走ってナンボ

アルファ・ロメオを始めとする「ちょっと旧いイタ車」を一生懸命維持する中での天国と地獄をご紹介します。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

5セントのネジ

"5セントのネジ"はスペースシャトルの事故のときに、その原因が些細な部品であったことを比喩的に表現されたものですが、どうやら今回の高知空港でのDHC-8の胴体着陸事故の原因も、同様の表現で表されるものであったようです。
今回の事故は、機長と副操縦士の適切な判断と、教科書に出てくるような模範的な胴体着陸により、ケガ人もなく、無事に着陸できたことは本当に幸いだったと思います。
恐らくこの胴体着陸の映像は、これからも世界中の様々な航空会社の訓練で使われることでしょう。
それ程見事な胴体着陸だったのです。

久しぶりにプロの仕事を見せてもらいました。

さて、私自身は飛行機も大好きなのですが、最近の情報には疎くなってしまっており、つい先日までF-14 Tomcatがアメリカ海軍を退役したことを知らなかったくらいです(苦笑)。
当然、今回の事故でこのボンバルティアDHC-8という機体のことを初めて知ったのですが、DHCというコードを見て思い出しました。これはデ・ハビランド・カナダ社の略で、現在の正式名称である、Bombardier Aerospace社の前身である、イギリスを発祥の地に持つ航空機メーカーの老舗だったのです。

20070316031526.jpg

デ・ハビランド社と言えば第二次大戦で活躍した木製の高速爆撃機モスキートが有名ですが、戦後はコメットと呼ばれた世界最初のターボジェット旅客機などを製造していた会社です。しかし現在、この由緒ある社名はなくなり、唯一このコード名として残されているのみとなってしまいました。

さて、このDHC-8の機体設計そのものはオーソドックスな高翼機で、唯一の特徴は水平尾翼が垂直尾翼の上部についていることくらいでしょうか。
主翼を胴体の上部に配置し、エンジンポッドをその主翼から吊り下げる形式は古くからあり、乗客の乗降に際して大きなボーディングタラップを必要としないことや、客席からの視界が良好なことなどもあり、中小型の旅客機には結構馴染みのある形式です。
それ以外は特に奇をてらったデザインでもありませんので、その特徴であった、低燃費、低騒音、高速を武器に近距離路線用として順調なセールスであったことは頷けます。
日本での同型式の旅客機と言って思い出すのは、フォッカー社のF-27フレンドシップです。トシがばれてしまいますが、私も子供の頃にこのフレンドシップに乗ったことがあり、窓から見える視界の良さが記憶に残っています。

20070316031502.jpg

このフォッカー社も残念ながら今は倒産してしまってこの世には存在しない会社ですが、デ・ハビランド社と同じく航空機メーカーの草分け的な存在でした。設立は1910年ですので、奇しくもアルファ・ロメオ社の設立と同じ年です。
オランダ人のアントニー・フォッカーによりドイツで設立されたフォッカー社は、第一次大戦の戦闘機で最も有名なDr.1を製造したことで一躍有名になりました。この独特な三翼の戦闘機は、撃墜王マンフレート・フォン・リヒトホーヘン男爵の愛機であったことから有名になったのですが、真の名機はDr.Ⅶで、第一次大戦が終わった際に連合軍は終戦条項に「全てのDr.Ⅶを引き渡すこと」と加えたほどであったと言われています。
その後、フォッカーは故郷であるオランダへ移り、引き続き航空機を製造するのですが、第二次大戦後は旅客機メーカーとしてこのフレンドシップを始めとする中小型機をメインに製造するようになります。

日本では、このフォッカー社は馴染みが多く、フレンドシップがYS-11に交替した後も、後継機であるF-50が名古屋のエアセントラル航空(現在は全日空グループに統合)で使用されていました。
そしてこのF-50の後継機がDHC-8となるのですが、今回の事故の際の機長もエアセントラルの所属であったということですので、このF-50も操縦し、高翼機の操縦に慣れていたのかも知れません。

20070316031515.jpg

航空機も自動車も神様ではなく、人間が作って操縦(運転)しているわけですので、今回の事故はその「人間」が見事にカバーした例でしょう。
事故原因については、事故調査委員会の最終結果を待たなければ軽々しく論じることはできないとは思いますが、最近の自動車に置き換えて考えてみると、メンテナンスフリーであるが故に全くと言っていいほど点検をしなかったり、運転をアシストする様々な機能があるが故に、そもそもの運転技術向上が疎かになってしまっているのではないでしょうか?
バックモニターや縦列駐車アシストなんて機能がなければ、ちゃんと駐車できないような運転技量では、イザというときに自分が困るだけでなく、他人に危害を加える可能性だってあるのでは…と思います。

ちゃんとクルマの点検を行い、さあ、練習しましょ(笑)

クリック↓お願いします!
b_01.gif

スポンサーサイト

テーマ:ひとりごと - ジャンル:車・バイク

コメント

突然すみません。

本日、私のサイトでこちらさまの記事を
紹介させて頂きましたので、ご連絡にあがりました。

http://swertia.blog77.fc2.com/blog-entry-3.html

では。失礼しました。

  • 2007/03/17(土) 00:19:31 |
  • URL |
  • NOBU #-
  • [ 編集]

今回の件では本当にプロの仕事を見せてもらいましたね。
大きな事故にならなくてよかったです。
ただ、前輪ではなく後輪の片方だったりしたらと思うとゾッとしますね。

  • 2007/03/17(土) 19:29:48 |
  • URL |
  • こ~んず(えもと) #JalddpaA
  • [ 編集]

>えもとさん
お久しぶりです。確かに後輪だと確実にエンジンポッドを地面に接触させますし、プロペラが地面を叩きますから、最悪出火でしょうね。うまく行っても最後は地上で回転するでしょう。
昔、一式陸攻の操縦士だった方から聞いたのですが、胴体着陸は機速をギリギリまで落とすのがコツだそうで、失速と着地が同時になるようにするのが難しいそうです。って私のトシは一体幾つなんだろう・・・(苦笑)

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://ig510190.blog83.fc2.com/tb.php/129-18eeb306
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

日常の点検整備

車検費用を徹底攻略、車検費用節約の情報が満載

  • 2007/03/16(金) 20:52:39 |
  • 車検費用攻略、車検費用を安くしよう

旅客機等々

このDash 8型機にはいくつかのバリエーションがある。Series 100:1984年に運用が開始された原型の37-40座席バージョン。日本では琉球エアーコミューター、天草エアラインが運航。 Series 200:性能を改善したより強力なプラット・アンド・ホイットニー製 PW123型エンジンを

  • 2007/04/06(金) 00:28:22 |
  • 旅客機等々

FC2Ad

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。