走ってナンボ

アルファ・ロメオを始めとする「ちょっと旧いイタ車」を一生懸命維持する中での天国と地獄をご紹介します。

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ALFAROMEO Sport Collection 28

何度も書いているのですが、戦前のアルファ・ロメオは現在とは全く別格のステイタスとプレステージを持った自動車メーカーでした。自動車というものが現在ほど一般的ではなかったという点を差し引いても、その「格」たるや半端ではなかったのです。本日ご紹介するのはその中でもとびきり別格の8C2900B Le Mansです。

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これも既にご説明しましたが、この記号の持つ意味は8気筒で排気量が2900ccを表しています。
1931年にそれまでの6気筒シリーズから8気筒にモデルチェンジされたアルファ・ロメオの中心となるエンジンはビットリオ・ヤーノの設計による独創的なエンジンでした。それは直列8気筒でありながら、前後の4気筒を分離し、その中間をヘリカルギアで繋ぐことにより、カムシャフトやクランクシャフトを短くし、振動を低減することに成功したのです。
また、このエンジンには当時の最新のレーシングテクノロジーが注入されていました。DOHC、半球型燃焼室、スーパーチャージャーといったテクノロジーは、現代のエンジンでは当たり前となっている機構ですが、当時は最先端であると同時に精密な機械工作精度を必要とした超ハイテクメカニズムであったのです。

当初2336ccでスタートしたこの8気筒モデルは1931年からル・マンで4連勝、1932年、33年のミレ・ミリア、そして1931年からのタルガ・フローリオで3連勝と、公道/耐久レースでは無敵と言っていい活躍をします。
そして1935年に排気量を2905ccに拡大し、さらにスーパーチャージャーを2基装備した、8C2900にバージョンアップするのです。このエンジンは標準でも180hpの出力を発揮し、さらにチューニングされた"コルサ"になると220hpまで高められていました。そして1937年に発表された進化型の8C2900Bともなると、コンペティションチューニングでは最大295hpまでパワーアップされたのです。これは現代のエンジンでも充分なパワーであり、それを70年前に達成していたのですから、当時のアルファ・ロメオの技術力たるやまさに「別格」であったと言えるのです。

すごいのはエンジンだけではありません。この8C2900はナンと4輪独立懸架のサスペンスションで、ギアボックスをリアに配置するトランスアクスルレイアウトを世界で初めて採用したモデルであったのです。
このブログを書くために手許の書籍をひっくり返して、この8C2900のスペックを見ていると、現代のクルマのものではないかと錯覚するほどでした。

繰り返しますが、このモデルは今から70年前に生産されていたクルマなのです。

付属するミニチュアモデルは1938年にル・マンに出場するためにカロッツェリア・ツーリング社によって架装されたボディを持つモデルです。
実車はムゼオ・アルファ・ロメオに所蔵されており、日本にもやってきましたので、私も間近で実車を見ることができました。展示されていた実車は、空力を良くするためにリアフェンダーにカバーをつけた状態でしたが、全長の半分がエンジンルームで運転席の背中は殆ど後輪と同じ位置まで下げられているレイアウトはさすがに異様で、周囲の展示車の中でも異彩を放っていたことを憶えています。

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それにしてもこの狭いキャビンの中で、後方視界は全くと言っていいほどなく、前輪は遥か彼方というロングホイールベースのクルマに乗り、最高速度200kmでユノディエールのストレートを夜間に走ったドライバーの心理はどんなものだったのでしょうか。

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