走ってナンボ

アルファ・ロメオを始めとする「ちょっと旧いイタ車」を一生懸命維持する中での天国と地獄をご紹介します。

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ALFAROMEO Sport Collection 31

本日ご紹介するのは、ミニチュアモデルとしても珍しい6C 3000CM(Competizione Maggiorata)Spiderです。このクルマは先にご紹介した1900C52 "Disco Volante"と密接な繋がりを持つ、後期型Disco Volanteと言って良いモデルなのです。

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ジョアッキーノ・コロンボは1924年に製図技師としてアルファ・ロメオ社に入社します。当時の主任設計者は、かのヴィットリオ・ヤーノで、コロンボは彼の下で修行を積み、一介の製図技師から設計者への道を歩み始めます。そしてコロンボは1937年には、Tipo158 "Alfetta"を設計しその才能を開花させるのですが、戦後は短期間のうちにアルファ・ロメオ、フェラーリ、ブガッティと様々なメーカーを渡り歩き、その先々で歴史に残る名車を設計した名設計者です。
その彼が、戦後アルファ・ロメオ社の依頼に基づき全くの白紙からデザインしたレーシングプロトタイプが先にご紹介した1900C52 "Disco Volante"だったのです。

残念ながら"Disco Volante"はその優れた空力デザインが後の自動車デザインに多くの影響を与えたものの、反面、高速でのボディリフトによりサーキットを走ることはなかったのですが、アルファ・ロメオもコロンボもこのプロトタイプから多くの教訓を得ることができました。
そして、その教訓を生かして次に設計されたのがこの6C3000CMだったのです。1900C52を実験的と呼ぶならば、この6C3000CMは、その実験の成果をより現実的かつ実戦的に応用したものであったと言えます。

フレームは先の1900C52で採用された多鋼管スペースフレームを引継ことにしましたが、搭載されるエンジンはよりパワーを求めて、従来の6気筒3000ccエンジンを拡大した3495ccエンジンを搭載することとしました。このエンジンは確かに4気筒エンジンに比べると、大きく重かったのですが、そのパワーは1900C52の158hpに比べ246hpと強力で、そのマイナス面を補って余りある実戦的な選択でした。しかも、6気筒エンジンの搭載に伴って延長されたホイールベースはわずか30mmで、2250mmに抑えることができたのです。
ボディはアルミ製を架装したのですが、そのボディデザインは1900C52を担当したカロッツェリア・ツーリング社から、より小規模なコッリ社に変更されました。このコッリ社は小規模ながらレーシングボディの架装を得意としており、より実戦的なボディワークで定評のあるカロッツェリアでした。
コッリ社によりデザインされたボディは1900C52に比べるとインパクトのないものではありましたが、そのデザインはむしろ奇をてらわず実戦的なものであったと言えます。
結果、この6C3000CMの重量は1900C52の735kgに対して、930kgと重くなってしまったもののその最高速度は250km/hに達し、その現実的な選択が間違っていなかったことを証明したのです。

最終的にはSpiderボディが2台、クーペボディが4台作られたと言われているこの6C3000CMは早速1953年、実戦に投入されることになります。そしてそれをドライブしたのが、戦後のアルファ・ロメオのレースシーンを代表するドライバーのファン・マニュエル・ファンジオでした。
そのスピードにおいてはライバルを凌駕していた6C3000CMは、反面信頼性には問題があり、中々勝利には恵まれませんでした。1953年のミレ・ミリアにおいては、折角途中でトップに立ちながらも左前輪がステアできないというトラブルに見舞われ、名手ファンジオのドライブにより何とか2位でフィニッシュしたものの惜しい優勝を逃してしまいます。
唯一の勝利が同年、メラノで開催された第1回スペルコルテマッジョーレ・グランプリで、アルファ・ロメオはファンジオのドライブによる6C3000CM、1台のみでエントリーし、ライバルであった2台のランチアD24と壮絶なトップ争いの末、勝利するのです。
この時に、ファンジオの許に最初に駆け寄って勝利を讃えたのが、ライバルであったランチアのドライバーのボネットでした。そして3ヵ月後のカレラ・パン・アメリカーナ・レースで事故死したボネットの死を、誰よりも悼んだのがこのファンジオで、メラノの勝利のときにボネットに勝利の月桂冠を渡せば良かったと悔やんで涙を流したと言われています。

付属するミニチュアモデルはこのメラノで優勝した状態をモデル化したものです。冒頭で書きましたが、この6C3000CMのミニチュアモデルは本当に珍しく、今回のモデル化は大変貴重なものだと思います。

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