走ってナンボ

アルファ・ロメオを始めとする「ちょっと旧いイタ車」を一生懸命維持する中での天国と地獄をご紹介します。

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旭日のメッサー~AIRFIX 1/48 Bf-109E-7の製作2~

仮組みが終わったらいよいよ組み立てに入ります。
飛行機のモデルの場合は余程のことがない限り、組み立て説明書の順番に沿って組み立てるのですが、殆どのキットはコクピットから組み立てをスタートします。このAIRFIXのキットも世の中のキットと同様にコクピットの組み立てを最初に行うように指示されています。

1/48スケールの場合は1/72スケールと異なり、ある程度コクピットが再現されていますし、アフターパーツでレジン製のコンバージョンパーツやエッチング製の細かいディテールアップパーツなども発売されており、それらを使うと超絶?なディテールアップをすることができます。そうして造り込まれた作品を見ると感動すら覚えるのですが、実際にそれらを使うとなると、キットが三箱くらい買えてしまうほどのお値段になってしまうために、余程思い入れのある機種でない限り、全ての作品にこれらのパーツを使うというのは合理的ではないかも知れません。

今回は最小限のディテールアップを行いますが、基本的にはキットのパーツをベースにしたいと思います。

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しかし、シートベルトに関しては素晴らしいアフターパーツが新発売されました。それはFine Moldsという日本のメーカーから発売されたもので、その最大の特徴はエッチングという手法を使わずに、ABS樹脂でシートベルトが造られているのです。

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このFine Moldsという会社は新興メーカーですが、宮崎アニメの「紅の豚」の版権を取得し、アニメに登場する戦闘飛行艇をモデル化したことで一躍有名になったメーカーです。宮崎監督の許には日本の殆どのプラスチックモデルメーカーがそのモデル化の交渉に訪れたのですが、宮崎監督は首を縦に振らなかったそうです。
その理由は「飛行機」に対する思い入れで、宮崎監督は単にその形を再現するだけのモデル化を望んでおらず、どんなに高額なロイヤリティを提示されようと、また素晴らしい技術を持ったメーカーであったとしても、この作品の主人公が乗る飛行艇に思い入れがあったのです。

映画をご覧になった方も多いかと思いますが、モデルとなったのはイタリアのサボイアS.21戦闘飛行艇ですが、宮崎監督は見る人が見ないと分からないような変更を加えており、Fine Moldsの社長はまずは試作モデルを・・・という要求に基づき、実機の資料や当時の飛行艇の様々な文献を研究し、その一見すると分からないような変更に加えて航空力学的な問題点を指摘して、宮崎監督を唸らせたそうです。
宮崎監督はモデル化にあたって、アニメの飛行艇を単に忠実に再現できる技術ではなく、飛行機をどれだけ知っているかに加えて、その熱い思いがあるメーカーに「忠実に」アニメの飛行艇をモデル化して欲しいと考えていたからなのですが、結果として合格したのは当時無名だったFine Moldsという会社であったのです。

確かに、モデル化することは現在の様々なコンピュータ機器を使えば可能でしょう。今や、プラスチックモデルの設計は3D CADや実物の三次元測定機などを使えば、形を忠実に再現するという点においては「どこでも同じ」という状況にあります。さらに、自動金型彫刻機やスライド金型などの製造機械を使えば、それを精密にモデル化することも可能でしょう。しかし、組み立てる側に立った配慮やその実物に対する思いをモデルに込めるのは人間にしかできないことで、その思いがあるかないか・・・がそのモデルの良否を分けるのではないかと思います。
私がイギリスのメーカーであるAIRFIXのSpitfireにそれを感じたのも、イギリス人のSpitfireに対する「思い」を感じたからに他なりません。
モデラーの中には、ここの形状がどーのとか、ここが再現されてないからこのキットはダメとか言う評論が昔からありますが、その「思い」を感じることができればそれらは瑣末なことだと思います。

もし、お時間がありましたら、上記リンクからFine MoldsのHPで「Fine Molds」の主張というアピールをお読みいただければと思います。それは決してプラモデルがどうこうではなく、日本の「モノ造り」はこれからどうあるべきかを示唆していると思います。

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製作に戻りましょう(笑)。
若干オーバースケール気味ではあるのですが、写真のようにバックルも含めて微細なモールドでシートベルトが成型されています。またABS樹脂は曲げることができるため、接着する際に好きな形に曲げることができるのも特徴で、お値段は1000円程するのですが、4座分のシートベルトが入ってることを考えるとお買い得と言えるでしょう。この新発売のシートベルトを試しに使ってみることにしました。

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キットのシートはシートベルトがモールドされているのですが、単なる凸モールドで全く実感がありませんので、まずはこのモールドを削り取っておき、シートの背面にはシートベルトを通す穴をピンバイスであらかじめ開けておきます。

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コクピットは少ないパーツで構成されており、1/48スケールのモデルとしては標準的なものです。

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今回の作品はキャノピーを開けた状態で制作しようと思っていますので、コクピットの側面も少しディテールアップをしておきます。
省略されている補器類を適当にプラバンで作成して接着しておきます。

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コクピット内部は実機の写真も参考にするのですが、一番参考になるのは大スケールのモデルで、1/48スケールのディテールアップにはよりサイズの大きな1/32スケールのキットが一番参考になるのです。

写真はチェコのエデュアルドというメーカーの1/32スケールのBf-109E型のキットの説明書です。このエデュアルドというメーカーに関してはいずれ触れたいと思うのですが、個人的には今最も注目しているメーカーです。

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さすがにこの再現度を1/48スケールに持ち込むワケには行きませんが参考にしながら部品を追加しておきます。

まずは機内色であるRLM02というグレー色をエアブラシで塗装します。一つ一つのパーツは細かいものですので、ある程度組み上げておいてから塗装します。

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シートベルトは写真の通りオーバースケールですが、この位の方がかえって実感が増すのではと思います。

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計器盤は最大の見せ場で、できればエッチングパーツに置き換えたいところですが、キットのモールドを利用して塗装でどこまでできるかチャレンジすることにしました。

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この計器盤の写真は博物館に展示されているものですので、松本零士氏の漫画でも有名なREVI/C12Dと呼ばれる射撃照準器も含めてオリジナル状態をキープしています。

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一方でこちらは飛行可能な機体のもので、射撃照準器がない(当たり前ですね)ことに加えて、計器類は現代のものに変更されたり加えられたりしていることが分かります。

これらの写真や1/32スケールのキットを基に見栄えも考えながら塗装をして行きます。

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ますは計器版のベースをダークグレーで塗装します。メーター下部は写真を参考にフラットブラックでベースを塗装します。
続いてメーター内部をグロスブラックで塗装します。ここは塗装するというより塗料を載せるようにすればハミ出さずに塗ることができます。
最後に計器の外周部をフラットホワイトで塗装し、さらに細かいスイッチ類を写真を参考に見栄えも加えて(適当に)塗り分けます。

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さらにコクピット全体をエッジをRLM02にホワイトを加えて明るくした塗料でドライブラシを行い、ウェザリングでエナメルのレッドブラウンとフラットブラックを1:1に混ぜた塗料を薄めて立体感を加えます。

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あまりディテールアップはしないでと決めていたのですが、コクピットはちょっとやってしまいました(苦笑)。
引き続き組み立てを進めます。

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テーマ:模型・プラモデル - ジャンル:趣味・実用

旭日のメッサー~AIRFIX 1/48 Bf-109E-7の製作1~

しばらくALFAROMEO Giulia Sprint GTAにかかりきりでしたが、完成するとすぐさま次の物件が待っています(笑)。
待っているのはその通りなのですが、今度の物件はイロイロとカスタマイズの要求があり、しばらく取り掛かれないために、息抜きのために自分のプラモデルを製作することにしました。

当初はカーモデルでも・・・と思ったのですが、それでは息抜きになりませんので、ここは飛行機のモデルを作ることにしました。今までは1/72スケールというどちらかというと小さなモデルを作っていたのですが、私の本業?は1/48スケールで、このスケールはコレクションと細部のディテールアップの両方が楽しめる、飛行機のモデルとしては国際的にも最もポピュラーなスケールです。

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さて何を・・・と考えた結果、最近衝動買いをしてしまったAIRFIX社の1/48 MESSERSCHMITT Bf-109E-3/7を開けることにしました。実は昔からドイツ機はあまり好きではなく、過去にも造った記憶は数機しかありません。
その理由についてイロイロと考えたのですが、どうにもこれといった理由はなく、強いて挙げるならばその機体の塗装で、ドイツ機の塗装は面倒臭い割りにミニチュアにしたときにオモチャっぽく見えてしまうため・・・という理由くらいしか思い付きませんでした。

飛行機モデラーの中には変った趣味の方がいらっしゃり、有名なカラーリングやエース(撃墜王)のカラーリングには見向きもせず、敵に鹵獲された機体や第三国に輸出された機体など、ちょっと変ったカラーリングのものばかりを作っている方がいます。
例えば米軍に鹵獲された零戦やら、日本に鹵獲されたP-51Mustangなどを限られた資料を基に再現したり、輸出された自国以外のカラーリングにしてみたりと、どうやらその飛行機のオリジナルである自国のカラーリングには飽きてしまったと見受けられるのですが、一番ポピュラーな自国のカラーリング以上に格好良いものを探すのも楽しみの一つなのかも知れません。

このキットを衝動買いしたのは何よりその付属するデカールで、ボックスアートの通り、イギリス空軍に鹵獲されテストされた機体と、日本に輸出された機体が再現できるようになっています。また随分マニアックなものを・・・と思ったのですが、これはAIRFIX CLUBという有料のCLUBメンバー限定で販売されたもので、一般には入手できない特別バージョンです。私自身は入会していないのですが、模型店としてメンバーになっている場合は輸入代理店を通さずに直接仕入れることができるようで、AIRFIXのWEBサイトで見て以来、欲しいと思っていましたので店頭に並んでいるのを見て思わず購入してしまいました(苦笑)。

このような限定キットは時間が経つとプレミア価格で売買されるのですが、模型はやはり「造ってナンボ」ですので、このBf-109を日本陸軍が輸入してテストした仕様で組み立ててみたいと思います。
日本に輸入されたBf-109に関しては、過去のブログ記事でその概要を書きましたのでそちらを参照していただければと思いますが、問題はその塗装で調べてみると諸説あるようなのです。

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それはScale Aviation誌に掲載されている塗装解析で、その道の研究者である西川幸伸氏によるデジタル技術を駆使した作画技法により、まず当時のマニュアルと各種資料からその機体の型式毎の図面を作成し、それを画像編集ソフトで当時の写真に重ね合わせ、パネルラインや開口部などを目印にマーキングなどの正しい形状や位置を写し取り、さらに時代考証と解析により塗装色を割り出すという気の遠くなる作業によるもので、機体毎の特徴や経年劣化による塗装の剥がれや劣化なども分析し再現されており、そのモデルを作らなくとも見ているだけで楽しい図面です。

AIRFIXの塗装指示は機体下面と側面がRLM65(ブルーグレー)という青味がかったグレーに上面はRLM71(ダークグリーン)とRLM02(グレー)の迷彩塗装。そして側面はRLM71(ダークグリーン)のモットリング(スポット迷彩)というドイツ戦闘機の定番の迷彩塗装なのですが、一方でこのScale Aviationという雑誌に掲載されていたデジタル解析による塗装分析によると、このAIRFIX指定の塗装である可能性も示唆しているものの、機体下面と側面はRLM76(ライトブルー)で、機体上面はRLM74(グレーグリーン)、 RLM75(グレーバイオレット)の迷彩に、側面は同2色のモットリング(スポット迷彩)というもので、実物を見たことのない私にとってはどちらを採用するか・・・で悩んでしまいました。

以前の記事でも書きましたが、ミニチュアモデルの塗装に関しては正解はなく、その塗装色が完全に分かっていたとしても肉眼で見える色調は様々な解釈があるかと思います。
第二次大戦のドイツ機の塗装に関してはその年代によってある程度の規則性があるものの、個々の機体別に随分と異なっており、さらに末期になるとその個体差はさらに大きくなるために、このように研究者が存在するほどの研究テーマなのですが、今回の場合は西川氏によるデジタル解析を信用してScale Aviation誌の解釈で塗装したいと思います。

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このキットはAIRFIX社が新しく金型を設計したもので、以前に製作した1/72スケールのものと同様にその出来栄えは素晴らしいものです。パーツの中には航続距離を伸ばすためのドロップタンクや戦闘爆撃機(Ja-Bo)型が搭載する爆弾に加えて、砂漠用の防塵フィルター、二種類の主翼の機銃口と二種類のキャノピーが含まれており、E型の様々な仕様で組み立てられるようになっています。

Bf-109E型は有名機でもあるために数多くのメーカーからキットが出ていますので、必ずしもこのAIRFIX社のものが一番とは言えないかも知れませんが、私自身はあまりその細部の考証に拘りがあるワケではありませんので、今回も最低限の考証に止めて、極力このキットを弄らずに素直に指示通りに組み立てて見たいと思います。

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まずは部品の洗浄からです。以前にも書きましたが最近の国産キットの場合は殆ど問題はないのですが、AIRFIXのような輸入キットの場合には、まだまだパーツの表面に金型からの離型剤が残っている場合があり、そのまま組み立てると塗装する際に塗料をハジいてしまうので、今までは薄めた中性洗剤と歯ブラシで洗い落としていました。
ところが、模型店で店主とハナシをしている中で、「これすごく良いよ~」と薦められたのが写真のクリーナーで、試しに使ってみたところスプレーして2~3分ほど放置して水洗いすると完全に脱脂することができました。以前のように歯ブラシを使うとパーツを傷つけてしまう場合もありますが、このクリーナーはそうして擦り落とす必要がなく、すこし臭いがあるもののなかなかの優れモノでした。

パーツ洗浄が終わったら大まかに仮組みを行います。パーツ割は標準的なものですが、新しい金型の割にはバリが少し多いような気がします。しかし、過去にAIRFIXの1/72スケールを造ったので分かるのですが、パーティングラインの配置はメーカー毎に特徴があり、AIRFIXの場合も簡単に見つけることができます。また、AIRFIXのプラスチックは削りやすいものですので、以前にご紹介した320番のタイラーを使えば簡単にゲートやパーティングラインを削ることができます。

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胴体左が処理後で右が処理前です。コクピットの側壁上に目立つパーティングラインが入っているのがお分かりいただけるでしょうか。

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またAIRFIXの特徴なのか?左右の取り付けダボと穴の合わせがきつく、うまく合わせることができないので、穴側をデザインナイフで削って大きくしておきます。

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このキットはエンジンカバーを着脱し、エンジンを見せることができるようになっています。余程ディテールアップするのであればともかく、この状態でエンジンを見せる価値があるとは思えませんので接着してしまうつもりですが、そうなるとパーツの削り合わせを丁寧に行わないとこのままでは合わせ目の段差が大きくなってしまいます。

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飛行機のキットで一番気になる点は主翼と胴体の合わせ目で、上反角が正確に決まってなおかつ胴体との合わせ目に段差ができない・・・というのが理想なのですが、100%完璧というキットはなく、多少でも修正を必要とするものです。

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このキットの場合は胴体と主翼の合わせは合格点で、これなら大幅なパテでの修正は必要ないでしょう。

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主翼上面と胴体との組み合わせは若干隙間が開きますが、これは接着時に上反角を決めるために若干上に吊り上げるようにして接着するとかっちりと合わせることができます。

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このキットの問題は突き出しピンの跡で、それは金型を使って射出成型されている以上、仕方ないものなのですが、どうしたものか主脚収納部やコクピット内部にこの突き出しピン跡が残っています。他にも隠せるスペースはあるので、これらの場所は避けておいてくれればと思うのですが、こうした細かな配慮は日本製のキットが一番だと思います。

仮組みを行って大まかなパーツの合わせに関する修正点は分かりましたので、いよいよ組み立てを始めましょう。
今回はエアブラシと筆塗りの良いところを組み合わせて、苦手だったドイツ機の独特な塗装にチャレンジして見ようと思います。

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