走ってナンボ

アルファ・ロメオを始めとする「ちょっと旧いイタ車」を一生懸命維持する中での天国と地獄をご紹介します。

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ALFAROMEO Sport Collection 19

このALFAROMEO Sport Collectionはアルファ・ロメオのレーシングモデルを毎回特集するというのがコンセプトだと思っていたのですが、今回はこれまでの路線と全く異なり、1600 Junior Zagatoのストラダーレが特集されていました。
まぁ、Junior Zは私も大好きなモデルなので、文句を言うつもりはないのですが…(苦笑)

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アルファ・ロメオとZagato社とはとても深い繋がりがあります。最も新しい例は、1989年に限定で発売されたアルファ・ロメオSZ/RZ(ES30)ですが、やはりZagatoと言って思い出すのは初代SZからTZ、そしてTZ2へと続くレーシングモデルではないでしょうか。
しかし、この流れと今回ご紹介するJunior Zとは同じZagatoでも大きく異なる背景を持っているのです。
Junior Zは1969年のトリノショーで発表されたのですが、これまでのZagatoの少数生産を前提とした職人の手作業による旧態のカロッツェリア(工房)から、設備を近代化した量産工場から生み出されるモデルとしてデザインされていました。
これはZagato社の経営が、初代のウーゴ・ザガートから息子のジャンニ・ザガートに引き継がれたことによる変革だったのですが、ジャンニはこれからのカロッツェリアが生き残っていくためには、単にボディをデザインし、ワンオフに近い手作りでクルマを作るのではなく、量産メーカーからすると少量の特殊なモデルの生産委託を全面的に引き受けることのできる能力が求められると考えたのです。
かくして、新たに発表されたこのJunior ZはGiuliaのコンポーネンツを流用し、ボディデザインだけでなく内装までも全面的に変更されていたにもかかわらず、最初から量産性を考慮し、ショーモデルはアルミ製であったにもかかわらず、そのデザインはスティール製に変更されることを前提としたものでした。(量産モデルのボンネットとドアはアルミ製)

その先進的なデザインは随所にZagatoのセンスが光っています。同じGiulia系のシャーシでも、わざと短いホイールベース(2250mm)のSpiderを流用し、ホイールセンターに運転席を配置する重量バランスを考慮したレイアウトに、空力に優れクリーンで近代的なデザインのボディを被せたこのJunior Zは、今までのどのアルファ・ロメオとも異なる、新しい時代のアルファ・ロメオを感じさせるものでした。

細部を見ると、さらに凝ったデザインが随所に見受けられます。まずフロントデザインは一体のアクリルでカバーされ、アルファ・ロメオのファミリーフェイスである盾も従来のメッキではなく、アクリルをくり抜くという手法で表現されています。そして伸びやかなボンネットラインの根元にはワイパーで空気の流れを乱されないように一部が盛り上げられ、ちょうど現代のコンシールド・ワイパーに繋がる先駆けとなったデザインです。
そして、2シーターであることを生かして充分なリアスペースを確保し、そのハッチバックのリアゲートは、電気モーターで少し開けて固定できるようになっており、社内の空気の流れを良くすると同時に、スポイラーとしても機能するように考えられたものでした。
このJunior Zデザインは後の自動車デザインに様々な影響を与えました。ホンダの初代CR-XはこのJunior Zのデザインから影響を受けたものであることは良く知られた事実です。

最初に1.3Lの排気量で発売されたJunior Zは1972年に排気量を1.6Lに拡大し、最終的には1969年から1975年の間に1300 Junior Zが1108台、1600 Junior Zが402台生産されたと言われていますので、この種の派生モデルとしてはジャンニ・ザガートの目指したとおり、異例の大量生産だったと言えるでしょう。

付属するモデルは後期の1600 Junior Zのミニチュアモデルです。出来は「可もなし、不可もなし」と言ったところでしょうか。

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一方でこちらはSpark製の1300 Junior Zです。エッチングで再現されたワイパーや独特のバンパーなど、ディテールに優れているだけでなく、当初の短いホイールベースのオリジナルであったこの1300 Junior Zのほうが、やはりミニチュアモデルとしても好感が持てると思います。まあ生産台数からすると1600モデルのほうが稀少ではあるのですが…。

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