走ってナンボ

アルファ・ロメオを始めとする「ちょっと旧いイタ車」を一生懸命維持する中での天国と地獄をご紹介します。

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ALFAROMEO Sport Collection 29

本日ご紹介するのは、アルファ・ロメオの歴史の中でもとびきりの珍車と言っていい、1900C52 Disco Volante Coupeです。
このDisco Volanteとは"空飛ぶ円盤"という意味で、その姿からイメージされるネーミングとしては秀逸だと思います。

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1950年にAlfetta158で、そして1951年にその改良版であるAlfetta159で、GPカーのチャンピオンシップを獲得したアルファ・ロメオは量産車メーカーに転進するためにGPカーレースから一旦撤退することを決定します。
しかし、アルファ・ロメオはレースから撤退したわけではなく、より量産車に近いツーリングカーレースにその照準を合わせて車両の開発を始めるのです。
そして1953年にそのプロトタイプとして生み出されたのが、この1900C52でした。同年に発表された1900シリーズと同じ名前を持つこのDisco Volanteでしたが、量産車である1900シリーズの排気量1884cc、出力90hpとは異なり、排気量は1997ccでツインキャブを装備し、出力は158hpとコンペティション・チューンがなされていましたが、同じ1900という名前をつけることにより共通のイメージを持たせようとしていました。このことからもアルファ・ロメオがこのコンペティション・プロトタイプを量産車のセールスに繋げようとしていたことが窺えます。

しかし何よりも異彩を放っていたのは、そのスタイリングで、カロッツェリア・ツーリング社によりアルミ製で作られたそのボディは、これまでのどのクルマの形とも異なる、まさに異星から降ってきたようなクルマだったのです。
もちろん、そのスタイリングは単に奇をてらったものではなく、前方からの空力だけでなく横からの風にも抵抗を減らすべくデザインされた、所謂「コンペティションのための必然」であったのですが、実際にはレースに出場することはありませんでした。
その理由は皮肉なもので、このボディの形態が高速ではロードホールディングに逆に作用し、ボディが浮き上がってしまったためと言われています。
"空飛ぶ円盤"は本当に空を飛びかけたという、洒落にならない結果だったのですが、このデザインはその後の多くのクルマのデザインに影響を与えることになるのです。
1954年に登場したジャガーDtypeや1956年発表のロータス11などにはこのDisco Volanteのスタイリングの影響を見ることができます。

Disco Volanteは、SpiderボディとこのCoupeボディが1台づつ作られ、あとはこのSpiderボディのサイドを削り落としたNarrow-side Spiderと呼ばれたボディを持つものが1台と、更に6気筒3Lエンジンを搭載した若干ホイールベースの長いSpiderが1台製造されたのみで、それ以上作られることはありませんでしたが、これ程まで貴重なモデルが2004年に日本にやって来て、こともあろうに公道を走ったのです。

2004年のラ・フェスタ・ミレ・ミリアに出場するために、Museo AlfaRomeoに大切に保管されていた、CoupeとSpiderが貸し出されることになったのです。この世に1台しかないクルマを、展示目的ならばいざ知らず、公道レースに出場するために貸し出すとは、アルファ・ロメオも随分太っ腹?だと思いますが、それ程、日本のアルファ・ロメオファンを大切に思ってくれたのでしょう。本当にありがたいことでした。

写真は以前にも紹介しましたが、レースを無事に完走した後、女神湖のイベントにやってきたDisco Volanteです。私も間近で見ることができましたが、実際にはとても小さく、異様と言うより可愛かったことが印象に残っています。

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そして付属するミニチュアモデルは嬉しいことに、そのラ・フェスタ・ミレ・ミリアに出場したときの状態をモデル化しているものです。このモデルは本当に貴重だと思います。

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実は私はこのDisco Volanteに2度遭遇しています。最初はラ・フェスタ・ミレ・ミリアの初日で、その年は土砂降りの雨の中のスタートだったのですが、雨の首都高5号線をこのDisco Volanteがかっ飛んで行くのを、休日出勤で都心に向かう5号線上ですれ違いで見たときには本当に感激しました。

それは50年の年月を経て、現代の…しかも日本に降り立った、まさに"空飛ぶ円盤"だったのです。

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テーマ:ミニカー - ジャンル:車・バイク

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