fc2ブログ

走ってナンボ

アルファ・ロメオを始めとする「ちょっと旧いイタ車」を一生懸命維持する中での天国と地獄をご紹介します。

決断の時期(とき)

164Rear.jpg

皆さんから励ましていただきながら、様々なオプションを検討したのですが、やはり決断をしなければならない時期に来ているようです。
私が出した結論は、このアルファ164Q4と別れる…というものでした。

決して厭きたわけでも疲れたわけでもなく、冷静に考えた結果の結論であり、そうであるからこそ余計に、胸が締め付けられる思いでこのブログを書いています。

今回のトラブルに関しては機械の寿命としか言い様がありませんでした。確かに予兆はありましたが、何か事前に手が打てたかと言うと、やはり結果としては同じだったでしょう。
一般論ですが、クルマを設計するときに消耗部品として交換を想定している部品は必ず単体で部品設定がされているものです。確かにユーザーからすると、特に最近のクルマに関しては、昔に比べてASSYとしての設定が多く、そのため部品代も高くなる傾向にはあるのですが、それでもクルマ本体の性能を維持するために必要な部分に関してはちゃんと交換部品としてそれらは用意されています。

もし、今回のトラブルの主因であったデファレンシャルギアのベアリングについて、それが交換部品としての設定があったのであれば、私は迷わず修理していたと思います。仮に新品の部品がなかったとしても、お陰さまで様々な部品の調達ルートを開拓しましたので、何としてでも見つけてくる自信はあります。

GearBox.png

しかし、ギアボックス全体でしか設定がないということは、元々設計時に交換することを想定していないということであり、その部分が事故ではなく自然に消耗したのであれば、すなわち機械としての耐用期限が終わってしまったというサインではないかと思ったのです。
仮に今回、中古部品を使って修理ができたとしても、これから部品設定のない部分の劣化によるトラブルが予想される以上、もはやこれまで…と覚悟を決めるしかありませんでした。

では、他の個体に乗り換えれば…という選択肢についてですが、これについては個人の考え方の問題だと思います。
事実、オーナーズクラブのメンバーの中には同じアルファ164を何台も乗り継いでいるヒトもいらっしゃいます。それはより良い個体を求めてのことであったり、違うモデルに乗り換えたりと様々ではあるのですが、私自身は、縁あって自分の下にやってきたこのZAR16400006315075という個体が唯一無二であり、他の何物にも替え難い相棒だったのです。
実際に他のアルファ164を運転する機会は数多くあります。そしていつも感じることは、そのクルマの状態の判断は出来ても、それを自分の愛車と同じとは思えないのです。
製造から10年も経過すると、それぞれの個体は受けてきたメンテナンスやオーナーの運転の仕方などによって、「乗り味」が皆異なってくるのです。

20070726171634.jpg

それはオーナーと共に歩んできた年月が織り成す、一種の一体感ではないでしょうか。どんなに2台目のアルファ・ロメオを乗り換えても、このアルファ164Q4だけは手放さなかったのは、それほど私の感性に合っていたクルマだったと言えるのです。
ですので、森慶太氏から「カソーコー」と揶揄されようが、私にとっては最高のクルマが自分のアルファ164Q4だったのです。
仮にこれから縁があってアルファ164を買うことがあったとしても、もうアルファ164Q4は買わないと思います。例えそれがどんなにバリ物であったとしても、それはもはや私にとってのアルファ164Q4ではないのです。

DSC00159.jpg

今、比較的冷静にこのブログを書いていますが、結論を出すまでは本当に苦しい日々でした。そして今は自ら結論を出したときの寂寥感を味わっています。
たかがクルマですから、いつかは壊れるものだということは分かっていましたが、いざその時が来て見ると、これほどまでに自分の愛情が深かったとは思いませんでした。

この8年間は殆ど毎日このクルマに乗っていました。人生の岐路に立ったときもこのクルマを運転しながら考えて決断しました。
嬉しいことがあったとき、悲しいことがあったとき、誰にも見られずに自分の感情を吐き出す場がこのクルマであり、そして気持ちをリセットする場でもありました。
そして多くの仲間たちと引き合わせてくれたのもこのクルマでした。

QH9U8177.jpg

8年間で私が走行した距離は15万5500キロ。総走行距離は20万1500キロ以上。
ようやくこのアルファ164Q4は機械としての寿命を全うしましたが、思い出はずっと残り続けるだろうと思います。

心配して頂いた方、励まして頂いた方、手を差し伸べて頂いた方、私の気持ちを気遣って頂いた方。そして、一番苦労をかけてしまった主治医のIさん。
多くの皆さんに支えられてここまで来ることができました。
クルマはガソリンとオイルを入れていれば勝手に走るのではなく、それを愛情込めてメンテナンスするメカニックの方々に支えられ、その苦労と楽しさを「語るに足る」仲間がいるからこそ、気持ちよく走り続けることができるのです。

改めてこのアルファ164Q4というクルマについて、いずれ総括したいと思います。

本当にありがとうございました。

クリック↓お願いします!
b_01.gif

スポンサーサイト



テーマ:アルファロメオ - ジャンル:車・バイク