走ってナンボ

アルファ・ロメオを始めとする「ちょっと旧いイタ車」を一生懸命維持する中での天国と地獄をご紹介します。

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アルファSpiderについてちょっとお勉強・・・

ご存じない方にアルファSpiderというクルマについてご説明しましょう。

1964年にアルファ・ロメオ社はGiulia Spiderの製造を中止する。このコンパクトにして流麗なボディデザインを持つSpiderは、もともとは先立って製造中止されたGiuliettaのボディから派生したモデルであったが、後継モデルである新しいGiulia Sprintの生産開始に伴い、名前を変えて生産が継続されていたものであった。本来はほかのGiuliettaとともに製造中止するはずであったが、アルファ・ロメオにとって販売車種の中にSpiderモデルがないことは多くのファンの期待を裏切ることでもあったために採られた措置であった。しかしそれも製造ラインの問題からさすがに継続生産は1年が限界であったため、アルファ・ロメオは急遽Giulia Sprintのボディをそのまま使用し、その屋根をカットしたGiulia GTCを1965年に発売し、Spiderファンを納得させようとしたが、販売は少数に留まり、それはその後に発表される全く新しい「Spider」のための繋ぎでしかなかった。

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1966年、アルファ・ロメオはGiulia Sprintのメカニカル・コンポーネンツをもとにした新生Spiderを発表する。ピニンファリーナによるそのボディ・デザインは一般公募により「Duetto」と名づけられたが、そのラウンドしたテールのデザインから「イカの甲」とか「ボート・テール」などのニックネームで呼ばれていた。その当時では最先端の空力デザインはアルファ・ロメオファンに絶大な賛辞とともに迎え入れられ、販売も好調にスタートする。

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以降、SpiderはそのメカニズムをGiulia Sprintと同じくしながらデザインはまったく別の発展をすることになる。1969年にその独特のデザインであったリアをすっぱりと切り落とし、既にGiulia TZ-1でその効果を実証済みであったCoda Troncaボディに進化する。これは当時の空力デザインの最先端であり、その後の多くのスポーツカー/レーシングカーに影響を与えたものであった。

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後年、Spider(その型式から115系Spiderと呼ばれる)を分類するため、初期のモデルはSr.1、そしてこのマイナーチェンジ版はSr.2と呼ばれるようになる。
このSr.2のボディデザインは13年もの間販売されたが、さすがに古ぼけてきたため1983年、当時の流行であった空力パーツと北米向けの衝突安全対策を付加したSr.3に進化する。この黒のウレタンパーツを付加したデザインは確かに流行の先端ではあったが、本来のSpiderの持つデザインの流麗さを台無しにしているとしてファンには不評であった。

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しかし、時代は「安全」というキーワードに大きく傾倒していく。数多くのオープンモデルがその安全性の低さゆえに製造中止となり、市場から姿を消して行くことになる。その最たるものがMGやトライアンフなどの英国産オープン車であったが、アルファ・ロメオSpiderはこれらのライバル車が消えたことにより、またアルファ・ロメオの経営状態の悪化により後継モデルの開発ができなかったことにより、その製造は継続され続けたのであった。

1989年、Spiderは最後のデザイン変更を受ける。Sr.4と呼ばれるそのボディデザインは不評であったウレタン空力パーツを取り除き、アルファ164の成功により新しくアルファ・ロメオのデザイン・アイコンとなったリアのランプ類を一本ラインにまとめる手法により、本来のデザインが持つ流麗さを取り戻し、好評を持って迎え入れられる。時代はユーノス・ロードスターの販売開始によりオープンモデルが再燃し始めていた。低迷し続けていた販売も上昇に転じ始める。

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1996年に全く新しいFF形式のSpiderにその座を譲るまで、このSpiderは基本的なメカニカル・コンポーネンツをGiulia Sprintと同じくし、30年近くの間製造し続けられたことになる。ミニと並び、これだけ長寿のモデルは今後も発生し得ないだろう。

ちなみに後継のSpider(区分するためその型式から916系Spiderと呼ばれる)はアルファ164と同じ、ピニンファリーナ時代のエンリコ・フミア氏のデザインであるが、先日彼に確認したところ、この最終Sr.4のリデザインにも彼は関わっていたそうである。

さて長々と「お勉強」したところで(笑)、次回はこのSpiderに乗ってみて感じたクルマの性能とは?ということについて書いてみたいと思います。

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