走ってナンボ

アルファ・ロメオを始めとする「ちょっと旧いイタ車」を一生懸命維持する中での天国と地獄をご紹介します。

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ALFAROMEO Sport Collection 26

昨日の流れからすると本日ご紹介するGiulietta Spiderはなかなか良いチョイスだと思います。
GiuliettaをベルトーネがデザインしたSprintとSprint Specialeは既にご紹介しましたが、ではピニンファリーナはこのSpiderでGiuliettaをどのように料理したのでしょうか。

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1954年のトリノショーでデビューしたGiuliettaは本来ならば一番販売量が多いであろうBerlina(セダン)ではなく、ベルトーネデザインによる美しいファストバックスタイルのSprint(クーペ)でした。それはアルファ・ロメオがこのGiuliettaを小さいけれども高性能な、戦前のアルファ・ロメオのイメージを踏襲するモデルとして、マーケットに印象づけるための作戦でした。
事実、搭載されたエンジンはレーシングエンジンと同様のDOHCではありましたが、排気量は僅か1290ccであり、出力も65hpとそれほど高性能ではなかったものの、その車重880kgから最高速度は100mphと言われていました。この100mph(約160kmh)は当時の量販車の目標であり、高性能車の証でもある数字だったのです。
そのSprintの発表から翌年、満を持して発表されたのがBerlinaとSpiderでした。
ピニンファリーナのデザインによるSpiderはSprintのイメージを残しながらも全く新しいデザインであり、むしろ当時ピニンファリーナが手がけたランチア・アウレリアGT Spiderをモチーフにしたもので、このGiuliettaを繊細で女性的なイメージで解釈したものでした。

フロントグリルはSprintと共通したイメージを残しているものの全体的には低められ、バンパーには「カツオ節」と呼ばれるオーバーライダーが付けられて差別化を図っています。またホイールベースも他の二車種と異なり180mm短い2200mmとされ運動性の向上を狙っています。このショートホイールベース版のシャーシーは後にSZやSSのベースとして用いられることになります。
そして本来は空力に劣ったオープンでありながらも、Sprintより20kg軽量なボディのために同等の最高速度を維持していたこのSpiderは、その可愛く美しいボデイと高性能故に、Giuliettaシリーズの中で最も愛されるモデルとなるのです。

当初は65hpであったエンジンは、翌年の1956年にはウェーバーの40DCOEを2基装備した90hp版に換装され、Veloce(速い)という名前が追加された高性能バージョンに移行します。
さらに1959年にはマイナーチェンジが行われ、各部の補強が行われますが、折角短かったホイールベースは50mm延長され、フロントガラスには三角窓が追加されて少し近代的な外観となります。後にこのマイナーチェンジ前のモデルを750系、そしてマイナーチェンジ後を101系と呼ばれ区別されますが、現在ではどちらも稀少ですのでオーナーのコダワリとは別に、見ている分にはそれほどの差は感じられないのが現実ではないでしょうか。

そして1962年にはエンジンが1570ccにアップされたGiuliaシリーズにバージョンアップします。外観はボンネットにエアスクープが加わるとともに、チャームポイントであったボンネット中央に縦に付けられていたメッキラインがなくなります。また、小さく可愛かったテールランプも大型化され、可愛いGiuliettaからオトナのGiuliaへと成長するのですが、生産台数はGiuliettaには遠く及びませんでした。やはりファンは可愛いGiuliettaの方を愛したのでしょう。

Giuliettaの生産台数は、Sprintが27,142台、Berlinaが137,876台、そしてこのSpiderが17,096台と大ヒットで、後のGiuliaシリーズも加えると20万台近くが生産されました。アルファ・ロメオはこのGiuliettaシリーズによりようやく量産車メーカーとしての地位を確立したと言えますが、それを達成したのが単にBerlinaの販売のみでなかったところが、アルファ・ロメオらしいところで、確実にSprintやSpiderというスポーツモデルの販売が貢献しているのがこの販売台数を見れば良く分かります。

Giulietta Spiderにはレーシングモディファイが加えられたモデルが存在します。代表的なものとしてはSebring Spiderと呼ばれるフロントガラスを短くカットしたものが有名ですが、付属するミニチュアモデルはMonopostoと呼ばれた助手席をカバーし、運転席周りを小さくラウンドした風防で覆ったモデルで、これは1956年のミレ・ミリアに出場したものです。
余談ですが、後に916系のSpiderをこのGiulietta Spider Monopostoをモチーフにして改造したモデルが存在しますが、不思議と時代を超えて同じ印象になっていたことを憶えています。

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一方こちらはノーマルのGiulietta Spiderでdel Prado社から販売されていた世界の名車シリーズに付属していたものです。
三角窓があることから101系をモデルにしているようですが、やはりそれなりの出来でした(泣)

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