走ってナンボ

アルファ・ロメオを始めとする「ちょっと旧いイタ車」を一生懸命維持する中での天国と地獄をご紹介します。

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地獄クルマを訪ねて・・・その弐

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さて、地獄クルマの第二回目は…

ランチア・モンテカルロ

です。

前回のランチア・テーマ8・32の項で、このメーカーは「どっかキレたことをやらかす…」と書きましたが、このミッドシップ2シーターのモンテカルロ、その「どっかキレた」ランチアの典型かと思いきや、ちょっと違うヒストリーを持っているのです。

実は、このベータ・モンテカルロは、1960年代終わりにFIATの2シータープロジェクトとしてX1/20のコードネームでピニンファリーナとアバルトにより開発されていたクルマです。先に開発がスタートしていたベルトーネのデザインによるものはX1/9と呼ばれ1972年に発表され、市場からは好評を持って迎え入れられたため、それに気を良くしたFIATはX1/9の上級モデルとしてX1/20の開発を進めるのですが、オイルショックの影響でマーケットが冷え込んでしまったため、既存のFIAT製品との競合を避けるためにランチアのブランドで急遽、ベータ・モンテカルロとして発売することにしたモデルです。
つまりランチアにしてみれば突然、「売れっ!」と言われたわけですね。

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ところが販売は不振でさっぱり売れず、一時的に1978年には生産中止になってしまいます。これはベータ・モンテカルロそのもののせいではなく、この時代のスポーツモデルがオイルショックにより等しく直面した販売不振なんですが、それでもしぶとく、1980年のジュネーヴショーでマイナーチェンジを行い、「ベータ」という名前を取って「ランチア・モンテカルロ」として再度販売を開始しますが、やっぱり売れず、1981年には生産を終了してしまいました。

このモンテカルロ、なんと北米マーケットにも売ろうとしていました。しかし商標の関係から「モンテカルロ」という名前が使えず、「スコーピオン」という名前で、また安全基準の関係でフロントライトを丸目に変更して発売したのですが、案の定…売れませんでした(苦笑)

さて、主治医のクイックトレーディングで発見したこのモンテカルロはSr.2と呼ばれるマイナーチェンジ後の個体です。そしてよく見てみると、ランチア、ピニンファリーナ、アバルト(これはこの個体特有のもの)、ミッドシップ2シーターとイタ車のスポーツカー好きには卒倒しそうなくらいのブランドがテンコ盛りなんですね。同じ組み合わせのものはグループBカーのランチア037ラリーがありますが、実はその外見はこのモンテカルロを模してデザインされています。全然関係の無いラリーカーにそのイメージを纏わせるまでして売りたかったんでしょうね。

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このクルマの最大の魅力はこの

「ブランドテンコ盛り」

ではないでしょうか?ミッドシップ2シーターとは言え、その性能は全然大したことはありませんし、当然、部品はない、ボディ剛性もない、暑い、燃える…などハンパな気持ちでは維持できないクルマです。

しかし、もはやアバルトが亡き今、これらのブランドが集結して一台のクルマを作り上げることは不可能ですし、またそれぞれのブランドが単なる「名義貸し」ではなく本気で関わった作品と言えるのが、このランチア・モンテカルロではないかと思います。

このクルマは国宝級の重要文化財です。博物館に飾られるのではなく、街中で走り去る姿を見て合掌したいものです。

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