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走ってナンボ

アルファ・ロメオを始めとする「ちょっと旧いイタ車」を一生懸命維持する中での天国と地獄をご紹介します。

DUCATI 900 の製作~フィニッシュ~

自分のために作るモデルにはなかなかこんなことはしないのですが(苦笑)、今回は依頼されたものですのでディスプレイベースを作ることにしました。
Access Awardなどでお馴染みのデコパージュ用の木製台にニスを塗って仕上げる・・・というのも考えたのですが、今回のモデルは1/12と大きいために重苦しくなってしまうと思い、透明アクリル板を利用したディスプレイベースを製作することにしました。

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透明アクリル板は東急ハンズなどで各種販売されていますので、適当なものを選びます。そして少しベースを浮かせたかったのとディスプレイベースを置く場所によっては四隅の高さを調整しなければならないことを考え、アクリル板の四隅に穴を開けて、キャップネジとボルトで高さ調整ができるようにしました。アクリル板への穴開け加工は加工賃を支払えば東急ハンズでやってくれますので、材料を買う際にお願いしておけば手間がかかりません。

そしてこのディスプレイベースにプレートを取り付けるのですが、DUCATI900のロゴなどはモデルの箱から切り取ります。

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これをスキャナで読み込んで、さらに文字を加えて印刷するのですが、アルミプレートのような質感を出すためにツヤ消しのシルバーラベルに印刷することにしました。

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仕上がりはこんな感じです。アルミにエッチングで書かれたプレートとは比べものになりませんが、それでもなかなか格好良いと思っています。

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このシルバーラベルをアクリル製のベースに貼り付けます。

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たったこれだけですが、ちょっとした工夫でディスプレイベースが出来上がりました。
いよいよ完成したモデルをこのディスプレイベースに載せて見ましょう。

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シロートが作ったモデルでも、ディスプレイベースに載せるだけで随分と格好良く見えるものです(苦笑)

それでは完成したモデルを様々な角度からご紹介しましょう。

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私がサボったせいもあるのですが、結果として製作に1年半もかかってしまいましたが、実質は1週間といったところでしょうか。しかもブログでご紹介するために写真を撮影しながらの作業ですし、今回は2台同時でしたから、フツーに1台製作するのであればもう少し短い期間で完成すると思います。
今回は素組みでしたから、使用した工具もごく一般的なものしか使用していませんので、その殆どはご家庭にあるもので充分です。追加で購入するものはピンセット、デザインナイフに加えてヤスリ程度ではないでしょうか。
蛇足ですが、ピンセットだけは良いものを用意してください。自分にあった力でつまむことができ、先が揃っているものでなければ、小さな部品を飛ばして失くしてしまったりしますので、ピンセット代をケチるとその被害は甚大です。
こうした工具や塗料を買っても、模型の購入費用と併せても1万円もかからず、ダイのオトナがこれだけ楽しめるのですから、安上がりな趣味ではないでしょうか。

さて、これを輸送梱包して笹本氏の手許に届けてやっとお役目は終了です。しばらくはバイクのモデルは見たくありませんので、もう持って来ないで下さいね(笑)

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DUCATI 900 の製作~アッセンブリー~

組み立ては各ユニット毎に製作しながら進めてきましたが、これは必ずしも説明書の組み立て順ではありません。組み立ててしまったら後から塗装できなかったり、他のユニットとアッセンブリーできないものは別として、独立して組み立てられるものは、乾燥を待つ間などにどんどん組み立てて行けば時間が短縮できます。そのためには最初に組み立て説明書をじっくり読み込むことが重要で、慣れてくれば、「ここは先に組み立てても大丈夫」という勘所が分かってきます。

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追加加工はしないと決意していたのですが、たまたま買ってあった「メタルック」というアルミ箔の裏にノリがついたものを使ってサイドミラーの鏡面を表現することにしました。これくらいならまぁ塗装の延長線上ですから追加工作とは言えないでしょう(苦笑)。もちろんシルバーで塗装してしまってもそれほど差はないと思います。

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この「メタルック」の使い方は簡単で、貼りたい面より大きめに切り、台紙を剥がして貼り込みます。水で濡らした綿棒で押さえるように密着させ、余分な部分をデザインナイフで切り落として出来上がりです。クルマのモデルのウインドウモールの部分などは、この「メタルック」を使えば塗装するよりも楽に仕上がるのですが、年月が経つと剥がれてしまう場合もありますので、使う場所を選ぶ必要があるかも知れません。それにしてもこうした模型材料はどんどん進化しており、便利になるのは有難いものですが、一方で自分で工夫する余地を奪ってしまうのは少し残念な気がします。昔は台所の隙間塞ぎ用に売っていたアルミテープを利用していたのですが、厚みがあるためにサイドミラーの鏡には使えても、ウインドウモールなどの曲面には貼れませんでした。

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そしていよいよ最終アッセンブリーです。
組み立てた各ユニットをフレームに組み付けて行きます。
さらに、アクセルワイヤー、ブレーキホース、クラッチホースなどのホースを連結し、まずはフレームを完成させます。ここまで来るとようやくバイクらしくなって来ました。
最終的にカウルを付けてしまうと見えなくなってしまう部分もありますので、一旦細部をご紹介しましょう。

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タンクとリアカウルを取り付ける前の状態です。これからだんだん細部が見えなくなって行きます(苦笑)

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この辺もカウルを取り付けると見えにくくなってしまう部分です。説明書どおりのパイピングですが、少しオーバースケール気味の太さがパイピングを強調できて良い感じです。

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エンジンはドライブラシと呼ばれる技法で仕上げました。シルバー、フラットアルミ、メタリックグレイと様々な金属色を塗ることで、より立体的に見せることができます。

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リアホイールがマフラーで隠れてしまうのがちょっと残念です。

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1/12スケールのバイク用にこのブレーキディスクをアルミエッチングで再現したアフターパーツも入手することが可能ですが、プラスチックパーツでも塗装でこのレベルまで再現することができます。

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メカニカルな魅力を楽しむのであればこの状態で飾りたくなります。

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しかし、いつまでもこの状態で眺めていても完成しませんので(笑)、フィニッシィングと呼ばれる艶を抑える作業を行います。これは好き好きなのですが、私はどうもプラスチックモデルのメッキが苦手で、どんなに上質なメッキでもオモチャっぽくなってしまうので、メッキパーツの上からシンナーで薄めたフラットブラックを塗ってやることにしています。この処理をするとメッキパーツの余分なツヤを抑え、塗料が毛細管現象で窪みに流れ込むためにメッキパーツにハイライトを付けることができます。

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薄めたフラットブラックを塗ったリアマフラーです。メッキの余計なツヤを抑えて落ち着いた仕上がりになっていることがお分かりいただけるでしょうか。

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手前がフィニッシング後で、奥が未処理のものです。写真では違いがよく分からないかも知れませんが、実際にはかなり差が出ます。

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ウインカーやストップランプはクリアパーツで再現されています。クリアパーツの塗装は厚く塗り過ぎないことです。メッキパーツに接着するようになっているのは、メッキパーツの反射を利用して内側から透明感を出すためですので、厚く塗装してしまうと折角の透明感が出なくなってしまいます。
カウルに付いているウインカーは、カウルの取り付け部にシルバーを塗ってからその上に接着するように指示されているのですが、他のメッキパーツとの透明感のバランスを取るために、光沢シルバーのシールの上に一旦クリアパーツを貼り付けてからデザインナイフで切り出し、シールの糊を利用して取り付けます。

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カウルのビスは本来ならば追加工作の対象で、金属製の精密ビスを使って置き換えるところなのですが、追加工作なしを厳守し(笑)、塗装で表現しました。こういった細部の面相筆による塗装も、「習うより慣れろ」で何度もやっているうちに失敗しなくなるものです。

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シートの塗装は質感を出すためにちょっと凝ってみました。ベースにセミグロスブラックを塗り、上塗りにフラットブラックを塗り重ね。乾燥したら布で磨いてやることによりレザーっぽいツヤを表現することができます。

いよいよ完成ですが、もう一工夫してみましょう。

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DUCATI 900 の製作~カウルのカラーリング~

久しぶりにバイクのモデルを作ったのですが、クルマと違ってバイクのモデルはゴマカシが効かないことを痛感しました。クルマの場合は「見せ場」を重点的に仕上げれば他はテキトーでも何とか纏め上げることができます。例えばエンジンルームの追加加工を重点的に行えば、ボンネットを開けてディスプレイすれば、見るヒトの目はそこに行きますので、多少ボディの仕上げに難があってもモデル全体としてはそこそこ見られるものなのですが、バイクの場合はもともとメカがむき出しですし、視覚的に重点を置く場所がないため、全体としてバランスが取れていないとモデルとしてちぐはぐな出来上がりになってしまいます。ある意味で作り手の力量が試されるモデルではないでしょうか。

さて、いよいよカウルのフィニッシュですが、今回は一台をノーマルのマイク・ヘイルウッド・レプリカ仕様で仕上げ、もう一台はカスタム風にアルファ・ロメオをテーマに仕上げて・・・という依頼でした。
このワガママな(笑)お題をいただいたときに最初にアタマの中に浮かんだイメージは、カウル全体にDTM風にアルファ・ロメオのロゴが書かれたものでした。もちろんデカールを自作してなどと考えると絶対に完成しないので、ジャンクデカールを漁ってイメージに近いものをデッチ上げようと考えていました。

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イタリアンレッドをベースにしようと考えていましたので、一台のカウルは塗り分けをせずにいました。
カウルのライト周りはゴム製のモールがあるので、まずはそれを筆塗りで再現しておきます。

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よく模型雑誌などを見ると、こうした塗り分けをマスキングして行ったり、メタルテープを貼り付けるように説明されていますが、そんな準備は面倒くさいだけなので、私は筆で塗ってしまいます。面相筆の毛先部分のサイドを使ってなぞるように塗ってやればこの程度の塗り分けは可能です。(これも文章で説明するのは難しいですが・・・)
良く「不器用だから・・・」とフリーハンドでの筆塗りを敬遠される方がいますが、マスキングをちゃんとするほうがよっぽど手先の器用さを要求されると思います。しかもベースのレッドはラッカー系の塗料で塗装されていますので、エナメル系の塗料を使って上から塗れば、失敗してもエナメルシンナーで落とすことができます。エナメルシンナーはラッカー系の塗料を侵しませんので、何度でもやり直すことが可能です。習うより慣れろで何度か失敗していると手が慣れてくるようになるものです。

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そしてジャンクデカールを漁って使うデカールを決めました。アルファ・ロメオのロゴマークは田宮模型の1/24、アルファ155V6TIのもので、ホワイトとグリーンのストライプはグンゼ産業の1/24、ジュリア・スプリントGTAに付属していたものです。このロゴをカウルに斜めに貼り込み、上下をホワイトとグリーンのストライプで挟み込む・・・というのが最もイメージに近い仕上がりだったのですが、いざデカールを水に浸すと恐れていた問題が起こってしまいました。

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デカールの表面がひび割れて千切れてしまったのです。以前から言われていたことですが、田宮模型のデカールは経年劣化が早く、このような悲惨なことになってしまうのです。最近のものは良く分かりませんが、おそらく材質の問題でしょう。しかし、これでは当初の計画はアキラメざるを得ません。

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一方でジャンクデカールを漁っているとこんなものを見つけました。これはデカールだけで販売されていたものなのですが、1/43用のレーシングデカールセットです。この中からDUCATIに合ったものを選んでアクセントとしてリアカウルに貼ることにしました。選んだものは・・・"SPARCO”、"MICHELIN"、"TOTAL"です。
さすがに1/43用のデカールを1/12に貼るのですから少し小さくなってしまいましたが、実際にこの程度の大きさのステッカーがありますので、まぁ良しとしましょう。

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しかし、メインのカウルはどうしましょうか・・・(泣)。
と悩んでいても仕方ありませんので、再びジャンクデカールを漁ると、運良くクワドリフォリオのデカールを見つけたので、結局このようなシンプルなデザインに落ち着きました。

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当初のアイディアが随分と派手な仕上がりに対して、一変してシンプルな出来上がりになってしまいましたが、これはこれで格好良いのではないでしょうか。

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それにしてもこのDUCATI900に付属していたデカールも、貼ったそばからビリビリ破れて行くのには閉口しました。DUCATIのロゴなどは替えがありませんので、マークソフターやマークセッターというデカール用の薬剤を使って破れた部分をうまく修復し、かろうじて貼ることができましたが、どうしても一部が皺になってしまいました。キットを長期保存する方はチャック付きのビニール袋にデカールを入れて保管している方もいますが、それでも劣化は避けられないとのことですので、こればっかりは仕方ないのかも知れません。やはりプラスチックモデルにも賞味期限があるのでしょう(泣)。
機会があれば今度はデカールの複製にチャレンジして見たいと思います。

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そしてもう一台のマスキングを剥がして、今度はこちらのカウルにもデカールを貼って行きます。
マスキングテープを剥がす際にはゆっくりと慎重に剥がしていかないと、テープと一緒に上塗りした塗料が剥がれたりすることがあります。特に境目の部分は要注意で、ここまで来て失敗すると立ち直れません(苦笑)

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さぁ、いよいよ全体のアッセンブリーです。

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DUCATI 900 の製作~艤装、その他~

引き続きDUCATI900の製作記です(笑)。
笹本さんのご指摘の通り、製作に1年半近くもかけてしまっていますが、もちろん作り続けていたワケはなく、随分と長い間放置していました。理由はまとまった時間がなかなか取れなかったことと、製作意欲が萎えてしまったからなのですが、自分のために作る自分が好きなモデルですと、凝り過ぎてしまいいつまでたっても完成せず、一方でこうして頼まれたモデルで、しかも締め切りがないとテンションを維持することが難しく、やはり完成しない・・・という重症の未完成病です(苦笑)。
ただ、今回は追加工作をせず、基本に忠実に素組みで作り上げるという「歯止め」をかけましたので、いざ作り始めると作業はイッキに進めることができます。

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前回に引き続き、スプレー塗装の乾燥の間に出来る作業はどんどん進めて行きましょう。
いよいよフレームにエンジンを搭載します。フレームにはブレーキマスターが一体でモールドされているために塗装しなければなりませんでした。部品点数を増やしたくなかったのでしょうが、できれば別部品にして欲しかったパーツです。
エンジンを組上げたのは遥か昔のことです(苦笑)が、経年劣化などはなく、無事にフレームに搭載完了しました。

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ついでにリアアクスルも組み込むと、ようやくバイクらしくなって来ました。

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どうでしょう。まだフィニッシュ処理をしていない状態ですが、バイクモデルの魅力であるメカニカルな再現性はなかなかのものだと思います。

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このフレームにマフラーを取り付けて行きます。

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さらに小物を塗装したりして乾燥するのを待つのですが、このメーター部分もバイクモデルの見せ場の一つですので手を抜けません。

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そうこうしているうちにようやく塗装したカウルが乾燥しました。今回のリクエストは1台はノーマルで・・・ということでしたので、カウルの下半分をグリーンで塗装しなければなりません。
ここで一つの悩みが発生しました。カウルは上半分が車体色のイタリアンレッドで、下半分がグリーン。そしてその間にホワイトのストライプが入り、イタリアントリコロールとなるのですが、本来ならばそのストライプも塗装で仕上げる予定でいました。

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ところが付属するデカールを見ると残念ながら経年変化で黄ばみが出ていました。ストライプの真下の"DUCATI"のロゴデカールとのマッチングを考えると、塗装でストライプを入れるとアンバランスになってしまうことが予想されますので、ここは素直に付属のデカールのストライプを利用することにして、単純にグリーンのみを塗装することにしました。

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まずは塗り分けるラインに沿ってマスキングテープを貼り付けます。塗り分け線のマスキングは完全に密着させないと、隙間からグリーンの色がはみ出てしまいますので、つま楊枝の背中を使って丁寧に貼り付けます。

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塗り分けるライン以外のマスクする部分もマスキングテープを使ってマスクして準備完了です。そしてまた塗装ブースの登場です。

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これは一回目の塗装が完了した状態です。まだ下地のイタリアンレッドが見え、表面はザラザラしていますが、この程度で一旦乾燥させます。

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中塗りを経て、最後の塗装は塗料が垂れてくる一歩手前で止めるのですが、そうするとこの写真くらいのツヤを出すことができます。

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ノーマルで仕上げる1台のタンクやリアカウルにはデカールを貼ってみました。残念ながらこのデカールは劣化しているため、マークソフターと呼ばれるデカール軟化剤を使用してやっと密着させることができました。
経験上、田宮模型のデカールはクリヤー耐性が弱く、おそらくこのデカールの上にクリヤー塗装をするとデカールが溶けてしまう恐れがありますので、今回はクリヤー塗装をアキラメるしかないでしょう。

さて、次回はいよいよフィニッシュ・・・と行きたいものです(笑)

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DUCATI 900 の製作~スプレー塗装~

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一体いつ完成するんだ・・・という状態のDUCATI900ですが、ようやく再始動ということで(苦笑)、いよいよ塗装に入りたいと思います。
今回はエアブラシではなく缶スプレーを使って塗装することにしたのですが、それは日頃プラスチックモデルを作らない方でも、最低限の投資で購入でき、ちょっとしたコツさえ掴めば充分鑑賞に耐える塗装ができると思っているからです。
最近は随分と手ごろな値段になったエアブラシですが、昔はとてつもなく高価で、私もようやくお年玉を貯めて買うことができました。しかしいざ使って見ると、今度は洗浄のためのシンナーやらガスボンベなどの消耗品が結構なお値段したために、私はもっぱら缶スプレーと筆塗りで、缶スプレーに設定がない色の場合のみエアブラシを使用していました。

スプレー塗装の最大の敵は湿気とゴミで、特に空気中の湿気は粒状になった塗料に混じってしまい、塗装面が白く濁る「カブリ」と呼ばれる現象を引き起こしてくれます。またゴミは塗料と一緒に塗装面につくとそのゴミを塗り込めてしまいます。
それらを考えると、特に夏場はエアコンで湿気が少ない部屋の中で塗装するのが一番なのですが、部屋の中でスプレー塗装なぞしようものなら、部屋中にシンナーの匂いが充満し、さらに霧状になった塗料で部屋を汚してしまうことになります。

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そこで私がやっている部屋の中でスプレー塗装をする方法ですが、まずはダンボール箱を用意します。できればフタのある文書保管箱のようなものが適しています。スプレー塗装の直後にこのフタを閉めることにより余分なスプレーの飛散を防いでくれるからなのですが、なければ普通のダンボール箱でも構いません。1/24のクルマであればミカン箱程度の大きさがベストです。
最近はこれまた塗装ブースという商品があり、換気扇が組み込まれたものも売られていますが、結構なお値段します。ダンボール箱であればスーパーなどで貰ってくればタダですし、少々準備に手間がかかりますが、使い捨てできますので遥かにリーズナブルだと思います。

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このダンボール箱を塗装ブースにするのですが、まず重要なのは箱を密閉することです。スプレーの霧はわずかな隙間でもそこから外へ出て部屋を汚してしまいますので、ガムテープで徹底的に隙間を塞ぎます。次に箱の内側の掃除で、箱の中にホコリなどがあると、折角塗装面をきれいにしても、そのホコリをスプレーが舞い上げて塗装面に貼り付けてしまうのです。

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ダンボールの塗装ブースが完成したら、それを窓際に置き扇風機を用意していよいよ塗装の開始です。
実際に塗装するときは窓を開けて行うのですが、コマメにスプレー塗装を止めて、ダンボール箱のフタを閉め、部屋の中から外へ向けて扇風機を回してブースから外へ舞い上がった塗料を飛ばしてやります。まだ空気中に塗料が舞っているうちに飛ばしてやるのがコツで、スプレーを吹いては扇風機を回すというサイクルを何度も行うことにより、ビックリするほど部屋の中を汚さずにスプレー塗装を行うことができます。

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さて、いよいよスプレー塗装ですが、まずはサーフェイサーを軽く吹いてやります。これは上塗りの塗料の食いつきを良くするための所謂、「アシ付け」と、上塗りの発色を良くするためのものなのですが、プラスチックモデルの場合はどうしても必要なわけではなく、800番程度のペーパーで表面を磨いてやるだけでも充分だと思います。

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サーフェイサーを軽く吹いたら最低でも6時間程度は乾燥させてからいよいよ上塗りです。缶スプレーによる塗装はとにかく長く吹かず、少し吹いては休みを繰り返すことです。理由は前述した換気のためだけでなく、長く吹き続けると缶スプレーの内圧が下がってしまい、均一に吹けなくなってしまうからです。やはり連続塗装はコンプレッサーとエアブラシには適いませんが、どうせ換気をしなければならないので、私にとっては缶スプレーの欠点はないも同然です。

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細かいパーツはこのように洗濯バサミを利用すると便利です。
実際の塗装では対象との距離を一定に保ち、最初は少しずつ目標をずらしながらパッ・パ・パッと軽く吹き、一旦乾燥させて(約30分程度)から、次は少し長めに今度は流すように吹き、再び乾燥させてから最後は塗料が垂れる一歩手前で止めるのがコツですが、こればっかりは文章で書いてもなかなか伝わりませんので、実際に指で覚えるしかないと思います。
そして塗装が終わったら今度は少なくとも一昼夜は乾燥させます。そして乾燥させている間は筆塗りで塗装できる各ユニットの組み立てを行います。

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こういった部品はランナーから切り離さず塗装すると部品も散逸せず、塗装も楽にすることができます。

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バッテリーなどの小物は先曲がりピンセットを利用して固定して塗装します。

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このように同じシルバーでもつや消しのアルミシルバーと艶のあるクロームシルバーなどで塗り分けてやると実感を出すことができます。

こうしてフロントとリアのフォーク部分が完成しました。

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今回は2台同時に作るため、フェンダーの色を変えて見ました。写真では分かりづらいですが、黒は筆塗りです。黒の場合は楽ではあるのですが、筆で塗っても筆ムラを出さずにこの程度の仕上がりは少し慣れれば出来るようになります。

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今年の夏休みは宿題となっているこのDUCATI900に専念?しています(苦笑)。引き続き乾燥を待つ間、各ユニットの準備をして行きます。

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