走ってナンボ

アルファ・ロメオを始めとする「ちょっと旧いイタ車」を一生懸命維持する中での天国と地獄をご紹介します。

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ALFAROMEO Sport Collection 30

アルファ・ロメオのGPカーの中で最も有名であり、かつ最も美しいのが本日ご紹介するTipoB"P3"ではないかと思います。
以前にご紹介したこのコレクションの入手状況では"未入手"となっていたのですが、今回やっと手に入れることができましたので、晴れて順番通りにご紹介することができます。

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それまで"P1"でGPレースを戦っていたアルファ・ロメオは不幸な事故もあり、なかなかFIATに勝利することができませんでした。そこで、アルファ・ロメオは当時FIATに在籍していた名エンジニアであるヴィットリオ・ヤーノを引き抜くことに成功し、彼によって改良されたGPカー"P2"は1924年のグランプリをアントニオ・アスカーリのドライブにより席捲します。翌年のグランプリでは新たに設けられたマニュファクチャラーズ・タイトルをアルファ・ロメオが獲得し、アルファ・ロメオはようやくGPの代表的なチームとなることができたのですが、それは同時に悲しみの勝利でもありました。エースドライバーであったアントニオ・アスカーリを事故で失ってしまうのです。
一旦はGPレースから離れたアルファ・ロメオでしたが、1930年にはワークスレーシングチームとしてスクーデリア・フェラーリを擁し、レースに復帰することになります。そして、そのスタードライバーとしてステアリングを握ったのが「天駆けるマントヴァ人」タツィオ・ヌボラーリだったのです。

1932年に発表されたTipoB"P3"は、8気筒DOHC 2654ccエンジンに2基のスーパーチャージャーを備え、215psを発生し、最高速は232キロに達したと言われています。
この時代のアルファ・ロメオはまさに黄金期で、ヴィットリオ・ヤーノという稀代まれなエンジニアと、エンツィオ・フェラーリというレーシングチーム監督、そして天才ドライバー、タツィオ・ヌボラーリという組み合わせによって、この"P3"は勝って勝って勝ちまくることになるのです。

では、このタツィオ・ヌボラーリとはどんなドライバーだったのでしょうか。

1892年にイタリアのマントヴァ(カステルダリオ)に生まれたヌボラーリは20代後半にオートバイ・レースでデビューすると、その抜群のマシン・コントロール能力から、たちまちトップクラスのライダーとなります。その後に自動車レースへ出場するようになると、その華麗なコーナリングテクニックは神業と称され、現在の四輪ドリフト走法テクニックを生み出したといわれました。
また、そのがむしゃらな闘争心と飛び抜けた個性から、イタリアでは国民的人気を集め、イタリア人は彼のことを「ガリバルディ(勇敢な競争者)」と呼び、当時の多くの著名人と親交を深めたのですが、その中の一人から「世界一速い男にふさわしい世界一遅い動物」として彼に贈られた「小さな金色の亀」のマスコットを彼は大そう気に入り、自らのシンボルマークとして、彼の黄色いレーシングスーツの上にそれを刺繍し、愛用したとのことです。
ちょうどエンツィオ・フェラーリが、第一次大戦の撃墜王バラッカ少佐のマスコットであったプランシング・ホース(跳ね馬)を自らのエンブレムとして用いたのと同じですが、ヌボラーリのほうが洒落が効いていると思います。

さて、ヌボラーリの「伝説のレース」が1935年のドイツGPです。当時ナチスの台頭により国の威信をかけて開催されたこのGPレースに、ドイツはメルセデスのみならずアウトウニオンも含めて、潤沢な資金と高い技術力でマシンを開発し、絶対に負けない布陣で臨むのです。対するイタリアのアルファ・ロメオは既に旧式となったこの、"P3"で対抗するしかなく、誰もがドイツ勢の勝利を信じて疑いませんでした。
ところが、1位でチェッカーを受けたのは、この旧式の"P3"を神業的なドライビングテクニックで走らせたヌボラーリだったのです。観戦していたヒトラーは怒って席を立ち、観客は静まり返ったと言われていますが、一方でイタリア国民は熱狂し、ドイツは最後には同盟国であるイタリアの栄誉を称えるしかなかったのです。
ちなみに、このレースでドイツの勝利を確信していたレース主催者は、表彰式で流すイタリア国歌のレコードを用意しておらず、ヌヴォラーリ自らが持参したイタリア国歌のレコードを借りて表彰式を行ったということです。

付属するミニチュアモデルはその美しい"P3"の姿を見事に再現している佳作で、1932年のPescaraでのGPレースでヌボラーリが1位になったものを再現しています。

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ドイツのナショナルカラーであったシルバーのGPカーを従えて、トップでフィニッシュしたこの真紅のアルファ・ロメオがどれほど、イタリア人の誇りであったかと思います。

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