会場に近づいていくと、アルファ・ロメオを多く見かけるようになってきました。最近は街中でアルファ・ロメオを見かける機会も多いのですが、こういったイベントですと妙に親近感が沸くものです。
会場の音楽堂は路地を曲がった先にあるため、道が分かりにくいのですが、偶然、会場の近くで外舘さんに出くわし、道案内をしてもらい無事にたどり着くことができました。
入場のためには参加受理証の提示が必要なのですが、実は印刷してくるのを忘れてしまいました(泣)。事情を説明して・・・と考える間もなく、
「顔パス」 で入場させてくれたのは何年も参加しているからと、憶えやすい顔だからかも知れません(苦笑)
いつもの会場に係りのTAROCメンバーの誘導でクルマを扇状に駐めていくのですが、私たちが野外料理をやることを知っている(有名?)係りの方は気を遣って1台分空けましょうか?などと言って下さいます。
こうして無事にクルマも一等地?に駐車し、いよいよ自分たちの場所のセッティングです。もはや皆手馴れたもので、トランクルームからテーブルやイスが続々と出てきます。
今回の野外料理のテーマは「中華」ということで随分前から構想を練ってきました。最近はもっぱらサポートシェフになり楽をさせてもらっていますが、以前は半分徹夜のような状態で仕込みをやっていましたので、それから考えると雲泥の差なのですが、それでも準備は1週間前からやっていました。
今回のメニューは・・・
1 豆腐とピータンのサラダ 特製ザーサイソース
2 豚の角煮
3 豚肉と海老のワンタンスープ
4 ちまき
5 杏仁豆腐
というもので、ナベを3種類とセイロを持ち込んでの大料理?となってしまいました(苦笑)。
食材は横浜中華街で・・・というのが一般的だと思いますが、今回は日本橋箱崎にある
古樹軒 という中華食材問屋に買いに行きました。ここは箱崎のT-CATの裏手のビルにある店で、おおよそ中華食材を売っているとは思えない場所ですが、店員の方が親切で美味しいお茶をご馳走になったり、随分とのんびり買い物をすることができました。
本当は、ピータンやちまきの材料である竹の皮を買いに行ったのですが、あまりに美味しそうだったため、思わず出来上がりのちまきを買ってしまいましたので、今回のちまきは手作りではありません(汗)
さて、豆腐とピータンのサラダのポイントはザーサイの特製ドレッシングなのですが、作っているときに私は洗車をしていましたので、全く分かりません(泣)
興味がある方はコメントで「教えろ」と言っていただければシェフに聞いておきます。
ここで思わぬ助っ人が現れました。今回初めて参加したkobuさんが中華と聞いて、中国腸詰ソーセージを持ち込んで焼いてくれたのですが、薄くスライスしたソーセージを焼くとこれが美味で、ちょうど良いオードブルとなってくれました。
そして豚の角煮ですが、中華風にするには香り付けの八角です。豚バラ肉をブロックで買い、まずは水煮にします。これは余計な脂を取るためで、その後に適当な大きさにカットし、表面にコゲ色がつくまで軽く焼きます。焼く際に、油にネギとショウガに加えて八角を入れ香りをつけておくのがポイントです。先ほどの水煮にした際の煮汁は捨てずに取っておき、角煮にする際に使用します。この時に先程肉と一緒に焼いた八角も一緒に煮ることにより、更に香りをつけることができます。一緒にゆで卵を煮ましたので、ボリュームのあるメインディッシュになったと思います。
ワンタンスープはワンタンを事前に作っておき、現地でスープに入れて作ったのですが、高原であることと風が強かったためになかなか沸騰せず苦労してしまいました。味付けは
神戸南京町にある廣記商行 の味覇(ウェイパー)という調味料をベースに塩、コショウ、醤油にショウガで味を調えました。この味覇(ウェイパー)は私が芦屋に住んでいたころから使っている中華調味料で、簡単便利ですので冷蔵庫に1個・・・とオススメできます(笑)
あまりの寒さにワンタンスープの写真を取り忘れてしまいました(苦笑)が、暖かいスープは最高で、寒い野外ではご馳走だったと思います。
ワンタンは沢山作って冷凍しておけば便利ですので、暫くは美味しいワンタンを楽しむことができます。
ちまきはセイロを持ち込んで蒸したのですが、スープと同様になかなか沸騰せずに苦労しました。結局は少し温まった程度にしかならなかったのですが、それでも美味しく食べることができました。残ったワンタンとちまきは笹本氏のご自宅用にお持ち帰りとなったので、笹本氏はきっと本来の暖かさで味わってくれたことだと思います(苦笑)
デザートは定番の杏仁豆腐を持っていったのですが、それに笹本氏がさらにトッピングを加えて豪華なものとなりました。いつもながらこうした笹本氏のセンスにはアタマが下がります。
実は、今回の会場は雨こそなんとか止んだものの風が強く、あまり野外ピクニックには向かない環境でした。それでもこの仲間たちは誰かに楽しませてもらうのではなく、自分たちで楽しむことを知っているため、寒さも含めて楽しむことができたと思います。
見知らぬ参加者が、寒風の中で料理を食べている私たちのところを通り過ぎながら、「馬鹿じゃないの・・・」と言っていたそうなのですが、
同じイベントに参加して確実により多く楽しんだのは、私たちのほうだったと思います。 気になる参加車両のご紹介はまた次回・・・といっても殆ど撮ってません(泣)
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テーマ:イベント - ジャンル:車・バイク
私が洗車をするといつも雨が降る というジンクスがあります。事実、最近は打率5割というイチローも真っ青な状態ですので、洗車をするときには細心の注意を払い、天気予報と睨めっこしながら洗うようにしているのですが、イベントの前日ともなると洗わないワケにも行きません(苦笑)
女神湖ミーティングの前日、仕込みを任せた私は降水確率20%に安心して、洗車を始めたのですが、ちゃんと終わった頃にポツポツと雨が降り出してしまいました(泣)
それでも、翌日の天気は曇りから晴れへと回復するという予報でしたので、今回ばかりは・・・と安心して集合場所である談合坂へ向かうことにしました。さすがに115Spiderでは全ての荷物が積みきれず、同行するもう一台の赤スパにも積み込んでの出発です。
集合場所には今回同行する面々が集まっています。アルファ164Q4が2台とQVが1台。そして2台の115Spiderというのが私たちだったのですが、全く巡航速度の違うアルファ164と115Spiderは一緒に走るとお互いにストレスになるだろうと思い、いつもの諏訪ICの「おぎのや」に再度集合することにして談合坂SAを出発しました。
しかし、天気予報は本当か?というほど雨が降ってきました。
やはり私の洗車の報い なのかも知れませんが、主催者であるTAROCの外舘さん(カフェ・ジュリアのオーナーと言ったほうが分かりやすいかも知れません)も相当な雨男だそうですので、私と二人が揃うと無敵?で、走り出した中央道では雨足が強くなって行きます。テントの用意がない私たちは一体どーしたものか・・・と考えながらも、向かう方向の少し明るい空模様を信じて走ることにしたのですが、近くで開催されるFBM(フレンチブルー・ミーティング)に向かうフランス車軍団には遭遇するものの、女神湖に向かうアルファ・ロメオには殆ど出会いません。
こうしうたイベントではその会場でも楽しみもさることながら、一緒に走るのもイベント以上に楽しいことです。その感覚はなかなか一般の方には分かって頂けないだろうと思うのですが、
連絡を取り合わなくてもお互いが仲間の次の行動を読み合いながら走行する 高速走行は楽しみの一つとなっています。
当初は巡航速度が・・・と心配していたのですが、結局アルファ164のグループは私たちの115Spiderを追い越したり追い越されたりして遊びながら(笑)のクルージングでした。
それは
遅い爆撃機を援護する戦闘機のようなもの で、こちらが精一杯の速度で走っていても、いとも簡単にブチ抜いていったり、3台連なって私たちを待っていたりと、車窓からの眺めも楽しませてもらいました。
そんなことをしながら走っていると、時間と疲れを感じることなく、あっという間に諏訪ICに到着してしまいました。
しかし、かすかな期待は打ち砕かれ、相変わらず諏訪でも雨が降っています。しかもこれから向かうのは標高1000mを超える高原ですので、さらに天候は不安定に違いありません。
途中で持ってくるのを忘れた食材を買い足しながら、女神湖を目指してビーナスラインを登って行ったのですが、この道はアルファ164オーナーズクラブのタイムラリーコースで下見から本番まで何度も走った「勝手知ったる」道です。しかし、その経験は全て8月から9月のもので、紅葉のビーナスラインはとても新鮮で、その美しい景色に天気の悪いことも忘れてしまうほどでした。
女神湖周辺はさすがに紅葉は終わりかけで少し寒々としていましたが、それでも雨霧にかすむ湖はいつ見ても美しく、思わず湖を一周してしまいました(苦笑)
そして会場に到着したのですが、やはりそこにはアルファ・ロメオだらけという安心する光景がちゃんと広がっていました。
さぁ、私たちも入場です。
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今日は、年に1度の
ALFA MEETING IN MEGAMIKO です。このイベントはTAROC(蓼科アルファロメオ・オーナーズクラブ)主催の今年で11年目となるイベントなのですが、初めてお邪魔してから気に入ってしまい、ここ数年はほぼ毎年参加しています。
5月に開催されるALFA ROMEO DAYとの最大の違いは小ぢんまりしていることで、会場に入場できるクルマは最大150台です。一方のALFA ROMEO DAYの方はと言えば、350台~400台ですので、この女神湖ミーティングの方がアットホームな雰囲気に包まれています。主催者のコンセプトもそれを意識しており、会場内で行われるイベントはビンゴ大会のみで、それ以外は
参加者がのんびりと思い思いに過ごせるよう、程よく「放置」してくれます。 私自身にとってはこれは願ったりで、のんびりと参加車両を見て歩いたり、仲間とおしゃべりを楽しみながら食事をしたりと自分のペースで楽しめる貴重なイベントです。
また、参加する車両もALFA ROMEO DAYと比べると旧いモデルが多く、
毎年何かしら「お宝」がやってくるのも楽しみ の一つです。
会場は芝生の野外音楽堂で、本来ならば芝生を痛めるため車両の乗り入れは絶対に認められないハズですが、蓼科を中心として様々な地域活動を行ってきたTAROCの皆さんの尽力と、参加者のマナーの良さから例外的に認められているのも、このイベントの魅力となっています。
特にここ数年は、仲間を誘って参加しているのですが、ALFA ROMEO DAYと違ってオーナーズクラブの活動ではなく、あくまで個人参加として出かけていますので、その参加人数もこれまた小ぢんまりしており、準備する昼食も少人数であるために毎年チャレンジングな野外料理を用意できます。
周囲がバーベキューなどの一般的な野外料理を楽しんでいる中で、オイルフォンデュやビーフシチューなどちょっと変わった料理を準備しているのも、この少人数であるからこそで、その献立を考えるのも楽しみです。
今年も仲間と一緒に出かけるのですが、どうやら天気も良いようです。また、前日から近くの車山高原でフランス車の祭典であるFBM(フレンチブルー・ミーティング)も開催されているようですから、ヲタクなフランス車に多く出会えるかも知れません。
料理も新しいチャレンジをすべく準備ができました。さて、どんな「お宝」に出会えるのか今から楽しみです。
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しばらく紹介が途切れていましたこのコレクションですが、そのご紹介も終わりに近づいています。
しかも、今回ご紹介するのは1956年のRomeo2と呼ばれる・・・バンです(苦笑)
確か、このコレクションはSport Collectionと題して、アルファ・ロメオのレーシングモデルをフューチャーしたシリーズだったはずです。全部で80種なのですがまだまだ取り上げるべきモデルはあるハズで、ネタが切れたとは思えないのですが、何故・・・バンなのか?という疑問はさておき、アルファ・ロメオがこういった商用車を製造していたことは意外に知られていないのではないでしょうか。
現代でこそ、アルファ・ロメオは乗用車のみの製造ですが、それはFIATグループに統合されたための「棲み分け」で、商用車のジャンルはFIAT本体が担っています。しかし独立メーカーであった時代のアルファ・ロメオは意外にも商用車のマーケットにも積極的でした。
自動車メーカーの企業規模としては中小に属するアルファ・ロメオにとって多くの製造車種を持つことは負担であったはずなのですが、
こいうった商用車はスポーツモデルと異なり台数が捌けるために魅力的だったのでしょう。 本来ならばこうした商用車のエンジンはシンプルなOHVエンジンで低速トルクがあるものを搭載するのが常道なのですが、アルファ・ロメオにはDOHCエンジンしかありませんでした。ですので必然的にこのDOHCエンジンを搭載した世にも稀な高性能バン(笑)がこのRomeo2だったのですが、むしろこの
DOHCエンジンの量産効果を高めるため商用車マーケットに進出したのかも知れません。 今でこそ、DOHCエンジンなぞ当たり前ですが、当時は最先端の高性能機構で、価格と耐久性を求められる商用車には全く向かないものでした。日本ではホンダがT360という軽トラックにDOHCエンジンを搭載しましたが、これは後のS500というスポーツモデルに搭載するための布石であったことに対して、アルファ・ロメオは既に1900Berlina(セダン)やスポーツモデルに搭載されたエンジンを持ってきたのですから、ホンダのような試験的な意味合いは全くありませんでした。
その動機はともあれ、DOHCエンジンを縦置きに搭載する高性能商用車?として発売されたRomeo2は、パネルバンからミニバス、そして平台のトラックなど様々なボディバリエーションがあったようです。それはもちろん現代のトラックと同様に、これらはアルファ・ロメオが直接手がけたものから、架装メーカーが改造したものまで多岐に亘っていました。
これは今年のALFA ROMEO DAYにやってきた日本でも有名な個体ですが、同じく特装ボディを持つキャリアカー?です。
その基本的な構造は後のF11にも受け継がれます。これまた有名な箱根のカフェ・ジュリアのオーナーである戸舘さんの所有するクルマですが、この個体はイタリアの花屋さんが使っていたもので、極めてオリジナル度が高い個体です。こうした商用車は普通は使い倒されて朽ち果てるのが運命で、スポーツモデルに比べるとその残存率ははるかに低いのですが、あるところにはあるものです(苦笑)
そして受け継いだ戸舘さんも、お店のクルマとしてちゃんとその目的どおり使い倒していらっしゃるのが嬉しいところなのですが、部品の欠品には悩まされているそうです。
実際に乗せていただいたのですが、中は広々としており、厚いクッションのシートはその簡易な構造ながら乗り心地も良く、ヘタに分かれていないベンチシートは乗ろうと思えば何人でも乗れそうです(笑)
運転席はアルファ・ロメオであるからといった特筆すべき構造ではなく、ごく当たり前のレイアウトであるのですが、最大の特徴はそのエンジンレイアウトです。フロントに縦置きされたエンジンのカバーが室内に迫り出しており、その発生する熱から夏は結構キツイそうです。
そしてさらに、そのエンジンの後方にトランスミッションが置かれているためにシフトレバーはシートの後ろに位置してしまいます。そこで無理やりギアロッドを曲げて前に出すというレイアウトとなっています。慣れてしまえばなんてことはないのでしょうが、シフトパターンが見えないのは運転し辛いのではないでしょうか。
付属するミニチュアモデルはギリギリSport Collectionの面目を保つべく(笑)、アウトデルタで使われたサービスカーをミニチュア化しています。その出来は正直良いか悪いか全く分かりませんが、このジャンルのコレクションに手を出してはいけない分別は持ち合わせていますので、こうした機会がなければ手許には来なかったと思います(苦笑)
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テーマ:ミニカー - ジャンル:車・バイク
かなり昔のことですが、
エンジン整備の基本は「良い圧縮」「良い燃焼」「良い排気」の3点 だと聞いたことがあります。確かに、様々なアプローチがあるにせよこの3点を押えておけばエンジンのパフォーマンスは最大限に引き出せるとは思いますが、それが難しいのが整備のタイヘンなところです(苦笑)
なかなか信じてはもらえないのですが、115Spiderは立ち往生するようなトラブルはなく、毎日の通勤のアシとして、また週末のドライブ教習車として何の問題もなく走っています。もちろん、それは予防保全というトラブルになる前のメンテナンスと、トラブル初期の段階での根治整備による解決によるものなのですが、それでもそこは齢を重ねたクルマですので細かいところが気になってきました。
暫く前から気にはなっていたのですが、最近は特にエンジン音のガサついた音が目立って聞こえるようになりました。それは複合音で、タペットノイズであったりカムチェーンの音であったりと様々な音が混じったものなのですが、この異音はエンジン全体が草臥れてきていることのサインだと思います。実際にオイル上がりの傾向が出てきており、加速時に白煙がたまに出るようになって来ました。
これらは対策を施すことにして、例によってアメリカに部品をオーダーしましたので、いずれエンジンのセミオーバーホールをやろうと思っていますが、気になったのがプラグコードのガタつきでした。特に3番の緩みが酷く、カタカタと異音が出ていましたので思い切ってプラグコードを交換することにしました。
プラグコードは結構重要で、「良い燃焼」のための「良い点火」を担う部分です。ここは定評のある
永井電子 製のプラグコードに交換することにしたのですが、ULTRAのブランド名でご存知の通り、世界的にも有名なメーカーですので安心してお願いすることにしました。今回は特注で主治医を通じてメタルシールドタイプのコードを用意してもらいました。
はずしたプラグコードを見てみると接点が焼けているだけでなく、コードそのものも随分と劣化していましたので、やはり交換して正解でした。
さらにプラグを抜いてみると、プラグホールにはオイルスラッジがべっとりと固着していました。これはプラグホールからオイルが漏れたために起こったもので、ガスケットの劣化を意味します。エンジンのセミオーバーホールを急がなければなりません。
外したプラグをチェックして見ると、単に汚れているだけでなく火花が散るギャップの部分が劣化していました。このプラグを再度使う気にはなれませんでしたので、プラグも交換です。
プラグはちょっと奮発して同じBOSCHでもプラチナ電極のものにしたのですが、プラグコードと一緒に交換してしまったので、効果のほどは良く分かりませんでした(苦笑)
好き嫌いはあるかと思いますが、ULTRAの定番である赤いプラグコードはなかなか格好良いです。
もちろん決して格好で選ばれているワケではなく、性能で選ばれているのですが、交換して雰囲気が変わることも重要だと思います。
さて、実際に交換してみた感想ですが、中速域からの加速が速くなり、エンジンの回転もスムーズになりました。私だけでなくオーナーも実感できたそうなので、これは効果のある交換だったのではないでしょうか(笑)
さて、これで後はエンジンのセミオーバーホールだな・・・と思いながら、例によってドライブ教習にでかけたときのことです。運転していていきなりステアリングが重くなったと言うので、最寄の「道の駅」で停車してチェックすることにしました。しかし駐車スペースに停めることもままならない程、ステアリングが重くなってしまっています。
これはパワーステアリングポンプが逝ったか?と思い、エンジン下をチェックして見たのですがオイル漏れはありません。
じゃあパワーステアリングポンプのベルトでも切れたか・・・と思い、エンジンルームを開けて見ると、そこには目を疑うような光景がありました。
こういうときに限ってカメラを忘れてしまったので携帯カメラの写真で見えにくいのですが、ナント!パワーステアリングポンプのプーリーが抜けてベルトが外れてしまっていたのです。ではなぜこのプーリーは外れたのでしょうか・・・?
その原因はプーリーを固定している3本のボルトでした。このボルトが経年劣化で折れてしまい、プーリーが吹き飛んだのです。そう言えば、走行中にネジを踏んだらしくボディの下から何か落ちたような音が聞こえてきたのですが、それは落ちていたネジではなく自分のクルマから外れたボルトだったのです(泣)
それにしてもベルトが千切れたりせず、よく大事にならなかったものです。
また幸いなことに115Spiderの場合は、パワーステアリングポンプのベルトは独立しており、オルタネーターのベルトはナニゴトもなかったため、重いステアリングをガマンすれば走行することができます。
このまま主治医まで走って修理してもらい、事なきを得ましたが、本当に貴重な体験をしました。
最悪はローダーで搬送か・・・と覚悟したのですが、何とか
「115Spider路上で立ち往生しない記録」 は更新し続いています(笑)
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ご紹介したいクルマがあまりに多いため、すでに2回に亘って連載しているLa Festa Mille Migliaの参加車両ですが、アルファ164オーナーズクラブの仲間であり、このブログの読者でもあるもりおかさんが、ご家族で福島県を旅行中に、喜多方で偶然遭遇したという参加車両の写真を送ってくれました。
私の場合はスタート前の徐行中の写真ですが、もりおかさんの写真は喜多方の市街を疾走する?参加車両です。同じ車両の写真でも、生き生きとした様子が伝わって来ますので許可を得てご紹介したいと思います。
最初のブログでご紹介した1947年のFIAT STANGUELIINI 1100 SPORT BARCHETTAの雄姿です。
無事にここまでたどり着いたのですからドライバーもナビゲーターの感慨もひとしおでしょう。今回はスタートこそ小雨だったものの、その後の2日間は晴天に恵まれ、オープンの参加車両にとっては絶好のコンディションでした。
前回ご紹介した1957年のMERCEDES BENZ 300SLSです。ドライバーのスターリング・モス氏も相変わらず楽しそうにドライブしている様子が伝わってきます。それにしてもご夫婦ともに元気です(笑)。
再びスタート地点に戻りましょう。これは1955年のOSCA MT4です。OSCAも様々なボディを身に纏っていますので、一見すると同じモデルには見えません。
1963年のALFA ROMEO GIULIA SPIDERです。ドライバーはあのパンツェッタ・ジローラモ氏で、陽気な彼は人気の的でした。
そのサイズにも関わらずグラマラスなボディで大きく見えた1955年のFIAT LOMBARDO 1100Sです。
このモデルについては全く知らなかったのですが、ひと目で気に入ってしまいました。
素晴らしいコンディションの1960年ALFA ROMEO GIULIETTA SSです。もはや何も言うことはありませんが、いつ見てもこのボディは美しくため息がでます。
この車両にはもりおかさんも注目したようで、バッチリと写真に撮ってくれました。
こちらはホワイトの1957年のALFA ROMEO GIULIETTA SPIDERです。ジローラモ氏のGIULIA SPIDERとの見た目の違いはボンネット上のエアスクープがないことで、個人的にはこのシンプルなGIULIETTAの方が好きなのですが、実際に所有するとなると別で、GIULIAの方が扱い易いのは言うまでもありません。
思わず涎が出そうになったのがこの1954年ALFA ROMEO 1900 SS ZAGATOです。このZAGATOボディは傑作だと思うのですが、決して見かけだけではなく、その軽量化されたボディにより他のカロッツェリアがデザインした1900シリーズをベースにしたモデルよりも性能が良かったと言われています。
このリアからの眺めが堪りません(苦笑)。暫くは見入ってしまいました。
イタリアのピッコロセダンも補助ランプを取り付けると途端にレーシーな雰囲気になるから不思議です。これは1954年のFIAT 1100TVです。
実はMille Migliaにはワークスエントリーとは別に、こういった日常で使っている自分のクルマでエントリーするプライベーターも多かったのです。
エントリーリストには1955年のABARTH 207A BOANOと記されているのですが、ひょっとしたら間違いではないでしょうか。この前衛的なデザインは注目の的だったのですが・・・、
リアのエンブレムにはCISITALIAと記されていました。それにしても凄いデザインで、現代の目で見ても十分センセーショナルです。ちょっとマッハ号に似ていると思ったのは私だけでしょうか(笑)
皆さん良くご存知の1959年FIAT 500 SPORTです。最近のトレピウーノの本家(笑)なのですが、そのサイズは雲泥の差があります。これも女性から大人気でした。
この2台は別の車両ですが、同じ1957年のALFA ROMEO GIULIETTA SPRINT VELOCEです。どちらもレーシングモディファイが施されていましたが、それが過度でなく好感が持てました。この辺りの微妙さはオーナーのセンスが問われる部分だと思います。もし、私が所有したなら・・・という目で観察できた車両でした。
1959年のFIAT ABARTH 750 RECORD MONZAです。ABARTHの中でも有名なモデルですが、間近で見るとやはり小さく、勇ましいと言うより可愛いと言ったほうが適当なデザインでした。しかしその性能は侮れないところがABARTHの魅力だと思います。
この2台も別の車両ですが同じ1961年のALFA ROMEO GIULIETTA SPIDERです。先ほどご紹介した2台のSPRINT VELOCEと異なり、どちらもバリバリのレーシングモディファイが施されています。フロントスクリーンは取り払われ、小さなウインドスクリーンに替えられています。これは定番のモディファイで軽量化と空気抵抗を減らすためのものですが、当然ながら幌はできす、雨だとコクピットは剥き出しとなってしまいます。
これはこれでとても格好良く、そそられるのですが一方で雨の日は乗らないという潔さも必要となります。
もりおかさん撮影による走行中の雄姿です。う~ん。やっぱり私も所有していたらやってしまうかも知れません(苦笑)
FIATをベースにしていても、この1965年のABARTH 850 TC CORSAは、そのベースモデルから最もかけ離れた過激なモデルではないでしょうか。、もはやABARTHによる独自のモデルと言って良いと思います。
もりおかさんもやはり撮ってました(苦笑)
こうしたイベントは参加するのが一番楽しいのは当然なのですが、仮に出場できる車両を保有していても、実際に出場するには幾多の障害があると思います。それはクルマのコンディションだけでなく、ドライバーやナビゲーターの時間的、資金的な余裕も必要でしょう。そして
単に自分たちが楽しむだけでなく沿道で応援してくれる人たちやレース進行を手伝ってくれるスタッフに対する感謝の気持ちなど、紳士としてのマナーも要求される でしょう。
ひと昔前であれば単に暴走族の集会と同じように扱われたこういったクルマのイベントがここまで認知されるようになったのは、スタッフの努力とエントラントの真摯なマナーによるところが大なのです。
あまり聞きたくないハナシも聞こえては来ますが、どうかこれからも発展して行って、私が出場できるようになる時まで続いて欲しいイベントだと思います(笑)。
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前回に引き続き、La Festa Mille Migliaに出場した車両をご紹介して行こうと思います。
こうしたクラッシックカーイベントを見ていていつも思うことは、例えどんなに旧いクルマであれ、
クルマはやはり、「走ってナンボ」 だなということです。確かにあまりに貴重であるが故になかなか走らせることが叶わないものもあるでしょう。しかしクルマは所詮クルマで、本来ヒトやモノを運ぶために作られたのですから、その本来の姿とはやはり走っていることであり、その姿が一番美しいと思います。
このイベント限らず、最近は日本でもこうしたヒストリックカーのツーリングイベントが増えて来たのは喜ばしいことだと思います。しかも、そのエントラントはちゃんとこれらのイベントの楽しみ方を知っており、
出場する以上はどんなにそれが高価で希少なクルマであっても全開で走らせている のです。だからこそ、クルマに詳しくない観客もその姿に感動するのではないでしょうか。
さて、昨日の続きですが基本的に年代順にスタートするためにゼッケンNo.が増すにつれ、少しづつ時代が現代に近づいて来ます。
そんな中で少し順不同な車両がこの1957年のALFA ROMEO SVZです。SVZに関してはALFA ROMEO Sport Collectionの中で説明しましたが、ZAGATOによって殆どワンオフに近い形で製作されたために一台一台のボディデザインは微妙に異なっています。後に正式なモデルとして製造されたSZに繋がるきっかけとなったモデルです。
これも珍車と言って良いでしょう。1954年のMORETTI 750 SPORTです。このMORETTIに関しては私も社名程度しか知りませんでしたが、ボディデザインはCISITALIAに似ていますので、どこかで関係があるのかも知れません。改めて調べてみたいと思います。
これまた珍しい1952年のSIATA 750 SPIDER CROSLEYです。この辺になると車名を教えてもらえなければ全く分かりません。私も最初はCISITALIAだと思っていました。
ALFA ROMEOがやってくるとほっとします(笑)。これは1956年のALFA ROMEO GIULIETTA SPRINTなのですが、更にVELOCEと呼ばれるチューンドエンジンを搭載し、LIGHT WEIGHTというボディが軽量化されたモデルで、こうなるともはやため息しか出ません。外観は一見すると普通のGIULIETTA SPRINTなのですが、とても貴重なモデルです。
この時代のLANCIAはそれがスポーツモデルであってもシックでエレガントです。美しいマルーンの1953年 LANCIA AURELIA B20というモデルです。
FIATも様々なカロッツェリアがそのボディを換装していました。これは1953年にFRUAがボディデザインを担当したFIAT 1100 FRUA COUPEです。
待ちに待った?MASERATIです。今でこそマゼラーティはエレガントなGTや高級セダンを製造するメーカーとして認知されていますが、往年のマゼラーティはGPカーやツーリングカーを製造する武闘派のメーカーでした。これは1956年の150Sというモデルです。ラジエーターグリルのトライデントが勇ましいクルマでした。
続いてやって来たのは1957年のMASERATI 200SIですが、ドライバーはあの堺正章さんです。おそらく芸能界きってのクルマ好きである氏ですが、そのクルマ選びのセンスは流石です。
堺さんには以前、女神湖でお目にかかったのですが、TVと同様に腰の低いとても気さくな方でした。
スタート時も周囲ににこやかに手を振りながら走り去って行きました。
これはサービスカットです(笑)。今回の招待ドライバーであるスターリング・モス氏が駆るMERCEDES BENZ 300SLSです。ナビゲーターは奥様のスージーさんでご夫婦ではるばるやって来てくれました。
それにしても、私もこんな風に年を取りたいと思わせてくれる方でした。GPチャンピオンの氏もクルマに乗っているときは少年の目をしたただのクルマ好きに見えました。
もう一枚サービスカットです。クルマは1954年のAC ACEでご存知のように、後のシェルビー・コブラのベースとなったクルマですが、ドライバーは雅楽奏者の東儀秀樹氏です。彼も旧車趣味にどっぷりと浸かってしまったようですが、その凝り性なところは本業の芸術にも通じるのかも知れません。
まだまだ続くのですが、もはやお腹いっぱいかも知れません(苦笑)。それでも更にお宝が控えていますので、それはまた次回ということで・・・
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もうすっかり日本で定着したクラッシックカーラリーである
La Festa Mille Miglia ですが、偶然遭遇することはあっても、ちゃんと見に行ったことはありませんでした。
ご承知のようにMille Migliaとはイタリア語で1000マイルという意味で、イタリア北部のブレシアをスタートしてローマを経由して、再びブレシアに戻るというイタリアの都市を結ぶ公道レースの名前でした。
このレースの始まりは1927年で、もともと都市国家であったイタリアの各都市の対抗レース的な意味合いもあり、たちまちメジャーレースとして人気を博します。当然、イタリア国内だけでなくヨーロッパ各国のメーカーやドライバーも参加するようになり、この
Mille Migliaに勝つことはその自動車メーカーの威信を高めるだけでなく、ドライバーは国民的英雄となり、果ては国家威信にまで発展するレース となりました。
不幸にして第二次大戦で中断を余儀なくなれますが、戦後の復興もままならない1947年には再開され、観客を巻き込む大事故により1957年に中止されるまで、毎年ほぼ同じコースで開催され続けた最も有名な公道レースがこのMille Migliaなのです。
従って、中止になったものの再開を望む声は多く、1967年にタイムトライアル区間を設けたヒストリックカーイベントとして復活し、現在に至っています。
日本でのこの同名のイベントは思えばバブル経済の産物で、初回は1992年のことでした。そのイベントにかけられた資金は凄まじく、50台の車両をヨーロッパやアメリカから空輸して東京から鈴鹿まで走らせるという前代未聞のものだったのですが、1997年に国内の「真面目な」イベントとして再開され(苦笑)、現在は招待ドライバーは別として、基本的には国内にあるヒストリックカーとそのオーナーのイベントとして毎年開催されるようになり、日本の代表的なヒストリックカーイベントとして定着しました。
オーナーにとっては、国内に居ながらにして本国のMille Migliaに出場した気分が味わえるだけなく、私たちのような観客にとっても、「日本にもこんなお宝が・・・」とビックリするようなクルマが出場するために見逃せないイベントなのですが、この成功のポイントはマスコミの後援もさることながら、
各自治体が積極的にサポートしていること で、こういったイベントがともすれば自分たちだけの楽しみを追求するあまり排他的になってしまうのに対して、
クルマ趣味を文化事業として認知してもらえるように様々な仕掛けを考えてきた主催者とエントラントの努力の成果が、このLa Feata Mille Migliaではないか と思います。
今年は10月11日に神宮をスタートして14日に横浜元町にゴールするまでの4日間に亙り、例年通り初秋の裏磐梯を中心に各都市を回るのですが、その参加車両の中からイタリア車を中心にご紹介しましょう。
私たちはあえてスタートゲートには行かずに、そのスタートセレモニーに向かう各車両を参道で待ち構えていたのですが、おかげで間近にゆっくりと通り過ぎる車両を観察することができました。
まず最初に度肝を抜かれたのが、ALFA ROMEO 6C 1500 Super Sportでした。名前から分かるように1500cc6気筒エンジンを搭載したこのモデルは1928年製と今回の出場車の中でも最も旧い部類に属するクルマです。ちなみに一番旧いモデルは1923年のBUGATTIでしたが、こんなクルマが1000kmの道のりを走るのですから、オーナーも気が気ではないでしょう。
1933年のFIAT 508S BALLILAです。小型大衆車であったFIAT 500のシャーシーにカロッツェリアBALLILAのボディを被せた2座スポーツカーです。この狭いコクピットに半身むき出して乗るのですから、開放感は抜群ではあるものの、長距離ドライブはさぞ疲れるだろうと思います。
こちらも同じくFIAT 508S BALLILAですが、1935年のCOPPA D'OLOというモデルです。お揃いのヘルメットがなかなか決まっていました。
珍しいFIAT 508C ALA D'OLOです。1939年のこのクルマは同じFIAT 500系のシャーシーでありながら、前の2台とは全く異なる前衛的なボディを身にまとっています。とても70年前のクルマとは思えないのですが、珍車中の珍車ではないでしょうか。
こちらは1946年のSTANGUELLINI 508S ALA D'OLOです。エンジンは前車達と同様にFIAT 500系のものを搭載していますが、STANGUELLINIによって製造されたモデルです。それにしても戦後すぐにこんなクルマが製造されたのですから、同じ敗戦国の日本と比べると雲泥の差を感じます。
この
STANGUELLINI(スタンゲリーニ) は現在はフェラーリで有名なイタリアのモデナのメーカーで、その歴史は古く1900年にまで遡る「知るヒトぞ知る」メーカーです。今回は長くなるので省きますが、いつか機会があれば取り上げて見たいと思っています。
こちらも同じく1947年のFIAT STANGUELIINI 1100 SPORT BARCHETTAです。ちなみにBARCHETTAとはイタリア語で「小舟」の意味で、主に小排気量の2座オープンに使われた名前です。最近ではFIAT BARCHETTAというクルマでそのネーミングが復活しましたが、旧いクルマが好きな方にはとても懐かしい名前です。
これも珍車です。1947年のFIAT 500 ZAGATO PANORAMICAです。名前のとおりFIAT 500にZAGATOデザインのボディを被せたクルマでそのPANORAMICAというネーミングから分かるように、大きく広いガラスが特徴です。クルマを知らない女性からも「可愛い~」という声が聞こえるとてもチャーミングなクルマでした。
1948年のCISITALIA 202 SMMです。スタンゲリーニと並ぶ今はなきイタリアの名車がこのCISITALIAで、流線型の前衛的なボディデザインが特徴あるメーカーです。
同じく1948年のCISITALIA 1100B COLOMBO SPORTです。良く見ないと殆ど前車との違いが分かりませんが、同じ年のデザインですので当然と言えば当然かも知れません。
これも「可愛い~」と歓声が上がったクルマです。1948年のCISITALIA 204です。シルバーのボディとマッチした特徴あるラジエーターグリルが愛嬌を誘います。
こちらは1947年のFIAT FARRINA MMです。FARRINAは今はなきカロツェリアで、PININFARRINAとは別の会社です。傘を差しているのは洒落ではなく、低速での移動は雨がコクピットにどんどん振り込んでくるため傘が最も有効なのです。
個人的には大好きなOSCAです。これは1949年のOSCA MT4で滑らかに下がったフロントノーズのデザインが特徴あるクルマです。
純粋なイタリア車ではないのですが、サービスカットです(笑)。クルマは1951年のMG MOTTO SPECIALEなのですが、ナビゲーターはタレントの西田ひかるさんです。ご主人と共に毎年出走されているのですが、実はファンでした(苦笑)
紹介を元に戻しましょう(笑)。1949年のOSCA MT4 1100です。先ほどご紹介したOSCAと同じモデルですが、被せられているボディが全く異なります。フェンダーのないタイヤだと雨を跳ね上げてさぞ大変だろうと思います。
これは本当にビックリしました。FERRARI 166 INTERです。1950年のこのクルマから現在のフェラーリは始まったと言って良いモデルです。それまでアルファ・ロメオのワークスであったフェラーリが独立して、独自のクルマを作り始めた初期のモデルがこの166なのですが、こんなクルマが日本で見られるとは思いませんでした。しかも目の前を走っているのです!
まだまだ紹介して行きたいのでですが、続きは次回・・・ということでお楽しみに。
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最近またDTMがブームだそうです。DTMとはドイツ・ツーリングカー選手権のことで、過激なレギュレーションやレース運営で人気を博し、後に格式が上がりインターナショナル・ツーリングカー選手権に昇格したレースなのですが、その人気の中心であったのがアルファ・ロメオの活躍でした。
1993年のDTMにアルファ・コルセから初参戦したアルファ155V6TIは外観こそアルファ155の姿であったものの、その中味は全く別物で、縦置きのV6エンジンにフルタイム4WD機構を備え、ライバルであったメルセデスやBMWを文字通り蹴散らして年間チャンピオンになったのですが、その効果で低迷していたアルファ155の販売はやっと上向き、特に日本においては新しいユーザーにアルファ・ロメオのスポーツイメージを定着させることができました。
現在でもこのDTMのイメージからアルファ155のファンは多く、特に
最近のミニチュアモデルの人気は凄まじい ものがあります。ご存知のとおり、サークルK/サンクスで販売している京商のアルファ・ロメオコレクションも第一作、第二作ともにアルファ155V6TIがモデル化されていますし、当時発売されていたMinichampsのモデル(現在は絶版)は高額なプレミアがついて取引されているのが現状です。
そんな中にあって、新しく
決定版とも呼べるミニチュアモデルが発売 されました。それは
HPIというメーカー が発売したものなのですが、その出来栄えは本当に素晴らしいものです。
そもそもHPIというメーカーはラジコンが専門のアメリカの会社で、その世界では有名な会社ですが、ミニチュアモデルでは新興メーカーで、PRECISION CAST MODELと題されたそのラインアップは、後発メーカーであることから、既に発売されているモデルを研究し、それを超えるクオリティで発売するという意気込みが感じられるメーカーです。
従って、このアルファ155V6TIも先行のMinichamps製やBBR製のミニチュアモデルを研究し、その不満点を解決したモデルであると言えます。
HPIのスタッフはミニチュア化に当たっては必ず実車の取材を行い、図面や写真だけを基にしてモデル化はしないそうです。そして今回の取材対象となったのが主治医のクイック・トレーディングに展示されている実車だったのです。
実際の展示車については、過去のブログで2回に亘り、
(2007/1/13) 、
(2007/1/14) でご紹介していますので、そちらをご覧いただければと思いますが、その取材とは大型3次元スキャナを持ち込んで実車を採寸することから始まりました。
そしてその三次元データを基にマスターモデルを作るのですが、以前のブログにも書いたように、単にその寸法のまま縮小しても、人間の目には同じようには見えません。ですので、その造型にモディファイを加えることとなるのですが、Minichampsのミニチュアモデルの問題であったボッテリ感はこのHPIのものでは解消され、
実車同様のシャープなイメージでまとめられている と思います。
実際にMinichamps製のものと比較して見ましょう。左がHPI製で右がMinichamps製です。1/43スケールですので、その差はおそらく100ミクロン(0.1mm)以下のものですが、ディテールの再現は別としても、明らかにHPI製のもののほうが車高も低くされ、各エッジがシャープになっているのが分かるでしょうか。
ひとつひとつの差は僅かであっても、その積み重ねがこれ程までの違いを生むのです。その造型力もさることながら、その違いをちゃんと印象の差として見分けることのできる人間の目は本当に凄いと思います。 これはクイック・トレーディングが実車の取材に当たって特に要望したもので、実車が目の前にあるからこそのコダワリであり、アドバイスであったと言えます。そしてその要望に答えるべくHPIのスタッフは何度もマスターモデルを修正し、彼らも目の当たりにした実車のイメージを再現すべく努力を重ねた結果、ようやくミニチュアモデル化されたこのアルファ155V6TIは発売前から評判となり、初回ロットは即完売となったようです。今後は車番7のナニーニ車やセミワークスのイェーガーマイスターカラーのものも発売されるようですから、暫くはこのDTMブームは続くのではないでしょうか。
幸いなことに、私は50台限定で製作されたクイック・トレーディング向けの特製モデルを入手しましたので、品薄なミニチュアモデルを探し回ることはせずに済みましたが、今後も恐らくこのHPI製のものが、アルファ155V6TIの決定版として君臨し続けることだろうと思います。願わくばMinichampsのように各セミワークスのカラーリングや、94年モデル、そしてITCの出場車(これは既に企画されているようです)などのバリエーションを増やして行って欲しいと願っています。
HPIではイタリア車のミニチュアモデルも増えつつあり、特にランチアはストラトスからデルタまでが揃っています。もう1台所有しているHPI製のランチア・デルタS4もご紹介しておきましょう。
こちらもデルタS4の決定版と言える出来栄えです。HPIのモデルを見ると、もはやハンドメイドの存在価値がないのでは・・・とまで思ってしまいますが、もっとマニアックな車種を・・・と思ってしまうのは欲張りでしょう(苦笑)
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世の中には法律で定められていることに加えて、マナーという暗黙のルールがあります。それは社会の中で共生していく際に必要な、お互いが気持ちよく暮らすためのルールだと思いますが、交通マナーもその中の一つではないでしょうか。
今回の「みちのく寄り合い」で私たちが遭遇したのは、この交通マナーを知らない(守らない)クルマでした。
山道で追越ができない道路を走る際に、明らかに自分より速いクルマが後ろに付いたなら、適当な退避場所で後続のクルマを先行させるのは交通マナーです。 それをせずに、後続のクルマが焦って無理な追い越しをされたりするとかえって危険ですし、いくら道路交通法上は悪くなくても、その事故に巻き込まれると結局自分も痛い目に逢ってしまうのです。
私は山道で後ろにバイクが来たりすると、オープンコーナーや直線で、確実に後続のバイクに分かるように道路左に寄り、安全に追い越させるようにしています。そうすればバイクもちゃんと追い抜く際には挨拶をして行きますし、お互いに自分のペースで安全に走行できるのです。
私たちは決して暴走族ではないつもりです。ですので、無理な追い越しや威圧するような運転はしないよう心がけてはいるつもりですが、今回はその遅いクルマは全く後ろを見ておらず、後続車に気づいているようには思えなかったため、余計に追い越しは危険でした。結果として隊列を整えるために数箇所で臨時停車をせざるを得なかったのですが、まぁそれも適度な休憩になったので結果オーライでしょう(苦笑)
ハナシをツーリングに戻しましょう。
一緒にツーリングをする楽しみの一つが仲間のクルマを運転席から眺められること だと思います。今回は例のFIAT131 ABARTH RALLYの走行シーンを前後から堪能させていただきました。私にとってサイドミラーにこのクルマが映っているのは、本当に夢のような光景だったのです。恐らく、1980年のモンテカルロラリーのSS(スペシャルステージ)では、ライバルであったランチア・ストラトスやオペル・アスコナ400のドライバーも同じ光景を見たに違いありません。
そうして前に立ちはだかる遅いクルマに邪魔をされながらも、そこそこのペースで気持ちの良いワインディングを走破し、先導する幹事さんに連れて行かれた昼食会場は桧原湖畔のキャンプ場でした。おそらくこんな場所は地元のヒトでない限りはまずたどり着けないであろうと思います。砂利道をしばし徐行で走った先は、季節はずれのキャンプサイトで、全くひと気がなく、
目前には絶景の湖が広がる素晴らしい場所 でした。幹事さんが天気を人一倍気に掛けていた理由がこの昼食場所だったのですが、確かに、ここで雨に降られながら食事を・・・というワケには行かなかったでしょう。
各々が前もって連絡があった通り、トランクからテーブルやイスを出して昼食となったのですが、見ていると流石にアルファ・ロメオ乗り?らしく、テーブルを整然と並べようという気は全くなく、好き勝手に様々な方向に並べているのが笑えます。
そしてお弁当として用意されていたのは、保温材で暖められた「新きねや」の牛肉弁当でした。このお弁当も幹事さんのホスピタリティの結果で、本来ならば朝の時間は作っていないという弁当屋にムリを言って作ってもらったものだそうです。併せて前回の蓼科でもご馳走になった芋煮まで用意していただきました。少し肌寒い野外ではこの暖かい食事は本当に美味しく、ありがたい配慮でした。
それにしても、この場所は本当に心地よく、紅葉の本番には少し早かったのですが、それでも色づき始めた湖畔の風景を眺めながらのんびりと過ごすことができました。
さらにその後は例の京商のミニチュア争奪戦もあり、大盛り上がりで各々戦利品を手に解散となったのですが、私にとって更にサプライズであったことは、オーナーの好意により例のFIAT 131のステアリングを握れたことです。
室内はロールケージが張り巡らされてはいますが、乗降には何とか支障のないレベルです。4点式のシートベルトを締め、いざ出発!と言いたいところだったのですが、低速でグズるエンジンとクラッチミートの難しさから、最初は不本意ながらエンストの連続でした。
しかし、慣れてくるとようやくスムーズに走れるようになって来ました。それにしても室内は凄まじい騒音です。聞こえてくるのはギアからのメカニカルノイズと野太いエクゾーストノートのみで、折角のアバルトチューンドエンジンの快音は全くと言って良いほど聞こえません。聞けば同乗の奥様は耳栓をして乗っているとのことで、会話もままならない室内で隣と話をするためにはインカムが必要でしょう。さすがラリーウェポンです(笑)
ステアリングは当然ながらノンアシストですが、その応答はクイックで、走り出してしまえば楽にノーズの向きを変えることができます。アクセルレスポンスもなかなかのもので、発進時には一拍遅れて応答するキャブレターも2速から3速で加速する際には豪快に吹け上がってくれます。試乗は短距離だったため、回転は4000rpmに留めましたが、後からオーナーに「もっと回していいのに」と言われてしまいました(苦笑)
しかし、この回転数まででも充分で、大口径キャブレター車特有のエンジンフィールを堪能することができたのですが、正直に言えばその先も見てみたいと思わせるエンジンでした。
それにしても、
ここまでのコンディションにするのに10年かかったとのことですので、オーナーの熱意には本当に頭が下がります が・・・私もいつか手に入れたいとの思いが強くなるばかりの試乗でした。
帰りの東北道は雨が降り始めたことに加えて多重衝突事故などがあり、渋滞で時間がかかってしまいましたが、それでも7時には東京に無事に帰ってきましたので、1日で強行したロングツーリングとしては疲労も少なく充実した1日でした。
繰り返しになりますが、今回の「みちのく寄り合い」には幹事さんを始めとする山形メンバーの思い入れとホスピタリティを随所に感じることができました。こんな経験もオーナーズクラブならではでしょう。
気持ちの良い一日に感謝です。
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オーナーズクラブの活動の中にはWeb上での情報交換のように常日頃行うものだけでなく、実際に出会うミーティングにようなイベントも重要です。
最近ではWeb上だけに限定したクラブも存在するようですが、やはり
基本は「会って顔を見て話す」こと だと思います。
しかし、いざそれをやろうとするとその準備は結構大変です。しかも仕事ではありませんから、準備に割ける時間も限られてしまいます。ですので、
こういった面倒なイベントを企画する幹事さんの原動力は、「皆に会いたい」と「楽しんでもらいたい」というホスピタリティではないか と思います。
アルファ164オーナーズクラブの公式?イベントはクラブランと呼ばれる全国規模のミーティングですが、それ以外にも各支部長さんやメンバーの皆さんが独自に企画する様々なミーティングがあります。今回は、そんな中の一つである山形のメンバー有志が企画した「みちのく寄り合い」なるミーティングに参加してきました。
直前の天気予報では天気が下り坂とのことで心配だったのですが、当日はなんとか持ちこたえ、時には薄日が射す絶好のドライブ日和となりました。集合は東北自動車道の福島西ICを降りてすぐのセブン・イレブンの駐車場とのことでしたので、夜明けすぐの早朝に東京を出発しました。もう朝は肌寒く、トップを開けて高速道路を走る気にはなりませんでしたが、その分巡航速度を上げてドライブです。
東北自動車道に入ってしばらくすると、アルファ・ロメオやランチア・デルタの軍団に遭遇しました。一列縦隊で行儀良く走るこのグループも何かのイベントに出かける仲間なのでしょう。面白いのでその隊列に加わることにしたのですが、どこか見覚えのあるクルマばかりです。
そういえば・・・と思い出したのですが、その日は主治医のクイック・トレーディングが主催するサーキットイベント「Quick Cup」だったのです。今回の「みちのく寄り合い」の日程とバッティングしてしまったので不義理をしたのですが、しばしの間ランデブー走行を楽しませていただきました。
それにしても、
以前はサーキットに着く前からレースをしているのでは?と思えるほどのハイペースでの移動だったこのクイック・トレーディングの面々が、随分とマナーも良くなり、模範的とも言える高速マナーで走る様を見て、感慨深いものがありました(苦笑) 途中休憩もちゃんと取りながら、予定時間より早く集合場所に到着したのですが、そこには前泊組の面々が早々と到着して待っていてくれました。
それにしても、東京からだけでなく名古屋からも参加するメンバーもいるのですから、そのエネルギーには脱帽です。また参加したクルマもバラエティに富んでおり、アルファ164だけでなくプジョー405やアルファ156、そして私たちの115Spiderに加えて、スズキ・カプチーノやアコードユーロRというちょっとマニアックな国産車。最後に極めつけは先日の蓼科にやってきたフィアット131 ABARTH RALLYもやって来ました。
さていよいよツーリングの始まりです。
今回のミーティングは東北ならではのワインディングと景色を堪能するのが目的の一つとなっていますので、幹事さんの気合の入れ方も相当なもので、ちゃんとコース設定のために下見をして、撮影ポイントにメンバーを配置させ、万全の体制?でスタートしました。
最初のコースは磐梯吾妻スカイラインで、本当ならば(苦笑)素晴らしい眺望が楽しめるワインディングだったはずなのですが、生憎の曇天で霧が出ていたためと、全く周囲の状況を見ない遅いクルマのせいで欲求不満が残ってしまいました。それでも
このコースは箱根や伊豆と異なる素晴らしいコース だと思います。
途中で何度か遅いクルマにつかまりながらも、順調にコースを走行しいよいよ昼食場所に到着・・・となったのですが、そこには
地元を熟知した幹事さんならではのサプライズ が隠されていました。
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皆さんの期待を裏切り(笑)、本当に916Spiderはナニゴトもなく走っています。
過去にも書きましたが、以前所有していたアルファ164Q4は1995年製で、この916Spiderは1996年製ですから、製造年は1年しか変わらないにもかかわらず、
その設計品質と製造品質の差は歴然 としています。
ところが私たちのような変態クルマ好き(苦笑)にとっては、「壊れないクルマ=良いクルマ」という図式は全く当てはまらず、良いクルマの条件は世間のユーザーとは全く異なる要素によって構成されているのです。そこには
愛憎入り混じったドロドロとしたものから、もはや達観にも似た不動不惑の心境に至るまで、個人差はあるものの、壊れることを前提とした価値観が存在する のではないかと思います。
もちろん、916Spiderは良いクルマですし、エンリコ・フミアさんのデザインは本当にエバーグリーンで、今年発表されたデザインと言って良いくらいなのは流石だと思いますが、手がかからないのを少し寂しく思ってしまうのは、完全にアルファ164Q4でM体質になってしまった弊害でしょう。
ですので、こんな小ネタでブログ記事を書くのは忍びないのですが、ハイマウントストップランプが切れてしまいました(苦笑)
ランプが切れるのは全くもって当たり前で、こんなものは交換すれば済むことなのですが、このハイマウントストップランプは切れた電球そのものを交換するワケではなく、
ランプユニット全体を交換 しなければなりません。
こういったユニット形式のランプは最近ではその殆どがLEDになり、まず交換することはなくなっているのですが、916Spiderの場合は電球ですので、7本ある電球の内、仮に1本が切れてもユニット毎交換という実に効率の悪い設計となっています。
今回は2箇所切れてしまっていましたが、少なくとも私が所有するようになってから初めてですので、電球そのものの耐久性はそこそこあるのでは?と思います。ただ繰り返しになりますがリスクは7倍ですので、それでも
このユニット設計はやはり問題がある と思います。
交換は幌を収納するカバーの裏側から行います。両端2箇所のナットをはずすだけなので簡単ですが、そのナットサイズが7という小さいもので、私の工具箱には8以上のレンチしかなかったため、結局主治医に工具を借りての作業となってしまいました。
ランプユニットは外側に抜けるようになっているのですが、ここで注意するのはコードでそれほど余裕のある長さではありませんので、注意が必要です。またコネクターをはずすのですが注意しないとツメを折ってしまいますので、無理やり抜かず、マイナスドライバーか何かでツメを押えながら抜くと良いでしょう。
あとは新しいランプユニットにコネクターを差し込んで、元に戻して終わりです。
この新しいユニットがどの程度の寿命なのかは分かりませんが、これで予備のユニットが一つできたので分解してLED化できないか見てみたいと思っています。
ちなみにこのランプユニットの部品番号は60575935でお値段は4137円でした。
それにしても平和だなぁ~(苦笑)
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かなり前のブログで
自作デカールに関する記事 を書いたことがありますが、その記事をご覧いただいた方から連絡をいただきました。
それは、A-oneという会社の方で、このデカールの材料として使用したタトゥシールという商品のメーカーの広報の方だったのです。
内容はこのブログ記事を自社のHPで紹介したい・・・というもので、快く承諾したのですが、出来上がったその
紹介ページ を実際に見ると、少し照れくさいものがありました。
この商品は、本来はどうやらサッカーの応援の際に顔に貼ったりすることを想定して企画されたもののようですが、考えてみればこういった素材を
本来企画された用途以外に使用していることは、メーカーとしても興味深い のではないかと思います。
私たちの年代の子供の頃は、今のように様々なおもちゃがあったワケでなく、各人が工夫して楽しんでいました。特に私が夢中になった模型に関して言えば、
ディテールアップの材料などは全くと言って良いほどなかった のです。
それでも、様々な工夫でこれらの材料を調達していたのですが、思い出してみると以下のような工夫をしていました。
1.複葉機のワイヤーなど・・・ランナーというパーツの外枠のプラスチック材を蝋燭の火で焙って溶かしながら引っ張ると細いプラスチックの線になるので、それを利用。このプラスチック線は艦船模型の手すりなど利用範囲大。でも部屋中が臭くなり、家を燃やす気か!と怒られた。
2.飛行機の翼端灯・・・不二家のパラソルチョコレートの赤と青の柄を利用して削り出す。不二家に行って店先でパラソルチョコレートの柄の色を選んでいたら不気味がられた(笑)
3.戦車などのエンジンルームの網・・・料理道具の濾し網を利用して適当な大きさに切る。調理器具専門店に行って濾し網を物色していたら、料亭の見習いと間違われた(笑)
4.戦車や艦船の鎖・・・安物のアクセサリーのチェーンを利用。母親のを盗んで怒られた(泣)
5.クルマの窓を途中まで開いた状態にする・・・新しいワイシャツの襟の芯になっている塩化ビニール板から切り出す。父親が新しいワイシャツをおろすときは必ずゴミ箱を漁る(笑)
6.ウォーターラインシリーズ(艦船模型)の飾り台・・・青い画用紙の上にセロハン紙を一度クシャクシャにして延ばして重ねると海のように見える。このクシャクシャ具合が難しく、慣れると荒れた海から凪の海までその再現は自由自在・・・。
今では当たり前のように売っているこれらのディテールアップ材料を様々な素材から見つけてくるのはタイヘンでしたが、その工夫が作品の個性になっていたような気がします。
従って、どこかに買い物に行っても「これは・・・に使えそうだな」とか考えながら物色する癖がついてしまいました(苦笑)
確かに見込み違いや失敗も多かったと思いますが、
今から思えばそれはそれで楽しい思い出 となっています。
ところが現在はフォトエッチングという技術を利用したアルミ製の専用ディテールアップパーツやホワイトメタルやレジン製の改造パーツなど、至れりつくせりと言える環境が整っているのはありがたいことではあります。
今回のタトゥシールはその結果を早く見たいがためにイッキに作業し、結果としてあっと言う間に完成したのですが、通常はモデルキットと同時にこういった周辺パーツを買い漁ってしまい、結果として作った気になり、その後放置・・・という所謂、
「未完性病」 に陥っているのは皮肉なものです。
随分と宿題が溜まってしまっていますので、この辺りで気を引き締めて完成を目指したいと思っています(苦笑)
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