走ってナンボ

アルファ・ロメオを始めとする「ちょっと旧いイタ車」を一生懸命維持する中での天国と地獄をご紹介します。

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ハイブリッド車では地球を救えない?

それではいよいよ私の暴論(笑)ですが、それを展開するために前提条件を考えて見ました。まず、クルマに乗るのを止めましょう…というのはナンセンスということです。部分的に効果はあるかも知れませんが、代案なしに私たちが折角手に入れた文明による利便性を、そう簡単に放棄できるとは思えません。また発展途上国にこれから起こるであろう自動車の需要も止めることはできないだろうと思います。先進国が散々無茶をやっておいて、後からやってきた人々に対して「止めろ」というのは勝手というものです。

結論から言いますと、私たちは同じクルマに出来るだけ長く乗るべきです。もちろんただ乗るのではなく、しかるべき対策を施した上でのことですが、その結論に至る過程をモデル数値で計算してみました。
モデル数値は消費エネルギー指数で表し、これからの10年間をシュミレーションしました。ベースになるのは石油消費量とし、計算を単純にするために指数にしましたので、数字そのものには意味はありませんが、傾向を掴むという点で見ていただけければと思います。

まず、日本国内での自動車の総量ですが飽和状態にあるという現状とこれからの少子高齢化を踏まえて7500万台で横ばいと仮定しました。
現状からの将来の予測ですが、毎年600万台の新車が製造販売され、同時に600万台が廃車になります。販売される新車の内、20万台がハイブリッド車とし、以降ハイブリッド車は年率50%の割合で販売が増加して行くと仮定してあります。1台の自動車の年間走行距離は1万キロとし、一般車の平均燃費は10km/L、ハイブリッド車はその倍の20km/Lと仮定します。

ここまでの前提条件はそんなに無茶な仮定ではないと思いますが、難しいのがクルマを製造するのに消費されるエネルギーです。どこにも具体的な資料が見当たらなかったので、乱暴ですが以下の仮定を行いました。
平均自動車価格を250万とし、その原価を50%の125万と仮定します。この原価の0.5%をエネルギー消費コストと仮定すると、62500円となります。これを120円/Lのガソリン価格で割り、520Lの石油が消費されるのと同等としました。これが妥当かどうかは全く分かりませんので、皆さんの判断に任せたいと思います。
このモデル数値を使ってエネルギー消費量をシュミレートした結果は以下です。

20070412121935.jpg

次に私たちが、現在乗っている自動車に長く乗り、現在の自動車の平均寿命を12.5年から15年に引き上げたモデルです。
同じクルマに長く乗ることにより新車は売れなくなり、新規販売台数は600万台から500万台に落ち込みます。
しかし、ここからが提案なのですが、毎年発生するこの差100万台の既存の自動車に、燃費や排出ガス浄化向上のための改修を行うのです。本来なら新車を買ったはずのユーザーがこの改修を行うことにより、この100万台の既存自動車の燃費は10%改善されると仮定しました。

これまで自動車メーカーは新車の開発には膨大な資金を投資してきましたが、一旦作ってしまったクルマに対しては殆ど何もせずに、燃費や排気ガスの浄化対策はアフターマーケットの怪しげな後付パーツばかりだったと思います。もし、自動車メーカーが本気で改修に取り組めば、元々は自分たちが開発したクルマなのですから確実に効果を上げることができると思います。燃費の向上率をわずか10%としたのは、自動車メーカーならば確実に達成できるであろうと考えたからなのですが、普段クルマに乗っている皆さんもご支持いただけるのではないかと思います。

改修は買い替えに必要な資金の一部を使うことにより行われ、その本格的な改修を自動車メーカーが直接行えば、落ち込んだ100万台分の利益の一部は補填することができます。さらに新車購入に比べて浮いた資金は内需拡大に繋がり、他の産業にも還元されるという効果も期待できます。
一方でハイブリッド車の販売は現状モデルと同じとしましたので、相対的にはハイブリッド車の販売割合は増えることになります。この仮定により10年後には全保有台数の内、ハイブリッド車は現状モデルと同様で10%ですが、一方で改修された自動車は13.3%となります。
このモデル数値を使って同様にエネルギー消費量をシュミレートした結果は以下です。

20070412122749.jpg

この傾向を確認するために、更に平均寿命を20年に引き上げてみました。まぁ、この辺りが寿命としては限界かも知れません。これにより新車の販売台数はさらに落ち込み375万台となります。改修される自動車は600万台との差である225万台/年とし、ハイブリッド車の新車販売も上記のモデルと同様としました。この仮定で10年後には全保有台数の内、ハイブリッド車はやはり10%ですが、一方で改修された自動車は30%にハネ上がります。
そしてその結果は…、

20070412123650.jpg

となります。さぁそれではこの3つのグラフを重ね合わせて見ましょう。

20070412125058.jpg

どうでしょう? このシュミレーションでは、クルマは出来るだけ長く乗り、どうしても新車が欲しければハイブリッド車を買い、そうでなければ中古車を購入し、燃費を向上させる改修を行った方が現実的にエネルギー消費量を少なくすることができるという結果になりました。

自動車メーカーは新車を売らなければ商売になりませんから、イメージ戦略も含めて、ハイブリッド車が環境に優しいとアピールし、行政もせっせとそれを後押しします。そのことそのものは間違ってはいないのですが、だからと言って、どんどんクルマを買い換えてハイブリッド車を買うことが環境に優しい行為とは言えないのではないでしょうか?
また、発展途上国が日本の激安中古車を輸入するのは、安くて壊れないからであって、その中古車が現状よりも高いハイブリッド車になったら果たして買うでしょうか?輸出されてから現地でかけられる整備コストや整備技術を考えるとむしろ、既存のテクノロジーで製造された従来の自動車の改修バージョンが輸出されるほうが現実的だと思います。
調べてみると、私たちが支払ったリサイクル料金は国内で廃車にせずに輸出される場合は還付されるとのことですが、そんな面倒な手続きを全員がするとは思えません。このテの還付制度はわざと手続きを難しくして余剰金を狙っているとしか思えないフシがありますから、それならばいっそのことこのリサイクル料金は還付などせずに、その費用で輸出する中古車にも改修してから輸出してはどうでしょうか。

環境問題は今や経済問題や政治問題と切り離しては考えられません。私たちユーザーは表面的な環境論ではなく、より俯瞰的な立場で多面的にモノゴトを考え、政府やメーカーの言うことをそのまま信じずに世論を形成していかなければ、この「待ったなし」の環境問題は最短距離で改善していかないと思います。

ハイブリッド車に乗ることが「環境を考えるスマートなヒトの選択」であると同時に、古いクルマに長く乗ることも「環境に優しいスマートな行為である」と認知されるだけで、私たちの選択肢は多様性を持ち、それに後押しされて、様々な技術や社会インフラも拡充して行くのではと思います。

久しぶりに足りない脳ミソを使って考えたことですので、盲点、落とし穴、論理の欠落など様々な欠陥があると思います。これはあくまで個人的な暴論(笑)ですが、皆さんも別の選択肢を考えてみてはいかがでしょうか。

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コメント

まったくその通りですね。
何でも買い換えればいいのなら環境などすぐに良くなってしかるべきですから。
バブル期にはTVですら【使い捨て時代がやってきた】みたいな事を平気で言っていましたがたった10数年でこれだけ変わってしまう。
ゴミを減らそうとするのと同じで、車でも何でも大切に長く使うのが誰でも出来る環境保護への近道なんだと思います。
それを考えるとケータイ等は時代に逆行していますね。

そこで思い出した事があります。
昔、おばあちゃんやおじいちゃんに【物を粗末にしてはいけないよ】とよく言われたっけなぁ。

  • 2007/04/13(金) 09:52:47 |
  • URL |
  • こ~んず #JalddpaA
  • [ 編集]

暴論ではありますが、当たり前の結果だと思います。でも今回ネットで検索すると出るわ出るわ・・・単に「環境に良いクルマに買い換えましょう!」と主張している一般の環境問題を憂うヒトたちって本当に多いんですよね。最近は世の中の定説なるものをまずは疑ってかかるようになってしまいました。これも「あるある効果」(爆)ですかね・・・

まったく同感であります。

  • 2007/04/13(金) 15:31:15 |
  • URL |
  • o #L9SytcTM
  • [ 編集]

>oさん
ご無沙汰です。ご賛同いただきありがとうございます(笑)
私たちがナニゲに古いクルマを大事にしていることが、環境に良いことをしているんだ・・・という意識を持つことが大事なんでしょうね。
なんか大声で「魔女狩り」みたいなことを言われると、「本当にそうなの?」と疑ってしまいます。今回良いお勉強をさせてもらったと思っています。

ご無沙汰しています。
毎日見ていますが、インテリの510さんらしいブログですね。知人のQV乗りに、このブログを紹介したらびっくりしてました。
物を大切にすることは大事なことですね。
510さんのQ4も30万、イヤイヤ40万キロは乗らないといけません。

  • 2007/04/13(金) 18:51:15 |
  • URL |
  • みや #-
  • [ 編集]

>みやさん
こちらこそご無沙汰です。いつも見ていただいているようでありがとうございます。
ちなみに私は「インテリ」ではありませんよ~(爆)というかそんなこと初めて言われました(大苦笑)
Q4は現在20万キロ目前なんですが、主治医からもあと20万キロは・・・と言われてます(泣)
でもねぇ。モノには限度ってものが・・・ねぇ(泣)

こっちも毎日見てますよ。
本日も力作だったので、クリックしとこう。

  • 2007/04/13(金) 20:25:52 |
  • URL |
  • BUSSO #-
  • [ 編集]

>510さん
何を弱気な事言ってるんですか!
極Mな510さんならQ4だって100万キロは余裕で走ってくれるはず。
部品などメーカーを買い取ればどうにでもなります(笑)
エコを貫いた結果、車かオーナーのどちらが先に死ぬのか?
くらいのテーマで30年後のブログを見せて下さい(爆笑)

  • 2007/04/13(金) 20:26:21 |
  • URL |
  • こ~んず #JalddpaA
  • [ 編集]

>BUSSOさん
それはどーも(苦笑)
>こ~んずさん
たぶん私のほうが先でしょう(爆)
でもねぇ・・・弱気で言ってるワケじゃないんですが、Q4に乗っちゃうと他に乗りたいクルマが無くなってしまうんですよぉ。やれやれ・・・。

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