私の気の廻しすぎかも知れませんが、こうしたイベントを見学するには世の中の常識以上のマナーも必要だと思っています。
まずは、参加車両に対する配慮です。パドックに駐車して出走準備をしているクルマ達の傍まで行けるイベントはそうありません。ましてやここに集まったクルマ達はオーナーが心血を注いで大切に維持しているクルマ達です。しかも
その価値は金銭のみで計ることのできない文化遺産 でもあります。
しかし見ていて気になったのですが、金具のついたカバンを平気で肩から提げてそのクルマの周囲を歩き回っているギャラリーを多く見受けました。写真で見ていただいたとおり、この汐留の会場はスペースが限られており、クルマ同士の間隔もとても狭くなっていました。そんなクルマとクルマの間を行ったり来たりする場合は、万が一でもクルマを傷つけないような配慮が必要だと思います。私は敢えて表に金具のない洗車用に作られたブルゾンを着て行きました。
親が見学に夢中になり、子供だけで走り回らせたりするのも論外です。子供には罪はありませんが、罪がないからこそ親が注意する責任があると思います。
このようなギャラリーに対してもフレンドリーなイベントは、参加者だけでなくギャラリーにもこうしたマナーを求められる と思いますし、また、そうでなければロープで柵を作って遠巻きに見るしかない魅力のないイベントになってしまい、それは主催者、参加者に加えてギャラリーの誰もが望んではいないことではないでしょうか。
次に会場周辺での駐車です。駐車違反がどうこうと無粋なことを言う気は全くありません(苦笑)。
主催者が今回の会場を選んだ理由はその街並みの景観にあると思います。イタリア街の街並みと参加車両が織り成す雰囲気を楽しみたいのであれば、
自分のクルマがその雰囲気を壊さないかどうかを考え、もしそぐわないと思えば見えないところに駐車する配慮が求められる と思います。
残念ながら、私のLANCIA Themaは今回の会場の雰囲気にそぐわないと思いましたので、路上駐車をせずに近くのコインパーキングに駐めることにしました。
今回は番外編として会場の雰囲気をむしろ盛り上げていた参加車以外の駐車車両をご紹介したいと思います。
仲間のクルマで恐縮ですが、青ガエルさんのALFAROMEO Junior-Z 1600はまるで参加車のように会場に溶け込んでいました。良く考えて見れば当たり前で、このクルマは過去にこのイベントに出場した参加経験車でした(苦笑)
これは一般見学者のクルマではなくGUESTカーでした。FIAT Abarth 750 Sestriereです。
ギャラリーに大人気だったのがこのAUTOBIANCHI A112 Abarthです。素晴らしいボディコンディションと本当に理想的なレーシングモディファイが施されていました。乗り逃げしたいと思ったのは私だけではないと思います(笑)
マスタードイエローのALFAROMEO 1750 GTVです。ナンバーを見ると相当長い間維持されてきた個体だと思われましたが、そのコンディションは素晴らしくオーナーの愛情が感じられました。
こんな風にさりげなく駐車されるとその佇まいが堪らなく魅力的に見えるJUGUAR XK-Eです。失礼ながら少しくたびれたその外観が余計に日常でも使われている感が出ていました。
すこし外れた場所に駐車していたのですが、もっと堂々と駐めて欲しかったTRIUMPH Spitfireです。イギリス車らしくないその外観はミケロッティのデザインで、リアフェンダーの膨らみとコーダトロンカのリアが美しいモデルです。
長きに亘ってご紹介してきましたCoppa di Tokyoの模様ですが、いかがでしたでしょうか?
こうしたイベントは参加者とギャラリーが一体となって盛り上げて行くもの だと思います。もし機会があれば是非出かけて実際に見られてはいかがでしょうか。写真や動画からだけでは分からないこうした周辺の風景も含めて、どこかに琴線に触れるものがあると思いますよ。
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いよいよ出走車の紹介は最終回となります。
1966年 FORD SHELBY GT350です。良く考えてみれば、馴染みのあるこの年代のアメリカ車も立派なヒストリックカーです。
1965年 CHEVORET Corvette Stingleyです。現在もそのモデル名が残るCorvetteですが、その歴代のモデルの中でもデザイン的に最もエポックメイキングであったのがこのStingley(エイ)で、実際にイメージモデルはブルーのツートーンでエイを模したものでした。
1965年 MASERATI Sebring Sr.2です。オルシ・ファミリーによって経営されていた時代のマゼラーティのGTモデルの最高峰がこのセブリングで、3500GTの後継モデルとして開発されました。じっくり見る機会がなかったのが残念ですが、いつか「地獄クルマを訪ねて」のネタで取材したいモデルです。
ノーゼッケンでスタートして来ましたので出走車かどうか定かではありませんが、ASTON MARTIN DB6です。街中で普通に見かけることはないのでレースに関係した車両であることは確かだと思います。
1969年 FERRARI 365 GTB/4 Daytonaです。あまりに有名なモデルですがこちらは前期型でフロントのライトカバーがアクリル製となっています(後期型はボディと同色)。
1972年 FERRARI 365 GTC/4です。時代がミッドシップレイアウトに移っていった時期のモデルですので、歴代のフェラーリの中でもあまり人気のなかったモデルなのですが、近年その魅力が見直され一時期に比べて価格が高騰した(苦笑)と言われています。
上から1971年、1972年、1973年のDINO 246 GTです。最後の一台は珍しいGTC仕様(オリジナルのGTCであればすいません)にモディファイされておりそのレーシーな雰囲気が格好良かったです。
どちらも1973年 PORSCHE 911で所謂ナローと呼ばれる911です。1973年といえばカレラRSが有名ですが、ダックテールのカレラRS以外でもそのスリークな佇まいは魅力的です。
1975年 CITOROEN SMです。以前、中央道でフレンチブルーミーティングに向かうSMの編隊走行(笑)に遭遇したのですが、このクルマは走っているときの特に斜め後ろからの姿が美しいクルマです。
1965年 HONDA S600 Coupeです。スタートのトリを飾るクルマですが、居並ぶ世界の名車の中にあってもちゃんと存在感をアピールしていました。
エントリーリストではこれで終わりだったのですがどうやら飛び入り参加もあったようです。
FIAT 1100TVです。
AUSTIN Mini Marcos です。
AUSTIN Mini Cooper 1071Sです。
長い間お付き合いいただきありがとうございました。こうして改めて写真を整理しながら掲載するだけでもお腹一杯になってしまいますが、実際にイベントに行けなかった読者の方に、少しでも行った気になっていただけたなら幸いです。
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ようやく後半の参加車のご紹介ですが、まだまだ魅力的なクルマが続きます。
1959年 MERCEDEZ BENZ 190SLです。300SLに外見を似せた廉価版として開発されたのですが、現在の目で見るとむしろ扱いやすいモデルと言えます。
1953年 PORSCHE 356です。完全にレーシングモディファイされており勇ましいルックスが魅力的でした。
1958年 PORSCHE 356Aです。こちらはノーマルの外観でした。
上がレーシングモディファイされた1960年 PORSCHE 356Bで、下がノーマルな外観のRoadsterです。356はクーペ、カブリオレ、ロードスターと三種のボディバリエーションがあるのですが、どれも甲乙つけがたい魅力を持っており、マニアであれば三種並べたくなるでしょう。
1956年 LOTUS 11です。これで公道を走るのはかなり勇気がいることでしょう。
1959年 LOTUS 17です。様々なイベントで御馴染みの個体で、いつもきちんと整備されており本当に頭が下がります。
1965年 MORGAN 4/4です。走る化石と言われるMORGANですが、昨今の不況にも関わらず業績は好調とのことです。こうした半オーダーメイドのクルマはそれが魅力的であれば、経済の好不況に関わらず顧客はオーダーするのでしょう。もちろん大メーカーと比較するとその販売台数は微々たるものですが、その環境を前提で利益構造を構築しているのですから、商売は拡大するだけが能ではないことを考えさせられます。
1961年 LOTUS Elite Sr.2です。後継モデルであるEranは有名ですが、基本的な構造はこのEliteをベースにしています。
1964年 LOTUS 7 Sr.2です。連綿と製造されているSuper 7ですので外観は見慣れていますが、何となくオーラが違います(笑)
1962年 MG A Mk.2です。戦後のMGの最大のマーケットは北米で、このMG Aも北米で人気のあったモデルです。
エントリーリストでは1967年 MINI MARCOS Mk.3 となっていましたが、FORD Angliaです。英国フォードは魅力的な小型セダンを製造していましたが、このアングリアもその一台です。
1964年 AUSTIN Mini Cooper S Mk.1 Downtonです。Lotus 7と同様に長寿モデルですのでこれまた外観は見慣れたモデルです。しかし、長寿モデルということは同時に細かなディテールはその年式とモデルにより異なっており、モディファイされている個体も多いためにひと目でそれを見分けるのを困難にしています。
1965年 JAGUAR XK-E Sr.1 4.2 FHCです。これまた有名なE-Typeですが、意外に知られていないのがリアゲートの開き方ではないでしょうか。
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続いてはイギリス車からご紹介して行きましょう。
1948年 ASTON MARTIN DB1です。DB1という名前が示すとおり、Devid Brownがアストンに加わった最初の作品です。あまりに撮影ポジションに近づいて来たのでフレームから溢れてしまいました(苦笑)
上から、1949年、1954年、1953年 JAGUAR XK120です。最近イベントで多く見かけるようになったXK120ですが、何か理由があるのでしょうか。この三台は三様で、ディスクホイールとワイヤーホイール、リアフェンダーのカバーの有無とボディカラーが全て異なっており、XK120のバリエーションを見比べることができます。
1959年 TRIUMPH TR3Aです。あまりに有名な個体ですが、シングルナンバーに威厳を感じることができます。
1951年 MG-TDです。MG-Tシリーズは戦前から戦後にかけてそのメカニズムは殆ど変ることなく生産され続けたモデルですが、その中でもTDはその前のモデルであるTCから大幅に?外観が近代化されたモデルです。それでもイギリス人が愛したそのクラシカルなルックルは健在です。
1953年 MG-TFです。さらに近代化したTシリーズですが、それでもこのルックスです。
1960年 AUSTIN HEALEY SPRITE Mk-1です。所謂、カニ目と呼ばれるモデルですが、海外では"Frog Eye"(カエル目)と呼ばれています。国によってニックネームが違うというのも珍しい現象ですが、可愛いという点では一致しており、今尚人気のあるモデルです。
上から1954年、1956年、1956年 AUSTIN HEALEY 100/4です。このモデルも最近多く見かけるようになりました。これまた理由は定かではありません。今回の参加車は比較的オリジナル度が高い個体ばかりでしたが、レーシングモディファイをすると一気に印象が変るモデルです。
エントリーリストではAUSTIN HEALEY100/4となっていたのですが、代車のMERCEDEZ BENZ 280SLでの出走でした。
これまたエントリーリストでは1956年 AUSTIN HEALEY 100/4となっていましたが、こちらはAUSTIN HEALEY 100/6ではないでしょうか。
次回はドイツ車からLOTUSを中心にご紹介して行きましょう。
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