走ってナンボ

アルファ・ロメオを始めとする「ちょっと旧いイタ車」を一生懸命維持する中での天国と地獄をご紹介します。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ALFAROMEO Sport Collection 13

Giulia TZの魅力はその美しいデザインだけではなく、その先進性にあったと思います。

20070216225109.jpg

1962年のトリノショーで発表されたGiulia TZは前身のGiulietta SZから進化したモデルではありましたが、その中身は全く別物と言っていいモデルでした。その最大の特徴はそのネーミングの"T"から分かるように"Tubolare"、つまりチューブラーフレームで構成されたボディを持っていたのです。
この鋼管スペースフレームは、レーシングカーに用いられる構造で、細い鋼管を組み合わせてシャーシーを構成しているので、軽量でありながらボディ剛性を強くできるという利点があります。では、なぜ市販車に用いられなかったかと言うと、量産が困難で、殆ど手作りでしか製作できなかったからに他なりません。すなわち、レーシングカーやGPカーのように、数台だけ手作りで作られるようなクルマにのみ採用される構造であったわけです。

ところがアルファ・ロメオはこのチューブラーフレームのクルマで当時のGPホモロゲーションを取得しようとします。それはすなわち、最低でも100台は作らなければならないことを意味したのです。
アルファ・ロメオはこのチューブラーフレームの製造を自らは行わず、Zagatoに製造を委託する(押し付ける?)という手段でこの100台という大量生産をクリアするのですが、現在でもこれは最多記録で、このチューブラーフレームを持つクルマが100台も量産されたことはないのです。

このチューブラーフレームに被せられたボディはZagatoがその前身であるGiulietta SZから派生したSZ2と呼ばれるデザインを進化させたもので、そのデザイン上の最大の特徴はコーダ・トロンカと呼ばれるテールエンドです。
スカリエッティが1962年にデザインしたフェラーリ250GTOと共通する、このリアをスパッと切り落としたデザインは従来の丸いテールよりも空力効果に優れ、さらにこのGiulia TZではそのエッジ部分をリップスポイラーのように少し開かせることにより更に空力効果を高めることに成功しています。
事実、このGiulia TZは1.6Lのエンジンで最高出力は112hpにもかかわらず、660kgという軽量な車重とこのコーダ・トロンカにより最高速度は215km/hをマークしたと言われています。

「美しいデザイン」とは、「美しく」デザインされたものではなく、機能性を突き詰めたデザインが、結果として「美しい」と言われています。
戦闘機のデザインが美しいのは、機能性を突き詰めたからであり、どんなに美しくデザインしても、敵機より性能が劣っており撃墜されてしまっては何の意味もないのです。
Giulia TZが美しいのもこれに通じるものがあると思います。そもそもレースに勝つために設計されたクルマですから、そのデザインは美しさを追及した結果ではなく、速さを追求した結果なのです。
ただ、現代のコンピュータシュミレーションとCADによりデザインされたレーシングカーと異なり、全て人間がデザインしているために、この時代のレーシングカーは一台一台が異なり、そこに其々のデザイナーのセンスが発揮されているのではと思います。

こうして誕生したGiulia TZはアルファ・ロメオのワークスチームとも言えるカルロ・キティ率いるアウトデルタにより、サーキットレースに、公道レースに、そしてラリーにと様々なレースに出場し、1.3L~1.6Lクラスで上位入賞をするようになります。付属するミニチュアモデルは1964年のル・マンをクラス2位でフィニッシュしたモデルです。

20070216225216.jpg

20070216225229.jpg

こちらはBest製のミニチュアモデルです。Giulia TZはこのBest製で殆どのレース出場車を揃えることができます。これは1964年のツール・ド・フランス出場車です。

20070216225151.jpg

20070216225204.jpg

そしてこちらは1964年のセブリング出場車です。この年代のアルファ・ロメオのレーシングカーをコレクションし始めると、それだけで膨大な量になってしまうため本当に危険です(苦笑)

20070216225125.jpg

20070216225138.jpg

そしてこれは相当珍しいと思うのですが、Verem製のダイキャストモデルです。恐らく昔のSolidoの金型ではないかと思うのですが、その造りはともかく造形は的確で個人的には気に入っています。実はカルトグラフ製の緻密なデカール(このカルトグラフのデカールについてもいつか機会があればご説明したいと思います)が付属しているのですが、ミニチュアモデルと全くバランスが取れないので貼らずに持っています。

009_9.jpg

010_10.jpg


クリック↓お願いします!
b_01.gif


スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://ig510190.blog83.fc2.com/tb.php/101-e3ba4afc
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

FC2Ad

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。