走ってナンボ

アルファ・ロメオを始めとする「ちょっと旧いイタ車」を一生懸命維持する中での天国と地獄をご紹介します。

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ALFAROMEO Sport Collection 14

さて、また引き続きALFAROMEO Sport Collectionのご紹介に戻りたいと思います。
今日ご紹介するのはモントリオールです。1967年にカナダのモントリオールで開催された万国博覧会にその元となったデザインスタディが出品され、それにちなんで名付けられたアルファ・ロメオの歴史の中でも珍しいネーミングのクルマです。生産型の発表はその3年後の1970年のジュネーブショーで、殆どスタディそのままのスタイルで発表されました。

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このモントリオールはアルファ・ロメオのラインアップの中にあって単独車種のように思われていますが、実はGiuliaのシャーシーを流用したモデルです。デザインはベルトーネのチーフスタイリストに新しく就任した、かのマルチェロ・ガンディーニですが、そのデザインベースは前任者のジウジアーロがデザインし、1964年に発表したデザインモデル"カングーロ"の影響が散見されますので、新規にデザインしたというよりもガンディーニによってブラッシュアップされたモデルと見るべきでしょう。

搭載されたエンジンはGiulia系の4気筒DOHCではなく、Tipo33のV8エンジンをデチューンしたものでした。以前に発売されたTipo33 Stradaleと異なり、このモデルにはTipo33/3と呼ばれた3Lバージョンのエンジンをベースに2.6Lまで排気量を落とし、出力も200hpまで下げられていました。それでも最高速度は220km/hと言われ、当時のアルファ・ロメオの量産車(GTAなどの少量限定車は除く)の中でも最速でしたので、アルファ・ロメオはこのモントリオールにイメージリーダー的な役割も期待していたのではと思います。

また、アルファ・ロメオはTipo33 Stradaleの失敗を繰り返さないように、レイアイウトは当時流行し始めていたミッドシップレイアウトを避け、コンベンショナルなフロントエンジンとし、シャーシも量産車のGiuliaのものを使用することにより製造コストを下げ、販売に結びつけようと努力もしていました。
事実、当時の販売上のライバルと考えられていたシトロエンSMより高価で、フェラーリ・ディノより安いといった価格設定でしたので、後年ランボルギーニ・ミウラを筆頭とする、当時の様々なスーパーカーと比較されることが多いこのモントリオールが、実際は量産GT車として企画され、スーパーカーのマーケットを念頭に置いたものではなかったことは明白です。

最終的な販売台数は1970年から1977年の間で約4000台であったと言われていますので、量産車としては失敗だったと言わざるを得ません。しかし、いまだに名器と言われるアルファ・ロメオのV8エンジンを味わえるのは、現実的にはこのモントリオールだけなので、ヒストリックアルファの中でもこのモントリオールは別格で、走っているのを見ることができるだけでも思わず拝んでしまうクルマです。
維持されている方によると、とにかくパーツがないクルマで主治医の知恵と努力がなければ、とても持っていられないということですので、コストさえかければパーツが手に入る同年代のフェラーリを維持するよりも気合と根性?を必要とすることだけは確かでしょう。

付属するモデルは、そのモントリオールが1973年のニュルブルクリンク1000kmレースに出場したものですが、実は私、このミニチュアモデルを見るまでモントリオールがレースに出ていたことを知りませんでした。
そしてビックリしたのは、このミニチュアモデルの出来の良さと、モントリオールのレーシングバージョンの格好良さです。
個人的には、もともとモントリオールのデザインは繊細過ぎて、少しインパクトに欠けると思っていたのですが、ボンネットのエアスクープを大きくし、オーバーフェンダーをつけたこのレーシングバージョンは、一気にモントリオールを獰猛にし、当時のアメリカのMOPAと呼ばれたストックカーのように見せています。

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こちらは当時のMOPAの代表格である、私がこれまた大好きなダッジ・チャンレンジャーなんですが、上のモントリオールのレーシングバージョンと通じるものがあると思いませんか?写真は1972年式ですが、一番チャレンジャーらしいのは、奇しくもモントリオールの発表された年と同じ1970年式ですので、このイメージの一致は偶然ではないのかも知れません。そして、もしモントリオールの市販車がこのレーシングバージョンのようなスタイルであったなら、北米で販売を伸ばしたかも…です。

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コメント

Re:ALFAROMEO Sport Collection 14

モントリオールはおろか、164ですら地元で遭遇した事はありません。

てな訳でこんばんは。yossuieです。
あちらのブログが更新されないなぁ~なんて思っていたらこっちに
お引越しされたのですね。相変わらずタメになる情報ばかりで
いつも楽しく拝見させて頂いております。

還暦を迎えても頑張ってアルフィスタの未来の為に情報発信を
お願いしますね。

たまには寄り合いにも顔を出してくださいね。それでは、また。

ご無沙汰です

>yossuieさん
ご無沙汰です。先日は行くつもりだったんですが、メンバーからの電話攻勢(笑)で結局行けなかったんですよ~。
還暦までにはまだかなりありますが、出来る限り頑張って書きますので、応援よろしくです。

ブログ拝見しましたがなかなかいいブログですね。
参考にいます。
もしよければ相互リンクなんてどうですか?
http://www.motenanpa.com/
私のブログはこちらです。
検討いただければ幸いです。

  • 2007/02/19(月) 12:46:50 |
  • URL |
  • 33歳の中年親父 #-
  • [ 編集]

初めまして。
読まさせて頂きまして「実際は量産GT車として企画され、スーパーカーのマーケットを念頭に置いたものではなかったことは明白です。」という文章にとても納得してしまいました。
私も同感です。
某雑誌ではキワモノと称されてスーパーカーになりきれなかった車の様に書いてありましたが、実際は量産GT車として企画されスーパーカーのマーケットを念頭に置いたものであったという事になると全くその捉え方が異なりますね。
とても興味深いです。

  • 2007/02/28(水) 09:23:57 |
  • URL |
  • o #L9SytcTM
  • [ 編集]

確かに、あの頃はなんでもかんでもスーパーカーでしたよね(笑)。量産車としては失敗と書きましたが4000台もスーパーカーが売れたら逆に大ヒットでしょう!
これからもご声援よろしくお願いします!!

こちらこそ宜しくお願い致します。
確かにスーパーカーで4000台売れたら凄いですね。笑。
モントリオール、良い車だと思います。

  • 2007/03/01(木) 21:30:05 |
  • URL |
  • o #SFo5/nok
  • [ 編集]

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