走ってナンボ

アルファ・ロメオを始めとする「ちょっと旧いイタ車」を一生懸命維持する中での天国と地獄をご紹介します。

自動車趣味のセレクトショップ

COLLEZ001.jpg

永年趣味クルマに乗っていると、様々な機会から販売店やメンテナンス・ガレージを訪れることがあります。雑誌に取り上げられることが多いショップであったり、広告を多く出しているショップは当たり前ですが、クルマ仲間の主治医や、紹介された「隠れた名店」など、名前を知っているだけの店から実際に訪れたことのある店まで、東京都内のイタリア車専門店に関して言えば殆ど知っていると言っても良いほどになってしまったのですが、そんな中にあって今回ご紹介するCOLLEZIONEは私の中では「名前は知っている」というカテゴリーに属するお店でした。

それは決して敷居が高かったからでも、あまり食指が動かなかったからでもなく、単に機会がなかったからで、以前から雑誌の広告などで目にしていた在庫車のラインアップは、イタリア車を始めとするラテン車好きにはなかなか「刺さる」ラインアップでしたし、その目黒通り沿いというロケーションから店の前を通る事が多く、いつかは覘いて見たいと思いながらなかなか機会がないだけだったのですが、最近ご一緒させていただくようになった「白金台アルファロメオクラブ」なるグループの方が新たにクルマを入れ替えることになり、その納車のご案内をいただいたので、ちょうど良い機会と思いお邪魔することにしました。

COLLEZ008.jpg

私自身は代表の成瀬氏とは何度か「一方的に」遭遇しています。それはLaFesta Mille Migliaのエントラントと見学者としてであり、彼がドライブするALFAROMEO Giulietta Spiderはこのイベントの常連で、ナビゲーターを務める専務の金沢氏とともに、私自身にとっては「勝手に」顔見知りの関係でした。そして、昨年お邪魔したFIAT CAFÉでのクリスマスパーティで初めて実際に成瀬氏にお目にかかり、その物静かな風貌に違わぬジェントルな物腰に失礼ながら「違和感」を覚えたのも事実だったのです。

COLLEZ009.jpg

おおよそ商売をする方の中で、自分が扱う商品を嫌いな方はいないでしょう。しかし、単に嫌いでないというだけではラテン車を扱う商売をするには不向きで、オーナーの多くは永年ラテン車を乗り継いできた「猛者」揃いですし、理詰めで売るにはその商品としてのラテン車はあまりに理不尽なことが多いために(苦笑)、顧客以上にラテン車に対する熱意と愛情を必要とするのではないかと思うのです。
ですので、私が今まで出会ったこの「業界」の方々は皆さんオーナー以上にマニアックな方が多く、本当に「大好きで」その商売をやっていることがその物腰から感じ取れる方々ばかりだったのです。

しかし、不思議なことに成瀬氏からも金沢氏からも、その物腰からこの「変態オーラ」(笑)を感じ取ることができないのです。どちらかと言うとお二人ともクルマ商売とは無縁の方々のように見受けられましたし、むしろ保険会社かハウスメーカーで仕事をしています・・・と紹介されたほうがしっくり来たかも知れません。
私自身はこうしてお目にかかってから以前にも増して、COLLEZIONEに興味が湧いてきたのですが、それはこのご両名の印象のギャップが果たして本当にギャップであるのか、それともちゃんと「変態」嗜好が隠されているのかを知りたいと思ったのです。

COLLEZ002.jpg

初めて訪れたCOLLEZIONEの等々力ショールームは私にとってはかつてバーキン7やシボレー・アストロのSTARCRAFT仕様などを扱っていた「マルカツ」のショールームがあった場所で、それは目黒通り沿いの目立つ「一等地」にありました。
建物は目黒通り沿いの1Fと裏通りからアクセスする2Fからなり、初めてこのショールームに足を踏み入れて私が感じたのはやはり「違和感」でした。
それは1Fのショールームで、そこに並べられているのは紛れもなく販売車なのですが、通常の中古車販売店特有の「買ってください」的な雰囲気が感じられないのです。

COLLEZ003.jpg

個人差もあるかと思いますが、私自身は幹線道路沿いにある中古車販売店のあの雰囲気があまり好きではありません。それは一物一価の中古車をただ並べて「叩き売っている」ように見えてしまい、その展示の仕方だけでどうも買う気が失せてしまうのですが、このショールームはまるで個人のガレージにお邪魔したような不思議な感覚だったのです。しかもそこにあるのは珠玉のクルマばかりで、さらに言うならばそれぞれのモデルが一番多く売れ、人気のある「売れ線」のボディカラーではなく、ちょっとハズれたものが多く、その展示車達から醸し出される雰囲気が益々、個人が自分の趣味で集めたクルマ達のガレージというイメージを強調しているのです。

COLLEZ007.jpg

COLLEZ004.jpg

成瀬氏はBMWのメンテナンススタッフとしてこの「業界」のキャリアをスタートさせます。当初は現在のお仕事をするようになるとは全く考えていなかったそうなのですが、BMWがアプルーブドカーと銘打って中古車を積極的に扱うことになり、中古車認定査定士の資格を取得したころから、BMW以外のクルマも見て見たい・・・という欲求が強くなったそうです。そして氏は意を決してBMWを退職することにします。そして門を叩いたのが今は無きラテン車の有名店であったロ・スコントで、ここで氏は初めて営業のキャリアを積むことになります。
整備士の資格経験があり、中古車の査定ができ、営業経験を積むことができれば独立開業は視野に入ると思うのですが、氏はBMWを退職し、ロ・スコントに入社する際にこの明確な自らのキャリアビジョンを持っていたそうです。

そして、氏はロ・スコントでカルチャーショックを受けることになります。それはラテン車との出会いで、BMWに在籍していると味わうことのできない、クルマ全体から走ることの楽しさを伝えてくるクルマ達でした。
特に刺さったのはFIAT PandaやPEUGEOT 205GTIなどの小型車で、それまでのBMWのラインアップにない、これらのグレードの持つ日常で走ることの楽しさを味わうことのできるクルマ達に惚れ込むことになります。
成瀬氏にとってのキーワードは「軽い」「回る」「廻る」のようで、お好みはライトウェイトなボディに天井まで回るエンジンにクイックなステアリングという所謂、「ボーイズレーサー」的なクルマで、しかもその外観からは目を吊り上げた「ヤル気」を感じさせない独特のセンスをこれらのラテン車から得ることができたのではないかと思います。
そのセンスはちゃんとプライベートで乗られているGiulietta Spiderにも顕れており、小排気量で軽いボディを引っ張るという嗜好に沿った選択であることが見て取れます。

COLLEZ010.jpg

COLLEZIONEのクルマ選びに関する哲学は、上質なオーナーから上質なクルマを手に入れ、それをまた上質なオーナーに引き継ぐというもので、イタリア車を始めとするラテン車が、単に年式や走行距離ではなく、その乗り手のメンテナンスによってコンディションを維持されて行く場合もあれば、乗り潰されてしまう場合もあることを体験上知っているからに他なりません。
また、そのクルマを大切にメンテナンスしてきたオーナーだからこそ知っている整備のノウハウも多く、そういった情報も含めて引き継ぐことができるのも個人買取の妙味なのだそうです。
余程のことがなければオークションでは仕入れないという氏の方針も、この考え方からすれば至極当然で、中古車査定士であるからこそ、その査定の限界もご存知なのだろうと思います。

COLLEZ005.jpg

こう書くと、仕入れに関しては「待ち」の姿勢のように見えてしまうかも知れないのですが、唯一、積極的に取りに行くのが希少色であったり、変わった仕様のモデルなのだそうです。
これも氏独特の選択眼で、ラテン車において希少色のモデルを新車で「納期がかかっても」買うオーナーはクルマを大切にする方が多く、またそのモデルをCOLLEZIONEで買う方もクルマ好きで同様に大切に扱ってくれるからだそうですが、実際に今回納車に立ち合わせていただいたALFAROMEO 939 Spiderもシャンパンゴールドという希少色で、しかもFERRARI F355との入れ替えとのことですので、COLLEZIONEでは一般の中古車販売店とは異なる不思議な入庫や買い替えが日常で繰り広げられているのです。

COLLEZ006.jpg

COLLEZIONEという店を理解する上で一番分かりやすいのはアパレルのファストファッションの店とセレクトショップの違いではないかと思います。
幹線道路沿いの大規模な中古車販売店が、売れ線で旬のクルマを大量に在庫して売っているファストファッション店だとすると、COLLEZIONEは独自のネットワークと自身のセンスで仕入れた、ちょっと素敵な服を売るセレクトショップだと思います。

以前の記事で書いたのですが、ラテン車に限らず自動車業界はこれから苦難の時代になると思うのですが、氏にこれからの経営課題は・・・?と尋ねると意外な答えが返って来ました。
私はこの質問をする際に、顧客層の拡大やら仕入れの多様化など現実の経営者としての直近の課題に対する答えを思い描いていたのですが、氏から返ってきた答えは、
「若いヒトを育てる」というものでした。
それは若い社員だけでなく、若いユーザーも同様で、若者に夢を提供し、その夢の実現のお手伝いをすることが年長者の役割だと考えているのだそうです。
そう聞けば、「仕事を休んで」ヒストリックカーイベントに出場していることも、そうして世間に露出することにより、多くの人々にクルマ趣味の楽しみを伝えたいとしていることが分かりますし、若い社員の皆さんが実に礼儀正しく、一生懸命に働いている姿も氏の「若いヒトを育てる」という理想が着実に実行されていることが分かります。

氏の柔らかい物腰の裏にはちゃんと熱いラテン車への思い入れも、その経営理念も隠されていることが分かりました。
そして、「お客様に自分の趣味を押し付けるようなことはしません」と言っていたにも関わらず、たまたま居合わせたお客様にお話を伺うと、

「以前、クルマを買い換えようと思って相談したら、そんなクルマは買うなと言われたんだよね〜」

という証言?を得ることができました(笑)。
セレクトショップのオーナーはそうでなくちゃいけません(笑)が、一方でただの頑固親父になってもいけないのは商売の道理で、どうやら押し付けにならないようにちゃんとお客様に見合った「見立て」もされているようです。

まずは気軽に氏の「ガレージ」を訪ねてクルマについて話をしてみてはいかがでしょうか。
柔らかい物腰と丁寧な言葉遣いで、ちゃんとダメなものはダメとアドバイスしてくれると思いますよ。

クリック↓お願いします!

にほんブログ村 車ブログ アルファロメオへ
にほんブログ村

テーマ:自動車全般 - ジャンル:車・バイク

田宮模型 1/24 Giulia Sprint GTA製作記14

今回はボディがホワイトですのでアクセントのためにパネルラインにスミ入れをします。薄めたエナメルのブラックをラインの上に「置く」と毛細管現象でラインに沿って流れて行きます。多少、塗料がはみ出しても乾いてからエナメルシンナーで拭き取れますので心配要りません。

24GTA249_20120514203145.jpg

以前にもイロイロとスミ入れの実験をしたのですが、パネルラインを強調して効果があるのはこのような明るい色のボディカラーで、尚且つあまりストライプなどのカラーリングがボディ全体に入っていないクルマだと思います。
前回製作したストラトスのような場合だと、パネルラインを強調することによりボディ全体のフォルムの連続性を切断して見せてしまい、折角のスミ入れを煩く感じるのではないかと思います。
同様にラリーカーやレーシングカーなどのカラーリングが施されたものも、折角の連続性のあるカラーリングがパネルラインのスミ入れのために切断されてしまい、ジグソーパズルのクルマのように見えてしまうのではと思います。
今回のGiulia Sprintはスミ入れの効果が高い例で、ご覧のようにボディ全体を引き締めて見せる効果があったのではと思います。

24GTA250_20120514203144.jpg

さらなる改造ですが、フロントの2箇所のバンパー取り付け用の穴とリアの左側の穴には牽引用のフックが取り付けられています。牽引用フックも以前はホワイトメタル製の改造パーツがあり、私も購入してストックしていたのですが、どうやら使ってしまったようで、現在は入手できなくなっていますので、1/20スケールのシートベルトセットからシートベルトアンカーを利用することとしました。

24GTA251_20120514203143.jpg

バンパーの取り付け穴はホワイトパテで塞いでパテが乾かないうちにエッチング製のアンカーを埋めれば接着することができます。

24GTA253_20120514203141.jpg

ライトリムにライトレンズを接着しますが、これも以前にご紹介したように接着剤による曇りや汚れをつけないように、メタルプライマーを接着剤代わりに使います。

24GTA254.jpg

塗装する際のアシとして接着しておいた0.4mm径の真鍮線をカットするとミラー面に先端だけが残り、それがライトのバルブの役割を果たしてくれます。

24GTA255.jpg

サイドミラーのミラー面にはメタルテープを貼り付けると鏡面の表現をすることができます。室内のバックミラーは完成すると殆ど見えませんので、そこまでする必要はないと思いますが、ボディに直接取り付けられるサイドミラーは完成後にも目立ちますので、こうした「ひと手間」をかける価値があります。

ボンネットストラップはホワイトメタルのディテールアップパーツを使います。メタルプライマーを塗り表面をフラットブラックで塗って仕上げます。

24GTA252_20120514203143.jpg

ノギスで測ると取り付けるための脚は直径0.8mmでしたので0.9mmの穴をピンバイスでボンネット側に開けます。

24GTA260.jpg

すでにクリアー塗装を終えていますので、傷をつけないようにゆっくりとドリルを廻します。クリアー塗装は表面が硬いために、ドリルで穴を開けるような加工を行うとヒビが入ってしまうことがありますので、細心の注意が必要です。

24GTA257.jpg

ここでライトやスクデット(盾)を取り付けておきます。

やはり取り付けて思ったのですが、アルファ・ロメオにとってこのスクデットは最大のアクセントで、このスクデットが「決まって」いるかどうかは、モデル全体の出来上がりを左右するポイントだと思います。モデル設計者がそこを理解していると、このスクデットは決してプラパーツにはせずに、多少のコストがかかってもエッチング製にしてシャープさを演出すると思うのですが、残念ながらそこまでの思い入れのある設計者はいないようで、市販のプラスチックモデルの全てがこの部分をプラスチックパーツで成型しています。私たちモデラーに出来ることは、少しでもシャープに見えるように一生懸命削ることで(苦笑)、今回もギリギリまで削り込んで、ようやく何とか妥協できるスクデットとなりました。

24GTA256.jpg

テールライトやナンバーなどのパーツもここで取り付けます。

24GTA258.jpg

テールライトは様々な塗装法があるのですが、私の場合はいちいちマスキングするのが面倒なので、面相筆で塗ってしまいます。ヘッドルーペをつけて集中して塗装すれば何とかなるものです。もちろん一回で成功するのは難しいのですが、クリアパーツ全体をまずラッカー系のクリアーで塗っておき、その上にエナメル塗料を使って塗れば、はみ出したりしてもいつものツマ楊枝修正で余分な部分を削り取ってやることができますし、大きく失敗してもエナメルシンナーで拭き取れば簡単にやり直すことができます。
何でもかんでもエアブラシ塗装というのは準備や後片付けも大変ですし、一度に使う塗料やシンナーの量も多くなってしまい不経済ですので、私はこうした細部の塗装は何とか筆塗りでトライして、どうしても難しい場合のみエアブラシを使うようにしています。

24GTA259.jpg

すでに完成済みのシャーシーにドアのインナーパネル、インスツルメントパネルを取り付けてロールケージを組み上げておきます。

24GTA261.jpg

ドアハンドルはノーマルのGiulia SprintとGTAの識別点の一つで、ノーマルが通常の引き上げ式のドアハンドルであるのに対して、GTAはアルミ製のボディであるために、ドアハンドルは単純なアルミ製のフックでドアのロックピンはボタン状のものが付けられています。

24GTA262.jpg

キットのドアハンドルはプラスチック製ですので、0.8mm径のアルミ線で置き換えます。下がキットのプラスチック製のハンドルで上二つがアルミ線で作り替えたものです。

24GTA263.jpg

またドアノブは写真のような極小のピンで再現します。
今回のGiulia Sprintの製作で実感したのですが、こうした改造パーツや材料も見つけた時に「とりあえず」買っておかないといざ必要となったときに手に入らないことがあります。一つ一つのものはそんなに高価なものではありませんので、プラモデル製作を永い趣味として考えるのであれば、こうしたパーツや材料もストックしておくことをオススメします。

続いてボディにサイドガラスを取り付けてボディとシャーシーを合体します。
実は、相当悪戦苦闘したので写真がないのですが、以前の記事でご紹介したようにこのキットではガラスが4面に分割されています。通常のキットではガラスは一体で成型されているので一発で接着できるのですが、このキットの場合は4面別々に接着しなければなりません。フロントとリアは外側からですので最後に接着すれば良いのですが、サイドガラスは内側からハメ込むようになっています。ここからが私の失敗なのですが、仮組み時には問題がなかったのですが、塗装をすることによりピラー部が太くなってしまい、サイドのガラスがどうしても浮いてしまいピラーにうまく嵌め込めなくなってしまいました。何とか誤魔化して接着したのですが、これからこのモデルを製作される際にはピラー部をマスキングしてクリアー塗料がつかないようにしておく方が良いでしょう。

また、シャーシーとボディを合体する際にどうしてもロールケージが当たってしまい一部を修正せざるを得ませんでした。これは実に単純な理由で、室内寸法をベースに組んだロールケージでしたが、シャーシーにボディを被せる際にどうしても斜めになってしまうために、ロールケージが邪魔になってしまったのです。
プラモデルメーカーには是非考えて欲しいポイントなのですが、このキットの場合はボディが一体成型されており、そのボディを無理やり広げてシャーシーを挟み込む構造になっています。
この方式はカーモデルでは一般的なパーツ割りなのですが、ボディ塗装をし、クリアーでコーティングしたボディを無理やり広げたりすると表面のクリアーが割れてしまうことがあるのです。
できればボディを曲げたり捻ったりせずにシャーシーと合体させる方法にしていただければ、折角仕上げたボディ塗装が最後の最後で割れてしまうといった悲劇を回避できると思いますので、是非ご検討いただきたいと思います。

最後の段階で悪戦苦闘したのですが、ようやく全体が完成しました。

最後にゼッケンデカールを貼るのですが、その前に試走時の状態で「記念撮影」を行いました(苦笑)。

24GTA265.jpg

24GTA266.jpg

24GTA267.jpg

24GTA268.jpg

当初は資料がなかったために、この試走時の状態で仕上げることにしていたのですが、後にゼッケンの細部が判明しましたので、クリアー塗装は終了していましたが、「後貼り」でゼッケンを貼り付けることにしました。

24GTA270.jpg

24GTA273.jpg

24GTA274.jpg

やはりゼッケンがあった方が雰囲気も良くなりました。
そして忘れていたのですが、トランクフード上のエンブレムを貼り付けて完成です。

24GTA275.jpg

ディテールアップしたエンジンルームも全体のバランスを崩すことなく納まったと思います。

24GTA276.jpg

さらに寺島社長リクエストのディスプレイベースにモデルを載せてみます。これは以前友人に頼まれて造ったDUCATI900のディスプレイベースと同じ仕様で、透明のアクリル板の四隅にネジをつけて脚にしたものです。

24GTA277.jpg

さらに、タルガ・フローリオのエントラントに記念として贈られたプレートを載せると、本当に出走記念として想い出がよみがえって来るのではないかと思います。

24GTA278.jpg

24GTA279.jpg

そして気を使うのが輸送用の梱包で、折角のモデルが運んでいる途中で壊れてしまう・・・といった泣くに泣けない悲劇を回避するためには梱包にも細心の注意を払う必要があります。
今回はディスプレイベースに固定せずに納品することになりましたので、モデルはディスプレイケースに入れて中にはクッション材を配置してモデルが動かないように固定します。

24GTA280.jpg

無事にクイック・トレーディングのショールームまで納品することができました。最終的には寺島社長のご自宅の「記念ルーム」?まで輸送しますが、まずは一安心です。

24GTA281.jpg

24GTA282.jpg

今回のGiulia Sprint GTAは寺島社長の思い出のクルマを再現するというテーマで製作しましたが、その製作過程で私自身にとっても思い入れの多い作品になりました。結構な時間がかかってしまいましたが、ディテールアップや新材料の試用など、試行錯誤の時間もあったために回り道もしてしまったので、実質の製作時間は製作総時間の2/3程度ではないかと思います。
繰り返しになりますが、私自身はプロのフィニッシャーではありませんし、その製作技術もまだまだ未熟で、今回のモデルも納得の行かない部分が多々あります。
しかし、こうして本当に嬉しそうにモデルを眺めていただいている姿を見ると、製作の苦労も吹っ飛ぶのはアマチュアモデラーの特権?かも知れません。

さて一休みしたら次の依頼物件に取り掛かることにしますが、「箸休め」に自分のためのキットも作るかも知れません。何せ、一生かかっても造りきれないほどのキットが手許にあるのですから(笑)。

クリック↓お願いします!

にほんブログ村 車ブログ アルファロメオへ
にほんブログ村

テーマ:模型・プラモデル - ジャンル:趣味・実用

イタリア中古車の「今、そこにある危機」と将来

震災の影響から少し脱した感があるとは言え、依然として日本国内の自動車業界は危機的な状況にあると言えるでしょう。
それは国内の景気の影響や少子高齢化による人口の減少によるものだけでなく、多くの人々が自動車という機械そのものに魅力を感じられなくなって来ているのではと思うのですが、実際に自動車メーカーが莫大な広告宣伝費を使って自社の自動車の宣伝をするのではなく、「免許を取ろう」とアピールしていることからも明らかで、警察庁が公表している平成23年度版の運転免許統計によると免許人口(何かしらの運転免許証を保有している人)は頭打ちとなっていることに加えて、30歳未満の免許人口は対前年に比べて軒並みマイナスであることも国内の自動車販売に明るい未来を思い描けなくしています。

スライド3

それでは実際に国内の自動車販売はどのように推移しているのでしょうか。
以下は自動車販売連合会(JADA)日本自動車輸入組合(JAIA)が発表している統計データを基にその推移をグラフにしたものです。

スライド1

昨年度の乗用車(商用車やトラックを除く)の新車と中古車の登録台数は597万台弱と、その前年度の664万台を大きく割り込んでいますが、これは東日本大震災の影響によるものでしょう。しかし、一方でその前年度の664万台は減税や補助金の効果で「カサ上げ」されたものであり、それまでの各年度は前年度割れが続いていたことが見て取れます。
特筆すべきは自動車販売全体に占める中古車の割合で、過去5年間全ての年度で新車販売を上回っています。グラフを良く見れば気がついていただけるかと思うのですが、2010年度において新車購入が増えたのは減税、補助金の効果で、結果として全体に占める中古車の割合は51%になっていますが、それ以外の年度においては安定して53%から54%をキープしており、どちらかと言うと需要の総数の中で、新車販売の落ち込みを中古車販売が支えていると言えます。
つまり、自動車そのものの需要が縮小する中で、さらにその需要が新車から中古車にシフトしていることが見て取れます。

さらにその中で外国車の占める割合を見ると、新車・中古車を合わせた市場全体の中でそれまで外国車の占める割合は10%台で推移していたのが、2012年度はイッキに12%に増加しています。これは震災の影響で国産車が減産を余儀なくされたことによるものだと思うのですが、その内容を見て見ると、中古車全体の中に占める外国車の割合はそれまでの13%台から14%に増加しています。
すなわち、国産新車を購入しようと考えていた購買層は、グレードを下げて同じ価格帯の外国製新車を買うだけでなく、この際だからと、同じ予算で買えるグレードの高い外国製中古車にシフトしたのではないかと思われるのです。

しかしながら、その恩恵を受けたのはドイツ車ばかりで、イタリア車の販売増加には残念ながら寄与してはいませんでした。
以下のグラフは過去10年間に登録された外国車新車(商用車を含む)の内訳です。

外車新車登録推移

昨年度においてはアルファ・ロメオからフェラーリまで全てのイタリア車が束になってもAUDI一社の半分にも達していないのですが、一方で10年前の2002年度はイタリア全メーカーとAUDIはほぼ同数であったのですから、AUDIがいかに日本で販売を伸ばしたかが分かります。と言うか、この10年間はイタリア車の販売は総数において殆ど横ばいで、安定していると言えばそうかも知れませんが、全く成長していないと考えるほうが自然だと思います。
しかし、その新車登録数に中古車の登録数を加えて見てみると興味深い特徴が見えてきます。

2011外国車登録数ブランド別

外国車登録数全体の中で中古車が占める割合は62.9%と国産車よりも高いのは理解できるのですが、イタリア車は中古車が多く、その割合はイタリア車登録数の中で69.6%となっています。

イタリア車の中でもブランド別に見て見ると、かろうじて新車販売が中古車を上回ったのがフィアットだけで、これはFIAT500の新車効果で、アルファ・ロメオに至っては売るタマがなかったことから圧倒的に中古車の登録台数が新車を上回っています。

2011イタリア車登録数ブランド別

イタリア車全体の傾向を見ると、どうやらイタリア車は「新車で買ってはいけないクルマ」となっているようで、良くもこれだけ中古車のタマがあるなと思うほど中古車の販売が堅調であることが分かります。
特筆すべきはアルファ・ロメオの人気で、新車が年間1800台程度しか売れないにも関わらず、中古車は10,000台近くも売れているのです。
アルファ・ロメオに限らずイタリア車全般に言えることだと思うのですが、それは国産中古車とは異なり、そのブランド若しくはモデルを狙って購入することが多く、それはすなわち、アルファ・ロメオのブランド力が新車、中古車を問わず年間で12,000台規模で存在していることを表しています。この12,000台という規模は、アルファ・ロメオが日本で過去最大の新車セールスを記録した2002年の7,426台と比較するとどれほどのものかが分かるでしょう。そしてこの12,000台とはVOLVOの新車販売と同規模の大きさなのです。

現在のFIAT500を見る限り、イタリア車が魅力的なモデルを投入して、適切な購買対象に効果的な広告宣伝を行えば、まだまだシェアを拡大する余地があることが分かります。
狙うべきマーケットはVWやMBなどのドイツ車の牙城ではなく、エコだの燃費だのでクルマ本来の魅力を失いつつある国産車のユーザー層で、クルマを移動の道具として「仕方なく」乗らざるを得ないと考えている購買層ではなく、クルマにプラスαの魅力を求めている購買層をターゲットにして広告宣伝を戦略的に展開して行くことではないかと思います。

一方でイタリア車にこれだけの中古車マーケットがあるということは、イタリア車そのものに魅力はあるものの、その価格に割高感があるということで、以前の記事で書いたように、その価格さえ適正になれば消費者には充分な購買動機があることが分かります。
ところが問題は中古車のタマ数で、中古車とは新車で売れなければ市場には出てこないのです。
現在の10,000台のアルファ・ロメオの中古車市場は過去に好調であった新車のセールスの結果であり、そのタマが尽きたときにこの潜在需要をどうやって維持して行くかが、「今、そこにある危機」としてイタリア中古車販売店が考えなければならないことだと思います。

しかし、私はこれまでの統計分析から、ここにイタリア車を扱う中古車販売店のビジネスチャンスがあるのではと思います。

つまり現在の有利な円高という為替環境を利用して、質の高い中古車を輸入して販売することにより、中古車市場でのタマ数を補うのです。
もちろんこの中古車は国内での仕入れ車のように右から左に売ることはできないでしょう。日本基準でのメンテナンスと日本の道路法規に合わせた改造も必要だと思うのですが、これらのコストは為替差益で充分カバーできるでしょうし、中古車販売業者が合同で中古車の初期化PDIを行うことにより、コストダウンを図ることもできるでしょう。
また、日本仕様にない魅力的な本国モデルを輸入することも、イタリア車を購入しようと考える購買層や、買い替えを考えている現ユーザー層にアピールできるのではと考えます。

これまでは、「中古並行」というどちらかと言うとネガティブなイメージしかなかったと思うのですが、それを逆手にとって、魅力的な本国モデルを日本で丁寧に初期化し、上質な中古車として割安な価格で市場に投入すれば、新車を含めたイタリア車全体の市場も活性化させることができると思うのですがいかがでしょうか。

国内の新車・中古車販売台数全体の僅か0.48%しかないイタリア車ではありますが、それが新車であれ中古車であれ、とにかくシェアを伸ばすことがイタリア車の日本からの撤退や縮小を防ぎ、かつて経験したインポーターがないという冬の時代が再来することを防ぎ、私たちがいつまでも魅力的なイタリア車と暮らすことができるのではないかと思います。

余談になってしまいますが、この記事を書くに当たってWebで発表されていた(記事内のリンク)統計資料に関して警察庁に問い合わせの電話をした際に、受付担当の女性に随分親切に対応していただきました。しかし、残念ながらそれは「最後には」と付け加えなければならない状況でした。

最初に私が、
「警察庁が発表している統計資料について不明の点があるので担当者に取り次いで欲しい」
とお願いしたところ、返ってきた答えは、
「警察庁への問い合わせは各都道府県の警察本部経由で行ってください」
という答えだったのです。
呆れた私は、
「Webで市民に公開している統計資料に関する問い合わせを直接受けられないというのはおかしいと思いませんか」
と尋ねたところ、意外にも、
「そう思います」
という答えが返って来たのです。おそらくこの受付の女性は民間企業によく見られる専門のオペレーターではなく、警察庁の正職員だったのでしょう。そして続けて、
「私に答えられるとは思えませんがどんな質問でしょう」
と聞かれたので、私の統計資料に関する疑問点を伝えました。すると、彼女は自分でもその統計資料を見ながら私の疑問点を確認してくれただけでなく、それを自分自身の疑問として受け止めてくれ、
「確かに変だと思いますが、庁内のルールでは取り次げないので私が聞いてお答えします。」
と内線電話で担当者に確認してくれたのです。

警察庁という組織の性格から、外部からの電話を何でもかんでも取り次ぐことは問題があるとは思いますが、このような理論的な問い合わせに対しても同様な対応をすることはちょっと問題があると思います。しかし、彼女の対応はそのルールを守りながらも柔軟な対応でしたので、私は警察庁に失望することなく本当に感謝をして電話を切ることができました。

以前に国土交通省にも問い合わせの電話をしたのですが、そのときの国土交通省の応対は素晴らしく、受付を含めて3人の人間を経由してやっと答えられる担当者に到達したのですが、ちゃんと質問事項も申し送りされ、何度も同じ話をせずに済んだだけでなく、最後に出た担当者は手許に資料を用意して電話に出てくれました。しかも最後に「他に質問されたい事項はありませんか」とまで聞いてくれたのです。

本当に少しずつではありますが、日本の官公庁も変わりつつあることを実感することができました。

クリック↓お願いします!

にほんブログ村 車ブログ アルファロメオへ
にほんブログ村

テーマ:イタリア車 - ジャンル:車・バイク

田宮模型 1/24 Giulia Sprint GTA製作記13

VTRをチェックしていると、さらに自作しなければならないパーツを発見しました。

snapshot.jpg

それはリアのナンバー灯で、ノーマルでリアバンパーが付いている場合はそこに仕込まれているのですが、レース仕様でバンパーを取り外されている場合は、別途ステーを作成してそこにナンバー灯を取り付けています。
このナンバー灯がまた悩みのタネで、球形のその独特のナンバー灯は旧車独特のもので結構目立ちます。
以前にディテールアップパーツとして販売されていたことを思い出して、製造元であるSAKATSUに問い合わせて見たのですが、すでに製造中止とのことで在庫もありませんでした。

24GTA232.jpg

こうなると手持ちのキットからコンバートして来るしかありません。目をつけたのがストックしてあったSUNNYという日本のメーカーが製作したFERRARI 250 LMに付属していたゼッケン灯です。

24GTA233.jpg

このSUNNYというメーカーは昭和49年に創業した日本のプラモデルメーカーなのですが、残念ながら創業から廃業に至る詳細については良く分かりません。キットの説明書の最後に製品リストがついているのですが、このフェラーリ250LMとAC COBRA以外はどちらかと言うとオモチャ然としたものが多く、なぜこれほど素晴らしいキットが突然発売されたのか、そしてその後に続くモデルが発売されなかったのかは謎です。

特筆すべきはその組立説明書に記載されたマニアックな指示で、透明パーツの接着にクリアー塗料を使うようにと書いてあったり、割り箸を斜めにカットして400番の耐水ペーパーを貼り付けて狭い場所の段差を消せ・・・とか、随所に熟練モデラーが小ワザとしてやっていることが記載されています。恐らくマニアックなモデラーに組み立て説明書の原稿を依頼したのではないかと思うのですが、1986年発売当時に購入したアベレージモデラーはこの説明を読んで相当びっくりしたのではないかと思います。ちなみにパーツ割はエンジンレスでごく平均的なもので、決してマニア向けの難しいものではありませんでした。

このキットは考証も行き届いており、ストラダーレに加えてル・マン出場車仕様でも製作することができるのですが、ル・マンのような耐久レースの場合は夜間走行時にピットからゼッケンが見えるようにゼッケンを照らすライトがボディに取り付けられているのです。
そんなパーツまでちゃんと再現しているこのキットはそのボディの造型も含めて素晴らしいキットなのですが、残念ながら金型の製作技術がその造型に追いついておらず、本気で造り上げようとするとかなりのディテールアップを必要とします。
もちろんこのキットはすでに絶版ですので、SUNNYという日本のメーカーの傑作キットとしてコレクションしておこうとは思っていますが、さすがに造り上げる元気はありませんので、潔くこのゼッケン灯をコンバートすることにしました。

24GTA234.jpg

ナンバー灯のステー部分はプラ板から切り出します。下部は傾斜がついているのでヤスリで削って再現します。
パーツのナンバー灯の台座は分厚すぎるので削って薄くして取り付けたら完成ですが、ボディへの取り付けはクリアー塗装を済ませた後にしますので、これも出番が来るまで保管しておきます。

snapshot8.jpg

そしてさらにVTRのチェックをする際に編集ソフトでコマ送りをしているとほんの一瞬ではありますが、ゼッケンのディテールを見ることができました。実は、この部分の詳細が最後まで分からず、今回はレース出走時の仕様ではなく、試走時のゼッケンレスの仕様とすることにしていたのですが、ここまで来てVTRのスチール映像から何とか細部を確認することが「できてしまいました」(苦笑)。

snapshot10.jpg

こうして見てしまったものは仕方ありませんし、もともとは資料がないために断念したものですので、何とか今からでも複製することにしました。
ロゴ文字はパワーポイント上で作成し、マーク類はスチール写真を画像処理で傾きを補正して切り出して、何とか「それらしい」ゼッケンシートを作成することができました。実際の大きさだと殆ど見えない文字ですが、それがヲタクモデラーの拘りで(笑)、自己満足の世界ではありますが、多少なりとも実感が出るのではと思います。

恐らくこうした作業を日常で行っているプロのフィニッシャーの方々はもっと優秀な機材とノウハウで素晴らしい仕事をされるのだろうと思いますが、素人のにわか作業ではこの辺りが限界です(泣)。しかし特別なソフトウェアではなく、通常の「おまけ」程度のソフトウェアでも(実際に使ったのはPaint BrushやAVS ConverterなどPCやカメラなどに付属していたソフトウェアです)、この程度の複製作業ができることが分かったのは収穫で、これからのモデル製作にも役立つだろうと思います。

CARNOSHEET.jpg

再現できたゼッケンはクリアー塗装が終わっていますので、ボディの工作が終わった最後に貼ることにしました。本来ならばこのゼッケンの上からクリアー塗装をしたかったのですが、実際もボディの上に貼られたものですから、実物どおりと言えばその通りで、間違ってはいないのですが耐久性には自信がありません。唯一の問題はボディ側面のQUICKの切り文字で、試走時に貼られた位置とレース出走時の場所は異なっています。すでにクリアー塗装で埋めてしまっていますので、ここだけは目をつぶるしかありません(泣)。

予定が変更になり更なるデカール製作の工程が増えてしまいましたが、ボディの最終組み立てに戻りましょう。
フロントグリルはキットではネットのパーツが付属しており、それを切り貼りして再現するようになっています。
以前のキットでは網目にモールドされたプラパーツで、それをせっせと切り抜いて市販のネットを貼るという追加工作を強いられていたのですが、こうして標準でキットに付属していると本当に楽です。

24GTA237.jpg

このようなネットも現在では様々なサイズ(網目の細かさ)のものが改造パーツとして市販されていますが、昔はそんなものはなく、確か戦車のプラモデルのエンジンルームの改造のためだったと思うのですが、どうしても欲しかった私は、調理器具専門店に裏ごし用の網を購入しに行き、店主に網目の番手について質問をしながら購入したのですが、店主は私が料亭で板前修業をしていると思ったようで、「大変やと思うけど、頑張ってええ板前になりや〜」と励ましていただきました(苦笑)。

24GTA239.jpg

グリルが完成したらフロントに取り付けます。

続いてウインドウモールの工作に移ります。ウインドウモールに関しては塗装する方法やメタルテープを貼り付ける方法など様々なものがあります。現代のクルマに関してはこれらのモールの殆どはブラックでしかも細いものですが、旧車の場合はベースがブラックのゴムでシールされ、さらにその上に装飾メッキのモールが取り付けられているケースを多く見受けます。このGiulia Sprintもフロントとリアのガラスはゴムの上にメッキモールという組み合わせです。そのモールの塗装をし易くするためか、このキットのウインドウパーツはフロント、リア、サイドと別々に取り付けるようになっています。しかし、仮組みをしてみるとフロントはまずまずなのですが、リアは随分と合わせが悪く、素直に取り付けただけでは隙間が開いてしまいます。他のサイトの製作記を見ていると、どうやらこれは初期ロットのみの不具合で、再販されたものは金型が改良され、この合わせの問題は改善されているようですが、再販物と比べて見たワケではありませんので、これが事実かどうか定かではありません。

24GTA240.jpg

最終的には接着する際に無理やり合わせるしかないと思いますが、そうするとボディにテンションをかけることになりますので、最終的なフロントとリアのガラス取り付けはシャーシーとボディの合体後にしたほうが良さそうです。理由はシャーシーとボディを合体させるときにボディを少し開いて嵌め込むようになっているので、先にガラスを接着するとその際に剥がれてしまう危険があるためです。

24GTA241.jpg

フロントとリアのガラスはベースのゴム部をフラットブラックで塗装します。私の場合はマスキングをして筆で塗装してしまいます。

24GTA242.jpg

このように少々ハミ出ても、塗料が乾燥してからツマ楊枝の先をナイフで削って鋭くしたもので削れば取れますので心配する必要なありません。

24GTA243.jpg

さて、中央部のモールはメッキモールですので、今回が初めてですが、ハセガワのミラーフィニシュというシートを使ってみたいと思います。このシートは従来のメタルシートと異なり、曲面への追随性が良いとのことで、こうしたクルマのモール部分などの工作に適していると言われています。また、最近は飛行機のモデルの無塗装部分の表現として、シルバー塗装ではなくこうしたシートを貼り込むという手法が紹介されていますが、曲面に良く馴染むこのシートはこれらの用途にも使えると思います。
説明書きによると、このシートは貼ってすぐは剥がせるのですが、時間が経つとだんだんと密着するとのことで、従来の同種のものは経年劣化で剥がれてくるものが多かったので、もしそれが本当であればこんな素晴らしい材料はありません。

24GTA244.jpg

さて使ってみた感想ですが、ナイフでカットし易く、その説明どおり、少しテンションをかけて引っ張りながら貼るとこの程度のアールでも馴染んでくれます。
従来の金属箔はあくまで金属を薄く延ばしたものに糊がついているのに対して、このミラーフィニッシュシートは伸びるフィルムをベースに蒸着により金属を付着させたものであることが特徴で、お値段は少し高いですが、その使い易さは従来の金属箔とは段違いです。

24GTA245.jpg

この段階でフロントの鉢巻やリアのステッカーも自作デカールを貼っておきます。


しかし、サイドガラス周囲のメッキモールをこのシートを貼り込んで見ると・・・、ちょっと輝き過ぎてしまいオモチャ然としてしまいます。写真はフロントとリアのガラスを仮着けした状態ですがいかがでしょうか。

24GTA246.jpg

輝き過ぎるというのも贅沢な悩みだとは思うのですが、私のイメージではこのサイドの窓枠はもう少し艶が抑えられた金属色のイメージです。
ここまで来て戻り作業は嫌ですが、やはりイメージに妥協せずにサイド部分のモールは塗装で表現することにしたいと思います。

例によって細切りマスキングテープでマスキングを行い、エナメルのクロームシルバーで筆塗りで仕上げ、ツマ楊枝ではみ出た部分を修正します。

24GTA247.jpg

ミラーフィニッシュのような輝きはありませんが、落ち着いたシルバーになりました。個人的にはこちらの方がGiulia Sprintらしいと思うのですがいかがでしょうか。

24GTA248.jpg

クリック↓お願いします!

にほんブログ村 車ブログ アルファロメオへ
にほんブログ村

テーマ:模型・プラモデル - ジャンル:趣味・実用

田宮模型 1/24 Giulia Sprint GTA製作記12

何度かの試し刷りの末にデカールに印刷する大きさが決まりました。印刷するデカール台紙ははがきサイズですが、それでも随分と余ってしまいますので、失敗対策として余分目にレイアウトしておきます。写真は原稿段階ですので文字も正方向ですが、実際に印刷する際には反転(逆向き)で印刷します。

24GTA207.jpg

もったいないので他のデカールも一緒に・・・とも思いますが、この自作デカールの耐久性が定かではありませんし、湿気を吸えば恐らくダメになってしまうでしょうからあまり長保ちするとも思えません。

この自作デカールの最大の問題点は、貼ってから位置の調整ができないことです。キットに付属しているスライドデカールは水に濡らして台紙からスライドさせることにより乾燥するまでの間に位置の微調整ができるのですが、このデカールは一旦貼る位置に置いてから台紙を水で濡らして台紙と印刷フィルムを分離するという手順ですので、貼りなおしができないのです。

慎重に貼る位置を決めたら、綿棒を水で濡らして台紙を濡らすと台紙が動いてデカールを貼り付けることができます。印刷フィルムの厚みの問題はありますが、ある程度の曲面でもデカールは馴染んでくれるようです。カルトグラフ製の品質レベルには遠く及びませんが、この程度の大きさのものであれば充分自作が可能であることが分かりました。

今回は自作デカールだけでなく、キットに付属するクワドリフォリオとBertoneのエンブレムのデカールも使用します。また、VTRをチェックしているとリアのナンバー横にもクワドリフォリオが貼られています。自作しようかとも思ったのですが、ストックしてあったジャンクデカールの中に、あまり印刷の程度は良くないのですがクワドリフォリオがありましたので、悩んだ末にこれを使うことにしました。

24GTA208.jpg

24GTA209.jpg

24GTA210.jpg

24GTA211.jpg

作業の合間にウインドウパーツの処理をします。プラスチックモデルの透明パーツは他のパーツと同様に金型で成型されていますので、どうしても表面に金型の傷が入ってしまいます。またパーティングラインも同様でカーモデルの場合はガラス面には入らないように避けられていますが、飛行機モデルのキャノピーなどは真ん中にこのパーティングラインが入ってしまっている場合があります。

24GTA212.jpg

カーモデルの場合、このウインドウの透明度を上げるだけで随分とイメージが良くなると同時に、室内も良く見えるようになりますので、この表面の傷を研磨して取り除きます。幸いなことに田宮模型の場合は金型のメンテナンスが良く、今回のキットはその初期生産ロットをストックしていたので、それほど傷はないのですが、古いキットの再販ものなどの中には「すりガラス」のようになっているものもあります(苦笑)。

流石にすりガラスだとペーパー磨きから始めなければなりませんが、今回はまず粗目のコンパウンドから始めます。写真が粗目のコンパウンドで磨いた状態です。全体的に曇った状態になります。

24GTA213.jpg

次に細目のコンパウンドで磨きます。そうすると徐々に透明度が上がってきます。写真の右側が細目のコンパウンドをかけた状態です。

24GTA214.jpg

さらに最後に仕上げとしてセラミックコンパウンドで磨くと表面の見えないほどの小傷も消えて、透明度が抜群になります。

24GTA215.jpg

磨いた後は傷をつけないようにキムワイプやティッシュペーパーなどで包んで出番が来るまで保管しておきます。

デカールが充分乾燥したらいよいよボディにクリアー塗装をします。
今回使用するクリアーはFinisher'sのAUTO CLEARで、塗膜が硬く艶が良いのが特徴とのことですので、ちょっと高価でしたがこちらを試してみようと思います。

24GTA217.jpg

クリアーの濃度調整は難しく目分量は危険ですので、説明書の指示どおりまずは3:1に希釈します。
最初は遠くから「砂吹き」を行ってデカールとの馴染みを見ますが、問題ないようです。軽く吹いては10分乾燥を繰り返して少しずつクリアー層を形成します。
ある程度塗り重ねたら、今度は2:1に希釈したクリアーをゆっくり目に吹いてしっかり一晩乾燥させます。クリアーはスプレーしてすぐは結構厚みがあるように見えるのですが、乾燥してシンナー分が蒸発すると塗装面が痩せますので、乾燥した状態で様子を見ながらスプレーを繰り返して行きます。

最後にボディ表面にホコリが付着していれば1200番のペーパーで削って取り除き、もう一度3:1に希釈したクリアーを吹いて乾燥させます。

24GTA227.jpg

ボディのクリア塗装を乾燥させている間に、メッキパーツの処理を行います。例によってキットのプラメッキはギラギラし過ぎるので、一旦落として再塗装します。メッキの剥離は塩素系の漂白剤・・・所謂ハイターに漬ければ落とすことができます。

24GTA218.jpg

今回再塗装するメッキパーツはライトリムとサイドミラーですが、ライトリムはランナーから外す際にメッキを傷つけないようにパーツの外側にゲートが設けられています。ランナーからメッキパーツを切り離す際に、メッキ削ってしまわないように考えられた親切な設計と言えるのですが、どちらにせよ削り取る必要がありますので、丁寧に表面を処理しておきます。上の写真で右側が処理前、左側が処理後です。

続けて塗装のための「持ち手」を作ります。ライトリムは反射板の中心に0.5mmΦの穴を開けて0.4mmの真鍮線を瞬間接着剤で接着します。サイドミラーはボディに接着する際の「アシ」が必要となりますので、同じく0.4mmの真鍮線を取り付けておき、それを塗装の持ち手に使います。

24GTA219.jpg

シルバー塗装には、今回はメッキシルバーNEXTという塗料を使用してみたいと思います。昨今のシャインシルバー塗料の中では最も輝きに優れると言われている塗料ですので、その仕上がりが楽しみです。

24GTA221.jpg

メッキを落としたパーツにはベースにグロスブラックを塗装します。これは仕上げのメッキシルバーの輝きがベースの平準性が高いほど効果が出ることによるもので、グロスブラックは最も平準性の高い塗色なのです。
さらにベース色のブラックは表面のシルバーに落ち着いた輝きを与える効果もあります。

24GTA220.jpg

メッキシルバーは厚塗りせずに遠くから軽くスプレーするのですが、これがその結果です。
落ちついた艶と輝きが上質なプラメッキ以上の質感を出していると思うのですが、いかがでしょうか。

24GTA222.jpg

次はフロントのアルファ・ロメオのシンボルであるスクデット(盾)です。実はGiulia Sprint GTAは他の通常のモデルがメッキされていることに対して、アルミでできています。また大きさも僅かに小さいものなのですが、それで軽量化できたとしてもその重さはたかが知れているでしょうから、多分にシンボリックな意味しかなかったと思われるのですが、キットのものは厚みがありすぎていますので、ヤスリで削って少しでも薄くしておきます。

24GTA223.jpg

削るにしてもこの辺りが限界です。本当はエッチングパーツで用意して欲しい部品です。

24GTA224.jpg

塗装はアルミ製であることを強調するためにフラットアルミとし、付属のエンブレムデカールを貼ってからエナメルのクリアーを垂らしておきます。

24GTA226.jpg

さてクリアー塗装が乾いたら表面をチェックして見ましょう。

24GTA229.jpg

最後の最後にホコリを付けてしまいましたが、これはこれから磨きを行うと取り除けますので心配は要りません。むしろどの程度の柚子肌になっているかで最後の磨きの工程が変わって来ますので、そちらをチェックです。

24GTA228.jpg

残念ながら自作デカールはやはり厚みがあり、これを磨いて表面を均すのはアキラメざるを得ないようです。もちろんクリアーを厚塗りすれば可能ですが、そうするとボディ全体がボデっとしてまいます。

途中で中研ぎをしたこととこのAUTO CLEARの性質からか、いつものクリアーよりも塗膜が硬く、柚子肌も僅かに留まっています。塗膜が硬いということは磨きに適しているということで、このAUTO CLEARはなかなかの優れものであることが分かりました。

柚子肌が少ないということは仕上げ磨きの工程をサボれるということで(苦笑)、今回は目立つ場所は2000番のペーパーで研磨し、その後に仕上げ目のコンパウンドで磨き、最後はセラミックコンパウンドで仕上げました。柚子肌が少ない部分はペーパーを使わずに、コンパウンド工程のみとしました。下の写真は2000番のペーパーで研磨した状態です。

24GTA230.jpg

天井のライトの写り込みで表面の状態がお分かりいただけるかと思います。最後はモデリングワックスをかけますので、さらにしっとりとした艶が出ると思います。

24GTA231.jpg

いよいよ最終仕上げの工程に移ります。

クリック↓お願いします!

にほんブログ村 車ブログ アルファロメオへ
にほんブログ村

テーマ:模型・プラモデル - ジャンル:趣味・実用

次のページ

FC2Ad

FC2ブログ