走ってナンボ

アルファ・ロメオを始めとする「ちょっと旧いイタ車」を一生懸命維持する中での天国と地獄をご紹介します。

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ZAGATO Cafeの夕べ

房総ツーリングで楽しいお仲間をご紹介いただき、またR君の新しい愛機RZの初期化でお世話になっているZAGATORさん。そしてその房総ツーリングでご一緒したAlfa147GTAにお乗りの赤丹さんと青ガエルさんから少し早いクリスマス飲み会にお誘いいただきました。
手ぶらでお邪魔するのも・・・と思ったので、皆さんにクリスマスプレゼントを持参することにしました。しかし普通のプレゼントでは面白くありませんので、手持ちのミニチュアと組み合わせで例によってアガチス材のディスプレイ台を作成することにしました。
できれば皆さんの愛車をプレゼントしたかったのですが、各々の愛車は中々の変態車(笑)のため、ミニチュアモデルもそうそうは手許になく、考えた末に以下の三台をチョイスすることにしました。

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まずはZAGATORさん用ですが、RZは手許になかったためSZをチョイスしました。この京商のモデルはSZ/RZオーナーにとって必携品?となっており、恐らくZAGATORさんもお持ちだと思いましたので、少し手を加えさせていただくことにしました。
まずはサイドミラーですが、形状は1/64スケールということもあり実車と異なっているのは仕方ないとアキラメ、ミラー面にクロームシルバーを塗るに止めました。

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そしてマフラーをピンバイスで開孔し、同じくクロームシルバーでタッチアップすることにしました。

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SZ/RZの純正マフラーはそのエンドの形状はオーバル型で排気孔は円形となっています。モデルのものはあまりに小さいのですが、そのマフラーエンドにパーティングラインが残っていましたので、まずは極細のやすりでその断面を削ってやり平らにしてやります。

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さらにその中心部に0.3mm径のピンバイスで穴を開けてやるのですが、いきなりドリルで穴を開けようとするとドリルの刃先がズレてしまい、うまく中心部に穴が開けられないのです。そのためにはドリルのガイドを切ってやらねばなりません。デザインナイフの刃でまずは十字に切れ目を入れてやるのですが、この際に刃は新しいものに替えてやります。デザインナイフは刃先が命でこうした作業をするときにはケチらずに常に新しい刃を使うようにします。

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ドリルで穴を開けたらさらにデザインナイフの刃先で廻すようにして穴を抉って広げてやります。マフラーエンドをクロームシルバーで塗り、そしてさらにホイールにハイライトをつけるためにスミ入れをして完成です。

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スミ入れには今回、新兵器?としてタミヤから新たに発売された「PANEL LINE ACCENT COLOR」なるものを使って見ました。これはスミ入れ用に濃度を調整された塗料で、通常のエナメル塗料をシンナーで薄めただけものですが、自分でスミ入れ用に濃度を調整するのも面倒臭い場合(笑)は重宝する便利モノです。

上の写真がスミ入れ前のホイールで、下がスミ入れ後です。正直あまり変りませんでした(泣)

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赤丹さんの愛車であるAlfa147GTAは幸運にも手持ちにありましたので、これ以外には考えられないでしょう。

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同じくサイドミラーのミラー面をクロームシルバーで塗り、マフラーを開孔することにしたのですが、有難いことにマフラーエンドは最初からシルバーで着色されています。こちらも0.3mm径のピンバイスで開孔し、デザインナイフの刃先で抉って穴を広げて、ホイールにスミ入れして完成です。

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一番悩んだのが青ガエルさん用で、彼の愛車であるJunior-Z 1600は実車も希少車ならミニチュアモデルも希少で、ダイキャストモデルではAlfaRomeo Sports Collectionの1/43スケールのものとSpark Modelのもの位しか見かけたことがありません。今回は1/64スケールで揃えたかったので、考えた末に同じZAGATOデザインということでTZ2をチョイスしてみました。

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このTZ2は良くできたミニチュアなのですが、サイド出しのマフラーが垂れ下がっており無様なので修正することにしました。

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まずはシャーシーからマフラーを取り外します。マフラーは二箇所のピンで嵌っているだけですのでピンセットで少しづつ注意深く緩めてやると外すことができます。そして先ほどのスミ入れ塗料でマフラーの中を黒くしてやりますが、これだけでもグッと見栄えが良くなります。

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後は取り付けピンを切り飛ばし、適当な角度で接着してやると修正完了です。これまた最後にホイールにスミ入れして終了です。

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これでディテールアップは終了です。1/64スケールですので実際には大した違いはありませんが、見る人が見れば分かるという小さなコダワリを理解していただけると嬉しいです。

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各々のディスプレイ台は手持ちのものを使用したのですが、2枚はアガチス材でしたので、まずはマホガニー色のニスを塗り、最後はクリアーニスを塗って仕上げます。1枚はチーク材で木目が美しかったのでクリアーニスのみで仕上げて見ました。

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持ち手はペットボトルで、キャップに両面テープを貼り、さらに転倒防止のため1/4くらい水を入れておきます。

アガチス材の場合に使用する着色ニスはステインニスと呼ばれているものです。ステインニスは木目に染み込むタイプですので、木目に沿って濃淡がつくので濃く塗るのは禁物です。

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まず、最初の一回は筆返しをせずに軽く1回塗ってニスを染み込ませてやります。

乾いたら二回目も同様に塗ります。コツは木目の向きに沿って塗ることで、木目に対して直角方向に塗ると気泡ができてしまったり折角の木目が潰れてしまいます。

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着色ニスが乾いたら次にクリヤーニスを塗ってやります。これは表面を保護するためとツヤを出すためのニスです。様々なタイプがありますが、私はこの水性ウレタンのものを使っています。ラッカーニスに比べて乾燥は遅いのですが臭いも殆どなく、乾くまでであれば筆などの洗浄も水でできます。

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さらに各車用にディスプレイシールを作成します。PPTで適当な大きさのシール原稿を作成し、写真のシルバーシールに印刷します。

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出来上がりは小さいものですがこんな感じになりました。

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ディスプレイ台にシールを貼り付けてモデルを接着してから、最後に綿棒にエナメルシンナーをつけてボディの指紋を拭きとって完成です。

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過去にAccess Awardで作成した手法ですが、ちょっと手を加えるだけで随分と見栄えが良くなりました。

搬送梱包は袋状のエアキャップを使用したのですが、クリスマスですのでリボンを結ぶとちょっとプレゼントらしくなりました。

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気に入っていただけると良いのですが・・・。

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テーマ:模型 - ジャンル:車・バイク

ダイキャストモデルの新しい楽しみ

クルマ趣味には単に実車をドライブするだけでなく、メンテナンスを自ら行うことに加えて書籍やグッズを始めミニチュアモデルの収集に至るまで様々なバリエーションがあると思うのですが、その中でもミニチュアモデルに関してはやはり完成品のミニチュアカー収集が圧倒的多数派ではないかと思います。
一時期は絶滅しかかった完成品ミニチュアカーですが、Minichampsが開拓したハンドメイドモデルと比べても遜色のない出来栄えのモデルを中国生産により安価に提供する方法により息を吹き返し、現在の百花繚乱状態となっているのはご存知の通り(一部のマニアだけ?)ですが、最初は感激したその完成度も今やスタンダードとなり、さらにレジンキットの領域であったマニアックな車種までがモデル化されるようになると、このジャンルもある種の飽和状態となっているような気がします。

そんなダイキャストモデルのマーケットでちょっとこれからメジャーになるのでは?というジャンルがこの組み立てモデルというものです。
何のことはない完成品として販売されているモデルが、組み立て前のパーツのまま箱に入っているというもので、旧くはブラーゴとかソリドとかにもこの組み立てキットがあったような記憶があります。

そもそも完成品を集めることが主流のダイキャストモデルのコレクターと、組み立てそのものを楽しみたいと考えるモデラーとは方向性が違っているために、この組み立てダイキャストモデルというカテゴリーは実に中途半端で、プラスチックモデルのような精密さは望めず、一方で組み立てなければならないというそれなりの手間はかかるため、どちらの客筋からもソッポを向かれていたのが今までの経緯でした。

しかし時代は変わり(苦笑)、組み立てを楽しみたいと考えているモデラーの中にも塗装は面倒だからイヤとか、ディテールアップだけしたいとか、より細分化した要求が生まれて来ており、実際にプラスチックモデルメーカーも塗装済み完成品や、パーツはあらかじめ塗装しておいて組み立てるだけといったモデルを販売してみたり、様々な形態を模索しているのが現状です。

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今回ご紹介するのは以前完成品としてご紹介したMotoramaの1/24スケールのダイキャストモデルキットです。この1/24スケールはプラモデルの世界では一般的なスケールで数多くのモデルキットが販売されているのですが、一方でダイキャストの完成品モデルにおいてはマイナーな存在で、主流は1/43というコレクションに適した小さいスケールと、1/18というディテールも楽しめる大スケールの二極化が現在のトレンドです。

そんな中にあって以前から1/24スケールのダイキャストモデルを販売していたのがイタリアのブラーゴ社で、私もアルファ75はPOLIZIA仕様、CARABINIERI仕様に加えてGr.A仕様の三種類(恐らく全種類だと思います)をコレクションしています。このシリーズも完成品とは別に組み立てキットも販売されていたと記憶していますが、もともとが車種のラインアップはともかく、出来栄えそのものはオモチャ然としているためそれを組み立てキットにする意味はあまりなく、殆ど流通していなかったのではと思います。

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そんなブラーゴに対してこのMotoramaのモデルはまず全体のスタイリングが素晴らしく、少なくともボディ形状の再現性はプラスチックモデルと比較しても遜色はありません。
そして今回購入したキットですが、当然のことながら完成品の持つクオリティはそのままで、全てのパーツが塗装済みでありながら組み立てキットとして付属しています。

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購入したのは以前に完成品を購入したものの、Access Awardの記念品として手許から離れていった8C Competizioneと…、

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以前から狙っていたLancia Delta Evoluzioneです。このDeltaはボディカラーがイエローであるところがミソで、素晴らしいボディ形状が重量感のあるダイキャストで再現され、発色の難しいイエローであらかじめ焼付け塗装されているのですからこんな有難いキットはありません。

さらにプラスチックのパーツはちゃんと塗装されており、そのまま組み上げれば完成品のミニチュアモデルと同じものが出来上がります。

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しかしそれでは面白くありませんし、折角の組み立てキットの意味がありません。もし組み立てるのであればディテールアップをしたくなって来るパーツ割です。しかもすでに塗装してあるのですから、純粋にその追加工作だけをお手軽に楽しめるでしょう。

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そしてもう一つの楽しみ方は…このままディスプレイするというもので、組み立てずにこのパーツ割のまま額縁にレイアウトしてしまうというものです。

しばらくはどう料理するかを悩みなかがら楽しませてもらおうと思っていますが、ひょっとするとこれも第三の楽しみ方かも知れません(苦笑)

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病気の再発

最近の健康状態からこのタイトルで記事を書くとびっくりされてしまうかも知れませんが、カラダの病気とは異なるもう一つの慢性疾患ですのでご安心ください(苦笑)

毎度毎度ではありませんが、サンクスに行く機会があればつい例のブツがあるコーナーをチェックしてしまいます。
もちろん積極的に京商のサイトをチェックしたりまではしていないのですが、コンビニに行ったついでに…という軽~い感じでサラっと横目で見て、仮にマズいものを見つけてしまったとしても、そこは上手くやり過ごして来たのですが、どうしても無理な場合もあるものです(笑)

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今回もヤラレてしまったのが、Ferrari Mincar Collection VⅡというヤツで、最初はやり過ごそうと思ったのですが、つい手に取ったのが運のツキで、その車種のラインアップにそそられてついつい買うハメになってしまいました。
しかも、気がついたのが遅く、店頭では既に販売が終了しかかっていたために、いざその気になってもブツそのものがなく、結局買えたのは6箱どまりでした。しかし全く車種がカブらずに6車種をゲットできたのは日頃の善行の賜物でしょう(爆)

さて、このサークルK/サンクスで販売されてきた京商の1/64ミニカーですが、当初はミニカーの新しい販路を模索することを目的とした試験的なものであったと聞いています。確かにそのラインアップは当初は子供も意識したメジャーな路線だったのですが、コンビニで売るという流通形態が定着するようになるにつれ、もはや大人の中でもその筋のマニアしか見向きもしないのではないかという車種までモデル化されるようになりました。
このシリーズの魅力はまさにそのラインアップの魅力と、ブラインドボックスという買って見なければ分からない仕掛けに加えて、ミニチュアカーそのものの魅力で、京商のたゆまぬ改良の努力の成果がシリーズ毎に見ることができることです。

今回のシリーズではサイドミラーのモールドが随分とシャープになりました。1/64スケールでしかも組み立て式だと、こうした突起物は破損する可能性に加えて、子供にケガをさせる可能性もあるために、最初からモールドしないか、さもなければわざと大きくモールドしておくものですが、今回のシリーズではそれを極限まで追求しています。

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その例をご覧に入れましょう。これは288GTOですが、実車のサイドミラーは無骨で高くそそり立っているのが特徴です。

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いかがでしょう。とても1/64スケールとは思えない再現度です。

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一方、こちらは512BBですが、288GTOとは正反対でコンパクトなビタローニ製のサイドミラーを装着しています。

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そのビタローニ製のミラーもここまで再現されています。

比較対照のためにこのシリーズの初期モデルであるアルファ・ロメオコレクションの第一作の中からES30をご紹介しましょう。

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そのスタイリングに関しては何の文句もありません。1/64スケールであることと加えてそのお値段を考えると、当時はこれが限界だと思っていました。

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しかし、サイドミラーを始めとするディテールの再現度は明らかに最新のモデルと比べると劣っています。ウインカー部分も塗装で再現されていますが、最新のモデルであればここもクリアパーツとされているでしょう。

このようについ買ってしまうこのシリーズですが、一体今までどのくらいのミニチュアモデルが発売されたのか…と思っていたら、その全てを見ることのできる場所がありました。

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それはフェラーリ美術館跡に出来たミュゼオ御殿場の中にある京商ギャラリーに展示されているのです。
仮に全てのシリーズをフルコンプで集めるとこれだけの量になることに驚いてしまいました。

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記念すべきFerrariの最初のシリーズです。

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そしてこちらは第4集となります。こうして連続して見るとその改良の足跡が良く分かります。

既にミニチュアモデルとして確固たる地位を築いた感のあるこのブラインドボックスですが、これからもオトナのマニアにコンビニ通いをさせてくれるような企画を心より願っています。

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オトナの気迷い

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そんな気は全くありませんでした。
いくら京商がコンビニの店頭で誘惑をしかけてきたとしても、アルファ・ロメオで手一杯の私は、まさか英車に手を出している場合ではありません。最初は手にとって見ようとも思いませんでした。
しかし、訪れるたびに少しづつ箱が減っていくのを見るにつれ、最初は「見るだけ・・・」のつもりでちょいと手にとって見ました。そもそもBritish Sports Car Collectionなどというシリーズが成立するのか?という好奇心もありましたし、どんな車種を見たとしてもその誘惑に打ち勝つ自信があったのです。

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実はラインアップも店頭で手にとって初めて知ったのですが、正直、「ふ~ん」といった程度のものでした。クドいくらいに揃えているマクラーレンF-1もそれほど興味のある車種ではありません。
独特なスタイリングのTVRも1/64というサイズではその獰猛さが表現しきれないのではと思います。
そして突然取ってつけたようにラインアップされているアストン・マーチンDB5・・・?これはスポーツカーではなくGTカーだろっ!と突っ込みを入れてしまいそうになりました。
同様にDBSもどうしてこの車種なの?と思うラインアップです。しかし、ジャガーXJR15からちょっと面白くなって来ました。さらにXJR9と来るとその独特のスタイリングと懐かしさで心が動いて来ました。
そしてトドメはアストン・マーチンのDBR9です。実はDRR9は密かに気に入っているレーシングカーで久しぶりに獰猛なアストンは文句なしに格好良いクルマです。

これは困りました。欲しいのはDBR9とXJR9だけなのですが、ブラインドボックスのためその確率は6/30・・・すなわち1/5でしかありません。と店頭で計算をしながら立ち去ろうとしたのですが、気がつけばカゴの中に一箱入れてしまっていました(苦笑)
入れてしまったものを戻すのもナンですので、「仕方なく」買って帰ることにして、さして期待もせずに開けてみると・・・

ナンと本命中の本命のDBR9ではありませんかっ!しかも2008年のル・マン24時間レースのGT1クラスで優勝したGulfカラーの009号車です。それにしても最近の京商のこのシリーズの出来栄えは素晴らしく、このお値段で買えるのは大バーゲンだと思います。
写真でご覧になると余計に分からないと思ますが、これが全長8cm足らずの1/64スケールのミニチュアカーとはとても思えません。しかし眺めてニヤニヤしているだけではブログ記事にもなりませんので(笑)、最近のル・マン優勝車のスペックはいかばかりのものか・・・と調べて見ました。

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■エンジン
 オールアロイ アストンマーティン製V型12気筒DOHC 48バルブ
 ドライサンプ潤滑システム
 2×31.2mmエア リストリクター付
 エンジンマネジメント:Piデータシステム、Pectel ECU
 排気量:6.0リッター
 最高出力:約600bhp
 最大トルク:700Nm

と言うことはリッタ-/100hpで、エンジン出力としてはそれほどでもありません。耐久レースということもあり余裕を持たせているのでしょう。もしスプリントレース用にチューンしたなら軽く800hpを超えるポテンシャルを持っているに違いありません。

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■トランスミッション(リアミッドマウント)
 Xtrac製 6速シーケンシャル 縦置リアアクスル
 4プレート カーボンクラッチ
■駆動方式 RWD

トランスミッションはトランスアクスルながらその形式はコンベンショナルで、昨今流行の電子デバイスは装備されていません。これも耐久レースということなのでしょうが、もう少し冒険しても良いような気がします。

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■構造
 レース専用 DB9タイプ アルミニウム製アンダーフレーム
 アルミニウム製ルーフ
 その他のボディパネルはカーボンファーバーコンポジット製
 高張力スチール製ロールゲージ

う~ん。アルミニウムとカーボンですか。この辺りは相当研究し尽くされているのでしょう。GT1クラスのレギュレーションが良く分かりませんが、市販車をベースにしなければならないのであれば、フルカーボンはムリでしょうからこんなもんでしょう。

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■サスペンション
 前後ダブルウィッシュボーン
 KONI製ダンパー&Eibach製スプリング

市販でも買える馴染みのあるブランドですが、当然別物でしょう(苦笑)。

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■ブレーキ(前後とも)
 Brembo製6ポッドキャリパー
 330mm カーボンディスク

これまたお馴染みのブランドですが、330mmのカーボンディスクは強力で、ストッピングパワーと耐久性の両立を求められる耐久レースカーの装備としては「鉄板」でしょう。

■ホイール
 OZ製 鍛造マグネシウム

■寸法
 全長 4687mm+80mm
 全幅 1978mm
 全高 1195mm
 ホイールベース 2741mm
 重量 1100kg

特筆すべきはその車重で、6Lの12気筒エンジンを搭載したクルマが1100kg!とは恐れ入ります。
それにしても、こうしてスペックを見ると革新的な技術が用いられているのではなく、熟成された技術を高度にバランスさせていることが分かります。

耐久レースに勝つためには最後まで走り続けることこそが重要で、どんな速くても止まってしまえば元も子もないのは、アイドラーズの草耐久もル・マンも同じです。
どうやらアストン・マーチンの強さの秘訣は、テクノロジーで冒険をせず、高度なチューニング技術で信頼性を最大限に高め、レースを知り尽くしたマネジメント力を持つチーム運営によるもののなのでしょう。

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久々のレーシングアストンは本当に格好良いです。またこのGulfカラーというのが私の世代からすると泣かせてくれます。今まではポルシェ917が最も似合うと思っていましたが、それに負けず劣らず、このDBR9にも似合っていると思います。

でも・・・もう買わないぞっ!買うもんかっ!ボクはオトナなんだっ!

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伝説のシーサイドモーター

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こともあろうに笹本さんからのリクエストは、この1/64のマゼラーティに当時の代理店であったシーサイドモーターのステッカーを貼ってくれ・・・というものでしたが、そのリクエストを聞いたときに、私は即座に「ムリっ」と答えました(苦笑)。
そんな小さなステッカーを再現することなぞ、カルトグラフに発注するならまだしも、自作デカールではプリンターの能力から考えても無理なことは自明でしたし、仮に何とか製作して貼ったとしても全然目立ちません(苦笑)
しかも、関西出身でスーパーカー世代から少し外れた私にとって、シーサイドモーターという名前は知っていても、そのステッカーのデザインはすぐに思い出すこともできなかったのです。
しかし、シーサイドモーターについて熱っぽく語る笹本さんのその熱意に負けて、まずはどんなステッカーであったか調べて見る過程で、スーパーカーブームとともに彗星のように消えていったシーサードモーターの栄光と悲劇を知ることになりました。

シーサイドモーターは故松沢己晴氏によって設立された外車ディーラーです。松沢氏は昭和10年生まれですので戦後の混乱期はまだ子供で、物心ついた時は日本が高度経済成長の入り口に差し掛かった時期でした。彼が20歳になった昭和30年に彼はアルバイトでビュイックを大阪まで陸送する仕事をすることになります。昭和30年といえば未だ東名も名神も開通しておらず、その一部は舗装もされていない国道1号線をただひたすら走るという、日本のモータリゼーションが本格的に始まる夜明け前の時代でした。当時の国産自動車が箱根の山越えに四苦八苦していたのに対して、彼の運転するビュイックはナニゴトもなく大阪に到着し、彼我の技術の差を思い知るのですが、もっと驚いたことは大阪でのクルマの売値が仕入値の倍であったことでした。
「外車の販売は儲かる」と考えた彼でしたが、当時は国産車保護のために厳しい輸入規制がひかれていた時代で、おいそれと外車を輸入することなぞできませんでした。そこで彼が思いついたのが外車の国内調達で、帰国する進駐軍の軍人から国内でクルマを仕入れることだったのです。

こうして最初は無店舗のブローカーから始めた外車の販売は思いのほか好調で、それから5年後の昭和35年には横浜で店を構えることになります。これがシーサイドモーターの始まりです。
そしてさらに10年後、貿易自由化により何ら規制を受けることなく輸入ができるようになり、シーサイドモーターは急成長をすることになります。
シーサイドモーターはイタリアのランボルギーニとマゼラーティの代理権を取得することにより、それまでのちょっとアヤシゲなクルマ屋から正規代理店として勇躍自社ビルの建設に着手します。この自社ビル建設が後に経営悪化の引き金になるのですが、当時の勢いはその経営判断も当然という雰囲気でした。松沢氏の経営目標は当時のメルセデス・ベンツの代理店であったウェスタン自動車(現YANASE)のように社会的信用もある、事業としての外車ディーラーだったのではないでしょうか。そのためにも自社ビルを持つことにより経営基盤を安定させたかったのではないかと思います。

しかし、当時のランボルギーニもマゼラーティも右から左にどんどん売れるというクルマではありませんでした。当時の価格はランボルギーニ カウンタックが1750万円、マゼラーティ カムシンが1460万円だったそうですから、現在の物価からすると約2.5倍の価値だと思います。
それでも、現在と同様に金はあるところにはあるもので、シーサイドモーターの顧客は実業家からちょっとアブナイ職業の方まで様々でしたが、現在よりも純粋なクルマ好きの方が多かったと言われています。

そしていよいよ例のスーパーカーブームがやって来ます。連日ショールームに詰め掛けるおおよそクルマを買うことはおろか、まだ運転すらできない子供達に加えて、それに目をつけたイベンターやら企業やらを前にして、商才に長けた松沢社長はクルマそのものが売れなくても、その在庫を「見せる」ことにより利益を得ることを思いつきます。スーパーカーブームに群がるありとあらゆる企業から車両貸し出し料やらロイヤリティーやらで利益を得るのですが、その利益構造は芸能プロダクションと同様で、本来であればクルマを販売するのが代理店の正業であるにも係わらず、このどこか無理のある商売はブームの終焉と共に破綻することになります。
確かに、スーパーカーブームによりこうしたクルマの知名度は上がったのですが、オイルショックの影響もありこれらのクルマはさっぱり売れず、自社ビル建設の借金が経営に重くのしかかるようになってきました。
資金繰りに行き詰ったシーサイドモーターは1980年についにその幕を下ろすことになるのですが、その社名とスーパーカーショーで展示されたクルマに誇らしげに貼られていた"Sea Side Sports Association"の頭文字を取った"SSSA"というステッカーは、現在見ることができないからこそ、当時の子供達の脳裏に鮮明に焼きついて、今尚語り継がれているのです。

考えて見れば、"YANASE"や"CORNES"といったブランドとしてのステッカーとは少し異なる"SSSA"は、スーパーカーブームがなければ記憶に残ることのないものだと思いますが、スーパーカーと"SSSA"ステッカーを必死で追いかけた子供達がオトナになり、しかもようやくこれらのクルマを手に入れることができる経済力を持つ年代になったこともあり、記憶の奥底のシーサイドモーターが再び脚光を浴びるようになったのではないでしょうか。
ちなみに現在、シーサイドモーターという社名は故松沢氏のご親族の手により神奈川の平塚でメルセデス・ベンツを中心とした自動車販売業として引き継がれています。
また、シーサイドモーターの歴史を調べるに当たり、同社のご出身で今尚、当時のスーパーカーの販売を手がけておられるキャステルオートの鞍社長の書かれた「シーサイド物語」は大変参考になりました。もし興味があればあればご一読されることをオススメします。

さて、本題のステッカーですが冒頭の写真のように何とか似た字体を使って再現することができました。これにマゼラーティのエンブレムを加えて展示プレートを作成することにしましょう。

MASERATI EMBLEM1

まずは手持ちのステッカーをスキャナで読み込みます。
このエンブレムと自作した"SSSA"のステッカーデザインを組み合わせて、例によって展示プレートを作るのですが、私の場合はこの画像をPowerPoint上でサイズを変更したり文字を加えたりして編集加工をしています。そして出来上がったら一度普通の紙に印刷し、大きさを確認した上で調整し、シルバーラベルに印刷します。

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やっと出来上がりです。この展示プレートをカットしてベースに貼り付けて完成です。

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マゼラーティが最もマゼラーティだった時代の三モデルを違ったカラーでこんなにお手軽に並べてディスプレイできるというのは、ミニチュアカーコレクターにとっては夢のような時代です。

先日の250,000アクセスアワードの記念品として製作したFerrari DAYTONAと併せて笹本さんにお渡ししてようやくお役御免です。
これでようやく自分のためのモデル製作ができるというものです。

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