走ってナンボ

アルファ・ロメオを始めとする「ちょっと旧いイタ車」を一生懸命維持する中での天国と地獄をご紹介します。

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アルファ・ロメオのDNA~アルファ164Q4との生活~

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前回でアルファ・ロメオには共通のDNAがあるというオハナシをしましたが、では、もう一方のアルファ164Q4の方はどうでしょうか?

アルファ164Q4はアルファSpiderと異なり、電子制御で4輪へのトルク配分を調整し、パワステ、ABSを装備し、速度に応じて減衰力を調整する可変ダンパーを装備しています。もちろんこれらの一つ一つの装備は現代では全く珍しくない電子デバイスなんですが、アルファ164Q4のこれらは、一つの明確な目的のために装備されているのではと思います。

もともとアルファ・ロメオはFRこそスポーツドライビングにふさわしい駆動形式であると信じているフシがあります。確かに前輪でクルマの方向を決め、後輪でクルマを前に進めるという前後輪で役割を分けるほうが理にかなっていますし、歴代のスポーツカーはそのエンジンの置き場所が異なっていたとしても前輪で操舵し、後輪で駆動しています。

諸般の事情からFFをベースにクルマを設計しなければならなかったアルファ・ロメオのエンジニアたちは、当初FFのネガティブな性格を全く消そうとしませんでした。ステアリングが切れなくても、タックインが激しくても、フロントのトラクションがすぐ抜けてしまっても、これらはFFであるが故に発生する問題ですから、
「だって仕方ねーじゃん」
という気持ちではなかったでしょうか。

でも、彼らは本当のアルファ・ロメオファンが自分たちと同じようにFRを待ち望んでいることを良く知っていました。しかし彼らは単にFRに戻るのではなく、FFでもFRでもない全く新しいドライブ・フィールを追求しました。アルファ164Q4に搭載された凝った4WDメカニズムも様々な電子デバイスも、FRを愛するアルファ・ロメオファンに向けての
「じゃあ、こんなのどーだい?」
という一つの提案だったのではないでしょうか。

クラッチを繋ぎ、アクセルを踏み込むとこのクルマは殆どノーズを上げず、一瞬フロントに向けられたエンジンパワーは少しづつリアに配分され、まっすぐに加速して行きます。コーナーに進入する際はステアリングを切っただけ曲がるニュートラルステアという状態を維持し続けます。それは、プッシング・アンダーと呼ばれる挙動ではなく、例えコーナー途中でアクセル開度を変えても、それに合わせて前後トルク配分を変えて、殆ど感じられないほどの弱アンダーステアを維持しようとします。

確かに、FFのように積極的にタックインを誘発する走り方も、FRのようにパワードリフトに持ち込み、カウンターステアでクルマの向きを変える走り方もできません。その代わりに、いかなる状況でも限りなくオン・ザ・レールで走行するという別の世界を楽しむことができるのです。最大の問題はタイヤの限界を超え、制御コンピュータの処理能力を超えた状態になったときに、いきなりオーバーステアになったり全く予測できない挙動を示すことですが、サーキットで限界走行をしない限りはこのような破綻は訪れません。

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アルファ・ロメオはスポーツモデルではなく、アルファ164というアッパーミドルセダンに、様々な理由から「乗らざるを得ない」スポーツドライバーに向けて、そしてメルセデス・ベンツでもBMWでもなく、自分たちのブランドを選んでくれるこれらのアルファ・ロメオファンに向けてのメッセージとして、この開発・製造コストを考えると大赤字のクルマを贈ったのではないかと思います。

アルファ164Q4はそのドライブ・フィールにおいて他のどんなクルマとも異なりますが、それでもアルファSpiderと同じく、乗り手の感性を裏切らないドライブ・フィールを提供してくれます。
アルファ164のようなセダンに乗るときに人間はわざと感性を鈍くさせます。それはこの大きさのセダンならばおそらくこの程度の挙動であろうという経験から来る想像に基づいた自然な行為だと思います。

しかし、アルファ164Q4は走るほどに体感するクルマのサイズが小さくなり、気がつけば小さなクーペ、例えばジュリア・スプリントを運転しているような感覚に陥るのです。

爆発的な加速や、超クイックなステアリング・フィールは乗り手の感性を裏切ることによるエンターテインメントかも知れませんが、これらは麻薬のようなもので、慣れてしまえば当たり前になってしまい、より過激な麻薬を求めてしまうものですが、アルファ・ロメオが提供しようとするエンターテインメントはどの大きさのクルマであっても、クルマを自由自在に操ることのできる楽しさなのです。
どうやらアルファ・ロメオのDNAには、この
自由自在」にクルマを操れる喜びを、どのサイズの、どのボディ型式のクルマにも提供すること

とすり込まれているのではと思います。

最初の車検を終え、様々な天国と地獄を体験した私はこのアルファ164Q4ととことん付き合って見ようと思い始めました。

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