走ってナンボ

アルファ・ロメオを始めとする「ちょっと旧いイタ車」を一生懸命維持する中での天国と地獄をご紹介します。

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公道イベントの楽しみ~内房タイムラリー1~

かねてより準備していました、クイック・トレーディング主催のイベントであるクイック・ツーリング第4回「内房タイムラリー」を開催しました。
当日は結果としては雨に降られずに済んだのですが、天気予報は「曇り後雨」でツーリングには不向きな天候でした。
しかし、それが幸いして他の観光客もそれほど多くなく、ツーリングそのものはストレスなく走ることができたのですが、その環境が出走車のタイムに大きく影響することとなりました。

当日のエントリー台数は15台とほぼ予定通りの台数となったのですが、この「予定通り」という意味はリエゾンラリーの特徴にあります。
今回はスタート地点とゴール地点が異なり、その両方での計時を私が担当するために、全車がスタートしてから私自身はショートカットしてゴール地点に向かわなければなりません。言い換えれば、先頭車両がゴールする前に私がゴール地点に到着してゴールタイムの計測をしなければならないのです。スタートは1分間隔としましたので、15台の出走ということは私はラリーコースの走行時間より15分以上早くゴール地点に到着しなければなりません。

今回のコース設定では君津PAをスタートし、スマートETCゲートを使って一般道を走るコースとし、私は君津PAからそのまま館山自動車道を走り、ゴール地点に向かうことにしましたので、時間的にはラリーコースの1/2程度で到着することができるのですが、出走台数が多いとラリーコースを伸ばして「時間稼ぎ」をしなければなりません。
実はその状況も想定してコース設定を2パターン用意していたのですが、最終的には当初の設定通りのコースで実施することとなりました。当日使用したコマ地図を掲載しておきますので、どんなコースだったか興味がある方はご覧ください。

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集合受付は寺島社長と手分けをし、寺島社長は第一集合場所であるアクアラインの「海ほたる」で、私は第二集合場所(スタート地点)の君津PAでスタンバイをすることとしました。また今回は前回のタイムラリーの際に写真撮影をしていただいたカメラマンのY氏もお手伝いいただくこととなり、コース途中で走行写真撮影のためにスタンバイしていただくこととなりました。

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予想したとおり君津PAに到着したときは、休日とは思えないほどガラガラで、本来ならばここからマザー牧場に行くクルマが多いはずなのですが、当日はトイレ休憩で立ち寄る観光バスやクルマも思いのほか少なく、居ついているのはバイクのツーリンググループ程度で、ラリーのスタート地点として考えれば良い環境ではなかったかと思います。
面白かったのは君津PAで一人で受け付けの準備をしていると、クルマに乗っていたお年寄りが近づいて来たのですが、特に何も話しかけられることなくしげしげとその配布資料を見た後に、

「このステッカー格好良いねぇ。一枚幾ら?」

と聞かれたことです(笑)。
前回の奥多摩ラリーのスタート地点はクルマ好きの方が集まる場所だったのに対して、今回のスタート地点は普通のPAですので、一体何が始まるのか・・・全く分からなかったのでしょう。何かのキャンペーンでも始まるのかと思っていたようです(苦笑)。

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殆どの出走車は「現代」のイタリア車で、トラブルの心配はしていなかったのですが、やはり一台DNS(Do Not Start)が出てしまいました。それは1番で出走予定であったS氏のC.A.E.ストラトスで、集合場所に向かう途中でパンクに見舞われてしまったのです。どうやらもともとホイールからのエア漏れがあったようで、それを予防するためにタイヤの内側にチューブを入れて対処していたそうなのですが、そのチューブが破れてしまったとのことでした。タイヤバーストではないために、クルマも人間も無事であったのは何よりなのですが、残念ながらラリー出走はできなくなってしまいました。
やはりS氏はまだ「何か持っている」ようですが、確実にその「持っているもの」は減っているようです(笑)。
しかし、この出走順の繰上げがその後のドラマ?を生むことになります。

予定時間より早く皆さん集合していただき、いよいよドライバーズミーティングの開始です。

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このミーティングではタイムラリーのルール説明に加えて、配布したコマ地図の注意点などを説明し、出走順の確認をするのですが、初参加の方もあってか皆さん真剣に?聞いていただけました。配布したゼッケンをクルマに貼ったりする作業を始めると程よい緊張感?が皆さんから伝わって来ます。

いよいよスタート時刻となりました。
スタートは5カウントで一台づつ順番に行います。走行タイムを競うラリーではないのですが、スタートラインに並ぶと皆さんの緊張と高揚が伝わって来ます。

それでは出走車を出走順にご紹介しましょう。

繰上げで1番スタートはLANCIA Delta Evoluzione で参加のD氏です。D氏にとっては千葉は地元?ですので恐らくコマ地図を見ればコースが分かってしまったのではないかと思います。私も事前にそのことを危惧したためにD氏を2番スタートに設定しておいたのですが、これが後にD氏にとっては意外な結果?となってしまいました。

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2番スタートはタイムラリーはベテランのR君です。本来ならば彼の愛車であるAlfa RZで参加するはずだったのですが、Alfa RZには全くと言って良いほど対候性がなくソフトトップを閉めても雨漏りが酷いために、安全策でクイック・トレーディングがデモ用にリセットしたてのLANCIA Delta Evoluzioneで出走することとなりました。このときは本当に出来立てのホヤホヤで仮ナンバーでの出走でした。

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そして3番は奥多摩タイムラリーで痛恨の?ミスコースをしてしまったM氏のLANCIA Delta Evoluzioneです。
M氏は前回の三浦ツーリングの際にも皆の前でリアゲートのノブを割るというワイルド?なパフォーマンスを見せてくれたり、毎回楽しませていただけるので今回も「少しだけ」期待をしていたのですが、今回はさすがに慣れたのか(笑)、ミスコースもなく完走することができました。

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4番スタートはAlfa 155で参加のG氏です。G氏はご家族での参加でナビは車内に大勢居ることもあり?、前回も危なげない走りで入賞を果たしました。またお勤め先の関係から賞品をご提供いただいたりと、この企画には重要なサポーターで、本当に感謝に耐えません。

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そして5番スタートはFIAT Barchettaで初参加のF氏で、そのライトチューンされたと思しき外観とレーシングハーネスに初参加でありながら「ヤル気」を感じました(笑)。

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6番スタートは最近LANCIA DeltaからAlfa GTVに乗り換えたS氏で、これからはその乗り味の違いを楽しまれるのだろうと思いますが、まだまだ初期化の最中での出走となりました。

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7番スタートはLANCIA Delta Integlare 16Vで参加のI氏です。LANCIA DeltaもEvo.Ⅰ、Evo.Ⅱにこうして16Vまで揃うイベントはそうそうないでしょう。

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引き続き後半の出走車のご紹介とタイムラリーの結果は次回の記事でご紹介することにします。

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テーマ:ツーリング - ジャンル:車・バイク

田宮模型 1/24 Giulia Sprint GTA製作記11

ボディのベースとなるホワイトの塗装が終わったら、この個体特有のカラーリングを行います。限られた写真から分かることはフロントには細いトリコロールストライプが入り、ゼッケンサークルがグリーンで塗られていることが分かります。これらを塗装するのですが、まずは塗装面積の多いグリーンから行います。
ゼッケンサークルは写真から大体の大きさが分かりましたが、問題はトリコルールストライプで、写真から見るとその幅はフロントスクリーン下のルーバー2桁分であることが分かりましたのでそれを基準にします。さらにVTRをチェックしているとリアのトランクフードにも斜めにトリコロールストライプが入っていることが分かりましたので、それも加えなければなりません。

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こうしてまずグリーンの塗り分けのマスキングを行ったら、残るボディ全部をマスキングします。

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グリーンをエアブラシで塗りました。

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乾燥したら続いてストライプのレッド部分ですが、一部のマスキングを剥がしてレッドのストライプ部分を同様にマスキングしたらさらに追加でグリーンで塗った部分もマスキングしてレッドをエアブラシで塗装します。

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レッドの塗装も終了です。

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レッドの塗装が乾燥したら全てのマスキングを剥がします。

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一見すると成功したみたいに見えますが、実はまたもや失敗してしまいました。
特に塗り分け部分のマスキングテープは、吹き漏れを防止するために完全に密着させる必要があります。爪楊枝の先でエッジの部分を丁寧に密着させておかないと、スプレーした後の吹き漏れの修正で難儀することになります。
その結果がこれです(泣)。

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成功しているのはボディ右側のゼッケンサークルのみで、エンジンフード上のゼッケンサークルと左ドアは吹き漏れが発生してしまいました。塗り直すのも悔しいので色々と試した見たのですが、最終的には自作のデカールを上から貼るという方法でリカバリーすることにしました。だったら最初からデカールでやっておけば良かったですが、これもお勉強です・・・(苦笑)。

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その他の吹きこぼれは塗料でレタッチして仕上げます。

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ここでその他のステッカー類も自作デカールを作成するのですが、その方法は以前の記事で書きましたのでそちらをご覧いただければと思います。

今回のオーダーはタルガ・フローリオに出場した車両ということでゼッケンも再現する予定でした。このゼッケンは四角いものでゼッケンナンバーの他にスポンサーロゴなどが印刷されているものなのですが、鮮明な写真がなく、VTRを見ても良く分かりませんでした。仕方なくネットでもいろいろ探して見たのですがどうしても見つからなかったために、寺島社長にもご了解いただき、出走直前のゼッケンステッカーを貼る前の車両として仕上げることになりました。

作成するデカールは当にそれを貼っているところの写真があるのですが、ドア左側にAR Chappariniのステッカーとその下にQUICKのステッカーが貼ってあります。

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これらは結果としてゼッケンのステッカーを貼ると見えなくなってしまったようです。

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また右側のドアにはこのAR Chappariniのステッカーはなく、QUICKのステッカーのみとなっており、その位置も微妙に異なっています。右ドアのQUICKステッカーはゼッケンサークルの真上に貼ってあることが写真から分かりますが、一方で左ドアのステッカーはゼッケンサークルの右側に貼られていたことが分かります。それにしても正面からのショットがドアが開いた状態でなければこれらの事実は分からなかったでしょう(苦笑)。

フロントスクリーンの鉢巻はグリーンで、QUICK M SPORTSというロゴが入れられています。その右端には出走クラスを示す15というクラスステッカーが貼られています。
余談ですが、実際の出走時には大会スポンサーの関係からこの鉢巻上のQUICKのロゴは剥がさなければならなかったとのことです。

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さらにリアスクリーン上には現在も使われているQUICKのステッカーが貼られています。

そして写真のように左後ろのサイドガラスには大会のクレデンシャル?とCoppa di Italiaのステッカーが貼ってあります。悔しいのでこれらも再現して見たいと思いますが、何分1/24スケールでは殆ど細部は分かりませんので「それらしく」見えれば・・・という程度になってしまうでしょう。

AR ChappariniやQUICKのステッカーは近いロゴフォントを探してきて作成できるのですが、困ったのがこのCoppa di Italiaのステッカーです。これまたネットで探したのですが正面からの画像を見つけることはできませんでした。仕方ないので、この写真に写っている斜め後ろからの写真のスキャンデータをソフト上で傾き補正を行い、正面から見た状態に修正しました。
こうして写真からスキャニングしたり新たに作成した原稿を元にデカールの原版を作ります。

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この原版は製作しやすい大きさで作成しますが、ロゴなどを作成する際にはなるべく原稿は大きく作成し、それを実際に貼るサイズにする際にはJPEGに変換して、少しづつ小さくして行くほうがエッジが綺麗に仕上がると思います。
自作デカール用の台紙ははがきサイズですので、普通紙に試し刷りをしながら各デカール毎に大きさを調整し、最終的にははがきサイズ上にレイアウトします。

自作デカールの最大の問題は白色の印刷です。ご存知の通り、日常で使っているインクジェットプリンターでは白色の印刷はできません。白色は印刷時には何も印刷されず、印刷する紙の白色がそのまま残っているだけなのですが、デカールを製作する場合はこの「白色」を印刷しなければならない場合があります。実は白色の印刷ができる特殊なプリンターもあるのですが、一般的ではなくプリンターも高価なため今回の自作デカールは白をベースにしたデカール台紙を使いました。
しかし、リアスクリーンのQuickステッカーは写真で見るとおり透明なステッカーで、今度は白色ベースのデカール台紙は使えません。こればかりはどうしようもありませんので透明タイプのデカール台紙を使用することにし、白文字は黒に変更し、アクセントで入れられているトリコロールのストライプの白部分はアキラメることにしました。

1/24スケールでは小さいステッカーですし、おそらく目立たないと思いますが、それでも日常のインクジェットプリンターでこうしたデカールが製作できるようになったことは素晴らしい進歩で、プラモデルコレクターの方はキットを買ってすぐにデカールをスキャニングしておくそうです。そうすれば将来造るときにデカールが劣化してしまっていても、何とかこうして復元できますし、そのデータからスライドデカールを作成してくれるサービスもあるようですので、良いアイディアだと思います。

これから地道な?サイズ合わせの作業を行い、実際に貼るデカールを製作して行きます。

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テーマ:模型・プラモデル - ジャンル:趣味・実用

貴族の矜持

日本で暮らしていると「階級」を意識することはまずありません。特にその貧富ではなく、出自に基づく「階級」という考え方は現代の日本においては一般的ではなく、唯一あるのが皇室と皇族と呼ばれる方々で、それ以外は例え旧華族や士族であってもそれは「階級」ではなく、単なる「良家」程度のものでしょう。

しかし、ヨーロッパにおいてはこの「階級」が根強く残っており、それを垣間見ることができるものの一つがクルマではないかと思います。ご存知のように、ヨーロッパで発明された自動車は「馬車」の代わりとして発達し、自由の国「アメリカ」のヘンリー・フォードによって大量生産されるまでは、限られた「階級」の人々の乗り物でした。それは馬車に替わる高貴な「乗り物」として発達し、物資の輸送にトラックが使われるようになるのはずっと後のことでした。

現在も自動車を生産しているヨーロッパの歴史の古いメーカーは皆、第二次世界大戦前はベアシャーシーとエンジンを供給することがメインで、そのボディ製造はコーチビルダーやカロッツェリアに任されていたのです。これらの「工房」はもともとは馬車を作ってきた職人の集団で、王族や貴族の乗る馬車を作っていたのですから、結果としてクルマは馬車と同様にオーナーの注文に応じて一台一台が別々に仕立てられてきたのです。

第二次大戦後にこれらの富裕層に以前のように自動車を購入する資金力がなくなり、皮肉なことに戦争により自動車が一般的になったことから、ヨーロッパで貴族を相手に自動車を作っていたメーカーはその路線を転換し、大衆のための自動車を製造することにより生き残りを模索するようになります。また従来のベアシャーシーに後からボディを架装するという製造工程から、シャーシーとボディが一体となって製造されるモノコックボディとなったことも、同種のボディ形式のクルマを大量に生産するという作り方を一般的にしました。

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この革命的な自動車の製造方法の変更は、ヨーロッパの自動車メーカーに大きな方向転換を迫ることになります。この流れに乗らなかった(乗れなかった)メーカーはその名前を残せればまだ良いほうで、多くのメーカーが吸収されたり倒産することになりました。
そんな少量生産の高級車メーカーから「見事に」量産車メーカーへの路線変更に成功したのがアルファ・ロメオで、一方で失敗したのがマゼラーティだったと言えます。アルファ・ロメオもマゼラーティも戦前はGPマシーンや高性能スポーツカーを生産し、そのエンジンとシャーシーを売ることによって名を馳せたメーカーでした。

アルファ・ロメオが戦後になって中産階級をターゲットにした量産メーカーに転進したのに対して、マゼラーティはあくまで高級GTカーの生産を続けます。結果としてマゼラーティ兄弟は経営権をオルシファミリーに譲り、後にO.S.C.A.社を設立するのですが、そのO.S.C.A.が生産したのも少量生産のスポーツカーでしたので、マゼラーティ兄弟が本当に造りたかったのはやはりスポーツカーで、高級GTカーなどではなかったのでしょう。

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しかし、マゼラーティ社は大衆車メーカーのフィアット、中産階級向けのアルファ・ロメオなどで占められた市場の「隙間」である「高級GTカー」というジャンルに自らの市場を絞り続けることになります。それは狙ったのか、それともそこしか生き残る道がなかったのかは定かではありませんが、後のマゼラーティのブランドイメージを決定することになります。
すなわち、マゼラーティは最初から高級GTメーカーであったワケではなく、ある意味「仕方なく」そうなったとも言えるのですが、そのマゼラーティのブランドイメージを引き継いだのは後に経営を引き継いだシトロエンであり、デ・トマソであり、現在のフィアットなのですからこの路線は決して間違ってはいなかったのでしょう。

このブランド毎に自動車市場の中で「棲み分け」を行うことは、ヨーロッパに残る「階級」と密接に結びついています。イタリアにおいてマゼラーティを選ぶオーナーは決して単なる成り上がりの「金持ち」ではなく、そうした単なる金持ちは「フェラーリ」を買えば良いと思われています。その出自と財力の両方を兼ね備えたヒトこそがマゼラーティのオーナーに相応しく、またマゼラーティに乗っているとそう思われるのです。
このブランドイメージこそが幾多の経営的な試練からマゼラーティを救ってきたもので、部品の品質や製造品質がどんなに悪く、性能的に他車に劣っていたとしても、マゼラーティであり続けることこそがマゼラーティを倒産の危機から救い続けて来たのです。

従ってマゼラーティが最も注力したのは、決してフェラーリとの最高速レースに勝つことでも、アルファ・ロメオのように「手頃なお値段」で買えるスポーツカーで市場競争をすることでもなく、必要にして充分なパワーを持つエンジンを載せたシャーシーに最高級の空間を組み合わせるという独自のスタイルで、後席に乗ることを好むオーナーではなく、自らステアリングを握るオーナーのための最上質なドライビングプレジャーを提供することにあります。

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マゼラーティのビトゥルボ系エンジンの持つ暴力的なツインターボによるパワーも、それはアクセルを踏み込んだときのある種の「非常用」で、日常領域においてはトルクでボディを押し出すタイプのエンジンは、発進から中間速度域までは実にジェントルな味付けがされています。
そしてやはり白眉なのはその内装で、それは一見すると「派手な成金趣味」と捉えられてしまいがちですが、贅沢なレザーの使い方や一枚板から加工されたウッドパネル。そして樹脂をそのまま見せるのは裸を見せるようなもので下品と言わんばかりのアルカンターラで全てが覆われたダッシュボードなど、そこには本当の「高級」とは何かを感じさせてくれる空間が設えられています。
これこそまさに「貴族の矜持」で、陽に当たるとダシュボードに張られたアルカンターラが剥がれてしまおうと、風合いを最優先したたためにジーンズを履いて乗降を繰り返しているとすぐに擦れてしまうほどの柔らかなレザーであっても、真夏の炎天下に晒し続けると艶がなくなり反ってしまうウッドパネルであっても、それがマゼラーティであり、その顧客である貴族たるものはそのような些細なことを気にしてはいけないのです。

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そんなマゼラーティを「白金台アルファロメオクラブ」の世話役であるZAGATORさんが新たに購入しました。そのお披露目が先日の「朝カフェ」だったのですが、クルマの詳細は氏のブログで詳細に説明されていますので、そちらをご覧いただければと思いますが、きっと氏であればこのマゼラーティを乗りこなして行くだろうと思います。
当日はかねてから約束していたZAGATORさんのもう一台の愛車であるアルファRZのミニチュアモデルを差し上げることができました。ちゃんとナンバープレートも愛車のものを再現しましたので喜んでいただけたのではないかと思います。

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そして私にとってもう一台のお披露目がこのクラブの世話役の一人であるK氏のALFAROMEO 939Spiderでした。定期的に「オープン病」に罹患するという氏も、これまでの愛車であったアルファ147GTAからの乗換えで、同じく納車記念としてミニチュアモデルを差し上げることができました。

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いつの時代でもアルファ・ロメオにとってSpiderというモデルは特別で、その乗り味は他社のオープンモデルとは一線を画しています。
アルファ・ロメオほどオープンカーを分かっているメーカーはないのではと思うのですが、そもそもSpiderのようなオープンモデルの場合は、どれだけ季節を感じながら気持ちよくドライブができるかが重要で、高速巡航性能や快適な空調の効いた室内空間が必要であれば、そもそもSpiderである必要はないでしょう。

Spiderのドライビングスタイルは自分の感覚とクルマの挙動をシンクロさせることにあります。そこには暴力的な加速も、どこまでも路面をグリップし続けるハードなサスペンスションも必要なく、風や季節の香りを感じながら、ヒラヒラと舞い落ちる花びらや落ち葉のようなドライビングができたときに初めてSpiderに乗っている喜びを感じることができるのです。

私を含めて仲間にこの「オープン病」が多いのは、どんなにインドア派であってもたまにはピクニックに出かけたくなるようなもので、それがいつの時代のアルファ・ロメオのSpiderであっても一度でもそれを感じたことがあれば、必ず禁断症状が出るものなのだろうと思います。

私たちにとってのクルマは単なる移動の道具ではないことはもちろん、そのクルマの持つ価格や性能による自己顕示でもありません。そのクルマとどう付き合い、どのようなセンスで乗りこなすことができるか・・・こそ重要で、そこには何かと比べたり、誰かと競ったりする相対的な「優劣」ではなく、自分の感性と向き合う絶対的な「価値観」こそが重要なのだと思います。

マゼラーティが持つ「貴族の矜持」と同様に、私たちはこの「クルマ好きの矜持」を持ち続けていたいと思います。

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テーマ:イベント - ジャンル:車・バイク

田宮模型 1/24 Giulia Sprint GTA製作記10

ボディ全体はホワイトで塗装します。簡単そうに見えて意外に難しいのがこのホワイト塗装で、そもそもホワイトの顔料は隠ぺい力が弱いために下地の状態でその艶が大きく左右されてしまうのです。
最近は各社から隠ぺい力に優れた上質な塗料が販売されていますので、いずれはそれらのメーカーのものも試してみようと思っていますが、今回はいつものMr.カラーのラインアップの中からGXシリーズという通常のMr.カラーより発色の良い塗料を使ってみました。

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通常のエアブラシ塗装の場合は、私は不精してエアブラシのカップの中で適当にシンナーを入れて試し吹きをしながら濃度の調整を行っているのですが、さすがにボディ塗装の場合は真面目に?予め濃度調整をしておきます。
いつも希釈にはLeveling Thinnerを使っているのですが、今回は艶が素晴らしいとのことですので、模型店の勧めでFinisher'sというブランドのPure Thinnerを使ってみました。このFinisher'sというブランドはカーモデル用に特化した発色の良い塗料を販売しているメーカーで、一度使うと「病み付き」になるとのことですので、次作ではこのFinisher'sの塗料も試してみようと思っていますが、今回はThinnerを先行して試用することにしました。

初めての組み合わせですので、まずは1:1.5程度に薄めて試し吹きをしてみます。
試し吹きをしてみて分かったのですが、このPure Thinnerは揮発性が高いために、薄い塗膜を短い乾燥時間で塗り重ねることにより艶を出すという理屈のようです。
これは従来から使っているLevelling Thinnerとは全くアプローチが逆で、Levelling Thinnerは乾燥を遅らせることにより表面にできた柚子肌を均し、結果として艶を出すことを狙っているのですが、このPure Thinnerはエアブラシで塗装をする際には非常に有効だと思います。
揮発性が高いということは近吹きができるということで、エアブラシのノズルを絞って小面積を塗装して行く場合にはとても便利と言えます。これはおそらくFinisher'sというブランドの塗料の開発コンセプトが1/43程度のモデルカーを意識していたためだろうと思います。
一方で遠くから大面積を塗装するような場合は、塗装する対象にスプレーミストが届く前にシンナー成分が揮発してしまうために全然塗れない・・・といった状態になってしまいます。従って大面積を一度に塗装する場合は、このPure Thinnerではなく、通常のLeveling Thinnerを使用するほうが良いでしょう。缶スプレーの場合は30cm位の距離から塗装するのがベストですが、このPure Thinnerを使ってエアブラシで塗装する場合は10cmから15cm位が適当だと思います。この辺りの距離感は塗料の濃度とも密接に関係しますので、何度か試し吹きをしてみて会得するしか方法はありません。

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塗装する前には、ボディに埃があるとそれを塗り込めてしまうので、まずはボディを洗って埃を取り除きます。
さらに、乾燥時にも空気中の埃が塗装面に付いてしまうのを防ぐために、私は写真のようなカバーを使っています。これはキッチン用品売り場で見つけたもので、本来は調味料入れなのですが、カバーを両方向から開けることができ、高さも充分あるので1/24スケールのカーモデルであれば塗装のための持ち手を含めてもすっぽりと入ります。残念ながら乾燥機ではありませんので、単なる埃避けでしかありませんが、それでもプロのモデラーのように一気に集中して造り上げることができない私のような週末?モデラーにとっては、製作途中のボディの保管場所としても有用です。

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軽く塗装した状態でまずは塗装表面のチェックを行いますが、残念ながらやはり埃が付着してしまっていました。

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これは塗装ブースの中で埃を巻き上げてしまったことによるもので、段ボール製の塗装ブースの限界かも知れません。防止策としては段ボールではなく、樹脂性の梱包箱(「通い箱」と呼ばれています)に交換し作り直すしかないでしょう。

塗装面に付着した埃は1200番のペーパーで削って取り除くのですが、今回は併せて「中研ぎ」という工程を塗装の合間に行うことにしました。これは最初の塗装が乾燥した段階で、全体にペーパーがけを行い、柚子肌の塗装面を均す作業です。

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写真のように全体が艶消しになるようにペーパーで磨くのですが、磨き過ぎると下地が出てしまいますので表面の状態を見ながらゆっくりと丁寧にペーパーをかけて行きます。

その後に続けて仕上げ塗装を行います。

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結果は写真のように柚子肌がなく美しい塗装面に仕上がりました。最終的にはクリアー塗装を行いますので、この段階でこれだけの艶が出せれば、コンパウンド磨きは必要ないでしょう。
Pure Thinnerはとにかく乾燥が速く作業性が良いのが特徴です。一般的に乾燥が速いと塗膜が安定する前に乾燥してしまうために塗装面の艶が劣るのですが、Levelling Thinnerと同等の艶を乾燥時間が半分程度で得ることができました。乾燥時間が速いということはそれだけ埃がつくリスクを減らすことができますので、カーモデルの塗装にはオススメのシンナーと言うことができます。

一方でこの作業性の良さは新たな問題を露呈してくれました。それはエアー缶の減圧の問題で、これまでは乾燥のためのインターバルを取っていたので、その間にエアー缶を休めることができ、あまりこの減圧は気にならなかったのですが、このシンナーを使うと重ね吹きをすぐにできるようになったために、エアー缶の圧力復帰が間に合わなくなってしまいました。これから導入を予定しているコンプレッサーもエアータンクを装備したものにしなければ、エアーの供給が追いつかないかも知れません(泣)。

ベースのホワイト塗装が終わったらこの個体のカラーリングに移ります。
それはグリーンのゼッケンサークルとトリコロールストライプです。塗装する色はグリーンと赤なのですが、まずはグリーン部分を塗装します。

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ゼッケンサークルはフロントフード上と左右ドアに塗装されています。サイズは写真を見るとフードの約半分を直径としていますので、そのサイズをモデル上で目分量で測定します。結果は直径20mmとなりましたのでマスキングテープを使ってサークルカッターで切り出します。

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このようにまずはグリーンで塗装する部分の位置決めを行います。続けてストライプのマスキングを行ったらいよいよグリーンのスプレー塗装に移ります。

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変態図鑑1 一途類 挙動ヲタク科

クルマ変態の中には外見からひと目でタダ者ではないと分かる変態と、常人と見分けのつかない変態がいるのですが、第一回目の「変態図鑑」のサンプルはこの常人となかなか見分けのつかない「一途類」です。

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初めてお目にかかったY氏は、私の中で勝手にイメージされていた長期に亘って連載した、あの「悲劇のDelta」のオーナー像とは全くと言って良いほどかけ離れていました。

私の周囲にいる「変態」は、クルマに乗っていないときにもその変態オーラを発散しているのですが(笑)、Y氏は良く言えば「普通の人」、悪く言えば「どこにでもいそうな人」?で、第一印象は物静かな「紳士」でした。
正直に言って、この「普通の人」がLANCIA Delta Collezioneを新車で購入し、さらにその中古車が買える程の金額をかけてリセットをするほどの「変態」だとは俄かには信じられませんでした。

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Y氏は仙台でクリニックを開いている開業医です。こう書けばお金持ちなのね・・・と思われる方が殆どではないかと思いますが、Y氏の家系はお医者様ではなく、Y氏自身は自力で開業した「個人事業主」で、お話をお伺いしていると個人で経営している医院は他の個人事業主と同様に、患者(客)が来なければ開店休業となってしまうことや、設備投資やスタッフの人件費などの経営に関する問題に加えて、自由に休むことができなかったり、体調を崩して休診しても何の保障もないなど、一般的なサラリーマンからすると労働条件も過酷で心労も多い仕事であることが分かります。

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それではY氏はなぜここまでDeltaに入れ込むこととなったのでしょうか。
それはY氏の冷静な自己分析癖とその一途さにあります。
初めて免許を取って乗ったクルマは親が所有するカローラⅡであったことからもY氏が「庶民」であったことが窺われる(笑)のですが、そのカローラⅡをY氏は乗り倒します。
それはドレスアップやチューニングといったクルマ弄りではなく、自らのドライビングテクニックを磨くために乗り倒したそうなのですが、えてして免許を取ってすぐの若者はクルマの外見に拘ったり、雑誌や周囲からの情報で耳年増となってしまい、自らの運転能力以上のチューニングに走ってしまったりするものでしょう。
しかし、Y氏はそれらのチューニングはこのカローラⅡをノーマルの状態で乗りこなしてから次のステップだと考えていたそうです。

そしてFFのカローラⅡをチューニングすることなしに卒業することにし、次の選択は二代目MR2(SW20)でした。
これはY氏にとっては更なる自己研鑽を必要とするクルマ選びで、それまでのカローラⅡで培ったドライビングテクニックを新たにミッドシップでやり直さなければならないことを意味しています。恐らくこれもY氏の探究心からのチョイスであっただろうと思うのですが、Y氏はこのMR2もむやみに弄ることなく、自らのドライビングテクニックを研鑽することのために使い倒されることになります。

Y氏は、仙台ハイランドサーキットや菅生のサーキットのボランティアでコースマーシャルなども経験されていますので、サーキットでのレースやダートラといったモータースポーツ志向があったのかと言うとそうではなく、練習の舞台はあくまでストリートだったそうです。それは環境要因も大きく、Y氏は実家である埼玉を離れて東北大学に進学していましたので、少し走れば練習場所には事欠かない環境にあったのです。実際に凍結した駐車場でターンの練習をしていた・・・とのことですので、余程クルマの挙動に興味があったのでしょう。しかし、このFFからMRと続くクルマの「挙動ヲタク」の嗜好からすると、次に来るのはFRか4WDか・・・というのは容易に想像することができます。

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そして、やはり・・・Y氏は4WDのLANCIA Deltaに魅入られてしまいます。
東京であればともかく仙台ではまだDeltaは珍しく、殆ど見かけることはなかったそうですが、Y氏はデイーラーを訪ねてその最終モデルであるDelta Collezioneの購入に踏み切ります。その時のY氏の年齢は27歳で、訪ねられたディーラーのセールスも最初は本当に買うのか(買えるのか)半信半疑だったそうです。もちろん即金で購入できるはずもなく、Y氏によれば「大ローン」を組んだとのことですが、それほどまでにDeltaがY氏の心を捉えたのはWRCでの活躍だけでなく、LANCIAがWRCに勝利するために連綿と改良を重ねて熟成させてきたDeltaの最終モデルであるということが、Y氏自らのそれまでのクルマへの関わり方と相通じるものがあったのかも知れません。

そして、弱冠27歳でY氏はイタリア車、しかもLANCIA Deltaのオーナーとなります。
それまでのY氏の行動からすると当然のことながら、まずは「吊るし」のDeltaを操ることからこのDeltaとの付き合いは始まりました。そしてY氏はコレクターではありませんので、DeltaはY氏の日常のアシとして使い倒されることとなります。
Y氏にとってはこの日常のドライビングも重要な練習?場所で、この日常のスピードであってもドライビングプレジャーを提供してくれるDeltaにY氏はどんどんと惹き込まれて行きます。

Y氏にとってはそのクルマの挙動を含めて完全に「手中に収める」ことが重要で、その先に初めてそのクルマが自分にとって楽しいか否かの判断があると考えているフシがあるのですが、Y氏がこのDeltaを「手中に収めた」かどうかはともかく、それから17年間も乗り続けているのですから、少なくともY氏にとってこのDeltaは唯一無二のクルマであることは確かでしょう。

東京に住む私たちのようなクルマ好きにとってクルマは日常の移動のための道具ではなく、週末の「お楽しみ」であることが多いのですが、地方の場合は日常のアシとして使えなければ、例えそれが趣味クルマであったとしても、クルマの価値は半減してしまうものです。
少なくともY氏にとってこのDeltaは日常の通勤のアシであると同時に、その通勤ルートでドライビングも楽しむことができるのですから当に一石二鳥で、さらに通勤ルートを「ちょっと外れる」こともあるそうですので、冒頭に書いた個人事業主としての重圧からくるストレスもそれで発散できるのであれば、一石三鳥と言って良いかも知れません。

長年に亘って同じクルマを所有されているオーナーも多いと思います。しかし、Y氏のDeltaとの17年間は決して週末やイベントのためのお楽しみであったワケでも、大切にガレージに保管されていたワケでもなく、毎日のアシとして使い倒されてきた17年間だったのです。
私自身もアルファ164Q4という変態クルマを8年間15万キロ乗り倒したので良く分かるのですが、それは並大抵ではないエネルギーだったと思います。
しかし、Y氏は

「他に乗りたいクルマがないから」

とさらりと言ってのけます。

Y氏は結婚を機に、もう一台のアシクルマを購入します。これはもっぱら奥様のアシとして活躍しているのですが、そのクルマももはや12年目!に突入しています。
そのアシクルマとはアルファ156V6 2.5で、奥様もMTを駆使してこのアルファ156を乗りこなしていらっしゃいます。

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Y氏は「洗脳した」と言っていますが、奥様は必ずしも洗脳されたのではなく、おそらく奥様自身も「変態」とまではいかずとも相当な「好きモノ」ではないかと思います。

ここまでお話をお伺いすると、Y氏がなぜもっと程度の良いDeltaに乗り換えずに、自身の愛車をリセットに出したのかが良く分かりました。
Y氏にとって愛車は大量生産された数ある同型車の中からたまたま自分の許にやってきた一台ではなく、自らが乗り倒すことによってどんどん自分の分身となった文字通りの愛車なのだと思います。
そのリセットの効果ですが、Y氏によるとボディ剛性が劇的に回復し、ボディからの異音がしなくなり、エンジンの吹けあがりも良くなり、エンジンからの振動もなくなったとのことです。

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Deltaをこれから新たに購入するに際して、リセットDeltaを選ぶことは極めて合理的な判断だと思いますが、新車で購入して乗り倒した末の愛車のDeltaを、もう一度これだけの費用をかけてリセットするという行為は必ずしも合理的とは言えません。もっと程度の良い中古車はあるでしょうし、その中古車をリセットせずにそのまま乗ったとしても現状の愛車よりも程度が良い場合もあるでしょう。
しかし、そこが変態の変態たる所以で、自分の身体に替えがないのと同様に、自分の分身にも替えがないからこそのリセットで、Y氏はまさにその一途さにおいて半端ない「変態」だと思います。

LANCIA Deltaにただ乗っているオーナーはまだ「変態」という域には達していないと思いますが、それにY氏の一途さが加わると素晴らしい「変態」が出来上がります。そしてこの変態は「聞いて見なければ分からない」変態で、「常人の皮を被った変態」として人知れず存在しているのです。
ひょっとしたらご商売に差し障るかも知れませんので、世間に対しては変態の中でもこの「一途類」の特徴である「モノを大切に使う人」という擬態をとり続けて欲しいと思います。

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テーマ:イタリア車 - ジャンル:車・バイク

出張中古車展示場

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最近仲良くしていただいている「白金台アルファロメオクラブ」なる秘密結社?が主催する「朝カフェ」はイタリア車に限らず、様々なクルマ達が集まって来ます。

私たちのようなクルマ好きは、自分が乗りたいクルマの選択肢が多岐に亘っていますので、こうした集まりで仲間の様々な愛車を拝見できることは刺激になるのですが、学生時代のクルマ好きの友人達と根本的に異なっているところは・・・、

「新車がエラいワケではない」

ところにあります。考えてみればこれだけ様々な新車が販売されているにも関わらず、私たちの琴線に触れるクルマはそうそうないために、私たちの選択肢は中古車、旧車から果てはクラッシックカーに至るまで、敢えて言えばこれまで生産されたクルマの全てが選択肢となっています。
それは学生時代のように新車が買えないために、「中古車しか買えなかった」からではなく、欲しいと思うクルマが新車で販売されていないために中古車を買うという積極的な動機に基づいています。

事実、当時の新車の値段の何倍もかけてレストアしたクルマから捨て値のクルマ(笑)まで、様々なクルマ達が集まってくるのですが、私たちのようなクルマ好きにとっては最早、値段が高いクルマが偉いワケではなく、そのクルマを選び、乗りこなしているセンスのあるオーナーがエラいという価値観を持っていますので、その自信さえあればどんなクルマであっても堂々と乗ってくることができるのです。

以前にも書きましたが、一括りに「中古車」と言っても様々で、新車ではないという意味であれば、FERRARI 250GTOであっても立派な「中古車」と言えます。かつてバブルの頃にこのFERRARI 250GTOのお値段の話を会社でしていたら、全くクルマに興味のない部下の女性がこう言い放ちました。

「エアコンもカーステもない中古車がなんでそんなに高いんですか?」

私にはFERRARI 250GTOが中古車だという感覚がなかったのでその質問に絶句したのですが、言われてみれば新車でなければ全て中古車というカテゴライズは決して間違ってはいないでしょう(笑)。
一方でこの中古車の値段というのはある意味、ユーザーの価値観を反映している「適正価格」と言うことができます。新車の場合はメーカー主導でその値段は決定されるのですが、中古車の値段を決めているのは市場、すなわち需要と供給の関係です。もし世の中で誰もFERRARI 250GTOを欲しいと思う人がいなければ、おそらくその価格は暴落し、果ては廃車となってしまうでしょう。

中古車を選ぶもう一つの理由がここにあります。例えばAという新車があり、それが魅力的であったとします。しかしその新車価格はとてもその魅力に見合ったものではないと考えるときに、私たちはそれを新車では買いません。それはすなわち、Aというクルマは新車で乗る価値はないということになり、中古車となって自分のそのクルマに対する価値観と価格がバランスされてきたときに初めて、購入対象として検討を始めます。さらに自分の価値観以下の値段になったときには「お買い得」車を求めてアンテナを張り始めます。
そして出物が見つかったときに「パクッ」と食いつく(笑)ので、多くの仲間は、「さあクルマを買うぞ」とクルマを探すのではなく、このアンテナに感度があったときに動くため、乗り換えは突然やってくるのです。

従って、こうした集まりで皆さんのその「心のアンテナ」を話し合うのが実に楽しいのはある種の情報収集で、学生時代の新車の知識を披露しあう「口プロレス」ではなく、そうして話を聞いていると、「えっ!もうそのクルマはそんな値段なの?」とか、「まだ高いねぇ」といった会話から様々な情報を得ることができるのです。
ですので、こうした集まりの後にしばらくすると仲間の「乗り換え」が頻発するのも自然現象と言えるでしょう。

そんな中で面白かった仲間のクルマをご紹介しましょう。

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まずはこの「朝カフェ」の幹事役をかって出ていただいているCOLLEZIONEのN氏とK氏です。
N氏の愛車はこの世界?ではあまりに有名なALFAROMEO Giulietta Spiderなのですが、いつもK氏が乗ってくるもう一台は「荷物車」として毎回違ったクルマで楽しませてくれます。しかし、今回はおおよそ荷物を運ぶには不似合いな、LAMBORGHINI Gallardoでした(苦笑)。

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ラゲッジスペースはこのフロントのスペースのみで、工具やパンク充填剤でそのスペースはさらに削られてしまっています。恐らく、二人乗ってどこかに旅行に行くとなると相当な無理を強いられるでしょう(笑)

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それにしてもこのGallardo以降のランボルギーニのクルマとしての完成度は素晴らしく、そこは手作りだから・・・とかスーパーカーだから・・・といった言い訳を全く必要としない出来栄えです。
Diablo以前のランボルギーニはどちらかというと荒削りで、そのワイルドさがフェラーリとの差別化のポイントであったと思うのですが、AUDIの資本が入って以降はフェラーリとの差別化は180度転換され、むしろ機械としてマトモなのはランボルギーニの方になったのではと思います。

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しかし一方で失ったものもあり、この手のクルマを購入する購買層はそのクルマに実用性以上の何かを求めているのではないかと思います。Gallardoのコクピットはその外観とは裏腹に乗ってしまえばAUDIか・・・と思えてしまうほどフツーの空間で、居住性が良いと言ってしまえばそれまでですが、暴力的かつ退廃的な昔のランボルギーニの方がランボルギーニらしい・・・と思ってしまうのは「ないものねだり」なのかも知れません。

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一方で、仲間の「おろしたて」のFERRARIがこのTestarossaです。このクルマが最初に世に出たのは1984年!で、普通の中古車として見たときにはとてつもなくボロいはずなのですが(笑)、このピニンファリーナのスタイリングは全く色あせることがありません。

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その何モノにも似ていないスタイリングは今なお刺激的で、このデザインが30年前に生まれたとはとても信じられないでしょう。

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クルマの完成度としてはGallardoと比べると相当にアブないものがありますが、そんなことは瑣末なことで、このクルマは背中に12気筒を背負った「テスタロッサ」なのです!。

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オーナーにとってはそのことそのものが重要なことで、例え(必ず?)壊れようとも、何かがモゲようと(笑)、テスタロッサを持っていることだけで充分でしょう。

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しかしこの個体の程度は上々で、しばらくはナニゴトもないでしょう(苦笑)。それにしてもこのラジエーターキャップの注意書きにはシビれました。テスタロッサはクルマ全体が危険と言っても良いでしょう・・・(笑)。

そしてもう一台のFERRARIがF355でした。

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テスタロッサに比べると随分とマトモになったのがこのF355ですが、フェラーリもこのF355を境に一部のマニアのための「乗り手を選ぶ」スーパーカーから、女性でも乗れるクルマとして市民権を得たのではないかと思います。

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しかし、それはF-1マチックと呼ばれるセミオートマのおかげでもあり、「乗れる」ことと「乗りこなす」ことが別であることは当然で、このF355を本気で振り回そうとすると相応なドライビングスキルを必要とします。この辺りもGallardoと異なっているところで、Gallardoはフルタイム4WDで限界領域が高く、少々のことがあってもナニゴトもないクルマに仕上がっているのですが、このF355の場合はそれなりに牙をむいてくれる(苦笑)ところは、フェラーリのフェラーリたる所以でしょう。

さて、この日は乗り換えラッシュで、仲間の多くが新しく愛車となったクルマのお披露目の機会でもありました。すでにオーナーや仲間のブログでご紹介されていますが、次回は私なりの切り口?で、これらのニューカマーをご紹介することにしましょう。

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テーマ:イベント - ジャンル:車・バイク

矛と盾 追補

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私が前回のブログで「最良の結果」と書いた北朝鮮の弾道ミサイル(人工衛星)発射(打ち上げ)実験は見事なまでの失敗に終わり、SM-3もPAC-3も出番はありませんでした。

しかし一方でもう一つ期待すると書いた、これからの日本に必要な安全保障に関する議論は一向に始まる様子はなく、あれだけ準備したJ-ALERTと呼ばれる緊急通報システムが機能しなかったことばかりが問題視されています。
しかし、この問題も恐らくしばらくすると沈静化してしまい、誰も本質論を議論せずにまたもとの日常に戻っていくのだろうと思います。

北朝鮮からもし弾道ミサイルが日本に向けて発射されたらそのミサイルは7分後に日本に着弾します。
仮に北朝鮮が今回のように発射予告をし、それが充分な準備期間の後であったとしても、J-ALERTが完璧に機能し、国民にその発射を知らせてからたった7分しか猶予はないとすると、国民にしてみればどーすれば良いのといった状態でしょうし、今回の通報の遅れもそれを前提とし、「どーせどうしようもないじゃん」という感覚があったために、「間違っていても早い情報」ではなく「正しい情報」を優先した結果ではないかと思います。
事実、政府は米国からもたらされた発射情報を自衛隊止まりの情報とし、その理由を不確実な情報だから確認が必要だったと説明し、通報が遅れないためには日本独自の監視衛星が必要という論理にすり替えているのは、もはや滑稽としか言いようがありません。

私たちが本当に考えなければならないのは、前回の記事で書いたように弾道ミサイルの迎撃システムが完全ではないことを前提に、そのたった7分でミサイルが飛んでくる距離にある近隣国が、どんなに世界が圧力をかけてもせっせと核爆弾とそれを撃つためのミサイルを開発し、その標的の一つがこの日本であるという現実に対して、何をすべきかを真剣に考えることではないかと思います。

私たち日本人は第二次世界大戦以後、戦争というものに現実感を持たずに過ごして来ました。朝鮮戦争もベトナム戦争も当時の日本にとっては経済特需をもたらしたある種の「幸運」で、湾岸戦争以降の中東での紛争も自衛隊の一部隊が派遣された程度で、派遣された自衛隊員の家族はともかく、多くの日本国民はそれを対岸の火事くらいにしか思っていませんでした。
湾岸戦争で初めてCNNが戦場から衛星生中継を行って以降、戦争は世界中の人々にとって一気に「身近なもの」となりました。しかし、その戦争にリアリティを持たない人にとっては、映画やTVゲームの映像と何ら変わることのないパフォーマンスでしかなく、以前には望んでも得ることができなかったこれらの情報を得ることができるようになっても、それを受ける側にこのリアリティがなければ、数あるニューストピックの一つとしてしか受け取られないのが実際ではないかと思います。
すなわち、私たちがリアリティをもってその事実を感じるのは映像でも同情心でもなく、「自分の問題」と感じる想像力であり、この感覚がなければどんな問題も解決するための積極的な行動に結びつかないだろうと思います。

私たちが北朝鮮のミサイル開発の問題をリアリティを持って考えるためには、別のテーマとして置き換えてみるのも一つの方法かも知れません。そこでこんな身近なテーマに置き換えてみました。

あなたの家の二軒隣に変な家族が住んでいる家があります。その家族は隣の家とは親戚関係になるのですが、考え方の違いから仲が悪く、過去には殴り合いの大喧嘩をしたこともあるのですが、今はお互いに口喧嘩をする程度で殴り合いにまでは発展していません。
この家族の親は自分勝手で、子供達を働かせてその稼ぎで親だけは美味しいものを食べて、趣味のパチンコや競馬にお金を使うだけでなく、その最大の趣味は武器収集で、最近ハマっているのが「火炎瓶」造りです。

その家の子供たちはいつもお腹を空かせており、見かねて近所が惣菜をおすそ分けしたり、お菓子を分けてあげるのですが、それすら親がみんな食べてしまい、子供の口にはなかなか入らないようです。
近所と何か話すときにはいつも脅迫口調で、夜中に大音量で音楽を流すのでそれを注意すると、「止めてやるから飯をくれ」といった調子で、それで止めてくれるなら・・・とお米をあげても今度は太鼓を叩き、約束が違うじゃないかと文句を言っても、「止めると言ったのは音楽で、太鼓じゃない」と放言し、「太鼓も止めて欲しいのなら今度はもっと美味しいオカズをくれ」と要求する有様でした。
町内会でもその家族を問題視していますが、「放っておけ」とか「まあ穏便に」とか意見が分かれているのが現状です。

ある日、その親が作った火炎瓶を投げる練習をすると言い出しました。さすがに近所の手前もあり火炎瓶にはガソリンを入れずに投げる練習をするだけだと言い、危なくないように大通りに向かって投げるから安心しろと、練習をする日などは教えてくれたのですが、そもそもなぜ火炎瓶を造るのかが良く分からないことに加えて、あまり手先が器用とは思えないためにその火炎瓶の出来栄えも相当怪しく、また運動神経もあるとは思えないのでちゃんと大通りまで投げられるのかも疑わしいので、町内会でも止めてくれと申し入れたのですが、「オレが自分の家で何をしようとオレの勝手だ」と言うことを聞いてくれません。

仕方ないので余計な出費でしたが、万全ではないものの塀を高くする工事を行って、さらに消火器も購入し、万が一火炎瓶が飛んできても火事にならないようにしました。さらにその家から火炎瓶が投げられたら分かるように、物干し台に家族を登らせて見張るように言いつけておきました。
近所には高層マンションがあり、その最上階に住む日頃から仲の良いそのお金持ちは、高価な望遠鏡を持っており、その家を見渡すことができるので、当日はベランダから見張って火炎瓶が投げられそうになったら電話で教えてくれることになっていました。

いよいよ練習をする日がやって来ました。戦々恐々として待ち構えていたのですが、やはりあまりに運動神経が悪かったために投げた火炎瓶は大通りまでは届かず、その家の前の路地に落ちただけだったのですが、問題は見張っているように言いつけた家族で、火炎瓶が投げられたことを言わなかったのです。
その見張り役の家族は、せっかく高層マンションの友人から電話を受けたにも関わらず、自分の目では見えなかったので言わなかったと説明し、これから自分の目で見るためには物干し台をもっと高くするべきだと言っています。

今回の火炎瓶投げの練習はどうやら失敗したようで、それまでは失敗を認めないその家も、さすがに投げ方に問題があったと失敗を認めていますが、それでアキラメるとはとても思えず、親の沽券にも関わるでしょうから子供達への手前もあり、これからもっと火炎瓶造りに精を出すでしょうし、また投げる練習をすると言い出すのではないかと思っています。さらにこれまでの経緯から、止めてくれと言っても何か交換条件を言ってくるでしょうし、それで約束を守ってくれるとはとても思えません。


もし、こんな現実があなたの近所に起こっていたらどうでしょう。毎日家族でこの問題を話し合い、町内会にも日参して他のご近所とともに何とか解決すべく行動しないでしょうか。

私たちは日々正解のない問題に直面しています。それは日本人が大好きなクイズ番組のように、「ピンポン!」と「ブー!」で瞬時に正誤が分かるような問題ではなく、マイケル・サンデル教授の行う授業のように、一人一人が自分の考えを持たなければ解決できる方向すら分からない問題だと思います。
そのためには私たちは自分の問題として考える想像力と現実を直視するリアリズムを持つ必要があります。

この北朝鮮の問題も、原発問題も、年金問題も・・・、私たちが「我が家の問題」として、専門家任せにせずに本気で真剣に考えるに値する問題だと思います。

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テーマ:軍事・安全保障・国防・戦争 - ジャンル:政治・経済

田宮模型 1/24 Giulia Sprint GTA製作記9

フットペダルはフラットアルミで塗装しますが、残念ながらボディを被せてしまうと全くと言って良いほど見えません(泣)。一方でシフトノブやサイドブレーキは外からも見えるパーツですので、丁寧にパーティングラインを処理して塗装します。

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ステアリングポストにはレバー類が一体でモールドされていますが、その形状もちゃんと再現されていますので、これまた丁寧に塗り分けておきます。ステアリングはキットのパーツは使いませんので、取り付けダボのサイズをコンバートするステアリングのサイズに合わせて予め調整しておきます。

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ステアリングも最初の情報ではMoMo Prototipoとのことだったのですが、装着されていたのはPrototipoではなく、スポークに穴が開いていないタイプのものでした。仕方ありませんので折角開けた穴を埋めることにします。

穴を埋める方法はイロイロありますが、今回はデザインナイフの刃先をヘラ代わりにしてパテを塗りこんで埋めることにしました。

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写真のようにパテをスポーク部分に塗ってはみ出した部分を乾燥する前にデザインナイフでカットしておき、乾燥してから均す部分を最小限にしておきます。

以前にも書きましたが、デザインナイフの刃は消耗品です。刃先の痛んだナイフを使用して失敗すると後のリカバリーの方が遥かに面倒ですし、モチベーションも下がってしまいます。
私の場合はデザインナイフの軸を二本用意して、刃先をこまめに交換して交互に使っています。刃先が痛んでいるほうのナイフは荒削りに使ったり、今回のようにパテや接着剤を微量付けたいときのヘラとして使い倒してから最後に廃棄するようにしています。

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塗装のアクセントとしてスポーク部はフラットブラックにホイール部はセミグロスブラックで塗装し、ホーンボタンにはキット付属のデカールを貼って出来上がりです。

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レース仕様のため取り付けられたロールケージですが、当初の仮組み段階で作成した後に見せていただいた映像によるとサイドブレースバーが一般のロールケージとは逆に取り付けられていることが分かりました。
分かってしまったものは仕方ありませんので(笑)、取り付け済みのブレースバーを逆方向に取り付け直し、フラットブラックで塗装しておきます。ロールケージと両サイドの内張りのパーツはボディにシャーシーを組み込む際に取り付けます。

ボディ塗装の前に、タイヤとホイールの準備をします。Giulia Sprint GTAのホイールはご存知の通りマグネシウム製ですのでメッキ処理をされたパーツだと輝き過ぎてしまうものですが、田宮模型はその辺りもちゃんと分かっており、ホイールは通常のプラスチックパーツで成型されています。
ですので、シルバーで塗装をするのですが、ここで悩むのがどの塗料を使うかです。最近の模型業界はシルバーの塗料開発がブーム?で、各メーカーからそれぞれ特徴のある塗料が発売されています。特に各社が注力しているのがシルバーの輝きで、究極の塗料はメッキシルバーNEXTという塗料で、下地をグロスブラックに塗った上にエアブラシで軽く塗装すると実物のメッキに近い光沢を得ることができます。

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一方で昔からの定番はMr.カラーの8番、通称「銀八」と呼ばれている塗料で、初めてこの塗料を買ったのは私が小学生の頃(当時はレベルカラーと呼ばれていました)だったと記憶しています。当時、小学生の小遣いで買うことのできる塗料はこのレベルカラーしかなく、外国製の所謂エナメル系と呼ばれるハンブロールやパクトラ(後のパクトラヤミヤ)製の塗料は売っているところは限られており、しかも高価な上に量が少なかったために、どうしても「使わず嫌い」になってしまい、結局レベルカラーを使うしかなかったのですが、後に奮発してハンブロールのフラット系(「マット」と書いてありました)の塗料を使った際にはその伸びの良さと筆ムラの出にくさに感激したのを覚えています。

では、この昔からの「銀八」はもはやダメなのかと言うと、そんなことはなく、地道に顔料が改良されて来たために、現在のものは同じ色番号ながら当時の塗料とは全くと言って良いほど異なっています。そしてその落ち着いた艶は他の製品が追求しているメッキ調の輝きとは一線を画しており、機体表面のちょっと使い古された感じのジュラルミンの表現には適しており、飛行機のモデラーに愛され続けている塗料です。
今回はマグネシウムホイールのイメージを出すために、この定番の「銀八」に少量のブラックを混ぜたものをエアブラシで塗装することにしました。

タイヤですが、キットに付属するタイヤは当時の純正タイヤを再現しているのですが、今回の個体はタルガ・フローリオに出場した車両ですので、この純正タイヤはどうもイメージにそぐわないと思っていました。さて、どーしたものかと、ストックしてある改造パーツ類を漁っていて見つけたのがこの改造用のホイールとタイヤのセットです。

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このような改造パーツは以前から多く販売されており、要は街道レーサー仕様などで企画されたキットからタイヤとホイールだけを別売しているという「お手軽」企画商品なのですが、以前は17inchや18inchといったインチアップホイールが主流でした。それらは当然、私が作っているような旧車には似合うはずもなく、模型屋で見つけても「あーそう」という感じでスルーしていたのですが、近年の旧車ブームで14inchや15inchといったサイズのホイールとタイヤも販売されるようになると俄然注目すべきパーツとなりました。

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ホイールも国産旧車の当時の定番であったワタナベやハヤシといったホイールに加えて、装着しているタイヤも当時の憧れのブランドでADVANのHF-Dであったり、PIRELLIのP7であったりと「使える」改造パーツなのですが、問題はそのタイヤで、ホイールは箱絵で分かるものの、装着しているタイヤは「開けて見てのお楽しみ」状態であることと、そのタイヤがもともと箱スカや240Zなどの改造パーツであった素性から、リアタイヤがやたら太くなっていることが今まで使用を躊躇わせていましたが、今回ストックの中から見つけたタイヤはPIRELLIのCinturateで、リアのオーバーサイズ(幅)であることに目をつぶってコンバートすることにしました。

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左が純正のタイヤで右が上の改造ホイールセットに付属していたPIRELLI Cinturateです。
タイヤの中心にはパーティングラインが盛大に残っていますので、耐水ペーパーの上でタイヤを転がしてラインを消しておきます。

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左が修正後で右が修正前です。ちょっとした手間ですが、ちゃんとかけただけの効果はあるのではと思います。
実物のこの個体がどんなタイヤを装着していたのかは定かではありませんが、随分と雰囲気が良くなりました。

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センターキャップは別パーツになっていますので、クロームシルバーで塗装して付属のデカールを貼ります。さらに保護のためにエナメルクリアーでコートしておきます。

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ホイールナットの周囲に軽くスミ入れをしてセンターキャップを接着したらホイールの完成です。

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これでシャーシー、エンジン、コクピットとボディの外装以外の部分の組み立ては全て終了です。

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仮組みをして予め確認をしておいたおかげで、安心して組み上げることができます。タイヤをコンバートしたおかげで、随分と雰囲気が変わりました。

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しかし、ここで大問題が発覚しました。それはVTR資料をチェックしていた際に気づいたのですが、実車は何と!サイドマフラーに改造されていました(泣)。今さらどうしようもありませんのでお許しいただきたいと思います。
また、この製作記にいただいたコメントで教えていただいたのですが、自作した室内のリアパネルもどうやら実物はリブだけでその間は抜けておりトランクスルーとなっているとのことでした。
実は、修正するのを忘れてしまっていたのですが、他の資料をチェックするとちゃんとパネルで埋められているものもあり、軽量化のためにリアシートを取り外してしまった場合にはやはり不便だったのかも知れません。

この組み立て順は、ボディのステッカーなどの資料待ちのために「止むを得ず」行った組み立ての順番なのですが、実は組み立て説明書どおりの順番とも言うことができます。
殆どのカーモデルの組み立て説明書は、エンジンやコクピット、足回りといったユニットをシャーシーに取り付けて、ボディを最後にシャーシーに取り付けるように指示されています。
しかし、塗装をして仕上げる場合はこの組み立て説明書の順番を無視して、まずボディ塗装から始め、その乾燥待ちの合間にこうしたシャーシーなどの組み立てを行って作業効率を上げるのが一般的なのです。

ようやく資料も揃ってカラーリングの方針も決まりましたので、いよいよボディの塗装に移りましょう。
ボディはすでにサーフェイサー吹きが終了し、軽く表面を均した状態でストップしていますので、そのまますぐにベースとなるホワイトを塗装することができます。
以前の記事でも書きましたが、今回は缶スプレーではなくエアブラシを使ってボディ塗装を行うことにします。

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テーマ:模型・プラモデル - ジャンル:趣味・実用

近日公開、新企画、「変態図鑑」・・・、取材快調?

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世の中には私なんかが足許にも及ばないほど永年に亘りブログを書き続けていらっしゃる方もいると思いますが、これほどの文章量?のブログ記事をウダウダと厭きもせずに書き続けている変わり者はそうはいないのではないかと思います(苦笑)。
その際には盛大に自分自身でお祝いをしようと思っていますが、今まで書いた記事の数は既に900本を超え、1000本に届くのも時間の問題?となっています。

今でこそ、様々なテーマで記事を書いていますが、書き始めた当初は世間一般のブログと同様に、「自分自身の身の周りの」ことが中心で、クルマネタですので、トラブル、ドライブ、モディファイ・・・といった定番の話題ばかりだったのですが、読んでいただいている方はともかく、書いている方の感情を言えば、「もういいんじゃない?」というほど飽きてしまっているのも事実です。
これが商業ベースのブログであれば、読者の皆さんが望んでいる記事を優先すべきで、書き手が厭きようが煮詰まろうが書き続けるのが当然だと思いますが、何せどこからもギャラが出ているワケではありませんので、自分が書きたいことと、皆さんが面白いと思って読んでいただけることのバランスを取りながら記事のジャンルを増やしてきた結果が現在の姿になっているのではと思います。

そんな中で未だに厭きていないのが「地獄クルマを訪ねて」というシリーズ記事で、これは自分のクルマのことを書くのに煮詰まった折に、目に触れる機会のあったディープなクルマをご紹介しようと始めた企画なのですが、面白い(不思議なこと)ことに書き始めた当初からファンになっていただけたコアな?読者の方から、「もっと書いてくれ・・・」という励ましと共に取材対象となる地獄クルマのご紹介までいただくようになり、そのお陰もあって現在まで連綿と書き続けることができています。

実は「地獄クルマを訪ねて」の取材対象はあくまでクルマですので、オーナーの方に直接お目にかかる機会はあまりありません。
記事を書いた後日にお目にかかってご挨拶をする機会はあったりもするのですが、それはあくまで勝手にクルマの取材をさせていただいたお礼を申し上げる程度なのですが、その僅かな時間でも実際のオーナーの方にお話をお伺いすると、その愛車以上?にと言うか、だからこそこの愛車・・・というほど個性的な方が多く、段々とオーナーの方に引き込まれていく自分がいました。
また、そうしてお話をしていただけるオーナーの方はどちらかと言うと、周囲に理解者が少ない不遇な?方が多く(笑)、私が書いた記事を喜んで読んでいただけたようで、「良くぞ書いてくれた・・・」という感想や、「いつも早く捨てろと言う奥様に読ませて洗脳した」(逆効果だと思うのですが・・・)方など、お聞きするクルマ遍歴を含めたお話は本当に面白く、いつか記事にできればと思わせてくれる魅力的な「変態」の皆さんばかりでした。

考えて見ればこれらの地獄クルマをいきなり買ったという方は少なく、何らかのクルマ遍歴を経てそのクルマが「刺さった」のでしょうし、そのクルマが刺さった背景にはきっとそのオーナーの「性癖」が隠されているのでしょう。そうすると俄然、クルマだけでなくそのオーナーの方自身にも興味が湧いて来ました。きっとその地獄クルマに出会い、苦楽を共にするに至るまでのストーリーがあるに違いないと考えると、俄然、今度はオーナーを中心にした記事を書きたくなってきました。
もちろん、それにはオーナーの方への取材が不可欠ですし、私自身の力量ではとても及ばない優れたインタビュアーとしての能力も必要とするでしょう。
しかし元来は人の話をお聞きするのが好きですし、それは本業の一部でもありますので、自分自身の研鑽のためにもチャレンジして見ようと思いました。

それにはまずは企画コンセプト造りで、一人編集会議とも言える議論を自分自身の中で繰り広げました(笑)。

まずはタイトル決めです。雑誌などの編集と同様にこのタイトルは重要で、キャッチーであるだけでなくその内容に興味を持っていただけないとシリーズ記事としての読者を獲得することはできません(苦笑)。

「変態」というワードはずっと頭の中にありましたし、これまで何度も記事内で使って来ました。

私の考えるクルマに関する「変態」とは一種の尊称で、万人には理解されないクルマに関する拘りを持っている方のことで、その拘りは必ずしも共感はされないものの、愛すべき「性癖」としてそのオーナーの方の人格から滲み出ているものだと思います。
一方で「変人」は単なる変わり者で、単に不気味なだけであったり、共感できない動機に固執しているだけの方で、この「変態」と「変人」は私の中にあっては大きく隔たりのある人種です。

「人にクルマあり、クルマに人あり」で、一口で「変態」と言ってもクルマの場合は、それ以外のものと同様に(笑)、実に様々な性癖(プレイ)があるもので、その「変態」の様相をオーナーへのインタビューを通じて分析し類型化することをこの記事のコンセプトとすることにしました。

「変態」という言葉を使った幾つかのタイトル案から最後に残ったのが、この「変態図鑑」というもので、若干、世間の流行のパクりの臭いがするのはご容赦いただくとして(笑)、このシリーズ記事を通じて、クルマ趣味における様々な「変態」を類型化してみたいと思っています。

恐らく、このブログをお読みいただいている読者の方も多かれ少なかれ、何らかの「変態」の部類に属すると思いますので、きっと記事の中から「同好の志」を見つけていただけるのではと思います。
ただし、この記事に影響されて変態度がアップしたり、新たな性癖に目覚めてしまっても責任は持てませんので、悪しからずご容赦いただければと思います。

インタビュー取材に当たっては、当然のことながらご本人に記事にすることをご了解いただき、さらに公開前に原稿もちゃんとチェックしていただくのをルールにしたいと思います。私自身も過去に不快な思いをしたことがあるのですが、雑誌の取材を受けたものの掲載された内容は間違いだらけで、事前にチェックさせてもらえればそのようなことは起こらなかったと思いますし、何せ書き手がシロートですので、ブログ記事といえどもこの点は徹底したいと思っています。

そんなワケで、立て続けに連載・・・ということは難しいと思いますが、すでに取材を済ませた「変態さん」がいらっしゃいますので、近日中に第一弾をお届けできるのではと思います。

私の周囲では「変態」の取材対象には事欠かないと思いますので、ある日突然取材のご依頼をするかも知れませんが、その際には潔くアキラメていただき、この愛すべきクルマ変態界の全貌解明にご協力いただきますようお願いいたします。
新企画、「変態図鑑」にご期待ください(笑)。

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テーマ:お知らせ - ジャンル:車・バイク

田宮模型 1/24 Giulia Sprint GTA製作記8

映像資料を見ると助手席の座席前に消火器が取り付けられていますので、同じくディテールアップ用の金属パーツを使って造ります。

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このパーツはアルミ製の挽き物ですので、メタルプライマーを塗りホワイトサーフェイサー、レッドと塗装して行きます。

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ホースを繋ぐ金具は金属製ですので、塗料がつかないようにマスキングテープでカバーしておきます。
例によってガンダムデカールの中からそれらしい物を選んで貼るとさらに消火器らしくなります。

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こうしたデカールのカットには写真のデカール用のハサミが便利です。刃先が薄いのでデカールの狭い隙間にも入り、フッ素コートされているためデカール台紙の糊が刃にくっついたりするのを防いでくれます。

消火器の口金も精密な挽き物で表現されています。

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口金にはエンジンルームに延びるホースを接着しておきます。
取り付けバンドはこのパーツのベースがアルミですので、デザインナイフの刃先でバンド部分のモールドを削り、下地のアルミを露出させることにより表現します。

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ストラダーレ仕様のGTAのインスツルメントパネルはウッド調のパネルが貼られていたのですが、コンペティション仕様では単にブラックパネルですので、全体をセミグロスブラックで塗装します。

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メーターはキットにデカールが付属していますので、それをそのまま使ってメーターパネルに貼りますが、ガラスの表現をするために、デカールが乾いてからエナメルのクリヤーを塗ります。このクリヤーは塗るというより「盛る」という感じで表面張力を利用して水滴状になるように塗ります。乾燥したら凸状であった塗料は平面になります。

メーターパネルにも資料によると補助メーターが取り付けられていますので、そのメーターを追加しなければなりません。どうやら補助メーターは燃料計のようなのですが、このレース仕様車は燃料タンクがノーマルからコンペティション用に変更されていたことによるものなのでしょう。
メーター面まではとても見えないと思うのですが、そこはコダワリで(苦笑)アルファ・ロメオのオーナーズマニュアルから単体の燃料計の画像を加工して使うことにしました。
追加のメーターはダッシュボードに単独で取り付けられていますので、そのメーターパネルを再現してみたいと思います。

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用意するのは0.3mm厚のプラ板と透明の塩ビ板です。この透明の塩化ビニール板はわざわざ購入する必要はなく、様々な梱包材として身の周りにあると思います。例えばYシャツの襟の芯であったり、写真のようなタバコのパッケージであったりと、要は買ったら捨ててしまうものを利用します。ディテールアップ用にはその中でもなるべく薄いものを使いますので、どちらかと言うと安物?のパッケージのほうが利用価値があります(笑)。

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まずはこれらの材料を写真のように適当な大きさに切り出します。メーターは画像を縮小印刷してシール用紙に印刷しておきます。今回は2mm径程度の大きさに印刷しました。ベースとなるプラ板にこの印刷したシールを張り付け、その上に透明の塩ビ板をメーターガラスとして貼ります。次のプラ板はメーターの直径に合わせてドリルで穴を開けてその上に貼ります。最後に切り揃えますのでこの段階ではエッジが凸凹していても構いません。むしろ加工しやすいように大きめに切り出しておいたほうが良いと思います。接着にはビニール系の接着剤(Gクリアーなど)を使います。このような薄いプラスチック材の接着にはプラモデル用の接着剤を使ってはいけません。ビニール系の接着剤は接着剤そのものが硬化して透明になるのですが、プラモデル用の接着剤は接着面の基材を溶かして接着しますので、こうした小さなパーツに使うとベトベトになってしまいます。

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接着剤が乾いたら、デザインナイフで余分な部分をカットして切り揃えます。

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その後に全体をフラットブラックで塗装します。

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メーターリングは前回の記事でご紹介したシートベルトアンカーを作成したのと同じ要領で針金をリング状に巻き、それを切って接着すると補助メーターパネルの出来上がりです。

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各メーターの縁はクロームシルバーで塗装すると単調なインスツルメントパネルの良いアクセントとなります。各スイッチ類も同様にクロームシルバーで塗装します。

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補助メーターパネルを取り付ければ出来上がりです。

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ドアの内側のパネルは独立したパーツとして成型されています。実物はビニールレザー張りと質素なものなのですが、この個体がどうなっていたのかは残念ながら定かではありません。と言うのもコンペティション仕様ではアルミ製に置き換えられていたりと個々に改造が施されているのです。
今回はオリジナルを再現することにしますが、一部のモールはメッキですので、以前のストラトスの製作記事でご紹介したメタルックという糊付き銀箔を貼り付けます。メタルックは大きめに切り出して貼りたい箇所に載せ、上から水を含ませた綿棒で圧着させます。その後に余分な部分をデザインナイフでカットすると綺麗に貼ることができます。この作業も基本でウインドウモールのメッキなどの再現にも使えますので、初めてチャレンジする方はこうした目立たない水平なパーツで練習しておくと良いでしょう。もちろん失敗したら剥がして何度でもやり直すことができます。

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メタルックは極薄のアルミ箔で、取り扱いに際しては金属製のピンセットを使用すると傷をつけて破いてしまいますので、私は写真の竹製のピンセットを使っています。最近は模型用でも竹製のピンセットが販売されていますが、私はこのピンセットを20年以上前に入手し愛用しています。
実はこのピンセットは真珠の選別用に使われていたものです。神戸で偶然見つけた真珠の専門卸店に立ち寄った際に、このピンセットを店主が使っているのを見て、デカール用に使うためにと気に入ったのですが、小さな真珠でも傷つけずに摘めるように先端の合わせも素晴らしく出来ており、京都の竹職人が金箔などの作業用に造ったものとのことで、職人の技を感じさせてくれるものです。
確かに竹製のピンセットは金属製のように静電気を帯電しないために、金属箔がまとわりつかない利点がありますし、先端が金属製のように鋭利ではないためにデカールの薄いフィルムを傷つけることもありません。
そのピンセットの出来を褒めちぎっていると、店主は私をアクセサリーの製造業者だと勘違いしたらしく、そんなに気に入ったのなら・・・とタダで特別に譲っていただきました。そして結局真珠は買わなかったのですから考えて見れば酷い客でした(苦笑)。

ハンドル類はクロームシルバーで塗装したら出来上がりです。

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室内の床は通常であればカーペットが敷いてあったりフロアマットが置いてあるのですが、コンペティション仕様の場合はノンスリッププレートを貼り付けている場合が多いようです。

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その再現方法は簡単で、ネットで見つけたこのような縞型鋼板の写真を縮小してメタルシールに印刷して貼り付けます。

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引き続き室内のディテールアップを行い、いよいよボディの塗装に移ります。

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テーマ:模型・プラモデル - ジャンル:趣味・実用

矛と盾

連日のニュースで伝えられているとおり、現在の日本が直面している様々な問題の内で最も憂慮すべき問題の一つが北朝鮮が発射準備をしている弾道ミサイル実験の問題ではないかと思います。
残念ながらこの実験が北朝鮮が公言している人工衛星の打ち上げという平和利用のためであると信じている人は、北朝鮮国民以外には世界中に誰もいないでしょうし、北朝鮮の国民の中でもそれを信じている人は極少数かも知れません。
日本のマスコミの論調は、「実験が失敗し、日本に落ちてきたら・・・」という目先の心配に終始していますが、仮に実験が成功したら北朝鮮は長距離弾道ミサイルの実用化に成功したということになり、新たな安全保障上の問題が発生するであろうことに目をつぶっているとしか思えません。

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発射されるICBM(大陸間弾道ミサイル)

元来、ICBM(大陸間弾道ミサイル)やSLBM(潜水艦発射型弾道ミサイル)はアメリカと旧ソ連により開発され、その兵器の開発技術が宇宙ロケットに「転用された」のが実際で、核爆弾を搭載して目標に落とす技術と、その代わりに人間や人工衛星を載せて宇宙空間の軌道に打ち上げる技術が同源であることは軍事の素人にも容易に想像できるでしょう。
悲しいことに宇宙開発はこうした軍事面と一体となって行われてきたので、人工衛星を自力で打ち上げることのできる国は、「その気になれば」いつでもICBM(核弾頭を持っていなくても)を造ることができると世界に公言することになり、一国の安全保障上の観点で見ると人工衛星を打ち上げることよりも遥かに重要なことなのです。

そしてICBMが実用化されたときに、その最大の防御方法はそれを無力化するための迎撃兵器ではなく、同様のミサイルを保有して「撃ったら撃ち返すぞ」という抑止力しかなかったとは皮肉な話で、結果としてアメリカとソ連は双方がより多くの核ミサイルを保有すべく競争をするという実に人間にとって無駄な愚行を行って来たことはご存知の通りです。
しかし、一方でこのICBMという兵器はその技術力と経済力を持つ国だけが保有することができ、貧国やその技術のない国にとっては持ちたくても持てない贅沢な兵器であると同時に、その保有大国である国々がお互いに牽制しあうだけの「冷戦」であったために、結果として世界秩序(それが万人にとって幸福な秩序であったかどうかは別にして)が何とか保たれていたのですが、現代の複雑化した世界情勢は、外交交渉や経済制裁はおろか武力介入でもコントロールできなくなってしまっているのが実際ではないかと思います。

こうした弾道ミサイルの迎撃は弾道ミサイルを実用化するよりもはるかに難しい技術で、未だに実用化されているとは言い難い状態であることはこれまた意外と知られていません。
例えば、通常のミサイルでも飛行機から発射される飛行機を撃墜するための「空対空」ミサイルの場合は、基本的には「逃げ回る」、「目を晦ませる」、というミサイルそのものを撃墜するという方法ではありません。
現在でもミサイル回避の有効な方法は、ミサイルが追いつけないような急旋回をして逃げたり、レーダー誘導型のミサイルに対しては、チャフと呼ばれるアルミ箔を細かく切ったものを撒き散らしてミサイルのレーダー波をかく乱したり、ステルス技術を用いてそもそもレーダーに映らないようにするのが一般的な防御法です。

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米軍が装備する最も長射程のレーダー誘導型空対空ミサイル AIM-54フェニックス

また、赤外線センサーを装備して熱源である自機のジェットエンジンをめがけて飛んでくるミサイルに対しては、フレアーという火の玉を発射してそちらにミサイルが飛んで行くように仕向けたりという防御方法しかなく、要は敵のミサイルを撃墜するのではなく、「当たらない」ようにすることによって無力化しているのです。

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最もポピュラーな赤外線探知型ミサイル AIM-9サイドワインダー

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F-15 Eagleの編隊から散布されるフレアー

また地上から発射される「地対空」ミサイルに関しては地上から出されるミサイルの誘導電波をキャッチし、その妨害電波を出してかく乱するというのが一般的な防御方法で、これまたミサイルそのものを撃墜するのではなく、単に「当たらない」ようにする方法です。

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地対空ミサイル SA-6

ミサイルそのものを撃墜する方法は対艦ミサイルに対する防御方法で、イージス艦に代表される戦闘艦艇の一般的な装備はスタンダードミサイルと呼ばれているSM-2が、まずは飛んでくるミサイルを遠方で撃墜し、それで「撃ち漏らした」ミサイルはCIWSと呼ばれるバルカン砲(連続発射できる機関砲)で弾幕を張って撃ち落とすというシステムです。

トマホーク
対艦(地)ミサイル トマホーク

ここで重要なのは「撃ち漏らす」という状況で、スタンダードミサイルはレーダー誘導ですので、目標を個別に割り当てなければ何発ものスタンダードミサイルが一発の対艦ミサイルに向かって行ってしまいます。すなわちレーダー管制を必要とするために、一度に多くのミサイルが向かってくるとその目標の割り当てが間に合わなくなってしまうのです。また、弾道ミサイルと異なり対艦ミサイルのスピードが遅いこともこの迎撃システムを有効なものとしています。

そしてさらに重要なことは、こうした戦術ミサイル(飛行機や艦艇を狙ったもの)の防衛システムはミサイルが目標にさえ当たらなければ後はどうなっても良いという考え方に基づいており、破片が海に落ちようが燃料が尽きたミサイルが地上に落ちて被害が出ようが、戦争状態なので「仕方ない」と無視されていることにあります。

このように敵をミサイルで攻撃するよりも遥かに困難なのが敵のミサイルを無力化することで、さらにその迎撃戦闘で「一切の」被害が出ないようにすることは至難の技であることは意外に知られていないのです。

地上の目標を狙って弾道ミサイルが発射された例として挙げられるのは、湾岸戦争時にスカッドミサイルがイスラエルとサウジアラビアに向けて発射されたことで、一方でその迎撃システムとしてPAC-2と呼ばれるパトリオットミサイルが使用されたのを記憶されている方も多いのではと思います。
報道では迎撃は成功したことになっていますが、アメリカ軍の発表によれば命中率はサウジアラビアで70%、イスラエルで40%で、実際にはこれよりも低い確率だったのではないかと見られています。これはPAC-2ミサイルが爆発で飛散する破片によって目標を破壊する方式であったため、弾道ミサイルにその破片が命中しても弾頭の機能を無力化できずに目標外に落ちて被害が出る場合があったからとのことですが、一説ではそもそも当たらなかったとも言われています。

今回、自衛隊が配備したのがこのPAC-2の発展形であるPAC-3システムとイージス艦から発射するSM-2スタンダードミサイルの発展形であるSM-3なのですが、考え方は弾道ミサイルが大気圏外または成層圏にいるときにはSM-3で迎撃し、地上に落ちてくる場合は近距離にまで到達したらPAC-3で打ち落とすという二段構えの迎撃システムです。
何がどう発展したのかを詳しく書くとあまりにヲタクっぽくなってしまいますので控えますが(笑)、問題はSM-3とPAC-3の両方で迎撃成功率を担保していることにあります。

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SM-3ミサイル

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PAC-3ミサイル

北朝鮮は人口衛星を打ち上げると公言していますので、もしこのミサイル発射が「無事」に成功したら大気圏外まで飛んで行くのは当然で、その成功した「人工衛星ロケット」をSM-3で打ち落とすことができるでしょうか?
仮に軌道を逸れていると判断して、大気圏に再突入し地表に落下する恐れがあると判断できたとしても、その判断を北朝鮮も支持するとは思えず、大気圏外で破壊することは、「成功した人工衛星」を勝手に破壊されたという口実を北朝鮮に与えることになります。
日本もアメリカも北朝鮮に対して実験を中止するように「強く要求」していますが、「強行したら撃墜するぞ」とまでは言えません。人工衛星の打ち上げは人類の権利である・・・と強弁されればその通りで、その権利を他国は侵害することはできません。
もし仮にこの成功した「人工衛星」を破壊したりしたら、その事実を北朝鮮側に良いように利用され、内政干渉だ賠償金だ何だのとこれからどんな要求をされるか分かったものではありません。
つまり政治的にはイージス艦から大気圏外の目標にSM-3は撃てないということではないでしょうか。

それでは、「不幸にして」失敗し大気圏内に落ちてくる場合ですが、もしこれが通常の人工衛星ロケットであれば軌道を維持できずに大気圏内に落ちてくるような場合は、自爆装置が作動して大気圏内で個々の破片が燃え尽きてしまうように粉々にしてしまうものではないかと思うのですが、そんな期待をせずに、ある程度の塊が地上にまで落ちてくると想定しましょう。
そうすると、落ちてくる破片の中から地表まで到達して被害が出そうなものを特定し、現実的にはそれをPAC-3で撃ち落すしか手段がないことになります。そしてさらにPAC-3の命中率、破片の数とPAC-3の弾数、空中で破壊した場合の破片被害・・・という不確定要素がそれに加わることになります。

アメリカを始めとする全世界は、この発射実験と迎撃を固唾を呑んで見守っています。
それは単に世界平和を願う善意からだけではなく、アメリカにとってはこの巨費を投じて造った迎撃システムが実験ではなく、初めて実用される機会であり、仮に成功したら各国にどんどん輸出することができるビジネスチャンスとなります。一方で失敗したら・・・、アメリカ議会からの突き上げは必至で、大統領を始めとする開発にゴーサインを出した歴代の責任者は窮地に陥るでしょう。また既にこのシステムを導入している国々にとっては、この高価な装備がオモチャになってしまうかどうかの正念場となるでしょう。
一方で北朝鮮の実験が成功したら安全保障上の新たな頭痛のタネが生まれることになり、問題は北朝鮮がこのロケットを中東を始めとする社会主義国に輸出することで、その脅威は極東アジアに留まらないであろうことです。

おそらく一番良い結末は、発射を思いとどまらせることではなく、北朝鮮のロケット実験が見事なまでに失敗し、かつSM-3もPAC-3も出番がないことで、それは太古の昔から、矛と盾はどちらが本当に強いかを試すことなく、その真価が分からないままでいることがお互いにとって一番平和なことと同じであると思います。

それにしても、日本のマスコミがこの問題をきちんと解説しないことにはホトホト呆れるばかりです。
北朝鮮が何故このようなミサイルの発射実験をこの時期に強行するのか・・・という北朝鮮の政治事情に関する解説はともかく、PAC-3やSM-3などという迎撃ミサイルの性能や、これらのジレンマと言って良い問題点については殆ど説明されず、識者と言われる軍事評論家の方々もその迎撃システムの解説に終始し、本当に有効なのかどうかについては口をつぐんでいるとしか思えません。
私がこのブログに書いているようなことは決して軍事機密でもなんでもなく、軍事評論家の方々にとっては常識レベルのことですので、いたずらに不安を煽ってはいけないというマスコミの自主規制なのか、はたまた政府からの圧力なのかは分かりませんが、いずれにせよ国民が本当に知るべきことを伝えていないのは、原発事故とその後の対応に関するニュースと同様で、日本のマスコミはもはや中立を旨とする報道機関の体を為していないのではと思います。

最近の日本近辺に起こっている様々な事象を見るにつけ、私たちは最早、日米安全保障条約に頼り切るのではなく、最終的には米軍との共同作戦を前提とするにしても、一義的には独自の安全保障に対する考え方を持ち、行動することが必要な時期に来ていると思うのですが、その是非を議論するための情報が国民に正しく知らされていないことは憂慮すべきことだと思います。

この北朝鮮のミサイル発射実験が中止されようが失敗しようが、はたまた成功しようが、その後の日本でこの問題が正確な情報とその分析に基づいてきちんと議論されることを願って止みません。


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テーマ:軍事・平和 - ジャンル:政治・経済

田宮模型 1/24 Giulia Sprint GTA製作記7

これからエンジンや足回りをシャーシーに取り付けるのですが、これらの部品を取り付けた後は破損防止のために、あまりシャーシーに加工をしたくありませんので、その前に車内のディテールアップの準備をしておきます。

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シートにはシートベルトを取り付けますので、そのためのアンカーを自作します。用意するのは0.28mm径の針金と0.8mm径のアルミ棒、そして固定するためのアンヴィルバイスです。
アンヴィルバイスは、取り付けねじで工作台に自由に取り付けることができ、物を強力に持続的に挟んだり、固定する工具です。また上部はハンマーを使用して洋白線を叩いて平たくしたりする際の金床としても使用できる工具なのですが、模型で使用するものは写真のように小さいもので充分で、ホームセンターやネットで探すとお値段も格安で手に入れることができます。

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このバイスに芯となる0.8mm径のアルミ棒を挟んで固定して、0.28mmの針金を巻きつけます。芯から輪になった針金を抜いたらプライヤーで形を整えて、ナイフで余分な部分をカットするとアンカーボルトの出来上がりです。シャーシーに0.3mm径の穴を開けてアンカーボルトを取り付けておきます。

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これまたエンジンルーム内のちょっとした遊びですが、エンジンルームに車台プレートを自作して貼り付けます。車台プレートはオーナーズマニュアルの画像を縮小してプリンターで印刷して見たのですが、少しオーバーサイズとなってしまいました。また車台プレートは115Spiderのものですので厳密に言うとGiulia Sprintのものではないのですが、雰囲気重視ということでお許しいただきたいと思います。

エンジンを搭載する際にはまず補器類から先に取り付けます。最初にエンジンを搭載してしまうと、ピンセットが入るスペースがなくなってしまい周囲の補器類を取り付けられなくなったりします。

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エンジンを搭載する際は慎重に角度を考えながらディテールアップしたパーツが破損しないように注意しながら搭載します。本物のエンジン搭載も神経を使う作業ですが、模型でもこの工程は体力こそ必要ありませんが神経は実物以上に必要とします(笑)。
幸いなことに当初の目分量で想定したコードの長さなどは問題はありませんでした。コードやホースは長すぎても邪魔になりますし、短ければ取り替えなければなりませんのでその設定が微妙なのですが、こればかりは経験が必要かも知れません。一部のコードやホースはエンジン下部に取り回してうまく隠しておきます。

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最大の問題はやはりラジエーターホースで、当初ラジエーター側に取り付けたアルミ線を一度取り外してホースに通してから形を整えて再度取り付けなければなりませんでした。考えて見ればそんなアールのついたアルミ線にホースが入っていくワケがありませんでしたので、以前の製作記事を訂正させてください。この記事を参考にディテールアップされる方はラジエーターホースの取り付けは最後にされることをオススメします。

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エンジンルームにエンジンと補器類が全て搭載されました。

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最後の心配はオイルキャップから伸びるオイルキャッチタンクへのホースで、ボディを被せてエンジンフードを取り付けた際に干渉する可能性があります。その際には一度取り外してアルミ線の高さを調整することにします。

程々のの情報量で、完成したモデルのエンジンフードを開けたとしてもそれなりに精密感があり、この程度のディテールアップであれば全体のモデルのバランス(雰囲気)も壊さないのではと思います。

続いて足回りの組み立てに移ります。
足回りは仮組みを行い、予め塗装も済ませておきましたので、説明書通りの組み立て順を守れば、サクサクと組みあがります。

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実際に完成したらどこまで見えるかは分かりませんが、レッドのスプリングとイエローのフロントショックアブソーバーがアクセントになっています。またシャーシーをセミグロスブラック一色にしなかった効果をお分かりいただけるのではと思います。

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次は車内の製作です。
車内のインテリアはカーモデルのもう一つの「見せ場」なのですが、一方でドアを可動にでもしなければガラス越しにしか内部は見えず、1/43スケールのミニチュアモデルでは殆ど省略されてしまう部分です。実際に加工をして見るとやはり1/24スケール以上でなければ、そこを見せ場にするのであればともかく、造り込んでもあまり効果はないのではと思います。
以前の記事で書いたように今回はクイック・トレーディングの寺島社長がTarga Florioに参戦したときの車両を再現するという課題ですので、このインテリアもあまり見えないとしてもなるべく忠実に再現してみたいと思います。

まずはシートですが、これまた最初に聞いていたのはコルビュー風のヘッドレストのないローバケットシートであったということでその部品を用意していたのですが、映像資料を見ると運転席はSparco製のフルバケットで、助手席は良く分からないのですが、どうやら純正のシートのままであったようです。

Sparco製のバケットシートはたまたまホワイトメタル製のアフターパーツを持っていましたので助かりました。
形状もドンピシャですので、背面をセミグロスブラックで塗装し、座面をフラットブルーで塗装して付属するデカールを貼ると完成です。

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一方の助手席はノーマルのブラックレザー(ビニール)張りですので、キットのパーツをそのまま使用しセミグロスブラックで塗りました。

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シートをシャーシーに接着したらディテールアップパーツを使用してシートベルトを作成します。

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エッチングパーツを使用したシートベルトの製作は慣れるまではうまく行かずイライラしますが(苦笑)、何台か作って手が慣れてくると苦にならなくなって来ます。

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ずっと言い続けていますが、プラモデルに限らず、手を使った作業は料理から日曜大工、クルマの整備に至るまでこの「手の慣れ」が結構重要で、最初は失敗してもあきらめずにやっているとうまく出来るようになります。そしてさらに繰り返して続けると手が覚えるようになりますので、その後ならばある程度のブランクがあってもすぐに昔のカンを取り戻すことができます。

引き続き車内のディテールアップと組み立てを続けましょう。

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内房タイムラリー

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昨年から企画のお手伝いをさせていただいているクイック・ツーリングは、主治医であるクイック・トレーディングのお客様を対象にした親睦行事として、それまで行っていたサーキット走行などのハードなものから、ご家族やカップルなどでも気楽に参加できる行事を・・・というコンセプトで実施されているイベントです。

私のようにオーナーズクラブに所属していたりすると、仲間と一緒に集まってどこかに出かけたりする機会も多いのですが、一方でこうした団体とは無縁のオーナーの皆さんにとっては、単独でツーリング(ドライブ)に出かけることはあっても、同じ車種や様々なイタリア車が集まってのツーリングの機会は殆どないでしょうし、同じ主治医と言ってもなかなか横の繋がりを持つ機会もなく、そう言えばお店で出会ったことがあるという程度の顔見知りでしかなく、ゆっくりと話すきっかけもないのが実情ではないかと思います。
そこで、お客様同志の親睦を図りたいので手伝って欲しいとの依頼を受けて始めたのがこのクイック・ツーリングで、昨年からまずは3ヶ月毎に年4回の実施を目標に企画を考えることにしました。

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そしてまずは第一回のツーリングで、初級編として宮ケ瀬ダムへのツーリングを行い、まずは集団で走る楽しさを味わっていただこうと考えました。
結果として多くの皆さんにご参加いただき、こうしたツーリングの楽しさを体験していただくことができたのですが、この初回は結構重要で、ここで面白いと感じていただけないと次の企画はもっと難しかっただろうと思うのですが、おかげさまで参加していただいた皆さんには概ね気に入っていただけたのではと思います。

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そしていよいよ、第二回のツーリングの(奥多摩タイムラリー1奥多摩タイムラリー2)では、単に集まってどこかに行くというツーリングではなく、タイムラリーというゲーム性の強いイベントを企画しました。
ツーリングは多くの団体やショップが行っているイベントですが、一方で綿密な事前準備と当日のオーガナイズを必要とするタイムラリーのようなイベントを行っているところは少なく、参加された皆さんの殆どが初めての経験ではなかったかと思います。
しかし、クルマを使った「遊び」として単にドライブするだけでなくこうしたゲーム性のあるツーリングは、クイック・トレーディングのようなショップ主催でなければなかなか実施することはできず、当にお客様の親睦を目的としたクイック・ツーリングにはうってつけで、この企画を行うための予行演習として?第一回の宮ケ瀬ツーリングを行ったと言っても過言ではありせんでした。
そしてこれまた、結果として皆さんに気に入っていただけたようで、初めてタイムラリーに出走された方々に対しては、新しい「クルマ遊び」の提案ができたのではないかと思います。

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そして、第三回のツーリングでは、集団であることのメリットを生かして、貸切のランチスペースと団体割引が適用されるクルージングという企画を立てました。第一回のツーリングと異なり、人数が集まらなければ成立しないこの企画により、皆さんに「集まる楽しさとメリット」を味わっていただければと考えてのことでしたが、その結果はなかなか経験することのできないツーリングとなったのではと思います。

そして第四回目の今回のクイック・ツーリングはこれまた当初の予定どおり、第二回目と同様のタイムラリーを企画することにしました。
「当初の予定どおり」という意味は、ツーリングとタイムラリーを交互に行うことにより、万が一どちらかのイベントに好き嫌いがある方であっても、選択して参加していただければと考えてのことでしたが、この実験的な意味合いもある一連の企画の最終回が、今回の「内房タイムラリー」となるのです。

前回の「奥多摩タイムラリー」がスタート地点から設定コースを周回し、スタート地点に戻ってくる文字通りの「ラリー」であることに対して、今回の「内房タイムラリー」はスタート地点とゴール地点が異なる「リエゾン・ラリー」となります。

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スタート地点は館山自動車道の君津PAで、ここを1分おきにスタートして当日配布するコマ地図に従って走行していただくのですが、ゴール地点が事前に分からないために、前回の奥多摩タイムラリーと違う緊張感?があるのではと思います(笑)。
また、今回のゴール地点はそのまま昼食会場となっており、昼食と同時に表彰式も行う予定です。春の内房の海の幸をご堪能いただける素晴らしいロケーションですので、そちらもご期待いただけたらと思います。
前回の奥多摩タイムラリーに参加された方はご存知かと思いますが、単にコマ地図どおりにドライブするだけのタイムラリーではなく、ちゃんとドライブそのものを楽しめるコース設定をしていますので、順位はともかく出走することを楽しんでいただけるのではと思います。
また、前回と同様にプロカメラマンによる途中での写真撮影も予定していますので、ミスコースさえしなければ(笑)、このような素晴らしい愛車の走行写真をゲットすることができます。

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今回もクイック・トレーディングでは豪華賞品を準備している(はず)ですので、そちらもご期待いただければと思います。
このような盛り沢山な企画なのですが、残念ながら参加できる車両はクイック・トレーディングのお客様を優先することとなってしまいます。
この記事をご覧頂いているお客様は是非!、そしてイタリア車には興味があるんだけど・・・という国産車オーナーの方でも参加枠があれば歓迎しますので、クイック・トレーディングまで参加お申し込みをいただければと思います。

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テーマ:ツーリング - ジャンル:車・バイク

田宮模型 1/24 Giulia Sprint GTA製作記6

まずはエグゾーストパイプの塗装からです。プラモデルのパーツで一番成型が苦手なものが丸棒だと思います。プラモデルは雄型と雌型の二つの金型により成型されますので、パーツにはどうしてもパーティングラインという繋ぎ目が入ってしまいます。四角いパーツなどはその角にパーティングラインを持ってくれば目立たなくすることができるのですが、エクゾーストパイプの様に丸い部品だとどうしてもそのパーティングラインが目立ってしまい、入念にその処理をしなければなりません。しかも、エクゾーストパイプは複雑な形状をしていることが多く、このキットもエンジンからの出口であるマニホールドとフロントからリアまでのエクゾーストパイプという2つのパーツに分割されています。

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金属ヤスリ、耐水ペーパー、デザインナイフ・・・とあらゆる工具を動員して、ただひたすらパーティングラインを消して行きます(苦笑)。
パーティングラインを消し終わったら、エンドの部分に穴を開けます。これも基本ですが、まずはデザインナイフで十字に切れ目を入れてセンター出しを行い、デザインナイフの刃先をその十字の中心で廻すように削ってガイド穴を作り、穴を開けるときにピンバイスのドリル刃が「遊ばないように」します。

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塗装ですが、今回はMr.メタルカラーのアイアンをエアブラシで塗装しました。この塗料は塗って磨くことにより金属の艶が出る塗料で、小さな部品にはあまり効果がありませんが、今回のようなパーツには効果的な塗料です。

実際に塗ってすぐは写真のような艶消しグレーなのですが、

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柔らかい布や綿棒で磨いてやるとどんどん金属のような艶が出てきます。上の写真の右側が磨いた状態で、センターから前が磨く前の状態です。

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全体を磨くとパーティングラインを処理したことと相まって、本当に金属製の部品か・・・と思うような艶が出ます。シルバーのような明るい金属色の塗料は最近になって様々なものが販売されていますが、このアイアンのような鈍い色の金属色の再現(ある程度の面積のあるもの)にはこのMr.メタルカラーに勝る塗料はないと思います。

さらに以前のストラトスの製作記でご紹介したウェザリングパステルを使って熱で焼けた状態を表現します。ウェザリングパステルは付属のスポンジ筆で塗りつけるのですが、細かい部分はアクリルシンナーにパステルを溶かして筆で塗ることにより定着が良くなります。以前はクリアーブルーやクリアーオレンジを使ってエアブラシで塗装していたのですが、このウェザリングパステルの出現により随分と手間がかからないようになりました。

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エクゾーストパイプの「焼け」はパイプが曲がっている部分は熱がこもりやすいために「青焼け」をし、

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それ以外の部分は低温の「赤焼け」をするという理屈に基づいてパステルを塗りこんで行きます。本来ならばさらに「錆」が加わるのですが、モデルにそれを再現すると情報過多となってしまい、ごちゃごちゃと見えるだけとなってしまいますので、今回は「錆」の表現は行いませんでした。

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続いてシャーシーの仮組みです。こうしたカーモデルの場合はこの足回りの仮組みは不可欠で、いかに田宮模型のキットと言えども信用してそのままパーツを接着してしまうと、タイヤの接地面が狂って4輪で接地しなくなってしまったり、ボディを被せたときに車高がイメージ通りにならなくなってしまうことがありますので、この仮組みを行って調整が必要であればこの段階で行っておきます。

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ボデイを被せてみました。車高のバランスも良いようです。

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特にGiulia Sprintのポイントはリアの車高で、低いのはまだ良いとしても車高が高いとGiulia Sprint独特の「尻下がり」な印象が殺がれてしまうのですが、この辺りはさすが田宮模型です。

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確認が終わったら、再度ボディとシャーシーを外して足回りを分解します。

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まずは足回りのパーツ類ですが、キットはGiulia Sprintの特徴的な足回りをうまく再現しています。これらはセミグロスブラックで塗装するのですが、効率を考えてそれ以外にもセミグロスブラックで塗装するものを一気に塗装してしまいます。

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室内とエンジンルームはボディ色ですので、先にホワイトを塗装します。今回使用するホワイトは、同じMr.カラーの中でもGXシリーズという顔料が高品質のもので、若干お値段も高いのですが、隠ぺい力や発色に優れていますので、厚塗りを必要とせず、カーモデルのボディ塗装には最適な塗料です。

続いてシャーシー下面ですが、シャーシーブラックという防錆塗装なので名前の通りブラックで塗装するのですが、足回りのパーツがセミグロスブラックですので、あまり色映えがしません。そこでフィクションではあるのですが、タイヤブラックというブラックに近い濃いグレーで塗装することにしました。このようにミニチュアモデルでは色の艶を変えたり僅かに色調を変えることにより、同色のパーツに立体感を持たせることができます。

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先に塗装したホワイト部分をマスキングします。マスキングにはマスキングテープを使用しますが、こうした立体面のマスキングには細かくマスキングテープでマスクするだけではどうしてもうまく隠せない部分も出てきます。
そうした場所にはマスキングゾルを併用してマスクするのですが、塗り分け部分はタッチアップを前提として、タッチアップの際には、塗りすぎたブラックの上にはホワイトでタッチアップできませんので、ホワイトのオーバーマスク部分にブラックを後から塗れるように考えながらマスキングして行きます。

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このような立体的な(凸凹と入り組んだ形状)のパーツはエアブラシ塗装に最も不向きなパーツです。
最初は濃い目の塗料でノズルの先を絞ってスプレーの入りにくい場所や角の部分を先に色を載せます。続いてエアブラシのカップにシンナーを足して塗料を薄めて全体に塗装してやるとうまく塗装することができます。
それでも薄い部分は、乾燥してから筆塗りでタッチアップします。

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コイルスプリングはレッドで塗装し、スミ入れの要領でハイライトをつけます。

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ショックアブソーバーはモールド色がレッドなので、ホワイトサーフェイサーを吹いた後にイエローで塗装し、ブーツ部分をフラットブラックで塗ります。KONIのスポーツショックをイメージした塗装ですが、組み上げたときに単調に見える下回りを引き立ててくれるのではと思います。

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ブレーキディスクとキャリパーは一体で成型されていますので、塗り分けなければなりません。私の場合はこうした細かい塗り分けはフリーハンドで面相筆で塗ってしまいます。

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ここまで準備できたらいよいよシャーシーにエンジンを搭載し、足回り、マフラーを取り付けます。

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私をスキーに連れてって

先日、笹本氏ご夫妻と日帰りスキーに行った話を記事にさせていただいたのですが、私たちのような熟年スキーヤー?にとって20代の後半はバブル期ということもあり、現在よりもスキー人口は遥かに多く、しかも若者全体にもっと元気があったように思います。
もちろんその元気は日本経済の好調さに裏打ちされたものであり、今思うと自分自身の実力に見合った根拠のある元気などではなかったのですが、世の中の浮かれ気分と「遊ばなきゃ」に「格好良く・・・」という要素が加わり、ストイックな単独で行うスポーツや遊びではなく、仲間と一緒にお洒落に遊ぶというスタイルが定着した時代だったのではと思います。
そして思い立って懐かしいこの映画をもう一度見ることにしました。

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この映画の素晴らしいところは、スキー場で偶然出会った原田知世と三上博史が同じ会社だったなどというそのちょっと「出来すぎ」な設定などではなく、それまでウィンタースポーツの一つでしかなかったスキーを一気に「お洒落な遊び」としてメジャーにしたことにあります。

映画の公開は1987年で、日本はバブル経済の一歩手前でした。それまでの日本は景気の小さな浮沈こそあれ、基本的には右肩上がりの成長を続けており、私たちの世代は日本の前途に何の不安も抱いてはいませんでした。
私自身はこの映画が公開される前の学生時代からスキーを楽しんでいましたが、当時のスキー場はまだそれほどスキーヤーも多くはなく、比較的のんびりとしていたのですが、この映画が公開されるやスキー人口は一気に増え、週末のスキー場は満員状態で、リフト待ちに1時間!なんてざらでした。

この映画は単純なストーリーの青春恋愛映画という分類に属するのでしょうが、この映画がスキーというレジャーに与えた影響は多大で、特に当時の若い世代にスキーの「遊び方」を提示したという点では、当に世俗をリードしたと言っても良いほどの影響力を持っていたのです。
実際に映画上でのスキーの各シーンにおいてはそのスキー技術を描写するだけでなく、いかに「格好良く」「お洒落に」スキーを楽しむかに焦点を当てて徹底的に細かいカット割りで描写しています。

それは単に滑り方だけでなく、スキーウェアやゴーグルなどの小物から、定地ターンの仕方、スキー板の脱ぎ方、スキー板を使ったゲレンデでの休憩の仕方、片足スキーやグループでのフォーメーション滑走などの描写が実に優れているのです。
実際に映画で紹介されたコネタには随分と参考になるものも多く、当時は現在よりもスキー板が遥かに高価で、スキー板の盗難が絶えなかったため、休憩場所のロッジ前で、三上博史が原田知世のスキー板と自分の板を交互に組み合わせて離して刺して置くなどの技は、この映画が上映されて以降はカップルのスキー場での板の置き方の定番となりました。

しかし、決してスキーシーンを疎かにしておらず、監修をしたのが当時の日本を代表するアルペンスキーヤーである海和俊宏氏であったり、また三上博史の吹き替えでスキーシーンを担当したのも当時の日本のトップデモンストレーターである渡部三郎氏だったりと、この映画を企画したホイチョイプロダクションがこの映画を単に「チャラい映画だけ」に終わらせなかったその企画センスを感じることができます。

残念ながらこの映画は、決して大作と呼ばれる膨大な製作費を注ぎ込んだ作品ではありませんでした。舞台となるスキー場も海外のスキー場などではなく、志賀高原や万座スキー場といった身近なスキー場でしたが、それが逆に、舞台設定や登場人物のライフスタイルを限りなく現実的にし、「ちょっと手を伸ばせば届く」絶妙なその現実感がこの映画のヒットの秘訣になったのではと思います。

確かに、実際には公開されるまではこれほど当たるとは誰も思っていなかったようで、映画に登場する架空のスキーブランドである「SALLOT」も、わざわざ商標登録をしておいたにも関わらず、映画制作が忙しかったために商品開発まで手が廻らず、実際に販売はされませんでした。もし、同時に「SALLOT」ブランドでスキー用品を発売していたら爆発的な売れ行きであったろうと思うのですが、現代では当たり前のこうした映画とのコラボレーション企画も当時としてはリスキーだと思われたのでしょう。

また作品に登場するクルマも実に現実的で、主人公の三上博史がドライブするのがカローラⅡ リトラであったり、友人役の原田貴和子、高橋ひとみの愛車が赤と白のお揃いのセリカ GT-Fourであったりと、とにかく身近な車種であったこともこの現実感を増していました。
実はこの映画を手がけたホイチョイプロダクションは最初三菱自動車に車両提供を依頼したのだそうですが、三菱自動車が断ったためにトヨタにこの話が移ったそうです。一方で車両提供を快諾したトヨタはこの映画がきっかけで両車種の売り上げがぐんと伸びたことからも、当初の企画段階では周囲も含めて「おっかなびっくり」であったことが分かります。それにしても三菱自動車は大失敗をしたものです(苦笑)。
ちなみにこの映画でセリカのバックミラーにストップウォッチを吊るしているシーンがあったのですが、実は皆、密かにマネしたんではないでしょうか(笑)。

そして音楽は、現在であればもう彼女以外は考えられないだろうというユーミンで、その選曲とシーンとの連動が絶妙でした。
これも裏話があり、当初は原田知世が主題歌を歌うことになっていたそうなのですが、彼女が強くユーミンの起用を推薦し、結果としてユーミンがその楽曲を手がけることになったのだそうです。

特に秀逸なのがオープニングシーンで、三上博史が仕事も早々に会社を定時に抜け出して、ガレージでスタッドレスタイヤに交換した愛車のカローラⅡに乗り込み、カセットテープ(笑)をカーステレオに入れるとテーマ曲の「サーフ天国、スキー天国」が流れ出すという演出には痺れるような高揚感があり、一気に映画の中に引き込まれて行きます(苦笑)。

この映画の大ヒットを受けて続けて製作されたホイチョイ三部作と言われる、「彼女が水着に着替えたら」と「波の数だけ抱きしめて」と比較するとやはりこの第一作目が格段に優れており、練りに練った末の企画であったことが分かります。

私たちはこの「ちょっと手を伸ばせば届く」未来に向かって手を伸ばしました。そしてその結果、時代はバブルへと向かっていくのですが、そのエネルギーはその時代の皆がこうして実現できそうな未来へ向かって手を伸ばすことから生まれたのかも知れません。
それは、この映画やその後にブームとなる「トレンディー・ドラマ」のように、非現実でありながら限りなく現実的なライフスタイルを私たちが夢見て望んだ末のことだったのだろうと思いますが、その動機やきっかけはともかく、もう一度日本と日本の若者にもっと未来を切り拓こうとするエネルギーを持ってもらいたいと思います。

私自身はこの映画を公開時に映画館で見て以来、これまで見直したことはありませんでした。こうして四半世紀の後に改めて見て、この映画は「時代」を切り取って感じさせてくれるある種の名作だと思いました。
私と同世代で同じ経験を経た方は「そうだったよなぁ」という思いと共に、また公開時に生まれてもいなかった現在の若い世代の方々には、元気だった日本の姿や、現在も現役で活躍する出演俳優の皆さんの若い演技と、主演の原田知世の可愛さ(笑)を見るだけでも充分楽しめる作品だと思います。

そして過去、この映画を見てすぐにスキーに出かけたように、今回も改めて見たらやはりスキーに行きたくなってしまいました(笑)。

今シーズンはもう一度スキーに行くことにしましょうか・・・。

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