど生き残っているのは、パーツ供給が確立されているからで、同様にFIAT500ですらその殆どのパーツが今だに手に入れることができるのです。

どんなに可愛かろうと速かろうと、パーツがないことにはどーしようもありません。その環境下で、このクルマを維持するためにはオーナーの並々ならぬ根性と、主治医の知恵と工夫によらなければ、クルマとしての動態維持は不可能です。
この個体もボディに浮いた錆を修復し、オールペイントされたのですが、それはオールペイントというよりボディレストアと呼ぶべき作業だったでしょう。
これほど愛されているこのA112は幸せです。どうか末永くキビキビと走っていて欲しいものです。

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コメント

確かに

部品が出ないのは致命的ですね。
でも何でなんでしょうねぇ?
あっちではそんなに人気ないのかな?

こういった小型車はアシとして使い倒されて朽ちていくのでしょうね。ですので、あまり耐久性は考えていないようですし、サービスパーツも真剣に管理していないフシがあります。ミニは物持ちのよい几帳面なイギリス人だからこそであって、イノチェンティ・ミニなんかもっと悲惨ですよ。

なるほど

>イノチェンティ・ミニなんかもっと悲惨ですよ。

そうなんですか、知らなかったです。
TVRとかはどうなんだろう?(笑)
あと10年後のマクラーレンF1とか(^^;

う~ん。TVRとかマクラーレンなんかはその価格からすると部品が出るでしょうね。またワンオフで作っても充分モトは取れるでしょうが、小型車はねぇ・・・(苦笑)

マクラーレンF1

マクラーレンF1は生産台数の3倍以上のストックがあると、かつてゴードンマーレーが豪語していましたよ。ボディモノコックもあるはずです。でもそれだけあるのならもう少し生産すればいいのにと思いました。ただし大規模な修理は英国サリー州のマクラーレンのファクトリーに送る必要があるとか。

  • 2007/09/15(土) 19:49:07 |
  • URL |
  • もりおか #-
  • [ 編集]

>もりおかさん
へぇ×10(笑)
知りませんでした(^^;
確か西日本?の方に一件だけマクラーレンの認定ショップがありましたよね。

息子の保育園の若園長が当時コレを・・・
マルーンとヴァイオレット重ねたようなボディー・・イカシテました。。

>いちまたさん
後継のY10はランチアブランドで売られたように、実はビアンキって上手く乗ると凄くオシャレなクルマなんですよね。
個人的にはELITEにオシャレな女の子なんかに乗って欲しかったですね。
ちょうどサンクのバカラみたいなもんでしょうか・・・。

『5』

①中性的??仕事な私。。
②オナゴが乗ると洒落車に・・的なのに乗りたいワタす。。

 サンクバカラも ワタす も、まだ若かった頃、カスッテ乗れそうだったのですが・・・

 今、自由時間で
カーショップ、車畑⇔
http://www5a.biglobe.ne.jp/~korotan/
観てたらサンクGTXが既に売約。。
出て直ぐか?!
見逃したか?ワタす に限って。。。

  • 2008/01/13(日) 00:05:54 |
  • URL |
  • いちまた #uAGuP8FM
  • [ 編集]

>いちまたさん
ルーテシアにもバカラがありますよね。昔、頼まれてお嬢様の初めての愛車に探して納車したのですが、とても似合ってました。周囲の評判も良かったようです。

その後のルーテシア(Ⅱ)の普通の奴、買ったのですが
それまでお得意ルノーの傾斜ゲージの廃止。。
どうやら同社のパトリック・ケルマン管理以降が
その点について
どうも私は頂けません。(購入したくせに。。)

今、NHK-FMのジャズ・トゥナイト、久々感度良くご機嫌です・・♪

>いちまたさん
ルーテシア(クリオ)はサンクと比べて随分フツーのクルマになったと思いますね。それで魅力が減ってしまったと思うのは、フラ車の魅力を知っているヒトの感想でしょう。初めてのガイシャだった彼女にとってはこのルーテシアでも充分刺激的で、リアゲートに仕込まれたガーメントに感激してましたが、以降のクルマ選びの基準になってしまったのがシートの乗り心地だったようです。罪作りなことをしてしまいました(苦笑)

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