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走ってナンボ

アルファ・ロメオを始めとする「ちょっと旧いイタ車」を一生懸命維持する中での天国と地獄をご紹介します。

二人のための二重奏

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カフェ・ド・ジュリアは昨年初めて見学させていただいたのですが、その会場はあまりにセンセーショナルでした。Giulia Sprint,Junior-Z,Giulia Super,1750/2000Berlinaに加えてSpiderというおおよそ街中では見かけることのないアルファ・ロメオ達が素晴らしいコンディションで、和紙の里という純日本庭園の中のあちこちに駐車している光景は本当に夢のようで、昨年のブログではその参加車の殆どをご紹介したのですが、今年は二回目ということもあり少しは心に余裕も出てきました(苦笑)

それにしても参加車のコンディションの素晴らしさには感服します。しかも、そのオリジナル度の高さも流石としか言いようがありません。聞けば日常からきちんとメンテナンスをし、正規のナンバーを取得している車両のみが参加を許されるそうですが、一見すると厳しい制限である一方で、よく考えて見るとそれは至極当たり前のことであることが分かります。旧いからとか希少車だからといって車検を切ってイベントのときだけ仮ナンバーをつけて走行するようなクルマ趣味とは一線を画したいと考える主催者の意図はひしひしと伝わってきますし、その見識の高さは参加車の素晴らしいコンディションにより体現されています。
さらに今年から参加料が大幅に下がったそうで、こうしたイベントは回を重ねる毎にあれもこれもと経費が肥大化してしまう傾向があるものですが、真摯にその内容を見直し無駄を省く姿勢は、同じくイベントを企画する側からしても見習うべきことだと思います。

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さて、昨年は手当たり次第(苦笑)に参加車をご紹介したのですが、今年はテーマを絞ってご紹介しようと思います。
そして、そのテーマはやはりSpiderとなってしまいました。
カフェ・ド・ジュリアに参加できるSpiderはDuettoとSr.2までのモデルで、Spider全車種の中でもヒストリックに属するグループです。
特に今回圧巻であったのがDuettoで街中ではまず見かけることはないにも関わらず、素晴らしいコンディションのDuettoが多く参加していました。

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ご存知の通りSpider Duettoは1966年にそれまでのGiulia Spiderの後継モデルとして発表されたモデルで、シャーシーは同じく新型として発表されたGiulia Sprintと共通でした。
発表当時のネーミングはSpider1600という素っ気無いものでしたが、ボディデザインは実に特徴的で、その起源は1956年に発表されたピニンファリーナのデザインスタディであるSuperflowに遡ります。年月をかけて熟成されたそのスタイリングは素晴らしく、実際の反響も素晴らしいものでした。アルファ・ロメオはさらにこの人気を煽るために、車名を公募するというキャンペーンを展開します。ちょっと俗的と思えなくもないのですが、蓋を開けてみれば多くの応募があり、その中から"Duetto"というネーミングが採用されました。もちろんこの名前はは二座席のSpiderと音楽用語の二重奏をかけたもので、ドライバーとパッセンジャーのハーモニーという何ともロマンチックなものだったのですが、残念なことに商標登録の問題から"Duetto"というネーミングは使われ続けることなくフェードアウトしてしまいます。
1600Spiderは発表の翌年の1967年にベースとなるGiulia Sprint Veloceのエンジンが1750ccに拡大されたことに伴って1750Spiderとなり、さらにその翌年には小排気量の1300ccエンジンを搭載したSpider1300Juniorも加わります。

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Spiderの27年の歴史の中で、このボートテールの初期モデルは1969年までの3年間しか生産されませんでした。そしてコーダトロンカと呼ばれるリアを切り落としたスタイリングにマイナーチェンジをされることになります。

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ボディ形式で大別されるSr.1からSr.4までのSpiderの歴史の中で、この初期のSr.1はその生産台数も少ないのですが、その人気はやはり高く、今年のカフェ・ド・ジュリアにも圧倒的に多くのSr.1が参加していました。

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確かに歴代のSpiderの中でこのSr.1は独特の魅力を持っていると思います。Sr.2へのマイナーチェンジは正常な進化であったとは思うのですが、現代の目で見るとこの伸びやかにラウンドしたテールは美しく、Spiderのオリジナルデザインとしての最大のチャームポイントだと思います。
その魅力に皆さんは惹きつけられたのでしょう。オーナーの方を見ていると幌の丁寧な開け方から、その後に紫外線からダッシュボードを守るためにタオルでカバーしたり、本当に大切にしていることが窺われる所作でした。

次回はSpider以外に気になったクルマをご紹介しましょう。

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テーマ:イベント - ジャンル:車・バイク